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仮面ライダーオーズ 心が熱くなるもの

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第五章

「君達はどうするのか。ライダー、そしてその仲間としてスサノオと戦うのか」
「そこから逃げるのか」
「二つに一つだよな」
「それを選ぶのは俺達」
「一人一人で」
「さあ、どうするのかね」
 鴻上は火野、比奈、伊達、後藤、そしてエリカの五人を見た。微笑みを浮かべて。
 しかし今は沈黙を守っている。その中でだった。
 五人はそれぞれだ。決意した顔になった。
 最初に言ったの伊達だった。やはり気さくな笑みだ。
「本職は医者でそれは続けるけれどな」
「それでもだと」
「ああ、ライダーになったからにはこれも運命だろ」
 こう言うのだった。鴻上に対して。
「それに勝ったらメダルが貰えるんだよな」
「グリードに勝てば。しかし他の存在に勝ったならば」
「その場合はどうなるんだい?」
「報酬が出る。現金でだ」
「へえ、リアルマネーなんだなその場合は」
「そう、我が鴻上グループからも出る」
 まずは彼が直接出すというのだ。
「私のポケットマネーで充分だ」
「確かこのグループってあれだよな」
「世界有数のコンツェルンでもあるのだよ」
「一体何時そうなったのかも知りたいけれどな」
 だが何はともあれだった。伊達は話の優先基準を決めて話していった。
「まあとにかくそれは置いておいてな」
「報酬のことだね」
「それは結構出るんだよな」
「私にとっては何でもない額だからな」
 ライダー達に払う、それもだというのだった。
 そして具体的にだ。鴻上はその額についても話したのだった。
「一回につきこれだけだ」
「これだけ?」
「そう、lこれだけで」
 笑みを浮かべて右手でだ。人差し指を立てての話だった。
「jこれだけ出そう」
「百万かい?」
「その通り、百万出す」
 一回の戦に勝てばだ、そうすると言う鴻上だった。
「君達が勝てばだ」
「いいねえ、病院の為にさらに金が入るよ」
 グリードや他の存在に勝つことはだ。最早既にだった。
 伊達の中では規定のことだった。それでだ。
 確かな笑みを浮かべてだ。こう言ったのである。
「じゃあ俺は受けるな」
「病院を築くという欲望の為にだな」
「ああ、俺は戦うさ」
「わかった。ではまずは一人だ」
 伊達が名乗りを挙げたことに笑顔で頷く鴻上だった。そしてこう言うのだった。
「ライダーとして戦う戦士は」
「いえ、二人です」
 次は後藤だった。彼はだ。
 真面目な顔だがそれでも目を笑みにさせてだ。こう言うのだった。
「俺もいますから」
「その欲望は何か」
「俺は伊達さんみたいになりたいです」
 伊達を見てだ。そうしてまず言ってだった。
「そして何よりも本当の強さを持つ」
「そうしたライダーになりたい」
「はい、それが俺の欲望です」
 まさにだ。それこそがだというのだ。
「それでは駄目でしょうか」
「構わない。むしろ」
「むしろですか」
「素晴らしい!」
 鴻上は確かな笑みで後藤に応えた。 
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