| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)

作者:あちゃ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第4章:モンバーバラの姉妹は狼と行く
  第13話:何か不利ッスね!?

(キングレオ城)
ミネアSIDE

「黙れー! オレ様を侮辱する事は許さんぞ!」
「うっ………」
オーリンさんに腹部を殴られ、そのまま崩れ落ちるウルフさん……
酷い……私達味方同士なのに!

「ふはははは……味方を攻撃し、更に戦力を減らすとは。相変わらず愚かな男だ」
「黙れ! お前なんぞオレ様一人で十分だ!」
怒りで我を忘れているオーリンさんは、凄い勢いでバルザックに殴りかかって行く!

火を吐かれ反撃を受けても怯むことなく、オーリンさんはバルザックを攻撃し続ける。
その間に私と姉さんは気絶したウルフさんの側に近付き、回復を試みるが……やはり魔法を封じられているらしく、ホイミを唱える事が出来ない。
ただ姉さんと二人、ウルフさんを抱き締めオーリンさんが勝つ事を祈るしかできない。



暫くオーリンさんとバルザックの激闘は続いた……
双方とも傷だらけになり、泥沼化の様相を呈してきた頃……
突如、部屋の奥の闇から複数の腕を持つ巨大な獅子の化け物が姿を現す!

「情けない姿だなバルザック! それではこの国を託した意味がないではないか!」
「キ、キングレオ様!」
キングレオ!?
ではあの化け物がこの国の本当の王!?

「も、申し訳ございません! 魔法を封じられてしまい……」
「言い訳をするな! ……まぁ良い。デスピサロ様に報告し、進化の秘宝を改良して頂こう。その為にはキサマにはまだ死なれる訳にはいかぬ! 余がお前達の相手をしてやる……覚悟するが良い!」

言い終わると同時に、4本もある太い腕を振り下ろし、傷付き疲れ切っているオーリンさんを吹き飛ばし気絶させる。
そして私達に向き直ると、少しずつ近付いてくる……

どうしよう……魔法の使えない私達に、オーリンさんを一撃で吹き飛ばす化け物に勝てるはずがないわ。
しかし何もせずに殺される訳にはいかない……
私は銅の剣を握り締め、戦おうと決意する……が、

「待って! 私達はキングレオ様に歯向かうつもりはございません! 憎きバルザックを倒す為、この城へ忍び込んだだけです。どうか私は兎も角、他の者はお許し下さい!」
私の腕を力強く押さえ付け、姉さんが恭しく頭を下げる。
何故こんなヤツに頭を下げるの!?

「ほぅ……お前は物分かりが良さそうだな。………良いだろう、お前に免じて今は殺さないでおいてやる。だが何れは進化の秘宝の実験台になってもらうがな!」
そこまで言い終えるとキングレオは兵士達を呼び寄せ、私達を牢屋へと連れて行かせた。

ただキングレオは、城の警備体制に激怒していたらしく、兵士達を怒鳴りつけお説教を行ったのだ。
その為か、私達を連行する兵士達が、手荒く扱ってきた為、私も姉さんも……気絶しているウルフさんもオーリンさんも、牢屋の壁に叩き付けられました。
とても痛くて涙が出てしまいます……

ミネアSIDE END



(キングレオ城-牢屋)
マーニャSIDE

乱暴に牢屋へと放り込まれる私達……
「うっ……うっうっ……」
「ゴメンねミネア……こうするしかなかったの」
壁に叩き付けられ泣き出したミネアを抱き締め、私は現状を謝り言い訳をする。

「い、いや……ナイスな判断だったよマーニャさん……」
すると意識を取り戻したウルフが、辛そうに腹部を押さえながら上半身を起こし話しかけてくる。
彼を巻き込んだのは私達の所為……本当にごめんなさい。

「あのまま戦っていても、全員殺されていただろう……投獄されたとは言え、生きていればチャンスはある」
ウルフは喋るのも辛そうだが、私達を励ますと両手を翳しベホイミで回復してくれた。
どうやら此処までは静寂の玉の効力も及ばないらしく、魔法を使う事が出来るらしい。

「あ、ウルフさんの傷は私が……」
「止めてくれミネアさん!」
壁にもたれ私達の傷を癒してくれたウルフに対し、せめて彼の傷は自分が治そうと思ったミネアは、彼に近付きホイミを唱えようとするが何故だか拒絶される。

「気持ちは嬉しいけど、今俺のアバラは折れているんだ。この状況でホイミをかけると、アバラが曲がった状態のままくっついてしまい、一生治らなくなる……時間をかけてアバラを元の位置に戻し、安全になってからじゃなきゃホイミは出来ない」

そう言えばウルフと出会った時に、私達を襲った奴相手に腕を逆にくっつけてたわね……
ホイミ系ってそんな弱点があったんだ!?
回復魔法は使えないから知らなかったわ。
ウルフみたいに強力な攻撃魔法と、高位な回復魔法を使える人物にしか解らない事なのかもね。

「ウルフ……ゴメンね、アンタをこんな事に巻き込んでしまって。謝っても許される事じゃないけど……ごめんなさい」
「マーニャさん……俺は自らお二人に付いていったんだよ。それよりも過去を悔やんでないで、脱出の方法を考えなきゃ!」

「その若いのの言う通りじゃよお嬢さん……」
ウルフが私達を気遣ってくれていると、突如牢屋内の端の方から弱々しい声が聞こえてくる。
どうやら同じ牢に閉じこめられた先客が居たらしい。
薄暗くて気が付かなかったわ。

「あの……ご老人、貴方は?」
ウルフが苦痛に耐えながら、先客の老人に話しかける。
礼儀正しく、何時ものチャラさは微塵もない。
余裕がないんだなぁ……

「ワシは…キングレオ。この国を治めていた国王じゃった男だ」

マーニャSIDE END



 
 

 
後書き
ウルフ、活躍の間もなく敗北!
敗因は味方の馬鹿さ加減か!?

明日の一面はこの見出で決まり! 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧