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魔法少女リリカルなのは~過去を捨て今を生きる者~

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原作前に小学校に入ろう
  一瞬にして化けの皮が剥がれたか。

 
前書き
祝!原作前に小学校に入ろう終了!

いやー、長かったですね。ホント。
さて、長話も良くないので、ドンドン本編に入ってきましょう!
それではっ
 

 
第四十話 一瞬にして化けの皮が剥がれたか。


朝、僕・・・いや、俺はいつものように目を覚ました。

「ふ・・・ぁ・・・」

俺は身体を捻りながらぐ~っと伸びていると、伸ばした手に、硬い何かが触れた。

「ん?なんか持ってたっけ?」

そう呟いて起き上がり、ベッドの上を見回すと、昨日の誕生日に両親からもらったデバイスという異世界の武器を見つけた。

「ああ・・・おはよう、ヤミ」
<はい。おはようございます、ヒリュー>

ヤミは昨日と同じように無機質な声で返事をする。

「さて、パパッと着替えてリビングに行くか」
<はい>


「おはよう、父さん、母さん」
<おはようございます。お父様、お母様>

そう言いながら俺とヤミはリビングに入る。

「おはよう、陽龍。ダークセリュード・・・ヤミとは仲良くなれそうか?」

そんなことを言う父さんに、俺は余裕の笑みを浮かべながら、当たり前だよ、と言ってピースサイン。

「あら、今日は一段と早起きね、陽龍」
「うん。今日から当分、朝に軽く運動でもしよっかなーと思って」
「楽しそうね。でも陽龍、その前に美愛を起こしてくれるかしら」
「あー、まだ寝てんだ」
「ええ。入学当初は早かったのにね・・・」

母さんはそう言ってうつむく。
どうせ美愛は楽しみすぎてあんまり寝付けなかったんでしょ、と俺は言い、リビングを出る。

バーンッ!←美愛の部屋のドアを蹴破る音。

「美愛ーー!起きろーー!」
「うゆ・・・残り時間・・・五秒・・・」

なんの?しかも少なっ!

「一億と二千年前から愛して・・・」

ちょっ、危険危険!そこでストップ!」

「いた気がしなくもない・・・」

あやふやセーフ!

「残念、アウトぉ・・・」
「つーか美愛、遊んでないで早く起きろ」
「あれ、バレてたの?」

気づかない方がおかしいからな?

「そう?あ、おはよう、おにぃ」
「まったく・・・おはよう、美愛」
<おはようございます、美愛さま、ヒカリ>
<おっはよー!ミア、おにーちゃん、ヤミヤミ♪>

・・・おにーちゃん?

<ヒカリ、その呼び方はやめてください。虫唾が走ります>
<えー?別にいーじゃん♪>
<やめなさい>
<・・・はぁい>

・・・・・おい。

「美愛いつの間にお前のデバイスはこんなで威嚇になったあとおにーちゃんって誰のことだそれとヤミ虫唾が走るとか言うんだな・・・って疲れるわ!」
「おぉ・・・さずがおにぃ、息継ぎなしで言い切った・・・」

頑張ればきっと出来る!

「ついでに、ヒカリは部屋に戻ったらこうなった」

一瞬にして化けの皮が剥がれたか。

<あと、おにーちゃんはおにーちゃんがミアのおにーちゃんだからなのだ!>

俺は悟った。
こいつは何を言っても聞かない、と。

<ヒリュー、さっきのは条件反射、というやつです。無意識に私の体が拒否反応を示した結果です>

・・・そうか。もうなにも言うまい。

<ついでにヒリュー、早くしないと運動の時間がなくなってしまいますよ?>
「あれ、もうそんな?美愛、今日から俺、走り込みするんだけど、どうする?」
「おにぃだけどうぞ」
「予想通りの答えをアリガトウ。じゃあ、このまま行くから、母さんによろしく」
「へーい。いてら」

そう言って俺は家を出ていった。

「・・・あれ?俺?」


「さて、どこまで走ろっかな~」
<決めてなかったんですか、ヒリュー>

ヤミよ、そんな蔑んだ目・・・はなかった。蔑んだ声をださないでくれ。
俺のココロは砂のようにもろいから。

<きっとヒリューのココロはステンレスで出来ていると思います>

確かステンレスって錆びにくいんだよね。ちょっと嬉しい。

「ま、今日は適当に走って様子見としますか。ヤミ、今何時?」
<現在の時刻は五時三十七分二十五,六七八・・・>
「詳しすぎる!何時何分で!」
<了解です。では改めて。現時刻は五時三十七分です>
「ありがと、ヤミ」

でもまあ、あとで加減を覚えてもらうかね。


あれから三十分以上は経ち、俺は海鳴りをでて隣町まで行き、折り返して海鳴りの公園にいた。

「あれ、恭也さんと美由希さん?」

数分程度休憩したから帰ろうと考えていたとき、二人を見つけた。

「お、陽龍か。昨日ぶりだな」
「陽龍くん、そのリボン似合ってるよー♪」
「その言葉は嬉しくないです、美由希さん」

この人の脳みそはカレーの如くドロッ泥に違いない。

「まあ、美由希のコレは病気だと思ってくれ。っと、そういえば陽龍、こんな時間にどうしたんだ?」
「今日から軽い運動をはじめることにしたんですよ。
で、試しに隣町まで走り込みに」
「それは軽いのか・・・?」
「普通じゃないんですか?」
「・・・・・・」

え、なにそのうん、わかってる。わかってるよ?わかってるけど・・・ねえ?みたいな顔は!

「妙に具体的だね、陽龍くん・・・その通りだけど」

当たってた!わーい。

「幼稚!」

む、これでも俺は小学一年生で、なのはと同い年ですよ?これが普通。

「あー、確かにな。
それはそれと陽龍、一人称を俺に変えたんだな」
「え、ああ、はい。昨日の夜、友達と話してたんですよ。自分だけじゃ不公平だからって」
<ヒリュー、私はそんなことを言った覚えはありません。顔の捏造はやめてください>

ちょっ、なんで今しゃべるの!?

「今なにか聞こえなかったか?」

さすが恭也さん。鋭い!

「き、気のせいじゃないですか?俺は聞こえなかったし。あ!もうすぐご飯お時間なので俺は帰りますね!なのはによろしく言っといてください!」

「ああ。またな、陽龍」
「じゃーね、陽龍くんー」


「さてヤミ、話をしよう」
<なんの話でしょうか>
「ひろがいるところでは、俺から話しかけない限り離さないでくれ」
<なぜ?>
「マスコミにばらされるよ?」
<・・・はい、ヒリュー>

よし、これでオッケー。帰ろっと。


あれから数十分後、俺とヤミは家に戻っていた。

「お帰りーおにぃ、ヤミ♪」
<おっかえりー♪>

テンションが高い二人組だった。

「おかーさんがご飯の準備できたって言ってたよー」
「あいよ。じゃあヤミ、行こうか」
<はい、ヒリュー>
「私たちも行くよ」
<あいさー!>


「二人とも、もうバスの時間よ」

え、ご飯?食べましたよ。
別にめんどくなったから飛ばしたわけじゃないんですですよ。


そして数十分後。

「あ、陽龍、美愛ー!こっちよ!」

美愛と一緒にヤミとヒカリを胸にかけながらバスに乗り込むと、アリサが話しかけてきた。

「おはよー、くぎゅー、ゆかりん、あいにゃん」
「美愛ちゃん、それは一体誰のことを行っているの?」

なのは、怖い怖い。

「おはー、三人娘」
「三人娘って誰よ!」
「周りの人に迷惑なのだよ、バーニング」
「誰がバーニングか!」
「まったくもう・・・なのはちゃん、美愛ちゃん、先に席に座って待ってよっか」
『はーい』

そしてこれからも、いつもと変わらずの毎日が続いていった。
 
 

 
後書き
陽「くぎゅー=釘宮さん。ゆかりん=田村さん。あいにゃん=清水さん」
美「右から順にアリサ、なのは、すずかの中の人だね」
陽「わー、メタ発言だー」
美「もうそんなことを気にしてらんないんだよ・・・ッ!」
陽「・・・では、次回から始まる無印編について少し。
 今まで本編の最初に何話、なになにって書いてたんですが、いい加減覚えて欄なくなったんでなくします。でもって最初にプロフィール書きます。今まで登場したオリキャラの」
美「なんか今、ちゃっかり作者の本音が混じってた気がするんだけど・・・。
 とまあ、そんな感じで次回から始まる・・・いや、次回はプロフィールか?まあお楽しみに!」
 
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