| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第6章 無限時計編
  怒涛の対決!ナツVSラクサス

次の日の朝にて、俺達は近くの森を散歩していた。


「で、あの歯車どうしたの?」

ミントが俺に訪ねた。

「今はやめておこうと思う。」

「どうして?」

ウェンディがそう言ってきた。

「昨日のあの遺品はあの歯車を飛ばした。他は何ともなかった。
 つまり、あの遺品はあの歯車だけを飛ばしている様だ。」

「どうしてだろう?」

「・・・飛ばしたと言うより・・・あれは・・・。」

「何?」

「「・・・?」」

「まるで拒否しているかのようだな・・・。」

「拒否?どうして?」

シャルルがそう言ってきた。

「何かそんな感じなんだよ・・・。」

「何それ?」

「取りあえず、今ルーシィさんとミッシェルさんが古代文字を調べているから、
 その内わかってきたら、こっちも調べてみるさ。」

俺は3人にそう言う。










そして次の瞬間だった・・・!!





























ゴゴォン!!


「!?」

「きゃっ!」

「何!!?」

「雷!!?」

雷の音がした!何でこんないい天気に・・・!?

バリバリバリバリ!!!

「!?」

上を見ると、雷でできた柱の様なものがあった。

「何アレ!?」

「行ってみるか!!」

俺達はその雷の柱の所へ行った。


































行ってみると、そこには・・・

「ラクサスさんだ!」

「ナツさんやガジルさんもいるよ!!」

「ついでに雷神衆もね。」

「何だろう?」

俺達はそう言い、様子を見た。


「いやぁ、こいつ等に俺自身の拳でわからせてやる。」

「上等だ!」

「んじゃナツ、お前からだ。」

ナツさんは手を握り炎を纏い、ラクサスさんは雷を体に纏わせた。

「こりゃあ、ここで喧嘩するつもりか!!」

こんな森の中でするかぁ!?

「止めよう!お兄ちゃん!!」

「あ・・・ああ!!」

ウェンディがそう言ってきて、ちょっと驚いたが、ウェンディの言う通りだな!!

「そこまでです!!」

ウェンディが大声でそう言ってきた。

「何やってるんですかあなた達は・・・!」

俺がそう言う。

「ん?ウェンディにコージ。」

「こういうのは、ちゃんと段取りを決めた方がいいと思います!!」

ウェンディはそう言う。どうにか、この場をどうにか収めようとしている様だな。

「確かに・・・こんな森の中でやったら、ナツさんの炎のせいで大火事に・・・」

それだけは避けたい・・・。

「段取り・・・?」

「何だそれ?」

「勝負は、明日です!!」

「え?」

「・・・。」

ウェンディ・・・成長しましたね・・・お兄ちゃんは嬉しいよう・・・うんうん。
前のお前ならおどおどしてどうなっていた事やら・・・。

「何感心してんのよ!!」

シャルルがそう言う。お前心が読める様な魔法でもあったのか?

「コージの顔見ればわかるよ。」

ミントがそう言う。俺ってわかりやすい?

「意味わかんねぇけどわかったよ。そんじゃ、勝負は明日だ!!」

どうやら明日にしたようですね。

「場所は南口公園、空の下だ!!」

「じゃあ俺はその後だ。」

「勝手にしろ・・・。」

「ふぅ・・・。」

ウェンディはホッとした。

「(よく頑張ったね、ウェンディ・・・。)」

「そうだ。言っておきたい事があったな。」

ラクサスさんは俺を見てきた。

「コージ・・・俺と戦え。」

「え?」

ラクサスさんの言葉に俺はキョトンとなる。

「俺はもう1度、お前と勝負がしたい。今のお前の実力が知りたいんだ。」

「・・・・・・。」

そういえば前に腕試しした時、もう1度勝負しましょうと言いましたね。

「・・・・・・。」

俺はウェンディをチラッと見る。

「お兄ちゃん・・・。」

そんな悲しい顔をしないでくれ・・・でも、約束しちまったしな・・・。

「(う~~~~~ん・・・。)」

「よぉーし!!!コージ、今から俺と勝負だ!!」

「はい!?」

「ラクサスを倒したお前を倒ーーーーす!!!」

「ギヒッ!なら俺もそいつと闘うぜ!!」

何かヤバいなこれ・・・仕方ない・・・

「・・・約束ですしね。わかりました。
 ナツさん。すみませんが明日でもいいですか?」

場を収める為にこうするしかなかった。

「あ~・・・しゃあねぇなぁ・・・ま、いっか。」

「ふ。期待してるぞ。」

ラクサスさんはそう言い、雷神衆の皆さんと一緒に森の奥へ行った。















森から出る途中・・・

「ゴメンウェンディ・・・。」

俺は謝る。ナツさんはハッピーとまた魚釣りへ行き、ガジルさんもどこかへ行きました。

「いいよ。お兄ちゃんもあの場を収めるのにそう言ったのでしょ?」

「ああ・・・しかしよく言えたな。前だったら・・・」

「言わないで!」

「はは。可愛い奴。」

ナデナデ

「お兄ちゃん//////」

「「イチャつかないでほしい(わ)(よ~)。」」

しかし、2匹の声は聞こえていなかった。






























妖精の尻尾(フェアリーテイル) ギルドにて・・・

「マジかよ!?決闘って!!!」

「相変わらず、懲りねぇ奴等だなぁ~・・・。」

ワカバとマカオがそう言う。どうやら先程の決闘の事がもう知れたらしい。

「ラクサスはちょっと前から、マグノリアの隅っこに住みついてたんだってさ。」

ロメオがそう言う。

「んな事はどうだっていい!!勝負こそ(おとこ)!!!」

エルフマンがそう言う。

「でも、ナツとガジル大丈夫かな?」

「そりゃあおめぇ・・・あ、そういやぁ。」

「どうした?」

「ラクサスの奴、コージの奴と勝負する見たいだぜ。」

「「「「「「ええっ!?」」」」」」

ワカバの言葉に驚く、マカオ、ロメオ、エルフマン、リサーナ、ミラ、キナナ。

「コージもだって!?」

「でもコージ君って、2人と違って、勝負したがるような子じゃあ・・・」

「いや、ラクサスから勝負を挑まれたって聞いたぞ。」

リサーナの言葉にワカバがそう言う。

「う~ん・・・ナツとガジルがラクサスとバトルするとなると、
 ただじゃあすまないでしょうねぇ。
 でも、コージ君とも勝負すると・・・どうなるんだろう・・・?」

ミラがそう言う。

「ラクサスってそんなに強いの?」

キナナが尋ねてみた。

「強いも何も、内のギルドにいた頃には、ギルダーツの次に強かったかもしれねぇんだ。」

ワカバがそう答える。

「じゃあ、コージ君は?」

「コージは知らねぇなぁ・・・。S級魔導士だから強いとは思うが・・・」

「エルザと同じく、最年少でS級魔導士になったからな。でも実力は俺も知らねぇなぁ。」

ワカバとマカオはそう言う。

「強かったぜ!!」

そう答えたのはエルフマンだった。

「前にナツ達とウォーレンと一緒に依頼に行った時に、
 強ぇ敵をコージ1人で倒しちまったからなぁ。(おとこ)だったぜ!!」

エルフマンは魔法舞踏会の事を思い出し、そう言った。

「おぉーし!こりゃあマスターとして、いっちょ盛り上げなきゃな!!」

「あぁー!!祭りだ、祭りだぁ!!祭りこそ(おとこ)!!!」

「いいね!いいねぇ!!折角だから楽しんじゃおうよぉ!!」

「「「「おおお!!!」」」」

「「賛成!!!」」

































夜、南口公園、空の下では・・・

「何でこうなってんだ・・・?」

俺は決闘する南口公園、空の下へ行ってみると、何故か祭り状態になっていた。

「おいひ~!」

ミントはチョコバナナを食べていた。

「あ、ルーシィさん!」

近くにルーシィさんを発見した。

「これは何事ですか?」

「何って、ナツ達が原因なんだけど、コージ君もだよね?」

「はぁ?」

「ええっとですね・・・。」

近くにいたミッシェルさんが訳を話した。綿あめを食べながらはやめてください・・・。























「つまり、マカオさん達が盛り上げたと?しかもここまで・・・。」

「そういう事なの。」

「おいおい・・・。」

「おひし~ねぇ、ほのクレープ!!」

「はぁい!」

ミントとミッシェルさんは仲良くクレープを食べていた・・・。
その後に、何故かガギルさんが歌を歌っていた・・・イマイチな歌・・・。

「あ!レビィちゃん!!」

ルーシィさんがレビィさんを見つけた。近くにジェットさんとドロイさんもいた。

「帰って来たの!!」

「うん、久しぶりにシャドウ・ギアで仕事行ってたの。」

「あのね、レビィちゃんに解読してもらいたい文字があるのよ!!」

「え?」

「どうも古代文字のようでしてね・・・。」

俺がそう言う。

「詳しい事は後で話すから!!来て!!!」

ルーシィさんはそのまま、レビィさんを連れて行った。俺もミントを連れて帰った。































次の日の朝・・・

「どうしよう・・・あの場を収める為に、『勝負を明日!』なんて言っちゃったけど・・・」

「ここまで大ごとになるなんてね。」

「昨日からお祭り騒ぎだよぉ~。」

「お前、ちゃっかり店のもん食ってただろ。」

俺達はそんな話をしていた。

「こんなつもりじゃなかったのに・・・。」

「ウェンディ・・・もうやってしまったものはしょうがいないよ。」

「うぅ~・・・。」

「取りあえず、マスターを探しておいてくれよ。」

「コージはもう行くの?」

「ああ。・・・ラクサスさんとは約束しちまったからな・・・。」

「お兄ちゃん・・・。」

「そんな顔するなよ・・・。」

そんな悲しい顔は見たくないなぁ・・・。

「ごめんなさい・・・ラクサスさんと約束しちゃったからしょうがいないよね・・・。」

「ゴメンな。」

「・・・怪我しないでね。」

「できるだけな。そっちも、早くマスター探してくれよ。行ってくるぜ!!」

「わかったー!」

「できるだけ早く見つけるわ!!」

俺はウェンディ達と別れ、決闘場所の南口公園、空の下へ(エーラ)を出して行った。







































南口公園、空の下にて・・・

COOOOOOOL(クーーーーーーール)!!待ちかまえるラクサス!!」

そう言ってきたのこの男は、ジェイソン。週刊ソーサラーの記者。

「来たぁぁぁぁっ!!!ガ、ガ、ガ、ガジル参上!!!」

ハイテンションなジェイソン。ガジルは近くにいたリリーを見て「ギヒッ」と笑っていた。

「ナツ参っっっ上ぉぉぉ!!!」

ナツも出てきてハイテンションなジェイソン。ナツの姿にラクサスはナツの方を見た。

「見てろよハッピー。」

「あいさー!!」

ナツの言葉にハッピーは返事をする。椅子に座っていたラクサスは立ち上がった。

「立ち上がるラクサス!どうやら戦法はナツのようだぁ!!」

ジェイソンはそう言う。そして周りのギャラリーは上がっていた。

「始めっか。」

ラクサスがそう言う。

「ああ。」

ナツは返事をする。

「手加減なしって事でいいのかぁ?」

「あったりめぇだぁ!」

「知らねえぞ?お前の命が消し飛んでも。」

「お前もなあ、ラクサス!!」

ナツは拳に炎を纏う。ラクサスも体に雷を纏った。

「ハッピー、離れてな。」

「頑張ってね、ナツ!」

「ああ!」

ハッピーはそう言い、ナツから離れた。

「「・・・・・・。」」

睨み合う両者。周りも沈黙となっていた。

「ぐっうおおおおおおっ!!!」

ナツは体全体に炎を纏った。

「・・・・・・。」

ラクサスも、雷の量をさらに多くし、体に纏う。

「始まっっったぁぁぁぁぁ!!!!」

ジェイソンがそう言う。

「・・・・・・。」

ガジルはただ見ているだけであった。

「うおおおおおおおっ!!!!」

「(凄ぇ緊張感だ・・・!)」

「(先に動いた方が負ける・・・。)」

マカオとリリーは心の中でそう言った。

「うおおおおおおっ!!!!」

ナツが先に動き、ラクサスを殴ろうとした。

「・・・!」

ラクサスも殴りかかった。























ガン!!
















「あ、あぁ・・・。」

ナツは一発でやられた。

「「「!!?」」」

唖然となるエルフマン、リサーナ、ミラ。

「決まったぁぁぁっ!!!」

「あぁ・・・あ。ぁ・・・。」

「・・・・・・。」

倒れたナツを見るラクサス。

「「はははははっ!!!」」

「やっぱ一撃で決まりかぁ。」

「いつも通りの瞬殺だったなぁ!」

マカオとワカバがラクサスに向かってそう言う。

「ナツー!!」

ハッピーはナツによりかかる。

「さすがねラクサス!!」

「これが実力の差って奴よぉ。」

エバーグリーンとビックスローがそう言い、フリードは泣いていた。

そしてガジルは・・・

「・・・・・・・・・・・・。」

汗を流していた・・・。

「次はお前だったろ。・・・?」

ラクサスがガジルの方を振り向くと、ガジルの姿はなかった。

「あれ?」

「ノォー!!ガジルが消えたぁぁっ!!?」

「あの野郎、まさか逃げたのかぁ!!?」

「何ぃ!!?」

ガジルが消えた事に驚く人達。

「ふざけんなぁ!!絶対逃がすなぁ!!」

「うおおおおっ!!!山狩りこそ(おとこ)ぉぉぉぉっ!!!」

「見損なったぞ!ガジル!!!」

全員、ガジルを探しに行こうとした。

「ほっとけ。」

そう言ったのはラクサスだった。

「とっとと終わって助かった・・・俺にとって・・・」





































「メインがきた・・・・・・!!!」

ラクサスはそう言う。

「何ですかこれは・・・?」

俺が広場にくると、なぜかたくさんの人達がガジルさんを探しに行こうとしていた。
まぁ、やめた様だが・・・・・・リリーだけは探しに行った。

「来てくれたか。」

「約束ですしね。」

ラクサスさんの言葉に俺はそう返す。

「頑張って、ラクサス!!」

「7年前のリベンジを果たすんだ!!!!」

「ラクサーーーーーーーーーーーーーーーーース!!!!!!!!!」

何か雷神衆の人達がうるさい・・・特にフリードさんが・・・。
そして周りの人達がまた集まってきた。

「続いての勝負はぁ!!7年前に妖精の尻尾(フェアリーテイル)に入った、
 通称、『混沌の魔術師』、『混沌竜』と呼ばれた・・・・・・ボーイ。
 コージ・フォレトロスだぁぁぁぁっ!!!!」

・・・今の間はなんでしたか・・・。

「ラクサスとコージは戦った事があるのかぁ?」

「フリード達から聞いた話だと、7年前のラクサスがギルドに破門して数日あたりで、
 コージと勝負したって言ってたな。」

マカオさんとワカバさんがそう言う。

「取りあえずコージ!ナツみたいにすぐに負けたり、ガジルみたいに逃げるなよぉ!!」

「ナツさん・・・瞬殺されたんですか・・・(汗)」

俺は倒れたナツさんを見てそう言う。ナツさんはリサーナさんが引きづり、移動させた。

「始めようぜ・・・。」

ラクサスさんはそう言い、体に雷を纏った。

「・・・・・・はい。」

俺は構える。ま、これはいい機会かもしれない。

「(今の俺の強さ・・・・・・自分自身でわかるかもしれない・・・!
 それに、半年間あんまり実戦的なものができなかったからな、
 ある意味良かったかもしれない。)」

俺は心の中でそう思う。

「始まっっったぁぁぁぁぁ!!!!」

ジェイソンさんがそう言う。

「(でもまさか、またラクサスさんと勝負をする事になるとはね・・・!!)」

俺は心の中でそう思ったのだった。 
 

 
後書き
どうも、白鋼です。予定より早く出せれました。次回、コージとラクサスとの戦いとなります。
ラクサスには、ちょっとした秘策を出します。お楽しみに~!! 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧