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転生とらぶる

作者:青竹
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コードギアスR1
  0153話

 コーネリアにディスクとPDAを渡した翌日の午後。俺は病室ではなくレモンから教えて貰った家へとやってきていた。

「レモンの話だとここでいい筈だが」

 元々昨日のうちには退院出来る状態だったコーネリアの負傷。俺やレモンとのやり取りで結局退院は今日の朝に行われたらしい。
 コーネリアのような皇族が住んでいるとはとても思えないごく普通の一軒家。その門柱に付けられているインターフォンのスイッチを押す。
 数秒後、何やら戸惑っているような声がインターフォンの向こう側から聞こえてくる。

「えっと、これでいいのか? ……いや、映像を出すには……あぁ、これか。ん? ア、アクセル!? まだ碌に片付けも終わっていないというのに」

 何やらドタバタして少しした後、改めて声が聞こえてくる。

「あー、アクセルか。どうした?」

 ……これは、先程の声が聞こえていたのは言わない方がいいな。

「昨日の続きに関してだ」
「そうか、入ってくれ」

 その言葉と共に門が開き、玄関のドアも鍵が開けられる。





「少し遅くなったが、退院おめでとう」

 取りあえず快気祝いという事もあり、定番のフルーツ盛り合わせをコーネリアへと差し出す。

「悪いな。ありがたく受け取らせてもらおう。適当に座ってくれ。……早速だが本題に入ろうか」
「ああ」

 応接室のソファへと腰を沈めてから口を開く。

「まず、俺の要望を言わせて貰えば今から1年程はコーネリアの世界で活動するのは待って欲しい」
「何故だ?」
「昨日も言ったが、俺は大まかな歴史の流れを知っている。それによるとギアス響団が頻繁に動き始めるのが今から大体1年後くらいだからな」
「だが、それまでに調査を進めておけばより確実に奴等を捉えられるのではないか?」
「その可能性もあるだろう。だが、それと引き替えに俺の知っている歴史通りに動かない可能性がある。……と言うか、かなりの確率でそうなるだろう。そもそも俺が介入してしまったせいで、歴史の流れが酷く不安定になっている筈だ。それを考えると、より不安定にするのはなるべく避けたい」

 俺の言葉に目を瞑り考え込むコーネリア。そのまま1分程経過し、やがて目を開ける。

「アクセル、お前の言う通りに1年間動かなければギアス響団とやらの尻尾は掴めるのだな?」
「ああ。それは間違いない。歴史の流れが正常に進むのならゼロがギアス響団を潰すだろう」
「ルルーシュが?」
「そうだ。データディスクにも入っていた情報通り、ルルーシュにしてもユーフェミアにギアスを使ったのは不可抗力……と言うか、ギアスの暴走に近いものだったんだ。つまりルルーシュとしてもギアスは到底許せるものではない」
「……確かに、情報の中にはそのような事も書いてあったな。そして特区日本を活かす形で黒の騎士団が参加するつもりだったとも」
「どうだ?」
「その問いに答える前に、1つだけ聞きたい。お前の知ってる歴史通りに進むのなら、間違いなくユフィの汚名は晴らされるのだな?」
「ああ。それは間違いない」

 ただし、それはゼロ・レクイエムによってだが。あるいは何とか原作干渉してルルーシュを助けるべきか? とも思ったが、それはルルーシュ自身が望まないかもしれない。ルルーシュの身柄に関しては、実際にR2の原作が始まってから決めるとしよう。

「いいだろう。お前の言葉に従おう。……まぁ、元々私はアクセルに身も心も捧げたんだ。お前の言う事には素直に従うさ。それより……今日は泊まっていけるんだろう?」
「……は?」
「レモンからそう言われている。今夜一晩はお前を私に貸してくれるそうだ」

 ……レモン。何か微妙に性格が変わってきているような気がするんだが、お前に一体何があった?





「……ん?」

 何やら腕に違和感が……なんだ?
 眠気で頭がぼんやりとしながらも、薄目を開けて確認する。そこには紫色と肌色が存在していた。同時に、身体中に感じる柔らかく、暖かいもの。

「アクセル?」

 声のした方を見ると、紫色の髪を掻き上げたコーネリアが俺の方を見ていた。
 いつもはキリっとした表情をしているコーネリアだが、さすがに寝起きだとどこか柔らかい印象を受ける。

「起きたか」

 コーネリアの髪を軽く撫でながら声を掛ける。そのまま数秒、どこかぼんやりとした表情を浮かべていたコーネリアだったが、時間が経つにつれて意識をはっきりとさせて昨日の夜の記憶を思い出してきたのだろう。顔を真っ赤にしながら布団を引っ張り、俺の視線から逃れるようにその肢体を隠す。

「コーネリア?」
「いや何でもない取りあえずアクセルはシャワーでも浴びてこいその間に私も色々と準備をしておくから」

 一瞬だけ真っ赤な顔をだすと、息継ぎをせずにワンブレスでそう言い、再び布団へと籠もるコーネリア。
 そんな様子を苦笑しながら見ながらも、ベッドから出て浴室へと向かった。





「……だよな」

 シャワーを浴びた俺を出迎えたのはテーブルの上に置かれたサンドイッチと紅茶だった。ただしコーネリアの手作り料理と言う訳ではなく、キブツで合成されたものだ。

「悪いが料理はちょっとな」

 どこか拗ねたような口調のコーネリア。
 だが、それも無理はない。そもそもコーネリアは皇女なのだ。その辺の一般市民のように料理をしたりはしないのだろう。……多分。

「なに、料理なんてのはこれから覚えておけばいい。それよりも食おうか」

 コーネリアの向かいへと座り、早速サンドイッチを口へと運んだ。

「アクセルがシャワーを浴びている間にレモンから連絡があった。その、私との事が一段落したら顔を出して欲しいそうだ。これからのについて相談したいと。もちろん私も一緒にだが」

 口の中のサンドイッチを紅茶で流し込みながら頷く。
 にしても、このサンドイッチはキブツで合成されたものとは言えそれなりに美味いな。前世的な感覚で言うのならコンビニで売ってるレベルのサンドイッチと例えれば分かりやすいかもしれない。

「その、アクセル。昨日は嬉しかったぞ」

 ぶほっ!
 突然顔を赤く染めたコーネリアが放ったその言葉に思わず口の中からサンドイッチを吹き出しそうになったが、なんとか堪える事に成功する。
 こういう時にそういう事を言われると、妙に照れくさい。だが嬉しそうな顔をしているコーネリアを見ると、何も言う事は出来なくなった。
 そうこうしているうちに昼も近いこの時間の、朝食ではなくブランチと呼ぶべき食事も終わりを告げる。
 皿やカップを台所にある食器洗い機へとセットし、そのまま家を出る……前に、何故か俺の前へと回り込んだコーネリアに唇を塞がれる。

「その、朝の挨拶のようなものだ。恋人同士では普通の事なのだろう?」
「いや、それは恋人じゃなくて新婚夫婦だと思うのだが」
「新っ!?」

 誰に騙されたのかは分からないが、再び顔を真っ赤に染め上げるコーネリア。……いや、誰と言うか恐らくはレモンなのだろうが。

「嬉しいか嬉しくないかで言えばもちろん嬉しいけどな。……ほら、コーネリア。レモンの部屋へ行くぞ」

 顔を真っ赤にして身悶えているコーネリアを連れ、レモンの家……ではなく、研究室へと向かった。





「あらあら。昨夜はお楽しみだったみたいね」

 妙ににこやかな笑顔を浮かべながらレモンが笑う。俺は既に慣れたが、人造人間の生成チャンバーがずらりと並んでいるこの部屋でにこやかなレモンの顔を見ていると何故か背筋にゾワリと来るものがある。

「取りあえず、コーネリアに関してはもういいわ。アクセルの事だからいつかこういう状況になる事は分かっていたんだし」
「レモン、それはつまり……」
「ええ、この人は天然物の女誑しなのよ」
「ちょっと待て。それは聞き捨てならないぞ」

 レモンやコーネリア以外の女に興味はないとまでは言わないが、別に他の女にちょっかいを出している訳ではない。女誑しという言葉は聞き捨てならなかった。

「……ね? コーネリア、貴方も似たようなものでしょう?」
「いや、その……まぁ、そうだな」

 何やら女二人で分かり合っている。この二人相手では俺には到底勝ち目がないというのは既に分かっている為に、無条件降伏する事しか出来なかった。
 そんな俺を見ながら微笑を浮かべるレモンと微妙に照れを見せるコーネリアだったが、数分後にはそれも落ち着きこれからの事を相談する。

「取りあえずコーネリアはアクセルが言ってた通りに1年は動かないという事でいいのかしら?」
「ああ。それで構わない」
「となると……アクセル。リュケイオスの転移実験を再開するわよ」
「まだ実験する必要があるのか?」
「ええ、リンク装置やマーカー、それにゲート。これらがきちんと動いているのは確認できたけど、あくまでもそれはコーネリアの世界に限っての事よ。実証は幾らあっても足りないの」

 確かにレモンの言っている事は確かだ。シャドウミラーのこれからを考えれば確実を期すのは悪い話じゃない。

「それは私も参加してもいいのか?」

 だが、コーネリアがこう言ってくるのはちょっと予想外ではある。

「悪いけど、コーネリアにはしばらくホワイトスターでの生活や技術レベルに慣れてもらう為にもこっちに残って貰うわ」
「しかし!」
「落ち着いて頂戴。大体コーネリアもアクセルの力を知っているんでしょう? 下手をしたら足手まといになってしまうわよ?」
「……了解した」

 どこか気落ちした様子を見せるコーネリアの髪を撫でる。

「そう落ち込むな。知っての通り俺は頑丈だからな。ちょっとやそっとの事ではどうという事もない。それに俺の帰ってくる場所にお前達二人が待っててくれるのならそれこそ黒の騎士団だろうが、中華連邦だろうが俺一人で倒してみせるさ」
「はいはい、分かったから余りイチャつかないでくれるかしら? まずは転移実験についてよ。実験は一週間後を予定しているわ。それと前回の転移実験の反省を踏まえてグロウセイヴァーではなくパイロットスーツを着込んだ状態で転移してもらうけど、いいわね?」

 レモンの言葉に黙って頷く。
 コードギアスの世界に転移する時は転移実験自体が初めてと言う事もありグロウセイヴァーに乗って転移した。だが、コードギアスの世界で使われているKMFは4~5m程度と20mオーバーのグロウセイヴァーに比べるとかなり小型だ。トリニティゲインに関して言えば40mオーバーなので9~10倍もの差がある。
 それを考えると、次の世界がどんな場所か分からない以上はパイロットスーツで転移するというのは正しいだろう。





 一週間後、俺の姿は転移区画にあった。周囲には前回と同じく実験の経過を観察する為の技術班の面々と、それを率いるレモン。そしてコーネリアの姿もある。
 俺自身はというと、シャドウミラーで使っていたパイロットスーツに身を包み、実験の開始を待っている。必要そうな荷物については既に空間倉庫に格納済みなので、レモンがカスタマイズしてくれた拳銃とナイフくらいしか持っているものはない。

「アクセル」

 不意にコーネリアに呼ばれ、そちらを振り向くとそこにはコーネリアの顔がアップで近寄ってきていた。そしてそのまま俺の唇がコーネリアの唇で塞がれる。
 そのまま十数秒が経過して、コーネリアの顔が離れていく。

「その、なんだ。勝利のおまじないとでも思っておいてくれればいい」
「へぇ、見せつけてくれるわね」

 レモンの声が聞こえ、反射的にそちらを振り向くと技術班とリュケイオスの調整をしていた筈のレモンの姿があり……

「んぐ」

 今度はレモンに唇を塞がれる。

「勝利の女神2人分のキスよ。効果は保証付きだからありがたく思いなさい。……さ、こちらの準備は整ったわ。リュケイオスの中心に移動して頂戴」
「ああ」

 多少照れくさかったが、周りで囃し立てている技術班を無視するようにしてリュケイオスの中心地点へと移動する。
 それを待っていたかのように、技術班の面々がキビキビとした動きでデータを収集し始める。そこにはつい数秒前までのおちゃらけた様子は一切無かった。

「アクセル隊長、ご武運を」
「ああ。ここの守りに関しては任せたぞ」

 エキドナが頷き、レモンの近くへ移動すると技術班がリュケイオスの操作を開始する。

「リュケイオス、起動。転移フィールド生成開始」

 前回とは違い、一人分の転移フィールドでいい為にすぐに生成完了する。

「システムオールグリーン、転移フィールド生成完了……転移します!」
「アクセル、無事でね」

 レモンのその言葉と同時に視界が光に包まれた。





 視界が戻り、まず感じたのは硝煙の匂いと爆発音。俺には慣れ親しんだ戦場の匂いだ。
 そして目の前には赤……赤いパイロットスーツ?
 その人物は俺を確認したのか手に持っていた銃をこちらへと向けてくる。

「っ!? いつのまにこんな近くまで!」

 そう叫び、銃のトリガーへと指を掛けたその瞬間殆ど反射的に口を開く。

「加速」

 精神コマンドの加速を使用し、敵の懐へと潜り込んでその鳩尾へと拳を叩き込んだ。

「ぐっ!?」

 だが、相手は呻きながらも気絶はしない。馬鹿なっ! あの一瞬で打点をずらしただと?
 そして次の瞬間、俺はそれに気が付いた。すぐ近くにある3台のトレーラー。そこに積まれている兵器を。その特徴的な顔は俺もよく知っている作品に出てくる機体だ。すなわちこの世界は。

「ガンダムSEEDの世界」 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:35
PP:485
格闘:246
射撃:264
技量:256
防御:253
回避:281
命中:303
SP:422
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???

撃墜数:254 
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