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めだかボックス 〜From despair to hope 〜

作者:じーくw
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第11箱 「僕……これに乗るの初めてだよ……。」































時刻は午前6時……

はやっ…!?……でもないかな?

でも、きっと子供には早い時間帯だと思うが、劉一が目を覚ましていた。


「ふあああぁぁ……… むにゃむにゃ…… ん?あれ?夢……かな?変な夢だったなぁ……。」





確か……

めだかちゃんと夢の中までバトルをしてて……。

その後……。




「……あれ?なんだっけ?誰かと話してたような……。」

むむむっと腕を組みながら考えても劉一は解からないようだ。

「でも、夢ってそんなもんだよね……。 めだかちゃんとのバトルは強烈だし、毎日のようにしてたから強く印象に残ったのかな?夢に見るまで。 ……あんまりうれしくないけど。」

劉一は、頭を掻きながら苦笑していると。

「むにゃ…… あ……りゅーくん……。 おは……よう……。」

善吉も目が覚めたようだ。

「あっ!おはよう、善吉君。ゴメンね起こしちゃった? まだ6時くらいでちょっと早いんだけど。」

劉一は、謝りながらいうと、善吉は眠そうな顔をしながらも笑い。

「いいよぉ…… だって……今日はめだかちゃん家に遊びに行くんだもん…… 早く起きてないと……。」

善吉はそう言うと、 必死に体を起こそうとする。

劉一は、善吉に手を貸してあげ、2人で洗面所で顔を洗う事にした。






「あらあら、本当に楽しみなのね。こんなに早くに起きるなんてさ。」

瞳さんも起きており、いつもは起こさないと起きられない善吉まで起きていて少し驚いていた。

「だって〜 めだかちゃんの家に行くの楽しみなんだもん!」

「あははは まあ 僕も楽しみですね!それとおんなじくらい…不安もありますけど……」

2人でそう答えた。

「あははっ 劉くんの不安はわからないでもないけど、めだかちゃんとしっかりね?もちろん善吉くんもね」

笑いながら、そして朝食を済ませた。



暫くすると………。




“ピーンポーン♪”



呼び鈴が鳴った。


「あらあら? 2人ともめだかちゃん来たかもよ?」


瞳先生が、テレビの前で座っていた2人にそう言うと。

その言葉で、一目散に飛び出したのが善吉だ。


「わぁーい!」


そう言って玄関へ直行!

「ああっ善吉君危ないよっ? 転ぶよ!!」

慌てて劉一も向かう。

「しっかりね! ケガだけには注意して! いってらっしゃーい!」

瞳さんがそう言う。

「わかりました!いってきます!」

善吉はもう先に行ってしまった為聞いていなかったが とりあえず、僕は止まって瞳さんに返事をかえした。

そんな僕に瞳さん…お母さんは 笑顔で返してくれた。











「むっ、遅いぞ?劉一!善吉は直ぐに出てきたというのに。」

玄関を出ると、 めだかがムスッっとした表情で立っていた。

善吉は直ぐに出てきてくれたのに、劉一が直ぐ出てこなかった事にご機嫌斜めだ…。


「あはは…… ゴメンゴメン。瞳さんにちゃんと遊びに行く事を伝えてたから遅れちゃった。」

劉一は、軽く謝罪をすると直ぐにめだかは笑顔になった。

「ふむ……。 それならば仕方が無いな。よし!では 揃った事だし行くぞ!」

そう言ってめだかちゃんは歩き出した。

あれ……?(リムジン)来てないけど、歩いていくのかな?



「めだかちゃん、歩いて行くのかな?」



とりあえず聞いてみた。

仲良く散歩!見たいな感じでいやではなかったけど、善吉も楽しそうだしね。

でも、 車で幼稚園に来るくらいだから めだかちゃんの家は遠いんじゃないかな?


「心配しなくていいぞ。もう見えてくる。」


……???

何がでしょう?



「ここだ!」



そう言って指差した場所は、

広めの空き地。

広めと言うより……凄く広い。

いつもなら子供たちでサッカーをやったり野球をやったりと遊び場になっている場所。

でも……今は≪遊び場≫とは言えない。

いつも…なら言えるんだけれど……。

なにやらデカイ…すっごくでかい………。

≪ヘリ≫が止まってる?



…………………??



ええっ!マジですか??

「ええっと…… まさかこれ?」

これって……所謂 軍用ヘリ?

なんでこんなのがここにある?


「ふむ!今日はたくさん遊びたいからな!こちらの方が早く家につけるのだ!」 凛ッ!

なるほど……。

めだかちゃんは凄い!  苦笑

「わーい!ヘリコプターだっ!!」

善吉君………。

君が乗り込もうとしてるのは ソ連の軍用ヘリMi-24D……

≪ハインドD≫って呼ばれてるものすっごくゴツイ ヘリなんだよ……?

って言ってもわかんないか……。



「あ……はははは………。 めだかちゃんの家には軍隊でもいるのかな?」

劉一は苦笑いしながら聞くのも仕方ないだろう。

「さすが劉一だな、軍用ヘリだと一目でわかったか。」


・・・・・・・


それで、褒められても嬉しくないよ

そんなのでさぁ……。

それより軍事基地に直行するのかどうかが心配なんだよぉ……?


「ふむ、これは黒神家の私財で購入したものだ、家は日本で有数の財団らしいからな。」









なるほど……。へぇー ソ連から購入したんだ。 ……通販?

なら民間用のヘリでもよかったんじゃないかなぁ?

なーんで軍用のヘリ?

んで 幼児の頼みで動かせてもらえるものなのかなぁ?

遊びにいく〜の一言で?

親バカなのかなぁ??










うん……もうツッコムのやめよう。








「うん、わかったよ……。 んじゃあ今日はよろしくね?」

「ふむ!では 乗るがいい。」

「わぁーい!わぁーい!」




一目散にヘリに向かう善吉君と苦笑しながら後に続く劉一君……。

そして、凛ッ!っと笑っているめだかちゃん……どうだ?っと言わんばかりに。

3人はヘリコプターに乗り、黒神家へと向かった!!







いやはやヘリに乗るなんてもちろん初めての経験ですから。

飛んでる時は ちょっと怖かったけどね?

善吉はずっとはしゃいでました♪

彼を見ているとこっちも楽しい雰囲気になる!

めだかちゃんも同様のようだった。

……でも、

ヘリの中で まさかめだかちゃんの家に着くまでにまたゲーム≪勝負≫をするとは思わなかったけど。












暫くして。

30分くらい?かな?

フライトすると……。

なにやら開けた場所に着いた。

ぽつんと一軒だけあって、周りは柵みたいなので囲まれてるなぁ〜あの家。

ええっと…… 今ってヘリの高度結構あるよ?

それなのにあの大きさって事は……。

近づいたらさらに……。





「ついたぞ!あそこが私の家だ!」

そう言って指差した場所はもちろん先ほど劉一が考えていた場所だ。

おお! ヘリポートまで!!

「わぁー!大きいねぇ!! 鬼ごっこやかくれんぼなんて簡単に出来そうだぁ!!」

更にテンション向上!

「あはは…… あんなとこでしたらいつまでも終わりそうに無いけどね?かくれんぼなんか特に。 広すぎるから……。」


とりあえず、苦笑をしているのは劉一だ。


でも、めだかなら捕まえれそうだとも思える。



そうやってバカ話をやってる間に。



到着ならぬ着陸した。




「あはは、 ここからさらに車で移動するんだ……。」

劉一は着陸した後の感想はそこだった。

上から見たら屋敷らしき建物も見えたんだけど。

降りてみたら……。

(と……とおいなぁ……。)


「では……めだかお嬢様、 そしてお友達の皆様も……。」

執事っぽいだんでぃーな おじさまが優雅にお辞儀をしながら(リムジン)のドアを開けてくれた。

「うむ!」

その一言。

堂に入ってる?っていうのかな?

めだかちゃんは、子供なのに全く違和感が無い…… 苦笑


「わーい!次はお車だー!!早く乗ろう!りゅうくん!」


善吉君はやっぱりハイテンショーン!腕を引っ張ってきた。

「ははは!うん!行こう。めだかちゃんも!」




“ぎゅっ……”




空いたほうの手でめだかの手を握った。

めだかちゃんの柔らかな手。

……この手があんなに強力なんて信じられないな、っと想いながら劉一は手を握る


「あっ… ああ……//」


めだかはなにやら顔を赤らめながら一緒に駆け出した。

善吉・劉一・めだかの順番だ…。

仲がよさそうに…手をつなぎ…。

そして3人は(リムジン)に乗り込み屋敷へと向かった。


 
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