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森羅と創世のエターナル真祖

作者:メア
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紗代と小次郎①

 
前書き
エヴァ「さて、はじまったな。なぜか開始した。江戸時代編」
シオン「新たに待ち受ける強敵。今回は死ぬかと思った…………」
エヴァ「森羅の力使ってないからだろ」
シオン「うん。でも、神鳴流は使ったよ? いろいろオリジナルいれてたけど」
レン「うん、雷鳴剣・迅雷とかの半オリジナル技とかだね」
エヴァ「そして、江戸編ヒロインの紗代だな。ぱっとでてきてシオンをかっさらいおってからに…………」
レン「でもそのおかげでエヴァさんはおにぃさまとの仲がさらに進展したね」
チャチャゼロ「ムフフ、ダッタナ」
エヴァ「う、うるさい」
レン「では、本編をお楽しみください」
創世「おれさまの出番は〜〜〜〜〜〜〜」
森羅「まほら編まであんまない」
創世「マジデ!!!」
森羅「マジです」 

 








シオン







2年後、世界樹の枝を加工して永遠神剣第5位幻想と永遠神剣第5位神託を作った。幻想は分身などの幻術系を現実に押し上げる。具体的に言うと幻による攻撃が全て本物になる。ようは質量を持った分身とか影分身だ。神託は、神の啓示…………すこし先の未来がみえたりする。戦闘面では、敵の攻撃を予測するので殲滅、回避共に優秀。使い手をかなり選ぶという難点があるが。

 まあ、こんな感じのをフェイトとデュナミスにやった。フェイトに腕輪型永遠神剣幻想を、デュナミスに杖型永遠神剣天啓を。どちらも喜んでいたから満足だ。
 そして、さらに時は流れ、1720年になった。この時には刀の腕はかなりついた。なんてったて120年間も大精霊相手に修行したしな。ネギまで出て来た神鳴流を大概使えるし、他にも覚えている漫画を参考にして実現したり、改良したりするようになった。

 さて、表の世界では徳川吉宗が八代将軍になり大きな戦も無く、安定した平和が訪れているように表向きは見えた。しかし、裏では妖怪達が暴れまわっている。陰陽師もいるんだろうが、たいした効果を出せていないというのが現状だ。という話を縁側で俺の膝を枕にしているエヴァにした。

「おい、まさか介入するつもりか?」

「反対?」

「まさか! 大いに構わん。むしろ、やろう!」

よし、エヴァの賛成は得れた。まあ、反対してもやめないけどな。

「レンはどうだ?」

パートナーである最愛の妹の反応を見る。

“今の時代だと暴れん坊将軍ですか?”

“ああ。どうやらこの世界じゃ本当に暴れん坊見たいだぞ”

「“私は、おにぃさまにまかせます。基本的に旅はおにぃさまがお願いします。エヴァちゃんの邪魔はしないので”」

「いいこだな、レンは…………よし、撫でてやろう」

「♪」

レンもすっかりエヴァに懐いた…………ってまて、今表に出ているのは俺だ。どうやって撫でるんだ?

「ちょ! 俺を撫でるな!」

「仕方ないではないかレンは中なのだからな。」

「…………おぼえてろよ…………」

「…………うん、わすれた…………」

「こいつ…………」

こんな感じで旅に出る事となった。


 手押し車に旗を挿し、旗には『剣客商売』とかいてエヴァを手押し車に乗っけて旅に出る。ここで、幻術を使ってエヴァと俺は完全な日本人の姿になっている。もちろん、俺は和服を着ているし、エヴァは浴衣のような子供服だ。

「なんだこれは! 私が子供見たいではないか!」

「くくく、その背格好じゃ仕方ないだろ。あきらめろ」

「ぐっ…………しかし…………100以上でこれは…………」

「その和服、似合ってるぞ」

「そっ、そうかならいい」

顔を真っ赤にしてそっぽを向くエヴァ。扱いやすい奴だ。似合ってるのはほんとだけどな。









 今、京都へ向かう街道を歩いている。

「今日は良い月夜だな」

「ああ、綺麗な月だ」

そう、俺達は夜に移動している。吸血鬼だから夜目もばっちりだし、身体能力も格段に上がっているからな。それに、獲物も夜のほうが出やすい。

「しかし、団子はいいもんだ。とくにこの三色団子に月見酒。うむ、風流だ。ほら、あ〜ん」

エヴァが差し出して来た団子を口に含む。

「たしかに味はいいが、少し練りこみがたりんな」

「まあ、そういうな。こんな月夜だ、野暮なことはよそう」

「そうだな。それより…………」

「ああ、前から何か来たな」

前方で人と人ならざる気配がする。さて、どうするかな。テンプレならここで助けるんだろう。そして、助けたのが美少女で仲良くなるフラグと。

「どうする?」

「どうしよっか?」

「そうだな、このまま進もう。襲ってきたら潰せばいい」

剛毅な事で…………でもそれって、絶対潰すフラグだよな。

「わかった、そうするか」







 しばらくすると、前方で2、3メートルはある鬼に追われている青年を見つけた。

「た、助けてくれ!!!!!」

「だとさ。どうする?」

「残念だが、現在閉店中だ」

鬼に向かい。

「どうぞ、お構いなく。俺達は先へ行くだけなんで」

いちいち雑魚にかまってられっか。それに、あの餓鬼の命はもう長くもたねえし。

「そういう訳にはいかねぇな…………見られちまったからにはお前らも始末する!!」

「ああ、恨むんなら逃げたこいつを恨むんだな。それとも、運の無い自分たちにだな!」

「おい、身の程知らずの屑共がああ言っているぞ?」

「ち、面倒だがしかたないな。身の程を教えてやるか。どうせ、見逃してやると言っても聞きやしねえだろうしな」

「人間風情がいきがりやがって!! ぶっ殺してやるっ!!」

さてと、エヴァを後に置き、前に出て抜刀の構えをとる。

「食らいやがれ!!!!!!」

鬼の一体が殴りかかってきたが、遅すぎるな。

「斬鉄閃」

螺旋状に気を放ち、刀を抜刀する。すると、なんの抵抗も無く拳ごと鬼の身体を断ち切る。それは刀身の届く部分だけで無く、その先まで斬れている。

「鬼と言っても存外に脆いな」

「倭国の鬼は対した事が無いか」

「なんだとっ!! 貴様、本当に人間か!!」

「誰も、人間なんて言ってないだろ。ただの通りすがりの吸血鬼の真祖だ」

「なっ!馬鹿なこんな所に西洋妖怪が…………「うるさい、死んでおけ。斬空閃!!」がはぁ!!」

残った鬼もそのまま断ち切って終わらせる。ふん、これで終わりだな。雑魚のくせに俺の旅の邪魔しやがって。

「というか、普通は真祖が通りすぎるのも有り得ないが…………何より、大概を封印しているとはいえ、森羅で斬ったら、大概の生物は瞬殺だろ…………」

「気にするな。忘れてただけだ。それより、小僧生きてるか?」

俺は少年に近づいて、血に汚れるのも気にせずに抱き起こす。

「…………はぁ、はぁ…………あんとか…………アン達…………強いんだな…………」

どうやら、真祖とかは聞こえてなかったか、意味が分からなかったみたいだな。それより腹に穴が開いている…………持って後、数分の命か。

「少なくとも、あんな雑魚にやられないぐらいにはな」

「ならお願いが…………ある…………こいつで…………この先にある龍神村…………にいる…………
おっ、俺の…………姉ちゃん…………を…………たすけ…………て…………くれ…………」

「おい!」

「もう、死んでるな」

「くそ、無理やり金とペンダントを叩き入れやがった」

俺の懐の中には無理矢理突っ込んで来た少年の腕が入っていて、その中に金とペンダントのような物が落とされている。

「いくら入ってるんだ?」

「一分」

現代で1万5千だ。(一両6万計算)

「で、どうするのだ? あきらかに安い料金だぞ?」

「貰ったもんはしかたないだろ…………行くぞ」

「律儀だな。ほっておけばいいものを……………………」

「うっさい。契約は遵守する。それに、いざとなればこいつの姉から貰えばいいだろ」


「くくく、それもそうだな…………たっぷりと搾り取ってやろう」

とりあえずこの少年の死体を焼いて瓶に遺灰をいれてやる。アフターサービスで故郷にぐらいはとどけてやるか。

“やさしいですね”

“ついでだ”

「そのペンダントは持って行くのか?」

先ほど、餓鬼から金と一緒に渡されたものだ。

「姉の手がかりにはなるだろ」

「じゃ、いくか。次の目的地は龍神村…………何がまってるか楽しみだな」

「まあ、退屈しのぎになればいいさ。俺的にできれば柳生新影流と戦いたいがな」







 次の日、茶屋をみつけたのでさっそく団子とお茶を注文した。そして、そこでは当然のようにエヴァが俺の膝に座った。まあ、重くないからいいが。

「はい、どうぞ」

お団子とお茶をとる。エヴァは団子に夢中だな。

「女将、この近くに龍神村という村はあるか?」

情報収集せねばな。

「ここから、しばらく行った先の交差路を右にいけばありますが…………行くのはお勧めしませんよ?」

「何かあるのか?」

多分、鬼だと思うが…………さて、何が出るやら。

「はい、夜な夜な鬼がでるそうで、近く生贄を捧げるそうですよ」

「生贄?」

「はい。あの村には代々不思議な力を宿す女子が生まれるそうで。それも、なにやら、龍神様の血を引いてるとかでして…………」

「鬼共にとっては、格好の餌という訳だな」

「わかったありがとう。こいつは礼だ」

少量のお金を女将に渡し、何個か団子をつつんでもらって、龍神村を目指す。


 茶屋からしばらく進み交差路を右に行く。

「どう思う?」

「…………おそらく、龍神の血がまことなら、かなりの魔力をもっていることになるな。おそらく、力も龍神関係だろう」

「確かにな」

エヴァの考えどおりだろう。少し、先を見てみるか。

「まずいな」

森羅の力で千里眼のような力を発動させて、行き先を見るとに鬼共や他の妖怪がうじゃうじゃいる。

「どうした?」

さっき見た光景をエヴァに伝える。

「時間かかりそうだな」

「まあ、しかたないか。いくぞ、エヴァ。押していくから片っ端から殺せ」

「うむ、了解だ。ついでにチャチャゼロ」

「ヤットデバンカ?」

「ああ、思う存分殺しまくれ」

「ケケケ、切リマクルゼ〜」

チャチャゼロ、はりきってるな〜なら、こっちも出すか。

「おいでムー」

召喚陣を通し自宅にいるムーを呼ぶ。

「GRUUUUU」

「オーダーはただ一つだ。鬼と妖怪を片っ端から見敵必殺(サーチ&デストロイ)だ。見つけ次第、殺せ」

「行クゼ」

チャチャゼロとムーが走り出し林の中に消えていく。

「いいのか?」

「あいつらに軽く殺されるようならいらんだろ」

「そうだな。じゃあ、私達もいくか」

「ああ」

そうして、龍神村へ向けて出発した。











 両側の林からは戦闘音が聞こえる。

「オラオラオラオラ、ヌルイゼ、モット足掻ケヤ。殺シチマウゾ」

もう、片方の林からは遠吠えが聞こえて来る。

「GRUUUUUUUUUUUUUUUUU!!!!!」

そして、噛み砕かれる音や断末魔が聞こえてくる。

「来たな」

前方に鬼の集団が現れた。その数200体。

「エヴァ」

歩みをとめずにエヴァを促す。

「まかせろ。リク・ラク ラ・ラック ライラック 来れ氷精 爆ぜよ風精 氷爆(ニウィス・カースス)!! 」

空気中に大量の氷を瞬時に発生させ、凍気と爆風で氷の塊を相手の中に叩き込んで、爆発を起こさせている。その攻撃によって、敵は問答無用でなぎ払われている。

「ふはは、私の敵ではないな!!」

「ほら、どんどんくるぞ」

「わかっているさ。リク・ラク ラ・ラック ライラック 闇の精霊(ウンデトリーギンタ)29柱(スピーリトゥス・オグスクーリー)!! 魔法の射手(サギタ・マギカ)!! 連弾(セリエス)・闇の29(オブスクーリー)!!  さらに、リク・ラク ラ・ラック ライラック 来れ(ケノテートス) 虚空の(アストラプサトー) 薙ぎ払え(デ・テメトー)!  雷の斧(ディオス・テュコス)!!! 」

魔法の射手をぶっ放して即座に雷の斧か。雷苦手なはずだが…………遊んでやがるな。

「俺も、一発だけ撃っとくか」

「なに撃つんだ?」

「デオス・デア・サタナス・アポカリプス 契約に従い(ト・シュンボライオン) 我に従え(ディアーコネートー・モイ) 炎の覇王(ホ・テュラネ・フロゴス) 来れ(エピゲネーテートー) 浄化の炎(フロクス・カタルセオース) 燃え盛る大剣(フロギネー・ロンファイア) ほとばしれよ(レウサントーン) ソドムを(ピュール・カイ) 焼きし(テイオン) 火と硫黄(ハ・エペフレゴン・ソドマ) 罪ありし者を(ハマルトートゥス) 死の塵に(エイス・クーン・タナトゥ) 燃える天空(ウーラニア・フロゴーシス)!!! 」

一定空間、森羅による千里眼とあわせて、先まで見えている敵対生物が存在している空間を指定して放った。超高温の炎が踊り狂って、敵は焼失し、地面は焼け焦げた。ちゃんと林の中は指定しなかったから安心だ。

「やりすぎじゃないのか?」

「別にこれくらい普通だろう」

「そ、そうか…………そうだな。それより、道が開けた。とっとといくか」

「ああ。このペースなら夜には付くな」

さて、まにあうか?







 
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