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魔法少女リリカルなのは~過去を捨て今を生きる者~

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無印編!
  にゃんですとー!?

 
前書き
みなさんこんばんわ。
テストの結果がかわいそうなことになっているであろうことに絶対の自信がある作者です。
もうね、思っちゃったんだ。あきらめは肝心だよ、って・・・。
・・・そ、そんなことより本編に入りましょう!
それではっ
 

 
ジュエルシードを奪っていったプレシアの元には、武装局員が向かったらしい。
その話を俺たちが聞いたのは、アースラに入ってから少し経った頃だった。
とりあえず俺とフェイトとアルフは重要参考人のため、魔法が使えないように手錠をつけてから、リンディさんと話をすることになった。

「ってか俺、別に悪いことしてなくね?」

ついついそんなことを思ってしまう俺。

「いや、しっかり口に出てるよ、おにぃ」

にゃんですとー!?

「ネタはもう十分」

ぶー。最近美愛の扱いがひどくなってる気がするー。

「ま、とりあえず陽龍くんはいつもの調子だからほっとくとして・・・フェイトさん?はじめまして」

ちゃかり俺を貶してるリンディさんがフェイトに話しかけるが、フェイトはリンディさんのことを信用しきっていないらしく、返事をせずに壊れたバルディッシュを握り締めた手を見つめていた。

『なのはさん、母親を逮捕するところを見せるのは心苦しいし、フェイトさんたちをほかの部屋に連れて行ってくれないかしら』

リンディさんの言葉を聞き、なのはは俺たち(ついでに邪魔だから連れて行かれるらしい俺だった)をアースラに用意されている自分の部屋に連れて行こうとする。
が、フェイトは動こうとせず、モニターに写っている時の庭園の様子を眺めていた。
モニターでは武装局員がプレシアに武装解除やらおとなしく投降しろだか言っている人もいれば、プレシアの座っている偉そうな玉座の後ろにある部屋に入っていく局員もいた。
局員が入っていった部屋は何かしらのポットが多く存在し、中でも威圧感を出していたのは、真ん中に置いてある中身の入っているモノだった。

「・・・え?」

なのはは映し出されたソレを見て、驚きの声を上げた。
俺や美愛も、声には出さなかったが、内心とても驚いていた。
ポットの中身。
それは・・・。

___金髪の、フェイトによく似た少女だった。


『私のアリシアに近寄らないでッ!!』

プレシアはポットに近づいていた局員を攻撃し、そう言った。
そんなプレシアに局員たちは攻撃態勢に入る。

『撃てーーー!』

その言葉で局員たちはプレシアに魔法を放つ。
が、プレシアには当たらず、霧散して消えていった。
逆にプレシアが反撃に放った攻撃に当たり、多くの局員たちが倒れていく。

「アリ・・・シア・・・?」

フェイトは虚ろな目で、小さく呟く。
俺はそんなフェイトを見て危険だ、と思い、フェイトの視界を隠そうとする。
が、フェイトはそれを無言でどかし、ただひたすらにモニターを眺め続ける。

『もう、時間がないわ・・・。たった九個のロストロギアでアルハザードにたどり着くことができるかはわからないけど・・・でも、もういいわ。終わりにする。この子を亡くしてからの時間、この子の代わりに作った偽物を娘扱いするのも・・・。聞いていて、フェイト?あなたのことよ。
せっかくアリシアの記憶をあげたのに、そっくりなのは見た目だけ。利き腕も違うし、笑顔も違う。役たたずでちっとも使えない、あの(アリシア)のお人形(コピー)

その言葉を同じように聞いていたエイミィが、顔を」伏せながらも事情を説明してくれた。

曰く、プレシアは過去に実の娘、アリシア・テスタロッサを亡くしていたらしい。
でも彼女(プレシア)はその事実を受け入れることができず、使い魔とは異なる、使い魔を超える人造生命の生成。そして死者蘇生の秘術。当時、彼女が研究していたものを利用し、作られたのがフェイトだったらしい。
フェイトという名前の由来はその研究の開発コード、プロジェクトFATEから取られていた。

『よく調べたわね。その通りよ。だけど、ダメね・・・ちっとも上手くいかなかった。作り物の命は、所詮作り物。失ったものには到底敵うはずもない。
フェイト。やっぱりあなたはアリシアの偽物だった。せっかくあげたアリシアの記憶も、あなたじゃダメだった・・・』
「やめて・・・やめてよッ!」

いままで何も言えなかったなのはが、つい、プレシアの言葉に反論する。
・・・今でも俺は黙っているが、流石にそろそろ我慢の限界が来そうだった。

『アリシアを海がえらせるまでの、私が慰みに使うだけのお人形。だからあなたは、もういらない。どこえなりとも、あなたが望むところへ行きなさいッ!』
「お願い、もうやめてッ!!」
『いいこと教えてあげるわ。フェイト、私はずっと、あなたのことが・・・』
「・・・いいかげんにしろよ、ババア」

俺はついに我慢ができなくなり、声を出してしまう。

『・・・なによ、あなたに興味なんてないの。邪魔をしないでくれるかしら?』
「却下だ。これ以上お前に無駄なことを言わせるつもりも、そんな戯言をフェイトに聴かせるつもりもない。
あのさあ、お前、こんなことしてて楽しいか?」
『一体なにをいってるのかしら?』
「あなたが望むところへ行きなさい・・・これ、自分のところから離れて、自分が行きたいところに行って欲しいっていう、普通の母親の言うことみたいに思うんだ。そして今までお前がフェイトにしてきた仕打ちも、わざと自分を嫌わせるためみたいにより一層思わせる。なあ、どうなんだ?俺の考えてることは正しいのか、プレシア・テスタロッサ」
『・・・そん・・・なの、ただの勘違いよ・・・!私は・・・私が好きなのは、アリシアだけよッ!』
「じゃあ、なんで今戸惑った。なんでここからフェイトを遠ざけるような行動をする。
・・・お前はさ、認めたくないだけなんじゃないか?フェイト・テスタロッサっていう、もうひとりのお前の娘を」
『そんなことない!私の娘は、アリシアだけよッ!!フェイトは、娘でもなんでもないッッッ!!』
「・・・そうか。なら、お前の娘でもなんでもないフェイトは、このまま捕まるプレシアの身内じゃなく、ただの被害者としてmお前とは違うところで生活するのか。まさに、フェイトにとっては都合がいいな。いや、良すぎる・・・な」
「陽龍くん、あなたはいったい何が言いたいのかしら?」
「いや、なにも。ただ確認したかっただけですよ。そして、その確認は終わった。
プレシア、もしもアリシアが生き返る方法があったらいいと思わないか?
・・・美愛、あと頼んだ・・・」

俺はそう言って倒れ込んだ。

「え、ちょ、おにぃ!?」

美愛の慌てる声が、最後に聞こえた気がした。
 
 

 
後書き
美「・・・ちょっと待て。なに倒れてんのさ、おにぃ」
陽「詳しくは俺の身体的特徴を思い出してくれ!」
美「なんか性格変わってない?」
陽「作者の中での俺の性格は自由人(フリーダム)だから」
美「つまり、しっかりとキャラが決まってないんだね」
陽「ついでに美愛はバカの子だから」
美「あとで殴る☆」
陽「それではっ!」
 
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