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ワンピース -炎とゴムの姉は虫(バグ)-

作者:nyonnyon
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転生~原作開始までの道のり その3

 さて、毎日事務処理、海賊討伐、新兵の訓練に追われる私ですが、ここでみなさんの疑問をいくつか解消しておこうと思います。 

 まず、私が食べたのは、超人系悪魔の実【バグバグの実】
 表向きは(バグ)(バグ)の実ってことで(バグ)人間ってことにしている。 本当はバグバグの実のバグ人間なのだけれど……。 まぁそれは改めていうことでもないのでいいか。

 とりあえず虫になれる。 今のところはモデル【蛾】で通している。 めちゃくちゃ綺麗だが毒の鱗粉を持つ羽を展開し、空を飛びながら海賊団を一網打尽にできる、広域殲滅型の悪魔の実として大変重宝されている。

 あ、名前の由来も蛾です。 蛾=a moth だから。 安直ですがいい感じだと思います。

 そんな電波情報は置いておいて、海軍ってすごい場所です。 六式って技術はやばい。 理論だけ聞いてると、なにその忍術って感じだけど、使えるようになってくるともうすごいのなんのって。
 刀でも切れない強靭な皮膚になったり、空が歩けたり。 人間やめてる技術だと思いますよ……。

 あぁ、そんなことより、「なぜ泳げるのか?」ってことでしたよね。 それは私がバグを操るバグ人間だからです。
 いや~チートですね~。 世界にはプログラムみたいに法則があります。 私はその法則に干渉して、所謂バグを起こすことができるということです。
 それにより、能力者だけど海で溺れないとか、火で炙っても溶けない氷を作り出すとか、様々な効果が出せます。 制限なんかもありましたが、バグはどんなものでもバグにできるってことですね。 色々、無効にしてやりましたよ。
 はい、バグキャラの完成です。 はっきり言って強すぎます。 自然系悪魔の実? 関係なしです。 煙になれるスモーカーさんも軽くぶっ飛ばせます。

 海軍の最大戦力(非公開)ですが、三大将ではなく私です。

 サカズキのおじさんも苦笑いしながら「お嬢にはかなわん」とか言ってましたし。 サカズキさんが言うとヤのつく自由業の方の令嬢に聞こえるからあら不思議。
 おじいちゃんは顔に傷がありますけどね……。

 そんなこんなで、悪魔の実を食べてますが、泳げます。
 え? 強すぎてつまらない? そんなこと知りません。 神に言ってください神に。

 はい、私が泳げる理由が解明されましたね。 そういうことです。

 一応、中将以上の将校の方と、個人的に仲のいいヒナ大佐等は知ってますけどね。 ほかの方には内緒です。 危険すぎますので……。

 さて、センゴク元帥が呼んでいるので行ってきます。 まだまだ疑問があるかもしれませんが、それは追々でいいでしょう。 それでは。


◇◆◇◆◇


 もうすぐ23歳になります。 そろそろ浮ついた話の一つや二つ欲しいところですが。

 なんでもおじいちゃんが私に近づく男をことごとくぶっ飛ばしてるようです。 馬鹿ですねぇ。 ちょっとO・HA・NA・SHIしてきます。


 そんなことより、最近スペード海賊団とかいう海賊がかなり有名になってきました。 船長はエースらしいです。 頑張ってますねぇ。 久しぶりに会いに行ってみますか。



 というわけで、やって来ました。 スペード海賊団。 皆さん驚いてますね~。 いきなり海軍の軍船が現れたと思ったら海兵しかも中将が一人で乗り込んでくるんですから……。
 あたふたしてますね。 お? 船長に助けを求めず戦いを挑んできましたよ!!

 なかなか肝の据わった仲間たちですね。 うんうん、いい仲間たちです。 お姉さんは嬉しいぞ!!


「何やってんだよ!! 姉ちゃん!!!」

 エースが出てきましたね。 うんうん、団員ボコってたらそりゃあ出てきますよねぇ。

「あ、エース久しぶり~。 『ちょっと船長さんとお話がある』って言ってるのに聞いてくれないのよねこの子達。 向かってくるもんだからつい……。 ほら、正当防衛よね? ね?」
「いや、姉ちゃん海軍だろ……。 それが海賊の船に乗り込んだらそりゃあ戦闘にもなるだろ。 気づけよ」

 うむ、ナイスツッコミ。 ツッコミの腕は衰えていないようだね。
 笑顔でサムズアップを返しておく。

「で? 何しに来たんだよ。 姉ちゃんもう、海軍中将だろ? 好き勝手できないだろ」

 的確だね。 しかし甘いよ。 姉は弟の何倍も上を良くのさ!!!

「だいじょ~ぶ!!!! ちゃんとセンゴク元帥には許可をもらってきたから! ちょっと弟に会いに行ってきますって有給申請出したらすんなり通ったし。 あ、今は海軍じゃないからね? ほら、正義コート来てないでしょ?」

 ポカーンとする船員たち。 おいおい、そんな間抜けヅラはおもしろすぎるぞ。

「はぁ~。 相変わらずだな姉ちゃんは……。 で、どうするんだよ。 有給中っつっても海軍は海軍、俺たち海賊にとっては敵だぞ」
「うんうん!! そうだね!! だからちょっとエースに稽古を付けてあげようかと思ってね」
「はぁ!? 稽古って……。 姉ちゃん、やっぱ変わってねえな」

 変わってないって失礼なやつだと思う。 変わったぞ色々と。 あんたらに会っていなかったここ数年で一気に身長も伸びたし。
 ふふふ、エース。 君は私を怒らせたね!! しっかりと姉のというものを思い出させてやろう。



◇◆◇◆◇


 その後、一日を使ってスペード海賊団の訓練に費やした。

 エースが途中で泣き言を言い出したが手を緩めたりはしない!! 海賊鍛える海兵なんて洒落にならないけど、大丈夫!! まだまだアモス式海兵訓練要綱の第一章にも進んでいないさ!!!

 ってなわけでエースに会いに行ってきました。
 去り際にみんなが涙ながらに見送ってくれました。 うんうん、感動の名シーンになるねこれは。 
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