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銀河鉄道物語 リリカルな異世界[地球]

作者:stk
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独立

 
前書き
すみません。
何かの手違いで日を間違えてました。
お詫び申し上げます。 

 
『本日は銀河鉄道エリアAをご利用頂き誠にありがとうございます。当銀河鉄道株式会社は明日付けで社名が新銀河鉄道株式会社に変更します。現在の切符(パス)は引き続きご利用頂けます。また一部路線の変更がございますのでご注意下さい。』
銀河鉄道111(スリーワン)の車内アナウンスによる重大発表。
銀河鉄道全エリア本部は銀河鉄道管理局本部から独立することを決めた。
管理局本部の管轄をしている路線は100にも満たない。
それに比べて各エリア本部の管轄は約500。
全エリア本部の合計路線は約2000。
こうなるとエリア本部の乗車率が管理局本部を上回り管理局本部が崩壊する仕組みだ。
またエリアD管理本部は拠点を大テクノロジアからテクノロジアに変更した。
また新銀河鉄道中央管理局を現在トレーダーに作っている。
それまではエリアA管理本部が代行して行う予定。
この件は銀河鉄道管理局本部が必死に阻止してきたが、管理局上層部を武装制圧して認めさせた。
そして今回時空管理局は手を出す余裕はない。
フッケンバインとの問題がある。
これが解決する前に独立出来たことは大変嬉しいことである。
『次は地球です。各方面の旅客列車にはお乗り換えです。』
次は僕の新たな仕事場であるエリアA管理本部。
新名称は銀河鉄道地球管理支部。
明日付けで僕は此処の支部長を任される。
「トレーダーの実験施設に行ったと思ったらすぐに着任命令か。未来じい様も厄介な仕事を僕によこすなんて。」
銀河鉄道トレーダー新管理局は着実に建設が進んでいる。
新管理局は残り車両庫を残すのみになっている。
未来じい様は地球に戻ってきてから数週間でトレーダー新管理局の調整を行っている。
セキュリティは銀河鉄道管理局本部を上回っている。
ホーム数は過去最大の1500ホーム。
車庫の収容可能限度は3000。
本部顔負けだね。
「これはこれはカルヤ准将ではないですか。」
僕の前にエリアC管理本部長のフォーブ少将。
「未来大将はお元気ですか?」
「はい。未来大将は元気そのものです。」
だって視察に行っているくらいだもん。
「そう言えばついに独立ですね。これであのウザったらしい本部とはおさらばですよ。」
そりゃあマゼラン問題がエリアCには有るもんね。
「そう言えば聞きましたかね?例の話。」
「例の話?何なんですか一体?」
「おや、知らなかったのですか?ならいいのですよ。」
と言いフォーブ少将は歩いていってしまった。
『終点、地球です。』
もうついたんだ。
思っていた以上に早く着いた気がした。
「カルヤ准将。」
僕は呼ばれたので後を振り向いた。
「これは神聖特務大佐。どうしました?」
「明日からカルヤ准将の補佐に入ることになりました。よろしくお願いします。」
補佐に就くのが神聖大佐なら安心です。
「こちらこそお願いします。」
「ところでさ、今頃どうしてトレーダーに新管理局本部なんて作るんだろう?」
「空いていた土地がトレーダーしかなかったからだそうです」
土地がない?
ヘビーメルダーがあるじゃん。
「ちなみに現在の各エリア管理本部は管理支部として残るらしいです。」
成る程。
だから土地が無いんだ。
「先程、銀河鉄道管理局本部より通信で、独立宣言を中止せよ。さもなければ我が局の戦力で攻撃に入る。とのことです。」
管理局本部の戦力なんて旧式戦艦にSDF(空間鉄道警備隊)とSPG(空間鉄道擲弾兵)が少しだけ。
それに対して僕たちは新型戦艦が合計500艦にSDF(空間鉄道警備隊)とSPG(空間鉄道擲弾兵)を合わせた110小隊。
戦力差は明らかである。
早く独立をしてほしい。
そう思っていると人も少なからずいる。
それはそうと厄介事が今は一つある。
この世界ではない何処かから変な訪問者がやって来ている。
それにも対応しないといけない。
「明日が楽しみだよ。」


独立宣言日
『本日は誠に天気の良い日に皆様によい報告ができることを嬉しく思います。』
未来じい様の独立宣言が始まった。
『今日をもち銀河鉄道管理局から独立し、新銀河鉄道として運行します。ですが以前同様に安全には最善の注意を払い運行してください。最後に、』
未来じい様はいったん呼吸を整えてから、
『新銀河鉄道は外部宇宙管理機関との交流を終了します。これからみんなで安全な宇宙開発に努めましょう。』
この日に銀河鉄道管理局から新銀河鉄道管理局に宣戦布告があったが、一週間もしない間に僕たちは勝利した。
そして月日は流れていく。


銀河鉄道物語 リリカルな異世界[地球]
一部完結

二部予告
地球は銀河鉄道が正式になったことでかなり技術が向上した。
多くの国々が惑星開拓に向かった。
そこで明かされる銀河鉄道の真実とは?
次回
時を超えた真実
五月末更新予告 
 

 
後書き
今までご愛読頂きありがとうございます。
約半年の連載で一部が終了です。
ぜひこれからもお願いします。 
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