| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

連邦の朝

作者:連邦士官
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
< 前ページ 目次
 

プロローグ

 
前書き
初めてなので皆様お手柔らかに、優しい目でお読みくださると嬉しいです。

 

 
~コンペイトウ地球連邦軍観艦式会場~


「この大艦隊を見てみたまえ、どう思う?」
嬉しいそうに大将は参謀に意見を言えと促す。


「ワイアット閣下。ジオンのおもちゃ箱とは比べ物にならないですね。」
参謀は、同意した。


「閣下。演説時間ですので、お言葉をお願いします。」
会場担当官が大将に時間を告げた。


会場の準備は、整っており搭乗艦のバーミンガムから大将は、レーザー通信等を駆使し地球圏全体に観艦式を放送し演説をする。


「 宇宙歴0079…つまり先の大戦は、我ら地球圏に住まう人類にとって歴代最悪の年であった。
この困難を人災を乗り越え、今また三年振りに宇宙の一大ページェント・観艦式を挙行出来る事は、地球圏の安定と人類の平和を具現化したものとして慶びに堪えない。
その観艦式は地球歴1341年、英仏戦争の折り、英国のエドワードIII世が出撃の艦隊を自ら親閲したことに始まる。
この共有すべき大宇宙の恩恵を、一部の矮小なる者どもの蹂躙にまかせることは地球圏の治安を任せられる人類の盾たる地球連邦軍の一士官…いや、一兵卒として見過ごせる事ではない。」
ゆっくりと水を飲み、優しかった口調から身振り手振りを交えた激しい口調へと変化し、背景も連邦の旗からルウム戦役等の戦争映像に変わる。


「彼らが何をもたらしたか?宇宙に住まう者に自治をもたらしたか?
いや、悪戯に宇宙の民を煽動し、静観をしていた地球連邦軍の月面基地を襲撃したのだ…

我ら地球連邦政府の宇宙政策も悪辣だったかもしれないが、議会の知宙派は宇宙圏の各サイドの自治を話し合っていた矢先にだ。

宇宙圏の自治等また夢に消えたのだ。自治を考えていた証拠に、ジオン政府と交渉していた。
自治を認めていなかったならば、連邦政府は、ジオンを叩き潰していただろう。」
だがと大将は、地球圏の映像を後ろに演説を続ける。


「それは、過ちだったのだ。今一度、諸君ら聡明なる人類に問う…。
彼ら、ジオンが我ら人類に何をもたらした?宇宙圏の自治か?恒久の平和か?否、否である!!

奴等、ジオンは宇宙民の自治を語り自らに同意しない宇宙民を虐殺し、情報統制と恐怖政治をもってして無垢な民衆を騙し、食らい、従わせ、地球に人類が住居のコロニーを落とすと言う凶行を行ったのだ!」
しかしと繋げて、コロニー落としの映像とコロニーの虐殺映像を背景に大将は語る。


「今もなお、その悪魔よりも非道なジオンに賛同する者がいる。
其奴らの名は、デラーズ・フリート。今また、あの最悪たる戦争を巻き起こそうとしている。」
水を含み大将は、悲しげな口調に変わった。


「あの最悪を持ってしても、人類は変われ無かったのだ…。
この観艦式を軍拡の象徴と罵る者がいるかも知れない。再び戦争を起こす気かと義憤に駆られる者がいるかも知れない。

しかし、知って置いて欲しい…先の戦争は、一部の特権階級が利益に魅せられ始めたモノだ。
それを自分の家族を、子孫を、コロニーを愛する気持ちを利用し、選民思想を使い戦わせられた被害者の一部が今、再び戦禍に罪の無い民間人を巻き込まんと画策しているのだ。

この艦隊は、諸君らを守る盾なのだ…ジオンの怨霊から関係無き者を守る盾である。
誇りに思って頂きたい。我々、人類を守る栄光ある艦隊なのだ。」
拍手を受けながら大将は、演説台から降壇した。


「我らは、人類を守る盾ですか……。」
参謀は、少し体を震わせながら大将に呟く。


「あぁ、そうだともそれが我等が連邦軍の役目さ……。」
その時、アラームが鳴った。


「なっ!何事かね!?」
突然の事にワイアットは狼狽する。


「閣下!シーマ殿では?」
参謀は動揺しながらも自身の結論を発表した。


「それは、あり得んな……兎に角MS隊を出せ、戦艦は盾になりつつ巡洋艦と戦列を整えろ!それから接収したMS、ドラッツェ、リックドム、ゲルググ等の改修機も出せ。

これ程の戦力を持つこの艦隊で敵に暴れられたら全員銃殺刑ものだぞ。
総員配置に付け迎撃準備開始!」
この時、彼は別の時間軸と違い冷静に対応していた。


「了解、総員に通達。迎撃準備開始!」
参謀がそう言うと全艦が主砲を充電開始した。


「紳士は常に冷静でなくてはな。」
自分に言い聞かせる様にワイアットはそう呟く。

「閣下、大変です!」
通信士官叫んだ。


「どうしたのかね?敵が来ているということは知っているぞ?」
こういう時にもジョークは忘れないのが紳士たるワイアットなのだ。


「敵MS、接近!」
通信士官が叫んだ。


「何を馬鹿な、味方は何をやっているのだ!」
今度は呆気にとられ黙っていたジョン・コーウェンが怒鳴る。


「コーウェン君今更敵は帰れとは言えんな仕方ない事だ。其れより対MS式対空準備開始!」
大将は、紳士らしく優雅に対応した。


「先の罵りにも耐え、今この時を幾ら待っていた事か!」
接近するGP-02の中でガトーが叫ぶと機体もそれに呼応するように気に加速した。


「ようし、よし良いな……未だだ。近づいて来いよし今だ!許可を!」
砲撃長が叫ぶ。


「主砲前方1時方向てえぃー!!対空ミサイル用意! 」
艦長が指示を出す。


「魂のこもっていない攻撃など!」
ガトーは僅かな動きでかわす。


「星の屑成就の為に!」
GP-02のアトミックバズーカを構える。


「あれは核だ。対空ミサイルと対空砲やコンテナミサイル、副砲発射!」
この時、アトミックバズーカよりワイアットは少し早く発射令下した。


「大義無き者達よ!大義の力を受けよ!!」
ガチャと音が鳴り、核が発射された。


「光が揺らめいて……。」
ワイアットは意識を手放した。


「何に、こんな時でも攻撃を彼らは戦士だったようだ。」
対空ミサイルをバルカンで破壊しかわすときにコンテナミサイルが開いた。


「グオォォォォォォ!当たったか。ここに居た連邦軍は獅子だったか。」
GP-02は中破、その他のMSは副砲や対空砲も食らい大破以上だった。


こうして観艦式は、終了した。



大将……ワイアットは思考の彼方を漂っていた。

「私は死んだのではないのか?」
ワイアットは正直訳がわからなかったが紳士は常に冷静でなくてはならないという思考の元冷静に考えてみることにした。


「ふむ、ここは案外人がいるようだな。」
ワイアットは先客の人びとと会話をしてみることとした。

「あのそこの方々ここは何処でしょうか?」
ワイアットは、問いかけた。


「ここは、志し半ばで死んだ者の集まりだ。未練が多いから転生もできん。」
金髪オールバックの男が言ったのだった。


「そうでしたか、ご説明有難う御座います。」
ワイアットは考える何が私の未練なのかを……。



ワイアットはそして答えが出た。
かなりの時間が経ったのだろうが、ここは時間と言う概念がない世界だ。
ワイアットの体が光初めた。

無論、ワイアットが答えを出したからだ。

周りにいた人達は其を羨ましげに見ていたがその中の一人が呟いた。


「私の知識を未練と一緒に奴に、全てくれてやれば私は考えることなく逝けるやもしれん。」
その呟いたものがワイアットに「私の知識をくれてやる」と言い彼は光の玉をワイアットにぶち当てた。


そのすぐあと彼は光に包まれた。
これを見たあとのこの空間にいる人達は次々にワイアットに光の玉をぶち当てた。

最後の一人がぶち当てるとワイアットの体は光に包まれやがて粒になり消えた。

ワイアットとある大陸の動乱の歴史は此処から始まったのだった。
 
 

 
後書き
ワイアットは様々な人から知識を貰いました。

そして死ぬ間際にワイアットの精神が解放され元々ニュータイプの素養があったのかはわかりませんがニュータイプになりました。
 
< 前ページ 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧