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転生とらぶる

作者:青竹
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機動戦士ガンダムSEED
  0244話

 ホワイトスターでパーティを開いてから約1月後。俺、レモン、コーネリア、マリューの4人はアークエンジェルに乗ってオーブの代表団と共にデブリ帯へと来ていた。ユニウス条約締結の為、またここに戻ってきたのだ。

「懐かしいな」

 シャドウミラーの控え室として用意された部屋のモニタから見える光景に、思わず呟く。
 ヘリオポリスから脱出し、アルテミスで捕まりかけ、このデブリ帯で補給をした。実際の時間にすればまだ半年程度しか経っていないのだが、その間に起きた出来事はまさに嵐の如く、だ。
 いや、アルテミスでは独房に入れられたんだし捕まりかけたんじゃなくて捕まったのか。

「これがユニウスセブン? ……本当にこんな所で条約締結をするの?」

 俺の隣でレモンがそう尋ねる。
 ここから見えるユニウスセブンは廃墟にしか見えないのだから無理もない。

「オーブから派遣された先遣部隊がある程度の修復はしているから問題無いらしい。少なくても、調印式典をする会場は万全の状態だそうだ」

 ユニウスセブンで調印式典をすると決めたのは俺だが、原作ではその辺どうだったんだろうか? もしかして、デブリ帯にあるユニウスセブンの残骸ではなく、プラントのユニウスセブンがあった場所で調印式典をしたからユニウス条約と命名されたんだろうか?

「それにしても、何でわざわざこんな危険な場所で?」
「この間の戦争が始まった直接的な原因は、ブルーコスモスがユニウスセブンに核を撃ち込んだからだ。もっとも、それ以前からプラント理事国家による搾取ともいえる状態が続いていたのが積もりに積もって……というのが正直な所だろうがな。だからこそこのユニウスセブンで調印式典をやれば戦争が終わったと実感するだろう」

 俺の言葉を聞き、溜息を吐くレモン。

「アクセルが意外にロマンチストなのは理解したわ」
「ロマンチストって……」
「アクセル、そろそろユニウスセブンに着艦するそうよ」

 通信装置でブリッジと連絡を取っていたマリューがそう声を掛けてくる。
 アークエンジェルの艦長がナタルで、その客としてマリューを含む俺達が客室にいる、か。何か未だに微妙に違和感があるな。

「ああ、マリュー達も準備はいいよな?」
「ええ、荷物に関してはアクセルの空間倉庫に入っているから特に持っていく物もないしね」





「ここがシャドウミラーの皆様の控え室となります。隣の部屋がドレッサールームとなっていますので、着替える時はそちらをどうぞ。着替えの手伝いが必要な場合は仰って頂ければすぐに用意致します。調印式典は4時間後に行われる予定になっていますので、それまでお待ち下さい。尚、この調印式典を世界中に知らせる為にマスコミ関係者も複数来ておりますので、ご注意下さい」

 アークエンジェルでユニウスセブンへと辿り着くと、既にそこに待っていたオーブの関係者にここへと案内された。ウズミを始めとするオーブの政治家達と同じ部屋になるのかと思っていたが、どうやら別々らしい。

「調印式典が始まるまで4時間か。このユニウスセブンじゃ観光なんかも出来ないし、迂闊に外を出歩けばマスコミの連中に捕まるだろうしな」

 当然と言えば当然なのだが、異世界から来た俺達シャドウミラーの存在はオーブ沖の戦いやコロニーメンデルでの戦い、そしてヤキン・ドゥーエでの戦いもあって連合軍とプラントの上層部以外にも広く知られていた。特に連合軍がオーブ沖に侵攻して来る前に最後通牒が送られて来た時のウズミの演説は世界中で何度も流されている。
 なので、このSEED世界で俺達シャドウミラーは一種のトレンドとして興味を持たれている訳だ。……もっとも、実際に俺達を見た一般人にしてみると異世界人と言ってもこの世界の地球人と全く変わらないというのでがっかりされる事もあったりするが。あるいはアインストのような姿を期待されているのかもしれないな。
 なのでマスコミにしてみれば当然俺達シャドウミラーは格好の取材対象になる訳で、最近ではオーブへと入国してくるマスコミ関係者もかなり存在しているらしい。別に不法入国という訳でも無いのでオーブとしても断る訳にはいかないのが難しい所らしい。

「でも、今度マスコミ関係者や一般市民をホワイトスターに招待するんでしょう?」

 俺の面倒臭そうな表情を見て、マリューがそう声を掛けてくる。

「ああ。いつまでも正体不明の武装集団のままではイメージ的にちょっとな」

 しかもその一私兵集団が、連合軍とザフトを相手にして圧倒的優位に戦いを進める事が出来るのだ。それだけに正体不明の私兵集団と認識されるよりもオーブの同盟国――国では無いが――としてきちんとお披露目した方がいいとのウズミからのアドバイスに従ってホワイトスターの内部をある程度公開する流れになった訳だ。
 とは言っても、見せるのはキブツの牧場周辺と居住区画。それとホワイトスターに来る関係上避けて通れない転移区画程度だ。さすがに動力区画や、キブツの元素変換システム、メギロートの生産プラントのような重要区画の公開をする予定は無い。

「それよりも、今のうちに式典に参加する時の衣装に着替えておきたいのだが構わないか?」

 俺とマリューの会話を聞きながらも、隣室にあるドレッサールームへと視線を向けながらコーネリアが言う。

「まだ時間の余裕はあると思うが……まぁ、そう言うのなら」

 脳裏に空間倉庫のリストを展開し、式典用の衣装や小物、化粧品の入ったバッグを取り出して3人へと渡す。

「じゃあ、着替えてくるけど……もしかして、アクセルの目の前で着替えた方がいいかしら?」
「冗談はいいから、さっさと着替えてこい」

 マリューのからかうような言葉に苦笑を浮かべながら、隣室へと続いているドアの方へと移動するように促す。
 バッグを持ちながら隣室へと移動した3人を見送り、思わず溜息を吐いた。
 全く、最近のマリューは今みたいにからかってくるようになったからちょっと困りものだ。レモンの影響か? この状況でマリュー達の生着替えなんぞ見たら、それこそ4時間じゃ足りないだろうに。
 何で足りなくなるのかは取りあえず置いておく。

「女の着替えは長いと相場が決まっているしな。今のうちに俺も着替えておくか」

 先程のバッグと同じく、脳裏のリストから自分用のスーツ一式を取り出してその場で着替え始めた。

 ちなみに、レモン達の着替えが完了するのに一時間程掛かった事をここに残しておく。





「シャドウミラーの皆様、そろそろ調印式典が始まる時間となります。準備の方、よろしいでしょうか?」

 俺達4人の着替えも終わり、雑談をしながら暇を潰しているとようやく部屋の外からそう声が掛けられた。
 その声を聞き、レモン達3人を見回すと3人とも軽く頷く。ちなみに3人ともシックなスーツに身を包んでおり、見る者にやり手の女秘書か敏腕女社長といったイメージを抱かせる。

「ああ、こちらは問題無い」
「では、式典会場にご案内させて頂きます」

 さて、いよいよユニウス条約締結の時だ。これで名実共に戦争の終了を宣言が出来るな。
 この世界に転移してからの戦いの日々を思い出しながらドアを開いて案内人の後に続いて式典会場へと向かう。





「では、この戦争を終結させるにあたり多大なる尽力をして頂いたシャドウミラーの方々に登場してもらいましょう」

 式典会場にウズミのその言葉が響き渡り、俺達は会場の中へと入っていく。
 すると瞬く間に焚かれるフラッシュ、フラッシュ、フラッシュ。
 会場の中にいる人員はその大半が地球やプラントから招かれたマスコミだけに、そのフラッシュの量も半端ではない。
 それだけシャドウミラーに対する注目度が高かったのだろう。

「あれが異世界人?」
「誰だよ、人とはまるで違う姿をしているとか情報を流したのは」
「何でも少数精鋭の部隊らしいが」
「ちょっと待て。あの真ん中にいる女に見覚えがあるぞ? 確かPS装甲を開発したチームの……」
「何、本当か? 早速裏を取れ。上手く行けば他の局に先んじて情報を独占出来るぞ」

 こちらに聞こえないように小声で呟いているつもりなのだろうが、あいにくと俺の五感や身体能力は既に人外の域。しっかりと丸聞こえだったりする。
 と言うか、PS装甲の開発チームってどう考えてもマリューだよな。それなりに表舞台に立っていたのか? ……まぁ、マリュー程の美貌や作業着を着ていても分かる程の魅惑的なボディラインを考えれば、一種の広告塔として使われた事があると言われても納得出来る話だが。
 そんな風に内心で考えつつも会場の中を進み、壇上の上へと辿り着く。
 壇上の上には3人の人物が存在していた。オーブからウズミ・ナラ・アスハが。連合からは大西洋連邦大統領のジョゼフ・コープランドが。そしてプラントからはプラント最高評議会議長のアイリーン・カナーバが。
 まさに地球圏の3大勢力のトップが揃い踏みだな。今この場でブルーコスモスなりなんなりがテロでも起こしたらもの凄い混乱が巻き起こるんじゃないだろうか。

「改めて紹介させてもらいます。こちらが今回の戦争の終結に尽力してくれたシャドウミラーを率いる、アクセル・アルマー氏です」

 ウズミがそう言い、マイクを俺へと手渡す。こういう挨拶の場は苦手なんだがな。

「ただいま紹介に預かったシャドウミラーを率いているアクセル・アルマーだ。ウズミ代表の演説で知ってる者も多いと思うが、俺達シャドウミラーは異世界……いや、これだと誤解を招きかねないか。より正確に言うのなら平行世界、いわゆるパラレルワールドの地球からこの世界へと訪れた存在だ。まぁ、詳しくは後日改めてという事で。今回、俺達がオーブに協力して2年近くも続いた戦争を終わらせる手助けが出来て非常に嬉しく思う。戦争は悲しみしか産まない。よく言われる言葉ではあるが、この世界の人々はそれを強く実感出来ていると思う。もう2度とあのような馬鹿げた戦争を起こさないように俺達シャドウミラーも協力していきたいと思っている」

 ふぅ、何とか間違えずに言い切れたな。
 マイクをウズミへと返し、壇上でシャドウミラーの為に用意された席へと座る。
 俺の背後にはレモン、コーネリア、マリューの3人が付き従っており、連合とザフトはそれぞれの代表だけが壇上にいるだけだ。それが現状のオーブやシャドウミラーと、プラント、連合の力関係を如実に表している。

「では、今回結ばれる終戦協定を発表していきます」

 そしてウズミが述べていく終戦協定の条項。それが1つ発表になる度にマスコミがざわめく。まぁ、無理もない。どこからどう見てもオーブとシャドウミラーが実質的な戦勝国として扱われている内容なのだから。

「最後に、『以上の条件をC.E.71年12月31日までにシャドウミラー及びオーブの名の下に遵守する事とする』……以上です」

 この最後の条文が決定的だった。『シャドウミラーとオーブの名の下に』の一文。これが発表されると同時に、今までと比べても一際大きなざわめきが式典会場に響き渡る。
 今までの文章は実質的にオーブとシャドウミラーを戦勝国として扱ってはいたが、それも暗黙の了解といった形でだ。だが、最後の条文により、この戦争を制したのはオーブとシャドウミラーである旨を高々と宣言したのだ。

「以上でお二人とも問題はないですね?」

 ウズミのその言葉に、連合とプラントを代表する2人も頷く事で了承を示す。

「では、記名をお願いします」

 そして2人に渡される書類。そこには既に俺とウズミの名前が書かれており、残りの部分にジョゼフ・コープランドとアイリーン・カナーバが記名する事により、このユニウス条約は締結される。
 2人はその書類に書かれている内容を一読し、自分の名前を記名する。
 その様子を見届けて安堵の溜息を吐く。この前のパーティでセイラン家が何やら画策しているとの話があったが、どうやら取り越し苦労だったらしい。あるいは、ウズミがそれを潰したか。
 とにもかくにも、これであの馬鹿げた戦争も名実共に終了した訳だ。
 それぞれが記名した書類を交換し、俺、ウズミ、ジョゼフ・コープランド、アイリーン・カナーバの4人がそれぞれ1枚ずつ受け取り、握手を交わす。
 そして再び焚かれるフラッシュの嵐、嵐、嵐。
 そんな中で、ウズミの言葉が式典会場に響き渡った。

「では、これをもってヤキン・ドゥーエ戦役の終戦を宣言する!」 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:38
PP:615
格闘:262
射撃:282
技量:272
防御:272
回避:302
命中:322
SP:462
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???

撃墜数:374 
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