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問題児たちが異世界から来るそうですよ?~MEMORY~

作者:月見酒
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~4~

 [4]

 日がくれた頃に噴水広場で全員と合流し、話を聞いた黒ウサギは案の定ウサ耳を逆立てて怒っていた。突然の展開に嵐のような説教と質問が飛び交う。

「な、なんであの短時間に“フォレス・ガロ”のリーダーと接触してしかも喧嘩を売る状況になったのですか!?」「しかもゲームの日取りは明日!?」「それも敵のテリトリー内で戦うなんて!」「準備している時間もお金もありません!」「一体どういう心算(つもり)があってのことです!」「聞いているのですか三人とも!!」


「「「ムシャクシャしてやった。今は反省しています」」」


「黙らっしゃい!!!」

 誰が言い出したのか、まるで口裏を合わせていたかのような言い訳に激怒する黒ウサギ。

 この後、黒ウサギと飛鳥達が“フォレス・ガロ”に対する会話をしていたが記憶喪失の彼は興味を持たずに話をほとんど聞いていなかった。





 椅子から腰を上げた黒ウサギは、横に置いてあった水樹の苗を大事そうに抱き合える。

 コホンと咳ばらいをした黒ウサギは気をつけてね取り直して全員に切り出した。

「そろそろ行きましょうか。本当は皆さんを歓迎する為に素敵なお店を予約して色々セッティングしていたのですけれども・・・・・・不慮の事故続きで、今日はお流れとなってしまいました。また後日、きちんと歓迎を」

「いいわよ、無理しなくて。私達のコミュニティってそれはもう崖っぷちなんでしょう?」

 驚いた黒ウサギはすかさずジンを見る。彼の申し訳なさそうな顔を見て、自分達の事情を知られたのだと悟る。ウサ耳まで赤くした黒ウサギは恥ずかしそうに頭を下げた。

「も、申し訳ございません。皆さんを騙すのは気が引けたのですが・・・・・・黒ウサギ達も必死だったのです」

「もういいわ。私は組織の水準なんてどうでもよかったもの。春日部さんはどう?」

「私も怒ってない。そもそもコミュニティがどうの、というのは別にどうでも・・・・・・あ、けど」

 思い出したように迷いながら呟く耀。ジンはテーブルに身を乗り出して問う。

「どうぞ気兼ねなく聞いてください。僕らに出来る事なら最低限の用意はさせてもらいます」

「そ、そんな大それた物じゃないよ。ただ私は・・・・・・毎日三食お風呂付きの寝床があればいいな、と思っただけだから」

 ジンの表情が固まった。この箱庭で水を得るには買うか、もしくは数kmも離れた大河から汲まねばならない。水の確保が大変な土地でお風呂というのは、一種の贅沢品なのだ。

「それなら大丈夫です!十六夜さんがこんな大きな水樹の苗を手に入れてくれましたから!」

 一転して明るい表情に変わる。これには飛鳥も安心したような顔を浮かべた。

「私達の国では水が豊富だったから毎日のように入れたけれど、場所が変われば文化も違うものね。今日は理不尽に湖投げ出されたから、お風呂には絶対入りたかったところよ」

「それには同意だぜ。あんな手荒い招待は二度と御免だ」

「あう・・・・・・そ、それは黒ウサギの責任外の事ですよ・・・・・・」

「ははは・・・・・・十六夜君はどのみちびしょ濡れだったと思うよ」

 彼は笑っていたが、他の召喚された三人の責めるような視線に怖気づく黒ウサギ。ジンも隣で苦笑する。

「あはは・・・・・・それじゃあ今日はコミュニティへ帰る?」

「あ、ジン坊ちゃんは先にお帰りください。ギフトゲームが明日なら“サウザンドアイズ”に皆さんのギフト鑑定をお願いしないと。この水樹の事もありますし」

 彼ら四人は首を傾げて聞き直す。

「“サウザンドアイズ”ってコミュニティの名前?」

「YES。“サウザンドアイズ”は特殊な“瞳”のギフトを持つ者達の群体コミュニティです。幸いこの近くに支店がありますし」

「ギフトの鑑定というのは?」

「勿論、ギフトの秘めた力や起源などを鑑定する事デス。自分の力の正しい形を把握していた方が、引き出せる力はより大きくなります。皆さんも自分の力の出処は気になるでしょう?」

「そうだね。僕としては非常に興味深い」

 記憶喪失の彼にとっては自分の事を知るというのは大切な事である。

 黒ウサギの言葉に拒否する声はなく、一行は“サウザンドアイズ”に向かう。





 “サウザンドアイズ”の支店に到着した。商店の旗には、青い生地に互いが向かい合う二人の女神像が記されている。あれが“サウザンドアイズ”の旗なのだろう。

 日が暮れて看板を下げる割烹着の女性店員に、黒ウサギは滑り込みでストップを、

「まっ」

「待った無しですお客様。うちは時間外営業はやっていません」

 ・・・・・・ストップをかける事も出来なかった。黒ウサギは悔しそうに店員を睨みつける。

 流石は超大手の商業コミュニティ。押し入る客の拒み方にも隙がない。

「なんて商売っ気の無い店なのかしら」

「ま、全くです!閉店時間の五分前に客を締め出すなんて!」

「文句があるならどうぞ余所へ。あなた方は今後一切の出入りを禁じます。出禁です」

「出禁!?これだけで出禁とかお客様舐めすぎでございますよ!?」

 キャーキャーと喚く黒ウサギに店員は冷めたような眼と侮蔑を込めた声で対応する。

「なるほど“箱庭の貴族”であるウサギのお客様を無下にするのは失礼ですね。中で入店許可を伺いますので、コミュニティの名前をよろしいでしょうか?」

「・・・・・・う」

 一転して言葉に詰まる黒ウサギ。

「俺達は“ノーネーム”ってコミュニティなんだか」

「旗とかもないけどね。ジン=ラッセルって人がリーダーのコミュニティ」

 彼らは何の躊躇いもなく話したが、“名”や“旗”がないリスクがある。今がまさにその状況だった。

(ま、まずいです“サウザンドアイズ”の商店は“ノーネーム”御断りでした。)

「聞いた事がありません。何処のコミュニティでしょう?」

「その・・・・・・あの・・・・・・」

「いぃぃぃやほおぉぉぉぉぉぉ!久しぶりだ黒ウサギィィィィ!」

 黒ウサギは店内から暴走してくる着物風の服を着た真っ白い髪の少女に抱き着かれ、少女と共に街道の向かうにある浅い水路まで吹き飛んだ。

「きゃあーーーー・・・・・・!」

 ボチャン。

 彼らは眼を丸くし、店員は痛そうな頭を抱えていた。

「店員さん。この店では今のはよくある事なんですか?実に興味深い」

「ありません」

「俺にも別バージョンで是非。なんなら有料でも」

「やりません」

 真剣な表情の彼、十六夜に、真剣な表情でキッパリ言い切る女性店員。三人は割とマジだった。

「し、白夜叉様!?どうして貴方がこんな下層に!?」

「そろそろ黒ウサギが来る予感がしておったからに決まっておるだろうに!フフ、やっぱりウサギは触り心地が違うのう!」

 スリスリスリスリ。

「白夜叉様!ちょっと離れてください!」

 白夜叉と呼ばれた少女を無理矢理引きはがし、頭を掴んで店に向かって投げつける。

 くるくると縦回転した少女を、十六夜が足で受け止めた。

「てい」

「ゴバァ!お、おんし、飛んできた美少女を足で受け止めるとは何様だ!」

「十六夜様だぜ。和装ロリ」

 笑いながら自己紹介する十六夜。

 一連の流れの中で呆気にとられていた飛鳥は、思い出したように白夜叉に話しかける。

「貴女はこの店の人?」

「おお、そうだとも。この“サウザンドアイズ”のコミュニティの幹部様で白夜叉様だよご令嬢。仕事の依頼ならおんしのその年齢はわりに発育がいい胸をワンタッチ生揉みで引き受けるぞ」

「オーナー。それでは売上が伸びません。ボスが怒ります」

 何処までも冷静な声で女性店員が釘を刺す。

 白夜叉は店先で彼らを見回してニヤリと笑った。

「ふふん。お前達が黒ウサギの新しい同士か。異世界の人間が私の元に来たという事は・・・・・・遂に黒ウサギが私のペットに」

「なりません!どういう起承転結があってそんなことになるんですか!」

 ウサ耳を逆立てて怒る黒ウサギ。

「まあいい。話があるなら店内で聞こう」

「よろしいのですか?彼らは旗も持たない“ノーネーム”のはず。規定では」

「“ノーネーム”だと分かっていながら名を尋ねる、性悪店員に対する詫びだ。ボスに睨まれても私が責任を取る。いいから入れてやれ」

 む、っと拗ねるような顔をする女性店員。彼女にしてみればルールを守っただけなのだから気を悪くするのは仕方ないだろう。

「生憎と店は閉めてしまったのでな。私の私室で勘弁してくれ」

 個室というにはやや広い和室の上座に腰を下ろした白夜叉は、大きく背伸びをしてから彼らに向き直る。

「もう一度自己紹介しておこうかの。私は三三四五外門に本拠を構えている“サウザンドアイズ”幹部の白夜叉だ。この黒ウサギとは少々縁があってな。コミュニティが崩壊してからもちょくちょく手を貸してやっている器の大きな美少女と認識しておいてくれ」

「はいはい、お世話になっております本当に」

 投げやりな言葉で受け流す黒ウサギ。その隣で彼が問う。

「今言った外門ってなに?」
「箱庭の階層。示す外壁にある門ですよ。数字が若いほど都市の中心部に近く、同時に強大な力を持つ者達が済んでいるのです」

 此処、箱庭の都市は上層から下層まで七つの支配層に分かれており、それに伴ってそれぞれを区切る門には数字が与えられている。

 外壁から数えて七桁の外門、六桁の外門と内側に行くほど数字は若くなり、同時に強大な力を持つ。箱庭で四桁の外門ともなれば、名のある修羅神仏が割拠する完全な人外魔境だ。

「更に説明するなら、此処は東西南北の四つの区切りの東側にあたり、外門のすぐ外は“世界の果て”と向かい合う場所になる。あそこにはコミュニティに所属していないものの、強力なギフトを持ったもの達が住んでおるぞ―――その水柱の持ち主などな」

「白夜叉様はあの蛇神様とお知り合いだったのですか?」

「知り合いも何も、アレに神格を与えたのはこの私だぞ。もう何百年もまえの話だがの」

 小さな胸を張り、阿々と豪快に笑う白夜叉。

 だがそれを聞いた十六夜は物騒に瞳を光らせて問いただす。

「へえ?じゃあお前はあのヘビより強いのか?」

「ふふん、当然だ。私は東側の“階層支配者(フロアマスター)”だぞ。この東側の四桁以下にあるコミュニティでは並ぶ者がいない、最強の主催者なのだからの」

“最強の主催者”―――その言葉に十六夜・飛鳥・耀の三人は一斉に瞳を輝かせた。

「そう・・・・・・ふふ。ではつまり、貴女のゲームをクリア出来れば、私達のコミュニティは東側で最強のコミュニティという事になるのかしら?」

「無論、そうなるのう」

「そりゃ景気のいい話だ。探す手間が省けた」

 三人は剥き出しの闘争心を視線に込めて白夜叉を見る。白夜叉はそれに気づいたように高らかと笑い声をあげた。

「抜け目ない童達だ。依頼しておきながら、私にギフトゲームで挑むと?」

「これは止めた方がいいのかな?黒ウサギ」

「と、止めてください。そして待って下さい御三人様!」

 慌てる黒ウサギ。しかし彼は落ち着いて三人を止める。

「三人とも、いきなりケンカを売るのはやめた方が良いと思う」

「おいおい。相手は最強の主催者だぜ?こんな面白そうな事やめられるかよ!」

「右に同じ」

「以下同文」

 止まる気配の無い三人。おそらく彼や黒ウサギがどれだけ説得しても意味は無いだろう。

「ちょっと力ずくで説得してみようかな」

 いつもの彼には似合わないそんな言葉を言うと彼の姿が変化した。

 長く艶やかな黒髪、淡い色合いの和服を着た女性・・・・・・“世界の果て”で黒ウサギ達が出会った女性だった。

「貴女様は!?」

「やっぱりお前だったか」

「へえ。気づいてたんだ十六夜君は」

「まあな。あの場にいないと解らないはず事をお前・・・・・・正確には最初に会った姿のお前が言っていたからな」

 黒ウサギは驚き、十六夜は納得し、飛鳥と耀は何の事か解らず首を傾げる。

「落ち着けおんしら。止めなくてもよい。私も遊び相手には常に飢えている」

「ノリがいいわね。そういうの好きよ」

「貴女がいいのならもう止めないわ。私だって本当は最強の主催者というのは興味深いと思っていたから。でもそのせいで依頼を受けてくれないとなったら困るもの」

「ふふ、そうか。―――しかし、ゲームの前に一つ確認しておく事がある」

「何?」

 白夜叉は着物の裾から“サウザンドアイズ”の旗印―――向かい合う双女神の紋が入ったカードを取り出し、壮絶な笑みで一言、



「おんしらが望むのは“挑戦”か―――もしくは“決闘”か?」



 刹那、四人の視界に爆発的な変化が起きた。

 四人の視界は意味を無くし、様々な情景が脳裏で回転し始める。

 記憶にない場所が流転を繰り返し、足元から四人を呑みこんでいく。

 四人が投げ出されたのは、白い雪原と凍る湖畔―――そして、水平に太陽が回る世界だった。

 まるで星を一つ、世界を一つ創り出したかのような奇跡の顕現。

 唖然と立ち竦む四人に、今一度、白夜叉は問いかける。

「今一度名乗り直し、問おうかの。私は“白き夜の魔王”―――太陽と白夜の星霊・白夜叉。おんしらが望むのは、試練への“挑戦”か?それとも対等な“決闘”か?」

 飛鳥と耀、そして自信家の十六夜でさえ即答できずに返事を躊躇った。

 そんな中で一人だけ、

「僕は白夜叉さんに“挑戦”するよ」

 いつのまにか元の姿に戻った彼は即答した。

「今の僕には力も、そして誇りもない。決闘を申し込むには色々足りないかな」

「なるほどの、おんしの意向はわかった。他の三人はどうする?私はどちらでも構わんぞ」

 しばしの静寂の後―――諦めたように笑う十六夜が、ゆっくりと挙手し、

「参った。やられたよ。降参だ、白夜叉」

「ふむ?それは決闘ではなく、試練を受けるという事かの?」

「ああ。これだけのゲーム番を用意出来るんだからな。アンタには資格がある。―――いいぜ。今回は黙って試されてやるよ、魔王様」

「く、くく・・・・・・して、他の童達も同じか?」

「・・・・・・ええ。私も試されてあげてもいいわ」

「右に同じ」

 一連の流れをヒヤヒヤしながら見ていた黒ウサギは、ホッと胸をなでおろす。

「も、もう!お互いにもう少し相手を選んでください!」

 黒ウサギが文句を言おうとしたその時、彼方にある山脈から甲高い叫び声が聞こえた。

「何、今の鳴き声。初めて聞いた」

「ふむ・・・・・・あやつか。おんしら四人を試すには打ってつけかもしれんの」

 鷲の翼と獅子の下半身を持つ獣が現れそれを見た耀は驚愕と歓喜の篭った声を上げた。

「グリフォン・・・・・・嘘、本物!?」

「フフン、如何にも。あやつこそ鳥の王にして獣の王。試練はこのグリフォンで“力”“知恵”“勇気”の何れかを比べ合い、背に跨がって湖畔を舞う事が出来ればクリア、という事にしようか」

 白夜叉が双女神の紋が入ったカードを取り出す。すると虚空から“主催者権限”にのみ許された輝く羊皮紙が現れる。

『ギフトゲーム名“鷲獅子の手綱”

・プレイヤー一覧 逆廻 十六夜
         久遠 飛鳥
         春日部 耀
         ロスト

・クリア条件 グリフォンの背に跨がり、湖畔を舞う。
・クリア方法 “力”“知恵”“勇気”の何らかでグリフォンに認められる。
・敗北条件 降参か、プレイヤーが勝利条件を満たせなくなった場合。

宣誓 上記を尊重し、誇りとホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。“サウザンドアイズ”印』

「私がやる」

 読み終わるや否やピシ!と指先まで挙手をしたのは耀だった。

「OK、先手は譲ってやる。失敗するなよ」

「気を付けてね、春日部さん」

「頑張って」

「うん。頑張る」

 頷き、グリフォンに駆け寄る。




「ところで“ロスト”ってお前の事か?」

「そうだよ。いくら記憶喪失だからといって名前が無いのは不便だからね」

 耀がグリフォンとのゲームを開始した後、十六夜と記憶喪失の少年ことロストは皆から少し離れた場所で話をしていた。

「まあ、たしかに名前ってのは重要だ。コミュニティだけじゃなく個人のやつもな。だけどな、俺が本当に聞きたいのはそれじゃない。さっきの質問は単なる前置きだ」

「何?僕に答えれることなら何でも聞いて」

「お前・・・・・・何でそんな苦しそうにしてんだ?」

 ロストが驚愕した。そんな事はおくびにも出さなかったはずなのに。なのに十六夜は体調が悪い事を見抜いた。

「よくわかったね。僕は隠していたつもりだったのだけれど」

「隠したなら最後まで隠し通せ。グリフォンが出て来た時俺以外の奴らがそっちに注目していた。お前はその瞬間、表情が歪んでたからな」

「本当に・・・・・・よく見ているだね。」

「いいから質問に答えろ」

「記憶が戻っきてる」

 ロストはそれだけしか口に出さなかったが十六夜はそれだけ察したようだった。

「まあ、放っておけば治るよ。ほら耀さん戻って来たよ」



「お二人で何を話していたんですか?」

「気にしないで黒ウサギ。そんな事より鑑定はして貰える事になったの?」

 ゲッ、と気まずそうな顔になる白夜叉。

「よ、よりにもよってギフト鑑定か。専門外どころか無関係もいいところなのだが」

 困ったように頭を掻く白夜叉は、突如妙案が浮かんだとばかりにニヤリと笑った。

「ふむ。何にせよ試練をクリアしたおんしらには“恩恵(ギフト)”を与えねばならん」

 白夜叉がパンパンと柏手を打つ。すると四人の前に光り輝く三枚のカードが現れる。

 カードにはそれぞれの名前と、体に宿るギフトを表すネームが記されていた。



 コバルトブルーのカードに逆廻十六夜・ギフトネーム“正体不明(コード・アンノウン)”

 ワインレッドのカードに久遠飛鳥・ギフトネーム“威光(いこう)”

 パールエメラルドのカードに春日部耀・ギフトネーム“生命の目録(ゲノム・ツリー)”“ノーフォーマー”

 スカイグレーのカードにはロスト・ギフトネーム“取り出す記憶(ドローメモリー)”“最適な身体(スータブルボディ)”

 それぞれの名とギフトが記されたカードを受け取る。
(これが僕のギフト)

 ロストは受け取ったカードを見つめる。自分の手がかりを・・・・・・。 
 

 
後書き
黒髪女性の正体判明。

主人公の名前決定。

最近、執筆の調子が悪いです 
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