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魔法少女リリカルなのは ~優しき仮面をつけし破壊者~

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無印編 破壊者、魔法と出会う
  14話:決め台詞はちゃんと決めるからこそカッコいい

 
前書き
 
テスト開けしょっぱなに更新です!
  

 
 



「であぁぁあ!!」

ライドブッカーを振るい、取り囲む怪人を斬りつける。だが、数は減っているように見えない。

「士!これじゃきりがないよ!」
「はっ!倒しても倒しても…でやっ!減ってないように見えるよ!?」

俺に語りかけるのは、怪人達と向かい合っているユーノと人形のアルフ。ユーノは魔法で怪人の動きを止め、アルフは襲いくる怪人を殴っていた。

「はっはっは!その程度ですか、仮面ライダー?」
「はっ!言ってろ。お楽しみは……これからだ!」

ウェザードーパントの言葉に、俺はライドブッカーからカードを取り出す。

「見せてやるよ……」
〈 KAMEN RIDE 〉

「仮面ライダーの力って奴を」
〈 DEN-O! 〉

カードの発動と共に俺の体は黒い姿、『プラットフォーム』となる。だが次の瞬間には、俺の周りにフリーエネルギーでできたオーラアーマーが現れる。そしてそのオーラアーマーは基本とされるものとなり、俺の体に装着される。
そして仮面についているレールに、桃のような仮面が走り眼前に収まると、中央から割れた状態で固定される。桃の葉の部分はチークガードのように移動し、完全に顔を覆う仮面となる。

赤を基本の色とする『仮面ライダー電王』となる。

「ほう、新しい仮面ライダーですか」
「というより、前の仮面ライダーだな。お前から見れば」

そしてさらにカードを取り出す。

「手始めは、これだ」
〈 ATACK RIDE・ORE SANJYOU! 〉

ベルトから聞こえる音声と共に、電王・ソードフォームの変身時の音が流れる。
さぁ、決めるぜ!



「俺、参上!!」



両足を肩幅ぐらいに開き、親指で自身を指した後、両腕を開き決めポーズを決める。
……決まった、綺麗に…

「あ、あの…士?」
「い、今のは…」
「そんなポーズに、何か意味があるんですか?」

今のは上からユーノ、アルフ、ウェザー・ドーパントの順で口を開く。まったく、こいつらは……

「仮面ライダーがする決め台詞やポーズに、いちいち意味なんか求めるな!皆カッコいいからやるんだよ!」
〈 ATACK RIDE・DENGASHER! 〉

新たに発動するカードで、俺の手に四つのパーツに分かれた『デンガッシャー』を手にする。

「まぁ…この姿になったからには、覚悟してもらうぞ…」
「何…?」

その言葉の最中に、俺は四つのうちの二つのパーツを合わせ、空中に放り投げる。

「なぜなら……この姿の俺は最初から最後まで―――」
ガギィン!


「―――クライマックスなんだからなぁ!」


そして落ちてきたデンガッシャーを残り二つのパーツを合わせ、『デンガッシャー・ソードモード』へとなる。
出来上がった剣を振るい、怪人の大群へ突っ込む。

「でやっ!はっ!だぁ!」

「なんか、雰囲気変わった…?」
「そうかい?わたしゃ変わってないように見えるけど…」

剣を振るう士。それは先程とは違って荒々しいものだった。

「流石は仮面ライダー、と言ったところですか?」
「いいや、まだまだこれからさ!」
〈 ATACK RIDE・BOKU NI TURARETEMIRU? 〉

またまたカードを発動。それにより体についているオーラアーマーが一旦離れ、仮面も離れる。そして離れたオーラアーマーは変形し、再び俺の体へ。頭部には新たに亀のようなレリーフがレールを伝い眼前で固定、変形し仮面となる。

電王の姿の一つ、『電王・ロッドフォーム』。


「千の偽り、万の嘘……お前達、僕に釣られてみる?」


群がる怪人共に向かって、キザっぽく言い放つ。

「釣られてみるって……」
「敵に向かって何言ってんだい士!?」
「いいのいいの、これが決め台詞だから」

ユーノとアルフのツッコミにそう答え、襲ってくる怪人を蹴り退ける。
そしてデンガッシャーを分解し、内二つのパーツを縦長に組み立て、やや後ろに投げる。

「はっ、はっ、はぁっ!」
「ガアァ!?」

放り投げたパーツが落ちてくる間に後ろから来る怪人を回し蹴りで倒す。
それによって後ろに下がった事により、落ちてくるパーツの丁度真下に来る。そして落ちてきたパーツに残り二つのパーツをつけ、『デンガッシャー・ロッドモード』を作り上げる。

「はっ、せい、でやぁ!」
「「「「「ガァアア!?」」」」」

出来上がったデンガッシャーを回りながら振り回し、そのまま周りにいる怪人達をなぎ払う。

「今度は槍使い……」
「いったいいくつ変われるんだい!?」

「はっ!おりぃやぁ!」

槍の矛先を後ろにし、後ろから来る怪人に突き刺す。そしてさらに槍を持ち替え、前方へと投げる。

「ほい、せぇぇい!」

今度は振り返り、先を釣り竿のように振り投げ、怪人にくっつける。そして怪人をそのまま振り回し周りの敵をなぎ払う。

「それじゃ次、いってみよう!」
〈 ATACK RIDE・NAKERUDE! 〉

音声と共に再びオーラアーマーが離れ変形する。眼前についていた仮面も、斧型のレリーフへと変わり、仮面は「金」の字を象っている。

『電王・アックスフォーム』だ。
そして変身が完了すると共に周りに紙吹雪が舞う。


「俺の強さに、お前が泣いた。俺の強さは…泣けるでぇ!」


首をゴキゴキ、と鳴らしながら言う。
その間にも、怪人達は俺に迫る。

「フン!」
「「「っ!?」」」

怪人達が持つ武器で放った攻撃を、腕で受け止める。そして押し返した後、突っ張りで突き飛ばす。
そしてデンガッシャーを組み立て『デンガッシャー・アックスモード』へ変える。

「「「「ガアアァァ!!」」」」
「フン、はぁ!」

別方向から来る怪人達を横なぎと縦斬りで倒す。

「なんかまた雰囲気変わった…?」
「斧を使うパワータイプみたいだね……」

「「「「ガアァアア!!」」」」

「まだあんなにいんのかよ…。まぁ、こっちもまだあるんだけどよ」

そう言いながら新たにカードを取り出す。

〈 ATACK RIDE・KOTAEWA KIITE NAI! 〉

三度俺の体からオーラアーマーが離れ、再び俺の体に。そして眼前につく仮面は龍を模している。
そしてデンガッシャーを再度組み立て、今度は『デンガッシャー・ガンモード』に変える。

「今更だけど、お前達倒すよ。答えは聞いてない!」
「「「「ガアアァァァ!?」」」」

俺が引き金を引くと同時に火花を散らしながら倒れる怪人達。

さらに今度はダンスを動きに入れながら、足を中心に使った格闘で怪人達を倒していく。

「答えきかないの!?」
「なんとまぁ、無理矢理な……」

「てめぇらはいちいちケチつけてんじゃねぇよ!まず自分の事考えろよ!」

戦いながらもこちらにちゃち入れてくる二人に、俺は叫びながら敵を倒していく。
するとそこで日差しが何かで遮られる。ふと見上げると上空には暗雲が立ちこめていた。

「これは……まさか!」
「はぁああ!」

次の瞬間、暗雲から赤い雷が降り注がれる。それはもう俺は勿論、味方の筈の怪人達も巻き込まれていた。
俺はそれを先に察知し、暗雲の元より一歩速く抜け出す。

「てめぇ……自分の怪人もいっぺんに!」
「あまりにも邪魔だったのでね。消させてもらいましたよ」
「アイツらはお前の部下だったろ!?なんで…!」
「部下?なんのことです?あれはただの手駒にしか過ぎませんよ」

雷の発生者、ウェザー・ドーパントは俺の言葉に呆れたように答える。

「さぁ、決着をつけましょう。仮面ライダー!」
「この野郎……。なら、てめぇにはこいつで勝負だ!」
〈 KAMEN RIDE・W! 〉

カードを発動すると共に両手を軽く開く。すると風と共に俺の体は新たな姿に変わる。

左半身を黒、右半身を緑で彩られ、赤い複眼に風になびくマフラーが特徴のライダー、『仮面ライダーW(ダブル)』へ変身する。

「その姿は…!」
「懐かしいか?まぁ、それも今回で見納めだろうけどな」
「言ってくれますね…」

と言いながら目の前で拳を作るウェザー・ドーパント。俺も身構え、戦いに備える。



  
 

 
後書き
 
次の更新は速ければ明日に
  
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