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霊感…、

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かくれんぼ。

 
前書き
辺りは深い森に囲まれている。
そこには、築60年をこえる木造平屋建て。
小学生になったばかりの少女……唯来(いくる)の住む家だ。


 

 
「かくれんぼしよー!!」

親戚一同が集まった夏休み。
年の近い子供がそろったら唯来の家では大抵の場合「鬼ごっこ」か
「かくれんぼ」が繰り広げられる。

その日もいつも通りのかくれんぼが開幕した…はずだった。

鬼は一つ年下の従姉妹。
唯来は一番広い部屋の一角にあるクローゼットに身を潜めた。
しゃがむと、丁度透明な収納ボックスを通して辺りがうかがえた。
と言っても、ほんの足元あたりしか見えないのだが…

「もういいかーい」の掛け声があり
「もういいよー」の返答を返す。

唯来は辺りをうかがった。
いつ見つかってしまうのかと、どきどきしながら…。

少し経つと鬼らしき影が現れ、次の瞬間には
はっきりと足元を確認できた。

息を潜める唯来…。
しかし鬼は立ち止まる様子もなく進んでいく。
じっとしていられない唯来は、鬼をおどかしてやろうと
勢い良く立ち上がる……と、

「あれ?」

辺りを見回すが誰もいない。
不思議に思った唯来は、すぐ隣の部屋にいた母親に尋ねる。
しかし母は誰も通っていないという。

いや、確かに誰かがそこにいた。
それは確かだ。
諦めきれない唯来。

「ほんとだよ!足しか見えなかったけど、あっちに歩いていっったもん」

母は、唯来が指差す方を見て顔色を変えた。
唯来もその異変に気づき、何事かと自分の指差す方向を振り返る。



指の示す先にあったのは、仏壇だった…。






 
 

 
後書き
読んでいただきありがとうございます!
母は座敷童子(ざしきわらし)だったのではないかと言っていました。

あまり怖くは無いかもしれませんが、ノンフィクションで書いていきたいと思います。
今後も書いていきますので、よろしくお願いします!


 
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