| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第4章 天狼島編
  雷鳴響く

「来るがよい。マカロフの子らよ。」

ハデスがそう言い、戦艦の中へ行った。

「だーーーっ!!!てめえ下りてこい!!!」

ナツさんが怒鳴ってそう言う。

「偉そうに。」

「奴がマスターを。」

「あいつがハデスか・・・!」

「あの人をこらしめれば、この島からみんな出てってくれますよね。」

「もちろん!!全員追い出してやるんだから!!」

俺達は思った事を言う。

「ハッピー達に頼みがある。」

「なーに?」

「この船を探って、動力源みてーのを壊してくれ。」

「万が一飛んだら大変だもんね。ナツが。」

「わかったわ。」

「OKー!」

「そういう事なら任せておけ。」

ナツさんの言葉にハッピー達がそう言う。

「一応、『トロイア』をかけておきますよ。」

ウェンディがナツさんが乗り物酔いしない為にかけてくれた。

「そろそろ始めようか!」


キィィィィン!ダン!パキパキパキパキパキパキパキ!!


グレイさんが魔法で氷の階段を作ってくれた。

「行くぞ!!」

「おう!!!!」

エルザさんとグレイさんがそう言う。

「コージ、ウェンディ、気をつけてね。」

「ああ!!」

「うん!!シャルル達も。」

俺達はそう言う。

「オイラ達も出発!!」

「船底から侵入しよう。」

「行こう!!」

ハッピー達は(エーラ)を出して、戦艦へ侵入して行った。

「あいつはマスターをも凌駕するほどの魔導士。戦闘と同時に全力を出すんだ!!」

「はい!!」

「わかりました!!」

「持ってる力の全てをぶつけてやる!!!!」

「後先の事なんて考えてられない!!!!」

「やっとあいつを殴れんだ!!!!燃えてきたぞ!!!!」

氷の階段を上り、俺達はそう言うのだった。

「ハデスーーーーー!!!!」

ナツさんが先に行き、ハデスに攻撃を仕掛けた。

妖精の尻尾(フェアリーテイル)の力をくらいやがれぇ!!!!!」

ナツさんは腕から炎を宿し、ハデスに攻撃した。

妖精の尻尾(フェアリーテイル)の・・・力?」

ハデスはナツさんの攻撃をまるでバリアーを張ってるかのような感じで防いだ。

だけどな・・・


「!」

ハデスの目の前には、俺とエルザさんとグレイさんがいるんでね!!

黒羽(くれは)・月閃!!!!!」

氷聖剣(コールドエクスカリバー)!!!!!」

「光竜の砕牙!!!!!」

俺達の斬撃攻撃をハデスに与えた。


ドガッ!!!!!


「・・・・・・!」

「開け!!金牛宮の扉!!!タウロス!!!!」

「んMO-!!」

ルーシィさんはタウロスを召喚し、ハデスを攻撃した。


ドガッ!!!


「・・・!!」

「全員の魔法に攻撃力・防御力・スピードを付加(エンチャント)
 アームズ×アーマー×バーニア!!!!」

ウェンディが俺達にアームズ、アーマー、バーニアをかけてくれた。


ブァァッ!!

バッ、バッ


エルザさんの攻撃をハデスはかわす。


ドゴン!!ビュオッ!!


グレイさんとエルザさんの攻撃をハデスはまたかわす。

「ちょこまかと・・・・・・。」


ジャラッ


ハデスの手から鉤爪に鎖をつけた物の様なのを出してきた。

ビーン!がしっ!

「う!」

それがエルザさんに左肩につけられた。

「フン。」


ドガッ!


「うあっ!」

「がっ!」

ハデスは鎖を動かし、エルザさんをグレイさんにぶつけた。

「!」

おっと気づかれたか!俺とナツさんは一緒に飛び、ハデスに向かって滅竜魔法を出した。

「火竜の・・・」

「光竜の・・・」

「「翼撃!!!!!」」


ボゴォォッ!!!!!


「ぐおお!!!」

よし!効いたみたいだ!!


シャッ!


「おっと!」


がし!


「んが!」

鉤爪に鎖をつけた物の様なのが、ナツさんの首につけられた。


ぐりん!ドガッ!


「ぐあっ!」

「がぁっ!」

ハデスは鎖を動かし、ナツさんを俺にぶつけさせた。

「あ、あ、あ・・・!!」

しかしナツさんはまだつけられたままだった。


ヒュン、パリン!


「うほ!」

「!!!」

エルザさんが鎖を斬った!

「ナツ!!」

「おう!!!」

グレイさんは氷のハンマーを作り、ナツさんはハンマーの平面部分に乗った。

「行っ・・・けェ!!!!!」

ドン!!!!!

グレイさんはナツさんをハデスに向けて飛ばした。

「ウェンディ!」

俺の言葉に頷くウェンディ。

「天竜の咆哮!!!!」


ブアアア!!!!


「スコーピオン!!!!」


ブオォオ!!!!

オオオオオオ、ギョバム!!


ウェンディの放った天竜の咆哮と
ルーシィさんが召喚したスコーピオンの放たれた砂が合体した!

合体魔法(ユニオンレイド)!!!?」

驚くハデス。それだけじゃない!!

「とう!」

「はっ!」

俺とナツさんがその中に入った。


ゴゴゴゴ、ギュム!キィィン!


ナツさんは体全体に炎を纏い、俺は光を纏った。


ドン!!!


「火竜の劍角!!!!!」

「シャイニング・ダート!!!!!」

シャイニング・ダート、この魔法は体全体を光で纏い、体当たりするんだ。


ドムッ!!!


「っ!!!!」


ドッ!キィ!


ナツさんはうつぶせのまま落ち、俺は足を止めた。


ガッシャーン!!


ハデスはそのまま飛ばされ、ガラスにぶつかった。

「(おかしい・・・。)」

俺はある事に気がつく。

「(悪魔の心臓(グリモアハート)のマスターだろ?
 こんな簡単に攻撃を喰らってくれるか・・・?)」

俺はそれに疑問に思った。

「人は己の過ちを“経験”などと語る。」

「っ!!」

「しかし本当の過ちは経験など残らぬ。
 私と相対するという過ちを犯したうぬらに、未来などないのだからのう。」

ハデスが煙の中から現れた。しかも平然に・・・!!

「そんな・・・!」

「まったく効いてないの!?」

「・・・っ。」

「オイ・・・こっちは全力出してんだぞ!」

「魔力の質が変わった。」

「グリモアのマスターだ。そんな簡単にいってくれないか・・・!」

俺達はそう言うのだった。

「ふむ・・・。」

ハデスは俺の方を見た。

「光の滅竜魔法か・・・。光の速度で攻撃されるのは初めてだ。
 さすがレッドノートを倒しただけの事はあるな。
 さて、準備運動はこのくらいでよいかな?」

これはそろそろ・・・!

「来るぞ!!!!」

エルザさんがそう言う。そして、次の瞬間だった・・・!

「喝!!!!」

「っ!!」

ズサァァァ!!!

「はぁ・・・はぁ・・・」

「ほう、よくかわしたな。」

「・・・。」

今かわさなかったら危なかった・・・気がする。

「(わからないけど・・・かわさないとヤバい感じだった・・・!)」

「だがまだだ、喝!!!!」

「!?」

パァン!!

「なっ!?」

「ウェンディーーーーーー!!!!!」

ナツさんは驚き、俺は大声でウェンディの名前を言った。

パサッ

残ったのはウェンディの服と髪飾りだけだった。

「消え・・・た・・・!?」

「何をしやがった・・・・・!?」

「ウソだろっ!!!!」

「て・・・てめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」




「『私は大丈夫よ!お兄ちゃん!!』」

「!」

「・・・へ?」

何だこの声・・・?上から聞こえる・・・。

「『私は無事よ!』と申しております。」

あれは・・・?

「ホロロギウム!!」

「ルーシィさんの・・・星霊・・・?」

「よかった・・・・・・。」

「ふう。」

「よかったぜ・・・!!」

ウェンディの存在に俺は嬉しかった!

「自動危険察知モードが発動されました。」

ホロロギウムはそう言う。

「あの・・・あたしもけっこう危険がいっぱいだったような気がするんですけど・・・。」

「今回のはレベルが違いすぎました、申し訳ありません。
 『ありがとうございます、ホロロギウムさん!』と申しております。」

「相変わらずややこしいな。」

ホロロギウムが説明とウェンディが言ってる事を言ってるので、
混乱しているグレイさん。

「てか何で服だけ落ちてんだ?」

「同感です。何故?」

ナツさんと俺がそう言う。

「緊急事態でしたので、ご本人ものをお守りしました。」

「て事は、その中でウェンディは・・・・・・」

「『キャーーーーー!!!』と申しております。」

「グレイさん!!」


ゴォン!!


「おごっ!!」

俺はグレイさんを殴った。

「さ!早くお召し物を!」

「とにかく助かった。礼を言う。」

「俺からも、ありがとう。」

「私が守れるのはこの1回限りです。みなさん、くれぐれも気をつけてください。」

ホロロギウムがそう言うと、姿が消え、ウェンディが別の服を着て降りてきた。

「ありがとう。」

ルーシィさんがそう言う。

「本当に良かった・・・!」

「ごめんね、お兄ちゃん。」

ウェンディがそう言う。ウェンディの服はなんか制服っぽい物だった。

「これがマカロフの子らか。やはり面白い。」

「お前、じっちゃんと知り合いなのか?」

「何だ知らされてないのか?今のギルドの書庫にすら、私の記録は存在せんのか?」

「!」

「?」

どういう事だ・・・?

「私はかつて、二代目妖精の尻尾(フェアリーテイル)マスター プレヒトと名乗っていた。」

「「「っ!?」」」

「・・・!?」

「はぁ!?」

俺達はただ驚くだけだった。

「ウソつけ!!!!」

ナツさんがそう言う。

「私がマカロフを三代目ギルドマスターに指名したのだ。」

「そんなのありえるか!!!」


ドッ!


「ふざけた事言ってんじゃねえぞ!!!!」

ナツさんはそのままハデスへ向かって走って行った。


キィィィン!!


「!」

ナツさんの周りに文字で書かれた陣が現れた。

「ナツ!!!」

ルーシィさんがナツさんの名前を言う。


ドッ!!


「ぐぉわっ!!!!」

爆発し、ナツさんは床を滑るかのように飛ばされた。


ヒュン!


「っ!逃げろ!!」

「「っ!!?」」


ズガーン!!


「うああっ!!」

「きゃああ!!」

「ウェンディ!!グレイさん!!っ!!!」


ズガーーーン!!!


「くそ!!」

俺はハデスの魔法をかわした。

「このぉ!!」

俺はハデスへ接近しようとした。しかし・・・!


ジャリン!


「あ!」


ガッ!


「う!」

鉤爪に鎖をつけた物の様なのが2つ現れ、ルーシィさんとエルザさんにつけられた。


バッ!

「ああん!」

「くうっ!」

2人を鎖で縛った。

「うわっ!」

それを俺の目の前に向けてきた。


フィッ、ドッ!!


「きゃああ!!」

「うああ!!」

「ぐわああ!!」

俺達は爆発を受けてしまった。

「このヤロウ!!」

ナツさんは立ち上がり再びハデスへ接近しようとした。

「パァン。」


ドン!


「がはっ!!」

ハデスの言葉と同時にナツさんの右足が、まるで銃で撃たれたかのように当たった。


ズザーーッ!


ナツさんはそのまま倒れた。

「パン、パン。」


ドン!


「がはっ!!」


ドン!


「うああああ!!」

グレイさんは腹を、ウェンディは右の肘を撃たれた!

「フハハハハ!!!!私は魔法と踊る!!!!」


ドン!


「うあ!!」


ドン!


「いぎ!!」

ドン!


「くっ!」

「ううう!!」


ドン!


「ぐ!!」


ドン!


「ああっ!!」

「ハァ!!!!」


ドォーン!!


「がぁ!!!」

こいつ・・・!!

「ライト・スピアガン!!」

俺はライト・スピアガンを放った。


ドドドドドドドド!!!!


「ハァァ!!!」


ドドドドドドドド!!!!


「何っ!?」

ライト・スピアガンと同じ連射を!?

「っ!!」

しまった!さっきの文字が俺の周りに・・・!!

「フン!」


ズドーーーン!!


「ぐわあああっ!!!」




































一方、ハッピー達は・・・

「オイ!!!この船の防音設備はどうなってんだ!!!
 全然、雷の音聞こえるぞ!!!」

リリーがそう言う。

「はいはい。」

「今はそれどころじゃないよ。」

「大丈夫だよ。落ちたりしないよ。次!!こっち行ってみよう。」

「おー!」

「おいてくわよリリー。」

「ぬう・・・。」

リリーはハッピー達の跡を追った。






































一方、コージ達は・・・

「くそ・・・!」

俺以外のみんなが倒れてる・・・!立てるのは俺だけか・・・!

「妖精に尻尾はあるかないのか?」

「・・・?」

「永遠の謎、ゆえに永遠の冒険。ギルドの名の由来はそんな感じであったかな。」

「・・・何が言いたい?」

「うぬらの旅はもうすぐ終わる。」

「ふざんけ!光竜の咆哮」

俺は口から光り輝く強力な光線を放った。
しかしハデスは、まるでバリアーを張ってるかのような感じで防いだ。

「メイビスの意志が私に託され、私の意志がマカロフに託された。
 しかしそれこそが間違いであった。マカロフはギルドを変えた。」

「ギルドを変えて何が悪い!!!!」

近くで倒れているナツさんがそう言った。

「むぐ!」

「っ!」

ハデスはいつのまにナツさんの所に降り、ナツさんの頭を踏んでいた。

「マカロフは魔法に陽の光を当てすぎた。」

「それが俺達の妖精の尻尾(フェアリーテイル)だ!!!!
 てめえみてぇに死んだまま生きてんじゃねえんだ!!!!
 命かけて生きてんだコノヤロウ!!!!
 変わる勇気がねえなら、そこで止まってやがれ!!!!」

ナツさんは怒鳴ってそう言った。

「やかましい小鬼よ。」

ハデスは指先をナツさんの方へ向けていた。

「させるか!!」

「フン。」

ハデスの手から鉤爪に鎖をつけた物の様なのを出してきた。

「ふん!!」


ガン!!


俺は光りを宿した拳でそれを振り払った。


がしっ!


「っ!?」

だが、振り払った方には壊れた机があり、それをつけた。


バッ!ガン!!


「ぐおっ!?」

それを俺の方へぶつけさせた。

「火竜の・・・」

「!」

「鉄け・・・」


ズドン!


「がっ!」

ハデスはナツさんが火竜の鉄拳をする前に肘を狙って撃った。
しかも音を聞く限り、かなりの威力である。

「あ、ああ・・・!」

「恨むならマカロフを恨め。」

「ナツ・・・!」

「てめぇ!!」

俺はぶつけられ、そのまま飛ばされたが、(エーラ)を出して上におった。

「ライト・スピ・・・」


スゥ、キィィィン!


「やべっ!」

ライト・スピアガンを撃つ前に、ハデスは俺の周りに文字で書かれた陣が現れた。


ドッ!!


「ぐっ!!」

かわしきれなかった・・・!


ズドン!


「ぐおぁ!!」

俺も撃たれてしまった。右足を・・・!


ズドン!ズドン!ズドン!ズドン!


「光竜の砕牙!!」

ハデスは右の方をナツさん、左の方を俺とで撃った。
俺は光を纏った爪を横薙ぎに振い、なんとか打たれずガードするが、
ナツさんの方は撃たれまくっていた。

「くそ・・・!進めない・・・!!」

「やめ・・・」

「マカロフのせいで小鬼、うぬは苦しみながら死ぬのだ。」

ナツさんを先に殺す気だ!!

「よせぇっ!!!!」

「うえ・・・ひっ、ひく・・・。」

「くそ・・・くそ・・・!」

このままじゃ、ナツさんが・・・!!

「ハァー、ハァー・・・・・・お前は・・・ハァー、
 ハァー・・・じっちゃんの・・・仇・・・だ・・・。」

「もうよい、消えろ。」

やばい!ナツさんの方へ撃つの魔力、かなりのものだ!!

「やめろーーーー!!」

「やめてぇーーー!!!!」

俺とルーシィさんがそう叫ぶ。そしてその時だった・・・!


カッ!ゴゴオオオン!!

































オオオオオ、バチバチバチ!


「落ちたぞー!!!」

「あやー!!!」

「きゃあー!!!」

「落ち着きなさいよ。」

雷が落ち、音でびっくりしたハッピーとリリーとミントをシャルルがそう言う。

























「!!!」

ハデスの右手に雷が落ちた・・・!?

「あ・・・!」

そしてハデスの前にある人物がいた。

「こいつがじじいの仇か、ナツ。」

「ラクサス・・・!」

「あんたは・・・!」

そう、かなり前に俺と勝負をした雷の滅竜魔導士、
そして元妖精の尻尾(フェアリーテイル)のS級魔導士、ラクサスさんだった!

「・・・!」

ハデスにはラクサスが昔のマカロフに似て、その面影が見えた。

()()?」

ハデスはそう言うのだった。


ゴッ!


「ぬごっ!」

ラクサスさんはハデスに向かって頭突きをした。 
 

 
後書き
どうも、白鋼です。少しずつオリジナル要素を出していきます。次回もお楽しみに~!! 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧