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連邦の朝

作者:連邦士官
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第二話 準備

 
前書き
今回も皆様お付き合いください

 

 
ハルケギニア各国にグリーン・ワイアットもといグリーン王子の誕生は響いていた。

何故ならば誕生発表時に合わせて出撃してい艦隊がワイアットの誕生に合わせて豪勢な祝砲をあげたのだ。

その祝砲は二個艦隊全ての砲門を使ったとても豪華なものだった。

Sideトリステイン

「我が国の継承事情としましては、男児が産まれなければ、かのアルビヨンに産まれたと言う王子を産まれた姫様と婚姻を結ぶのが手かと思います。もしも、このままなら公爵家から養子を取ると言うのも…。王陛下も女王陛下も余りお若く無いので。」

「大臣貴様!不敬であるぞ!我らの立場を考えろ!」
リッシュモンとグラモンが叫ぶ

だがこの世界では、魔術が盛んなため科学的な医療技術等の研究が余り進んでおらず、王族ですら50~60才程度生きれば長生きなのだ。只でさえ宮廷の陰謀で王族は命が短い。

人間に比べてエルフの寿命は恐ろしく長い。その事が嫉妬と恐怖の対象として多くの人々はエルフをみる事になっている。大臣は間違ったこと何も言ってはいない。

「お二人とも、落ち着いて王の御前である前に我らはトリステインの臣下であり国のことを考えねばなりませんぞ。」
見かねたエスターシュが仲裁に入る

「ほう!これはこれは国王陛下から、近衛を取ろうとしている。エスターシュ様ではないか !」
グラモンはエスターシュに対し見下した話し方をする。

「もう貴様ら、やめいぃぃぃぃぃぃ!」
トリステイン国王フィリップ三世の声が響く

「確かにこのままでは、かの国の王子を婿養子にせんとならんやもしらんがしかし、我が国にはヴァリエールやエスターシュ貴様がいるだろう何のための公爵家だ?」

「はい、確かに居ますが、派閥や色々な問題で無理です。それに王よそれでよいのなら何のための王族か!世継ぎを御作りになるのもまた王の使命ではないのですか?」
ばっさりと切り捨てるエスターシュ。

「とすると私が世継ぎを作る他ないか。」
一人納得するフィリップ三世。

「そうです。そうして頂きたいです。次はこの予算ですが…」



Sideロマリア

「かの王国に王子が産まれたそうだよ。」

「何をいきなりおしゃられるので?教皇様?」
全くわからない顔をする枢機卿。

「アンドレーア君、これは、チャンスだよ。金儲けのね!」
アンドレーア枢機卿に、にじりよる教皇。

「教皇様止めてください金儲けなんて言い方は寄付です。僧侶は清貧であるべきです。」
教皇にそう進言するアンドレーア枢機卿。

「馬鹿か君は?金がなくては権威は保てぬ。君が何と言うても、私は、アルビヨンをここに呼び洗礼を受けさすのだよぉ!それに各国にある教会の維持費は大きくロマリア教軍団や海軍だけでも金がなくなる!ならば信者達から貰うのも一興だろうブリミル様の威光の為にね♪ワッハッハッアヒャハハフアッハハハ!」
教皇は狂った様に笑っていた。
それを枢機卿は心配そうに見つめていた。

Sideガリア

「大臣それは本当かね?」
ガリア国王ルイ・フィリップスが自身の青髪を振るわせながら大臣に聞く

「はい、王様そのようにございます。」

「そうか、そうか、我が息子も生まれたばかりだ。ことを荒立てる気はない応使祝いの節と諜報をアルビヨンに。」
笑みを口元に浮かべながら話すルイ・フィリップス

「畏まりました。そのようにいたします。」
大臣が去って行って時間がたち窓からアルビヨンの方向を見ながらルイ・フィリップスは呟く。

「世界は動くか有能すぎても困る程よく無能であって欲しいな。我が母なるガリアには迷惑がかからぬ程度に」と

各陣営が謀略を進めているとは、知らずワイアットは、精神年齢にあわずイギリスの生まれらしく少年のようにふむ、魔法とやらはどの様なものなのかと呑気に考えていた。
 
 

 
後書き
お読み頂き有難う御座います。

今回出てきたリッシュモンですが彼はまだ腐っていません。
彼は、王様付きの議事録を書く係のものという設定です。
政治家にまだ、なっていなく情熱あふれる若き官吏です。

それと教皇様は狂ってはいません。
教皇様は、ラウ・ル・クルーゼからか狂気を抜き、経営能力を足した感じです。

感想よろしくお願いいたします。 
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