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連邦の朝

作者:連邦士官
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第5話 教育

 
前書き
皆様遅くなりすみません。
それではご覧下さい 

 
私、ワイアットは6才になった。

あの後、私は自ら進んで教育を受けた、読み書きはすぐに覚えれた、連邦軍高官の必須条件多言語を操れるが役にたったのかもしれんな。

そして両親に頼み沢山の本が保管してある蔵書室と王立図書館に行けるように、許可して貰った。

その事から、分かったことだがこの世界の科学技術は低い中世ヨーロッパよりも低い。

何故ならば、魔法があるからだな。

錬金術も魔法にあるために化学分野そして、科学分野に対する投資が無い。

更に、科学は迷信とされている風潮があり、現代では科学信仰がされているがこの世界はでは魔法と神が、取り分け魔法が信仰されているきらいがある。

私は魔法がありきの尚且つ魔法で全てを補うのは危険だと考える。

だとしてもだ、私グリーン・ワイアットは何かすると言うわけでもなく、ただただ批判をされない方に流れる。

この前、化学と科学実験を行ったら無事私の知りうる記憶道理の結果が出た。

つまりは、魔法があるからと言って物理現象は変わらないのだ。

このことを研究して行けば、アルビヨンは他の国家に対して、銃や高性能火薬などを使った、ドイツやジオン等が行った電撃作戦の遂行しうる能力を持つことができそうだ。

連邦とジオンでいうMSやミノフスキー粒子等と同等の脅威を相手に与えることもできそうだが、私はただの王族興味ないな。

ワイアットが自分の考えを頭の中でこねくりまわしているとワイアットの部屋の前に気配を感じた。

「誰ですか?私の部屋の前にいらしゃるのは?」
基本的にワイアットが敬語を使うべき相手はおらず、ワイアットの優しい言い方だが、声は低く冷たく張りのある声だった。

辺りの雰囲気は、冷たく張りつめた。

扉は開かれ、其所に有ったのは、父ジョージ二世の顔だった。

ワイアットは軽く自分の少し前の行いで自らの秘密が、ジョージ二世にわかってしまったのではないのかと動揺したが、すぐに冷静さを取り戻した。

何故ならば、ワイアットの考え方は紳士は常に冷静にであると言う思想の元に行動したりしているのから。

「父上でしたか、てっきり最近、私の周りを飛び回る小うるさい虫の様な、私に継承権があるから私に媚びへつらう輩かと思いました。」
ワイアットは、演技の下手な役者の様に抑揚の無い声で話す。

「何か気に入らない事をされているのを感じる話しの仕方だが、その言い回し何処で覚えたのだ?少なくとも、私はグリーンにその様なことは教えたりしてないはずのだが?」
ジョージ二世は自分の感じた疑問をワイアットに問いかける。

「私の教育係のマーベリックが私に近づく、貴族達を追い払う時に使っていた言葉を使ってみました。マーベリックは、大抵王族からこの言葉を聞くと多くの者が、黙って煩く無くなると言っていたので。父上の反応から見ると使ってはいけない言葉だったのですか?」
ワイアットは不思議そうな顔をして父上ジョージ二世に聞く。


面の皮が厚くなければ交渉事や謀略ひいては連邦の将にはなれないのだ。

イギリスの紳士は基本的に平等ではない事を世界や自国等の事から知っている。

平等平等と言っている団体や学生がいるが平等を名目上だが目指した共産主義や社会主義の国々はどうだろう?

平等だったであろうか?

歴史は平等ではない事を語っている。

本当に平等だ事など存在しないだからこそ、紳士は平等ではない世界で交渉事や様々な場面で相手から見て平等な場所を創りだすのだ。

過去の出来事から学ばないのは、紳士ではないとワイアットは思っている。

話を戻すが、ワイアットの使った言葉は、確かにマーベリックが貴族達を追い払う時に使った言葉である。

しかし、全てが真実ではない。

このひとつ前に説明した通りワイアットの考え方は、常に紳士的なのだ。

紳士は常に嘘を付かないのではなく 相手から見て理解出来るように脚色したりするのは、紳士のつねだ、理解出来るようにして平等に見えるよにする行為も交渉事のコツだ。


「そうなのか、グリーン?確かにマーベリックの奴ならその様なことを言いそうだがな。」
ジョージ二世はそう言いながらも、妙に納得した顔でワイアットに聞く。

「私に聞くのではなくマーベリックに直接聞くとよろしいのではないのですか?私が嘘を付つ理由も無いですが。」
ワイアットはジョージ二世に提案と言う形で納得させるための一手を打つ。

「ならば良いのだよ。マーベリックは、非常に忙しいだから故にその様な事を聞いてはいられぬのだよ。グリーンは知らなかったのかな?」
ジョージ二世から疑問や疑心は無くなったようだ。

ワイアットは、父ジョージ二世に対して考える。

父上はすぐに信じられたのだな、私の話す話を。

確かに私がそうなる様に陽動した、身内と言う事も有るのだろう。

しかし、その様な事実があるからといって、他人の話をすぐ信じるのは、外交上も王としても良くない。

この性格なので外交や交渉事をマーベリックが引き受けているのだろうと私は納得した。

「ところで、父上私の部屋にいらした理由は何なのですか?」
ワイアットはジョージ二世に聞く。

「あぁ、グリーン、お前に杖と家庭教師を付ける事としたのだ。」
ジョージ二世はワイアットに決定したことを伝えるのだった。

「父上!それは本当ですか?私に杖を?」
ワイアットは自分の予測していた時よりも早い魔法の授業に驚きを隠せなかった。


説明をするとこの世界は、杖を授けるのは、普通は後1~2年掛かるのだ。

何故かと言うと普通魔法を使う行為は、失敗したときは良いのだが成功した時もちょっとした感情で、魔法の制御が効かなくなり暴走して怪我や運悪く死んでしまった場合は、貴族の時は良いのだが、王族ともなると体裁上その教師や並びに親族や推薦者を裁かなくてはならない。

その上、その教師を尊敬する貴族達と弟子等に評判が悪くなる。

最悪の場合には、反乱、王家不信や貴族の他国内通を呼ぶかもしれない。

しかし、裁かないと言う選択もあると思う人もいるかもしれない。

確かに裁かなければ、王は寛大だと思われるが同時に、自分の子すら見捨てる者だと思われる。

大貴族達は良いが、自分を守れない民衆や中小貴族達が不信感を持つ実際にそうなれば、絶対的な数は民衆や中小貴族達多いのだ。

軍の中の多くの士官や下士官は中小貴族の出身が多い、一般兵には民衆の出が、実際に起こってみなければ分からないがかなりの確率で、国が滅びる。

他国と違いこの国は、不安定で王族の魔法事情は複雑なのだ。

「本当だとも。しかし、マーベリックの授業はこれでしまいになるがな。」
ジョージ二世はワイアットに驚きの事実を述べる。

「父上!魔法を教える方が来るのは嬉しきことですが、ただマーベリックが教えてくださらなくなると言うことはどういうことですか?」
ワイアットは考えもしなかった事態に、ジョージ二世に聞く。

「グリーンよ、仕方ない事なのだ、マーベリックは私が不甲斐ないばかりに、多くの仕事があるのだ。お前とこの国、ひいては民衆達の生活を天秤に賭けるまでもないマーベリックに教えて貰ったお前ならば分かるだろう?
それに元々、嫡子以外はこのアルビヨンと言う国は、伝統で魔法を教える年に成れば、重臣の教育係を辞めるのだ。
グリーンよ、わかってくれるな。」
ジョージ二世はワイアットに説明した。

アルビヨンの教育係の伝統は過去に起きた出来事に由来する。

かつてアルビヨンを四つに割る継承戦争が起きた。

結局は、家臣が沢山着いたアルビヨン第一王子のヘンリー一世が後を継いだのだが、その時兄弟や親族で争うことの意味のなさや他国に干渉を受けそうになったことから、ヘンリー一世は太子制度を作り第一王子迄しか王たる教育は、受けれ無いように決まりをつくった。

魔法を使える年に成れば自我もあることから、 自分の立場を理解出来るだろうとその年までに違いを分からせるため教育する。

これらはヘンリー一世自ら動いてのものだった。

「父上、はい私グリーン・アルビヨンはここにアルビヨン王族として以下のことに了承します。」
ワイアットとしては、良く分からないがジョージ二世が此処まで強く言うことは母タバサに、浮気を疑われた時とロマリアの使者と舌戦を交わした時くらいのものだった。

ふむ、多分これは宮廷に伝わる伝統かなにかであろう、大方昔、継承戦争が起きたことが由来なのだろうな。

ワイアットは得た少しの情報で全貌を当てた。

「グリーンよ、魔法の教師を外に待たせておる顔合わせに行こう。」
ジョージ二世はワイアットの予想外の言葉を言うのだった。

「今からですか?父上、空はもう赤く成っていますよ?」
ワイアットはジョージ二世に問う。

「グリーンよ、それは真か?早くせねばな、グリーン私に着いてこい。」
ジョージ二世はまるで風に成ったが如く目的地はで疾走する。

「!…ッア…クッ…!」
着いていくだけで、精一杯のワイアットだが6歳で大人に着いていくことができるのが、肉体的にジョージ二世とワイアットの親子関係を表しているかもしれない。

やっと城の庭に着くと先に着いていたジョージ二世が

「グリーン、やっと来たか待っておったのだぞ、彼がお前を教える教師だ。」
ワイアットは疲れながらもジョージ二世の手をやった方を見た。

そこには、ワイアットが知るところの魔術師の様な風貌をした男がいた。

「君がグリーン殿下かね、私はラーメイムと言う者だ、ライと多くの者が呼ぶ。
これから、グリーン殿下がコモンマジックと四系統を覚える迄の間、教師を勤めさせてもらう。
最初にいっておくが君が王族だからと言っても私は手心を加えるつもりはない悪しからずな。」
ライは鋭い目付きでグリーンを見てから話したのだった。

「はい、先生王族だからと言って手心を加える様な者に私は習いたく有りません。」
ワイアットは自分の考えをライにぶつける。

「よし、生意気だが、意気込みはよし、うん?ひとついい忘れた事がある。」
ライは、笑顔でそう言いながらワイアットに近づく。

「なんでしょうか?先生!」
ワイアットはライに聞くとライは答えをいった。

「私の二つ名は、廃人の泉だ。私の周りに廃人が湧くからだそうだ小僧!」
笑っていた口が、ニタァと音をあげるように錯覚した。

ワイアットの頭の中には警戒音がなりやまなかった。
 
 

 
後書き
遅れて申し訳ありません。
ワイアットは、最強の教師を手に入れました。

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