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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 飛び立つ光

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歴代最強巫女 博麗 霊奈

覇狼から歴代最強と謳われた先代が、自分の母親だと言われた霊夢は大きな衝撃を受けた。そして覇狼はその先代巫女である、博麗 霊奈に会いたくは無いかと言ったのだ

「あ、会えるの・・・?で、でも先代ってもう死んでるんじゃ・・・」
「ええ、いえ正確には死んではいません。付いてきなさい」

そう言って覇狼は立ちあがり、神社の裏へと歩いている。霊夢は覇狼の後を追って走る。覇狼は神社の裏に回り、さらに奥へと進んでいく。霊夢は覇狼の服の袖を掴みながら歩く

「(お母さんって言われても・・・何も覚えてないし、どんな人なのかも覚えてないし・・・)」

霊夢には母親と過ごした記憶が無い、物心付いた時から覇狼に育てられていて母親と過ごした思い出など無い。だから母親と言われてもピンっとこないのだ、そして覇狼牙どんどんと歩いて行くと、その先に不思議な場所があった。

その場所はまるで森の木々が避けるかのようなに木が無かった、あるのはその部分だけが花で埋め尽くされていた。そしてその場所の中心地には小さな祠の様な物があった。そこには何が掘られていた。霊夢は目を凝らすとそこには

『第七十六代目博麗の巫女、博麗 霊奈』

と文字が彫られていた。覇狼はその祠に歩いていく、霊夢も覇狼に引っ張られるように歩く。覇狼は祠の前に着くと祠を優しく撫でた

「久しぶりですね霊奈、元気にしていましたか?」

その言葉って、もう既に死んでる私に言うべき言葉なのかしら?

すると覇狼の背後から声が聞こえ、霊夢は咄嗟に御払い棒と符を構えるが覇狼に、仕舞うように言われてしまう。何も無かった空間には光が集まって行き、次第に人の形に形成されて行った。

正に絶世の美女と言うべき美貌を持っている女性、顔は非常に整っていて身体もすらっと美しい体つきをしている。霊夢は自分の髪を触りながら、背中まで届いている長く艶のある髪を見た。少し羨ましいとも思った。霊夢が着ている巫女服よりも、太ももやわきの露出が多いが霊夢の巫女服とよく似ていた。だが霊夢と全くに通っていない点が合った。それは筋肉だった、霊夢とは違い身体が非常に引き締まっていたのだ。
美しい身体とは似あわない程の筋肉が付いており、女性にはあまり相応しくない逞しい、勇ましいっと言う言葉が良く似合う身体をしていた。腕や手には深い傷の後や小さな傷が無数に出来ており見るのも痛々しい
彼女こそ、歴代最強巫女と謳われている第七十六目博麗の巫女、博麗 霊奈その人である

「お久しぶりね覇狼。私と結婚する気になってくれた?」
「まったく、口が減らない子ですねぇ・・・大体ね、貴方は昔からヤンチャが過ぎるんですよ。なんですか吸血鬼クラスの妖怪を殴り蹴り倒すって、立派に人間卒業レベルですよ」
「失礼ね、私は人間よ。今は霊だけど・・・」

霊奈は覇狼と楽しく会話をしていると、覇狼の傍で口を開けてポカ~ンとしている霊夢に気付いて、霊夢によって、膝を折って霊夢に視線を合わせた。霊夢はパチクリしていると霊奈は霊夢の頭を撫でてながら笑顔になった

「霊夢、本当に大きくなったわね。お母さん嬉しいわ、ごめんね。母親らしい事してあげられなくて」

霊夢を撫でた手は怪我で出来た傷で非常にゴツゴツしていて硬い物だった。でも霊夢は覇狼に頭を撫でられているかのような深い安心感を抱き、ああっ。この人は自分の母親なんだなっと感じた




――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




「へぇ~この神社も此処から見る景色も変わらないわね~」

霊奈は縁側に座りながら、お茶をすすり神社から見える景色を楽しんでいた。霊夢は覇狼と霊奈に挟まれるように座りお茶を啜っていた。覇狼は二人の様を見て笑っていた

「お母さん、お父さんから聞いたんだけど。素手で妖怪を倒したりしてたの?」
「ええそうよ、自慢じゃないけど拳で大岩だって砕けるし、蹴りじゃ地面割れるわよ?」

霊奈は力瘤を作りながら霊夢に自慢するように言った。自慢ではないと言うが明らかに自慢している。霊夢は力瘤を見て驚いていた。その大きさが男性が作る力瘤を遥かに凌駕していた

「そう言えば霊奈、貴方現役の頃に鬼と互角に格闘戦やってのけてましたよね。萃香ちゃんとも普通に殴り合ってましたよね」
「まあね~、でも相変わらず相手をちゃん付けするのね。相手が強く否定した時以外は」
「私が幾つだと思っているのですか?」

霊夢は何気無く話している覇狼と霊奈に挟まれて幸せだと感じた。母と父が傍に居る、それが霊夢に嘗てない程の幸せを感じさせていた

「ねぇお母さん、お願いがあるんだけど良い?」
「ん?どんなお願いでも言ってみなさい!お母さん張り切っちゃうぞ~!」

霊奈は何もしてやれなかった娘からお願いされると言うのが嬉しかったのか、嬉しそうに笑って奮起している。すると霊夢は笑顔でこう言った

「一緒に神社に住んで」
「よ~し!・・・っえ?そんだけ?美味しいご飯が食べたいとか、遊びたいとかじゃなくて良いの?」
「うん、お母さんと一緒に暮らしたい」

そう言って霊夢は霊奈に抱きついた。霊奈は驚きながら霊夢を受け止めた

「霊夢・・・冷たくないのか・・・?私は霊なんだぞ・・・?」
「ううん・・・暖かいよお母さん・・・。お母さんの心が暖かいからね・・・お願い・・・」

霊奈は自分の胸に顔を埋めている霊夢を見ながら、笑顔を浮かべて霊夢を抱きしめた

「そんな事ならこっちからお願いしたいぐらいよ、私は貴方に母親らしい事してあげられなかったって悔んでた。だから貴方と一緒に住めるんなら喜んで住むわ。これからよろしくね霊夢」
「うん!お母さん!!」

霊夢は顔を上げて霊奈にほほ笑んだ。既に23である霊夢だか、母親の暖かさをしなかった。それに思い出も無い為にこれから一緒に霊奈と暮らしたいっと思っているのだ、様子を見た覇狼は暖かな目で見守っている。

「あっそうだお母さん、お父さんの事好きなの?」
「ええ勿論よ、一度は結婚したけどね。その男が駄目男でね~精魂腐ってる駄目男だったし直ぐに死んだわ
何で結婚したのかホント謎だわ、全く、覚えていないけどたぶん子供の為ね。それで覇狼と結婚して新たな
生活を送りたいわ」
「だったらもうお父さんと結婚しちゃえばいいのよ、お父さんだってまだ独身だし」
「ブゥ~~!!!??ゲッホゴホ!!」

覇狼は霊夢の言葉に啜っていたお茶を吹き出し咳き込む

「な、何を言うんですか霊夢ちゃん!?」
「だってお母さんはお父さんの事好きらしいし、お父さんだってそろそろ身を固めるべきですかねぇ~って言ってたじゃない」
「嫌そうは言いますけど・・・って身体が・・・!?」

覇狼は立ちあがろうとするが身体に力が入らずに全く動かない。覇狼が視線がずらすとある符を握っていた
霊奈の姿が見えた

「れ、霊奈!貴方の仕業ですか・・・!!?」
「ええ勿論。霊夢にもちゃんとした父親が必要だろうし、私も覇狼と一つになりたいしね」
「な、何を言うのですか・・・!?っというか何故身体が・・・!!」

覇狼が必死に体を動かそうとするが全く動かない様子を見て、霊奈は笑った。

「これは私が霊と化してからこの日の為に作った符よ。私が15年掛かりで霊力を込めた封印符よ、あくまで動きを封じる物だけどね。私の霊力と才能があれば容易い事よ」

そう言いながら霊奈は覇狼を押し倒して、顔を覗き込んだ

「れ、霊nむぐぅ!!?」

霊奈は混乱しながら霊奈に文句を言っている覇狼の唇を覆い被さる様に唇を重ねた。覇狼は何とかこの状態を何とかしようとするが、やはり力が入らずにどうにもする事が出来ない。そしてしだいに霊奈のキスはヒートアップして行き、覇狼の口の中に舌を入れて覇狼の舌を捕まえて絡めていく。絡め取るように舐め上げていき、唾液を吸い上げ自分の唾液を覇狼に呑ませる。数分後に霊奈は覇狼から離れると、霊夢は顔を真っ赤にして、手で目を隠していた。

「霊奈・・・いけない子ですね・・・!」

覇狼は一気に力を解放すると、霊奈の封印符を打ち破り身体の硬直を解いた。そして霊奈の手を思いっきり引っ張って霊奈の上を取った。体勢は逆転した

「あら・・・」
「全く・・・貴方と言う人は」
「あ、あはははhむぅ!?」

なんと、今度は覇狼の方から霊奈にキスをした。霊奈は目を開き硬直してしまった。そして少しすると覇狼は離れるが、霊奈は顔を赤くして覇狼をボ~っと見つめている

「全く、私をこんな気持ちにさせたのですからね?責任は取って貰いますよ」
「それって、女の方が言う言葉じゃなくて・・・?」
「先に仕掛けたのは貴方でしょう?」

そして二人は笑ってもう一度キスしてから、霊夢を抱きしめて、神社の中で楽しく雑談を始めた。そして、数日後、博麗神社で新たな住居者が二人増えた。それは、勿論霊奈と覇狼であった。覇狼は霊奈と結婚して
霊夢の正式な父親となった 
 

 
後書き
ゆ「さあ、ハイパー次回予告タイムだよ!

博麗神社で霊夢は霊奈と覇狼という、父と母と生活を始め毎日を楽しく過ごす

そんな平和な日常を打ち壊す出来事が発生する、それは・・・

異変が発生してしまう!新たな異変が幻想郷を襲う!!」

霊奈「次回、IS 〈インフィニット・ストラトス〉 飛び立つ光

異変発生!悪姫異変!!

私も行って良いのかな~?」 
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