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【完結】剣製の魔法少女戦記

作者:炎の剣製
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第三章 聖杯大戦編
  第七十五話    『夜天の奇跡、キャスターの最後』

 
前書き
今回、とある人物がサプライズゲスト出演します。わかる人には必ずわかる人です。
それと意識しているわけではないのですがどうしてもリインフォースがとある鋼鉄の狼にかぶる。 

 


Side 八神はやて


こうしてみんなが戦闘を開始した。
なにやらなのはちゃんの方は結界みたいなものに取り込まれたみたいで姿を消しとったけど、きっと大丈夫やろ。
今はじっとみんなの戦いを見守ることに専念しよう。

まずはシグナム。
相手はもちろん自分自身。
同じ剣をぶつけ合いながらも両者ともに引けをとっていない。

「どうした!? それでもお前はヴォルケンリッターの将なのか! 剣筋が甘いぞ!!」
「ーーーーー!!」

シグナム(敵)は叫びをあげてシグナムに襲いかかるがやっぱりここは意思のない方が押されとるみたいや。
これならシグナムは安心して見ていることができる。
そしてお次はヴィータ。
ヴィータもシグナムと同じく自分自身と対決している。

「はぁーーー!! ぶち抜けぇーーー!!」
「■ああ■■ーーー!!」

敵のヴィータ(敵)も叫ぶがグラーフアイゼンが押されに押されてヴィータの勢いとともに打ち抜かれる。
それによってヴィータ(敵)は泣きそうな叫びを上げながら壁に激突する。
なんか、見ていて心が痛む光景や。
それは当然シグナムにも感じることでやっぱり自分自身と争うのは合わせ鏡みたいなものでなんかいい気分じゃないだろう。
やけどヴィータには勝ってと願う。
自分自身に打ち勝つ。これほど格好の良い戦いはないと思うからな。
そして次はザフィーラ。

「でやぁーーー!!」
「……………!!」

これはもう肉弾戦の様相を呈している。
何度も腕、拳、足をぶつけ合いその度に弾かれては再度向かっていく。
まさにインファイトの戦いや。
でも、ザフィーラ(敵)は私のザフィーラがシホちゃん達の影響を受けて強くなっていることを知らない。
そう、何度もアルフさんとフィアちゃんと組手をしていてその度に中国武術も取り入れるようになった今ではアルフさんを逆にやりこんでいたりするのだ。
それが意味することは、

「くらえ!! 守護の拳!!」
「がっ…ッ!!!???」

拳を見舞いそれを当然ガードするがそれがミソや。
腕を抑えて苦しみ出すザフィーラ(敵)。
浸透勁を喰らったら誰でもああなる。
直接体の内部に打ち込んでいるんやからな。
それでもザフィーラ(敵)は構わず突っ込むという単調な攻撃ばかりや。
ウチのザフィーラの成長に比べれば弱いと断言できる…!
そして肝心のリインフォース。
リインフォースはシャマルの代わりにシャマル(敵)と対峙している。
その戦い方がもうすごいの一言で、

「撃ち込む! 止められるものなら…止めてみろ! ナハトバンカー!!」

バンカーフォームを起動してクラールヴィントで縛り上げようとしているシャマル(敵)に向けて杭を何度も打ち抜く。
それによってシャマル(敵)は何度も魔法障壁を抜かれて空を舞い、

「穿て! ブラッディダガー!!」

そうして何度も赤い刃を射出してシャマル(敵)に魔力ダメージを与えていく。

「受けよ! ナイトメア!!」

直射砲を放ち、それにシャマル(敵)は何度も巻き込まれて地面に墜落する。
それを見ているシャマルはリインフォースのあまりの容赦のなさに代わりに涙を浮かべているほどだった。
そして肝心のサーヴァント同士はというと、

「このっ! ちょこまかと、避けるなー!」
「はははっ! どうした、我には当たらぬぞ!」

なんとも凄いことになっていた。
キャスターに爪を振るうファニーヴァンプだがキャスターは何度も避けては距離をとり魔法を縦横無尽に放ってくる。
私も鍛えればあんな高機動で戦闘を行えることができるんやろうか。
後で、みんなに手伝ってもらおうかな?
なのはちゃんとの1on1バトルの模擬戦だけはトラウマになっとるからあんまりしたくないけどな。
そんな事を思っているとキャスターは突然ファニーヴァンプとの戦いをやめて急に私に向かってきた。

「サーヴァントを倒すには、先にマスターを潰すのが常套手段だ!」
「はやてちゃん!」

シャマルが私の前に立ってガードしようとするけどキャスターは邪魔だとばかりにシャマルを横殴りして吹き飛ばし、私の前までやってきて、

「さぁ、お前に絶望を与えてやる!」
「やれるものならやってみぃ!」

私はシュベルトクロイツを構えながら魔法を構築しようと試みる。が、

「遅い!! さぁ、闇の書の中で眠れ…!」

キャスターは私に向かって闇の書を開けた。
途端、私は何かの力に拘束され体が動かなくなり体が発光し始めた。
な、なにが始まるん…!?

「悪夢に、沈め…!」

それによって私の意識はそこで途絶えてしまう。
みんな、私がマスターやのに、ごめん…。


◆◇―――――――――◇◆


「はやて!?」

シホが叫ぶ。
はやてが闇の書に吸収されてしまい全員は騒然とする。
そこにクラウスを倒したのだろうなのはとオリヴィエがやってくるがどういう状況かわからないらしくあたふたしている。
そこにエイミィから通信が入ってきて、

『はやてちゃんのバイタルは正常だよ。多分シホちゃんとフェイトちゃんを取り込んだ時と同じように内部空間に閉じ込められただけみたい! だから…!』
「無駄だ…」

キャスターが会話に割り込んできた。
それで全員は、特に守護騎士達はキャスターに殺気の視線を浴びせる。

「あの子鴉は今、我の味わった悪夢を追体験している。
だからもし助け出せてももう心は崩壊しているだろう。
これが我が宝具、取り込んだ対象に永遠の悪夢を見せる『闇の書の悪夢』だ」
「闇の書の悪夢…!」
「くっ…はやてぇ!」
「さぁ、お前達も取り込んでやろう。我は歓迎するぞ!」
「誰が…! みんな、今ははやての意思の強さを信じて敵を倒していきましょう!」
『わかった!』

シホの声で全員が今対決している相手を倒そうと躍起になる。
ネロとオリヴィエもキャスターへと向かっていく。
そして、取り込まれたはやての意識は今は…。


◆◇―――――――――◇◆


Side 八神はやて


……………寒い。
…なんや? 体の全身が一切動かせへんしそれにめっちゃ寒い。
気づいたらすでにこの状態やった。
これはなんや…?
私はそう思っていた時やった。
目の前に次元空間が開かれて私は次元の渦の底に落とされようとしとる。
い、嫌や! あんなところに落とされたくない!
何度も嫌だ、と叫ぶが無情にも私はその次元の渦の中へと落とされてしまった。



………………
……………
…………



…それから、どれだけ時間が立ったかわからへんくらいの間私は次元の底で動けもせずに固まっていた。
太陽の光も一切さしてこない無の空間。
こんな空間にいたら心が疲弊してしまう。
というか壊れてしまう。
ヤガミはこんな場所で体も動かせずに何千年も過ごしたんか…?
それやったら心が壊れて絶望してしまうのも頷ける。
なんとか抜け出せへんかな…?
そう思い何度も体を動かそうと努力してみるけど一向に動かすことができん。
私は、ここまでなんか…?
このまま、キャスターの見せる悪夢の中で永遠の苦しみを味わうことに…。

《…大丈夫ですよ、はやてちゃん…》

そこに誰かの声が聞こえてきた。
聞いたことのない声や。
一体、誰…?

《…はやてちゃんはとっても強い人です。だからこんな悪夢もすぐに抜け出すことができます…》
《…あなたは、誰なんや? どうして、私の事を…》
《…はやてちゃんは知らなくても、私はよく知っています…》
《………》

その誰かの声に私は安堵の気持ちになっていくのを感じる。そして、

《…こんな氷、はやてちゃんならすぐに壊せるはずです!》
《…無理や。体が一切動かせへんのよ?》
《…それは意思がまだ弱いからです…。もっと、強く想ってください。
シグナムやヴィータちゃん、ザフィーラやシャマル…そしてアインスに士郎さん、キャスターさん、アルクェイドさん、志貴さんの事を。
はやてちゃんの大事な家族、大事な友達、大事な思い出、強い意志、強い心…。
それらをはやてちゃんが心から望めば、きっと奇跡は起きます。だから諦めちゃダメです!》
《…私にも、できるかな? そんなすごいことが…》
《…はい! はやてちゃんが望めばなんでもできます!》
《…そか。なら気張らんとアカンな!》

途端、私の周りに光がさしてきて私を覆っていた氷が溶け出してきて体が動かせるようになってきた。

《…その調子です。はやてちゃんの意思は今や無限大です。だからこんな場所、すぐに抜け出しましょう…?》
《…そうやな! ありがとな。…それと、せっかくやからあなたのお名前、教えてくれへん…?》
《…今は、まだ教えることはできません…》
《…そうか。残念や…》
《…でも、いずれまた会えます! はやてちゃんが望むなら私はいつでもあなたに応えます! だから…待っています》
《…そか。なら楽しみにしているわ!》
《…はい! 私の■イ■ターはやて…》

最後のあたりがよく聞こえへんかったけど、近い未来に私はまたこの子と会える予感がして、思いを馳せながらもこの空間から脱出するのだった。


◆◇―――――――――◇◆


…近い未来のある部屋で、

「…※※※、はやてと話はできたの?」
「…はい。これではやてちゃんはもう大丈夫だと思います」
「…そう、よかったわ。これでこの世界も私達の世界に似た世界に繋がるわね」
「…わざわざ私達のために手伝っていただきありがとうございます、※※さん」
「いいって事よ。これで…はやての未来も安泰だから…」
「…そうですね。私は………ちゃんと会えるでしょうか?」
「きっと会えるわよ。はやてが望む限りね」
「はい!」
「…さて、こっちはこっちでお仕事を頑張りましょうか」
「了解です!」

そうして水色の髪の少女と朱銀髪の女性は部屋を出て行くのだった。


◆◇―――――――――◇◆


ピシッ!

「…む? なんだ?」

シホ達と戦っていたキャスターは闇の書から妙な反応がすることに気づく。
そして軋みの音はさらにでかくなっていき、

ピシピシピシッ!

「…ッ! まさか!? あの子鴉、我の宝具を…!」

瞬間、

ガシャンッ!!

闇の書からひとつの光が飛び出してきてそれは割れると中からはやてが姿を現した。

「…ふぅ。やっと出られたわ」
「はやてちゃん!」
「はやて!」

そこには五体満足で心も全然壊れていないはやての姿があり、なのはとシホが駆け寄り、

「はやてが、帰ってきた!!」

ヴィータは盛大に笑みを浮かべ、

「我が主、よくご無事で…」
「はやてちゃん!」

シグナムが温和な表情で話しかけてきてシャマルがはやてに抱きつく。

「これでもう恐れるものなどなにもない!」
「ああ。打ち抜いてやろう!」

ザフィーラとリインフォースが強い気持ちを取り戻した。

「さぁて、はやてが帰ってきたんだからあんたの宝具も底が見えたわね?」
「そうだな。すぐに抜け出せる悪夢なぞ怖くもなんともないわ」
「はい。倒してみせましょう!」

サーヴァント達がキャスターに向かって駆けていこうとする。

「みんな。私のこと信じてくれてありがとな! さぁ、後はキャスターを倒すだけや!」
『はい(おう)!』

はやてが強気の声をあげて全員が頷く。
しかし、いまだに信じられないのかキャスターはうろたえだしている。

「バカな…我の宝具を破るなんて…我の苦しみを味わって心が壊れないなんて…!」
「あんな、キャスター? 私を絶望させたいんやったらまずは私の騎士達を全員倒してから言うんやな!」

それによって全員が武器や拳を構える。

「いくで! まずはシグナム!!」
「はっ! 烈火の将、シグナム。参ります! いくぞ、レヴァンティン!」
《Jawohl. Explosion.》
「受けよ! 我が一撃! 紫電…一閃!!」
「ッ…!?」
「切り裂けぇーーー!!」

ザンッ!

シグナムの一刀によってシグナム(敵)は切り裂かれ粒子と化した。

「お次はヴィータ!」
「おうよ! 鉄槌の騎士ヴィータ、いくぞ! グラーフアイゼン!」
《Gigantform.》
「轟天爆砕! ギガント…シュラーク!!」
「■ッ…!」
「押し潰せぇーーー!!」
《Ja.》

ズドンッ!

ヴィータの渾身の攻撃によってヴィータ(敵)は押しつぶされて粒子と化す。

「お次はザフィーラ!」
「おう! 盾の守護獣、ザフィーラ! まいる! 縛れ、鋼の軛!!」

ザフィーラの出現させた鋼の軛によってザフィーラ(敵)は縛り上げられ、

「デヤァアアアーーー!! ぶち抜けーーー!!」

最大限に力が込められた拳がザフィーラ(敵)を貫通した。
それによってザフィーラ(敵)は光に包まれて衝撃の中で消滅する。

「最後はシャマル!」
「はい! 湖の騎士、シャマル! いきます! 行って、クラールヴィント!!」

クラールヴィントを二つ操作して、

「ペンダルシュラーク!」

宝石部分で攻撃した後、

「渦巻く嵐!!」

緑色の竜巻が発生してその中に巻き込み、

「とどめです! リンカーコア露出!」

シャマル(敵)のリンカーコアを露出させ、最後に、

「ブレイク!!」

それを思いっきり握りつぶした。
それによってシャマル(敵)はそのまま存在できなくなり消滅した。
こう言ってはなんだが一番えぐい攻撃である。

「バカなっ!? 我が騎士達が!!」
「意思の宿っていないみんなに私の騎士達が負けるわけあらへん! さぁ、最後はファニーヴァンプ!」
「オッケイ!!」
「まてっ!」

ファニーヴァンプが駆けようとするがそこに今の今まで姿を現さなかったトーラス・スタリオンが姿を現す。
その片手にはまだ洗脳が解けていないフィアットが握られていてもう片方の手には質量兵器である拳銃が握られていた。

「フィア!!」

ユーノが叫ぶ。
やっと会えたと思ったら今はトーラスの腕の中だというのだから笑えない。

「そこまでだ。貴様ら! それ以上動いてみろ。この小娘の頭を撃ち抜いてやるぞ!」
「くっ…ゲスが!」
「何とでも言えばいい。勝利するためにはなんでもしてやるさ!」



―――だったら、その報いも当然受けることになるがいいんだな?



その低音の声と共にトーラスの後ろから今までずっと気配遮断で気配を殺していた殺人貴が姿を現しいつの間にかフィアットを脱出させ腕に抱えていた。
アサシンのクラスの真骨頂を発揮した瞬間である。

「貴様…ッ!………ッ? なんだ。腕が、上がらない…?」
「…ああ。その腕は邪魔だったんでな。切っておいたぞ?」
「ぎ、ぎゃーーーー!!? わ、私の腕が…!!」

トーラスの拳銃を持っていた左腕は肘から下を見事に切り落とされていた。
やるんだったら両手を切り落とすくらいはやってもいいんだがな…と殺人貴は思っていた。

「ナ~イス、志貴!」
「このくらいの仕事はさせてくれてもいいんだがな…」
「ぐっ…貴様らァァァァ!? グアァァァッ!?」

トーラスはその場で地面に転がりのたうち回る。腕の消失による痛みが激しいのだろう。今までの報いを文字通り受けた結果である。
シホはそんなトーラスを冷たい目で流しながら、

「もうこれで心配事はなくなったわ! はやて!」
「うん! 今度こそ、ファニーヴァンプ!」
「了解よ! さぁ、覚悟しなさい! キャスター!」

素早くファニーヴァンプはキャスターの首をつかみ、地面に叩き落としそのまま引きずっていく。そして壁に辿り付きそのまま引き上げた。

「がっ…! ぐふっ…!?」

そして捕まえている腕の反対側の手で何度も殴打を食らわせていき、最後に空へと投げて、

「星の息吹よ…!」

千年城ブリュンスタッドを発動させて、

「もう、手加減しないんだから!!」

鎖に雁字搦めにされ何度も爪での攻撃を食らわし最後に衝撃波が発生しキャスターを包み込む。
そしてすべてが終わり、キャスターは地面へと横たわりながら少しずつ足から粒子となって消え出す。
そこにはやてが近寄ってきて、

「…キャスター。いや、はやて…」
「…なんだ。子鴉…? もう我のことなぞ放っておけばいいのだ。すぐに消えるのだからな…」
「ううん、それはアカン。まだあなたの心を救っていないんよ」
「…はっ。何を言うかと思えば我の心を救うだと…? 座に招かれた時点で我の心は不変なのだぞ?」
「うん。それもわかっとる…でも、今あなたの心だけでも救いたいんよ」

はやてはヤガミを腕に抱き、

「…辛かったんな。寂しかったんな。あんなところに何千年も閉じ込められて泣くこともできなかったんやね…」
「………」

ヤガミは答えない。
答えることなど何もないと言わんばかりに口を閉ざしている。

「…泣いても、ええんよ? あなたは確かに破壊衝動に身を任したけど、でも私と同じ泣き虫や。だから今この時だけでも泣いてええんよ?」
「…誰が…泣くものか…。我は世界の破壊者だ。もう泣くという感情もとうの昔に消え失せたわ」
「正直にならんと怒るよ…?」
「ふっ…泣きはしないがな。同一存在の貴様に慰められているだけで我はもう十分心安らいだ。これ以上の恥の上塗りは避けたいからな」
「そか…」
「お前はせいぜいその甘さを捨てきれないまま生きていくがいい。せいぜい頑張ることだな…我が写し身よ」
「うん。それでもええ。私はその甘さを持って生きていくことにするわ」
「ならばもう話すことはない。じゃーな、このガキ」

最後に盛大に悪態をつき笑みを浮かべながらヤガミは消滅した。

「………あんたも私とおんなじガキやないか。正直じゃないなぁ…」

はやての呟きはそっと消えていった。

そして、その後は腕を切られて絶叫を上げているトーラスを魔導師達が取り押さえて連行していった。
こうして残りの敵はノアとセイバー、言峰綺礼とギルガメッシュを残すのみとなった。


 
 

 
後書き
『座』に戻ったヤガミもこの記録によって少しは救われればいいですね。 
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