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転生とらぶる

作者:青竹
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機動戦士ガンダムSEED
  0208話

 格納庫へと辿り着くと、既にバスター、ストライク、フリーダムの出撃準備は整っていた。
 ちなみにストライクは格納庫で待機している今の時点でストライカーパックを装備している……というよりも、あれは3つのストライカーパックを統合させたパックのいわゆるパーフェクトストライクという奴だな。
 
「兄ちゃん、どうした?」

 その2機を見ていると、マードックが声を掛けてくる。この整備主任は俺がシャドウミラーを率いていると知っても態度を全く変えない稀な性格をしているので、こちらとしても付き合いやすい。

「いや、海上で連合軍を迎え撃つにしてもストライクとバスターはどうするのかと思ってな。当初の予定通りにアークエンジェルの護衛か?」
「ああ、それならオーブで面白い物が作られててな。それの試作品を積んできてる。ほら、以前オーブに入る前に兄ちゃんが鹵獲したグゥルとかいうの。あれを解析して似たようなのを作り出したらしい。ストライクとバスターはそれで出撃だな」

 ……そう言えば水中用MSにばかり意識が向いていてグゥルに関してはすっかり忘れてたな。確かに以前オーブに来た時にエリカにグゥルの解析を薦めた事があったか。その成果が出たのだろう。

「アクセル、そろそろ私達の機体を出して貰えるか?」
「隊長、お願いします」

 マードックと話していると、コーネリアとエキドナが近づいてきてそう声を掛けてくる。そうだな、ここで話している時間的な余裕はないか。

「との事だから俺はそろそろ行くよ。また後でな」
「ああ。あのメギロートとかいう機体には俺も興味あるんでな。後でまた話させてくれや」

 俺が何かすると理解したのだろう、マードックが離れていく。その様子を確認してから脳裏に空間倉庫のリストを表示し、グロウセイヴァーとラピエサージュを順番に選択する。

「おわぁっ」

 次の瞬間には、アークエンジェルの格納庫の中にどこからともなく現れた2機の機体がそびえ立っていた。片方は俺の愛機グロウセイヴァー。そしてもう片方はコーネリアが乗りこなすべく訓練をしていたラピエサージュだ。
 いきなりその場に出現した機体を見てマードック含め整備員達が驚愕の表情でこちらを見ている。まぁ、空間倉庫を初めて見たんだから普通はそうなるか。

「エキドナ、ヴァイサーガはここで出すとアークエンジェルが内側から壊れかねないし、なにより出撃する事も出来ない。甲板に行って待っていろ」
「了解しました、隊長」

 敬礼して去っていくエキドナを見送り、コーネリアと共に自分の機体へと乗り込んでいく。
 コックピットで機体の状態をチェックしているとキラからの通信が入る。

「それがアクセルさんの機体ですか?」
「ああ。俺の愛機だ」
「何と言うか、微妙にフリーダムに似てるような気が」

 確かに、ビームガトリング砲やリニアレールガン、ランツェ・カノーネの砲身を展開すればフリーダムのフルバースト形態に似ていなくもない。

「シャドウミラーのリーダーであるお前さんが乗るんだ。ただの機体じゃないんだろう?」

 続けて入って来たのはムウの通信。これが初のMSによる実戦なのに落ち着いているのは、エンデュミオンの鷹と呼ばれた実力故か。

「そうだな……極めて強力、とでも言っておくか。実際の性能は見てのお楽しみだな」

 極めて強力。ある意味で間違ってはいないだろう。スパロボOGsの世界でも最強クラスの部隊であるハガネやヒリュウ改を相手に単機で渡り合える実力があるのだから。

「へぇ……今のを見てると、確かにあんたらはこの世界の人間じゃないってのは信じたくなったな」
「能力的にもって所を今から見せてやるよ」

 ディアッカからの通信にそう返事をし、丁度機体チェックが終了する。

「さて、全機出撃だ。連合軍に己の分というのを教えてやるとしよう」

 それだけ言って、カタパルトデッキへと移動し発射される。
 そのままテスラ・ドライブを起動させ、アークエンジェルのすぐ横へと移動してブリッジへと接触回線で通信を送る。

「ブリッジ、これからエキドナの機体をアークエンジェルの甲板に出す。MSの2倍程度の大きさと質量を持つから艦が揺れるかもしれない。一応気をつけておいてくれ」
「了解。もうそろそろ時間だから、少し急いでね」

 マリューから了解の返事を受け、グロウセイヴァーをアークエンジェルの甲板へと移動させる。周囲を見ると、エキドナは準備万端で待機していた。
 その様子を見ながら、脳裏に空間倉庫のリストを表示してヴァイサーガを選択する。
 次の瞬間には空間倉庫から取り出されたヴァイサーガが甲板の上で130t以上というMS2機分の重量を取り戻す。
 ヴァイサーガが出現したのを確認したエキドナは、素早くコックピットへと乗り込む。周囲を見回すとフリーダムとラピエサージュが空を飛び、ストライクとバスターがオーブ製のグゥルと思しき機体に乗って空に浮かんでいる。そしてアークエンジェルの後方からは500機のメギロートが次第にこちらへと近付いてきていた。

「うわ、マジかよ」

 そのメギロートの群れを見たのだろう、ディアッカの声がオープンチャンネルで聞こえてくる。その様子に苦笑を浮かべながらも、いざ実戦という時に混乱しないよう声を掛けておく。

「安心しろ。あの機体は全て味方機だし、そもそもAI制御されている機体だ。間違って撃墜しても人死には出ない。……もっとも、こちらの貴重な戦力であるのは間違いないから誤射は避けて欲しいがな」

 取りあえずディアッカの性格を考えると、その高いプライドを刺激するのがいいだろうと判断してその辺を突いてやる。すると案の定ムキになって言い返してきた。

「おいおい、相手が人型じゃないからってこの俺が誤射なんかする訳ないだろ? これでも俺は赤服だぜ?」
「……俺達に付いた以上は、もうザフトでも赤服でもないけどな」
「ぐっ……それを言うなよ。にしても、あんた等本当に高い技術を持ってるんだな。AI制御の無人兵器なんて、俺達プラントでもまだ実用化されてないってのに」

 そう言えば、確かにこのSEEDの世界ではAI関係は殆ど発達していなかったんだよな。確かDESTINYの番外編であるスターゲイザーでようやくその第一歩を踏み出した所だったか。となると、まだSEEDの時代である現在はその辺は手付かずか、あるいは黎明期といった所なのだろう。

「シャドウミラーの技術力はこの世界よりも随分と先を行ってるからな」

 そもそも、スパロボOGsの地球の技術だけでこの世界より何十年、下手をしたら百年以上先を行っている。メギロートの製造プラントがあるのはその地球よりもさらに文明の発達しているエアロゲイターの衛星基地であるホワイトスターなのだから、このSEED世界との技術格差は言うまでもないだろう。

「異世界……ねぇ。でも、俺達のMSと似たような兵器があるって事はやっぱり異世界でも戦争はあるんだよな?」
「それは確かにな。地球人同士、地球とコロニー……そして、地球と異星人」
「マジかよっ! 異星人とか確認されてるのか!? ならエヴィデンス01の生きてるのも見た事あるのか?」

 エヴィデンス01……ああ、確かファーストコーディネーターのジョージ・グレンが木星から持ち帰ったくじら石とか言われている化石か。

「いや、少なくても俺が見たのは人間と同じ姿形をしている異星人だった。監査官と名乗って地球に侵攻してきたが……その話は後だな。この戦いが終わったら話してやるよ」

 ディアッカと通信をしていると、水平線の向こうから多数の艦が徐々に姿を見せてこちらへと迫ってくる。言うまでもなく連合軍のオーブ侵攻艦隊だ。

「分かった。この戦いが終わったら後で絶対話を聞かせてもらうからな」

 不承不承ではあるが、ディアッカが納得する。
 そのまま静かに少しの時が流れ……連合艦隊がオーブ海域へと入った所でアークエンジェルのマリューが連合軍へと通信を送った。

「こちらオーブ連合首長国所属艦、アークエンジェル。接近中の地球連合軍艦隊へ通達します。貴艦等はオーブの領海へ無断で侵入していますのですぐに引き返して下さい。尚、こちらの警告に従わない場合は貴艦等を無許可で攻撃する権限が与えられています。繰り返します、貴艦等はオーブ領海へと無断で侵入しています。すぐに引き返して下さい」

 まずは型通りの通告。だが、オーブを征服する為にここまで来た連合軍がそれを聞き入れる筈もなく。

「こちら地球連合軍。そちらの通告は聞けない。我等はこれよりオーブの各種施設の接収を開始するものである。こちらの邪魔をする場合は武力を持って対峙せざるを得ない。貴艦等もこのMS数の差は理解出来るだろう、大人しく武装解除する事をお勧めする」

 こちらを威嚇する目的があるのだろう。視界に入った連合軍艦隊はその甲板にMSを展開し、いつでもこちらを攻撃出来ると示していた。
 甲板上に展開しているMSは、どこかストライクに似た風貌をしている。
 その殆どがストライクの量産型である105ダガーの簡易量産型であるストライクダガーだ。量産型の簡易量産型、という所からもその性能は予測出来るだろう。ビーム兵器を装備している以上、ジンに対してなら十分に対抗出来るのだろうが。
 それにしても……

「数、ねぇ。あちらさんはアークエンジェルの後ろにいるメギロートの群れが見えてないのか?」

 そう、ムウの言葉が俺の疑問でもある。いくらMSの数を揃えたからと言っても、こうしてざっと見る限りでは200機以上、300機未満といった所だ。それなのに何を根拠に自分達が有利だと思っている?
 俺のそんな考えは、再度聞こえてきた通信で解決する事になる。

「頑張ってMAを大量に集めたようだが、所詮MAはMSに勝つ事は出来ない。その為に我々連合軍はMSを開発したのだからな」

 ……なるほど。メギロートをMAと認識していたのか。確かに何の前知識も無い状態でメギロートを見れば、MSとはとても思えない形状だけにMAと認識する可能性もあるだろう。それに連合軍はDESTINYでザムザザーという外見が虫に良く似たMAを開発しているのだから、その辺の美意識も関係しているのかもしれない。
 となると、連合軍はこちらの情報を持っていない可能性が高い。ウズミがセイラン家の監視を強化した結果、情報が流されなかったか……あるいは、余りに突飛すぎてアズラエルに信じて貰えなかったか。

「ましてや、我々連合軍から艦やMSを盗み出した盗人集団に、自称異世界人だと? ハッタリもそこまでいくと見ていて笑えるものがあるな」

 こちらの情報をある程度入手はしているが色々と捻じ曲がって伝わっているのを考えると、アズラエルがセイラン家からの情報を信じなかったと見るべきだな。
 そんな風に思いつつ、チラリと通信モニタに表示されているディアッカを見ると、どこか苦虫を噛み潰したような顔をしている。ヘリオポリスで俺にこそ泥と言われたのを思い出しているのかもしれない。

「分かりました。これ以上の問答は無用と判断します。これより我々アークエンジェルは貴艦等をオーブに対する侵略者として認定し、武力を持って排除します」
「ぬかせ、所詮は島国。我々連合軍に抗えると本気で思っているのか。妄想も大概にしろよ」

 最後のやり取りを終え、マリューと連合軍の艦長2人の声が同時に通信に響いた。

『全機、攻撃開始』 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:36
PP:165
格闘:254
射撃:274
技量:264
防御:264
回避:294
命中:314
SP:446
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???

撃墜数:288 
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