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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 飛び立つ光

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霊夢の母親

「闇夜ぉ・・・」
「駄目だ、ほら起きろ」

八雲亭

霧雨 闇夜改め八雲 闇夜となった闇夜は藍と共朝食の準備を終わらせ、寝ぼすけな嫁を起こしにやって来ていた。紫は案の上まで寝ており、闇夜は紫の身体を揺らして起こそうとするが一向に起きない

「はぁ・・・どうしたもんか」

闇夜が腕を組んで考えていると、ある事を思いついた

「全く・・・起きないとキスするぞ?」
「じゃあキスしてくれたら起きようかしら?」

その時、いつも通りの愛する妻の綺麗な声がした。それを聞いた闇夜は頭を欠いた

「・・・起きてるじゃねぇか」
「これは寝言よ。闇夜がキスしてくれたら起きるわよ?」

仕方無さそうに頭を掻くと

「全く・・・うわっ!」


突如、布団の中から現れた手が闇夜の腕を掴み、闇夜を布団の中へと引き込んでいった。闇夜は今にもキスを目を閉じて、唇をこちらに向けて待ち侘びている紫を見て、笑いながら唇を合わせた

「・・おはよう、貴方」
「ああおはよう紫、っていうか起きていたのか・・・。ならさっさと起きてくれ、藍が待ち侘びてるぞ」
「い・や・よ♪こうしてあなたと一緒にいたいの♪」

紫は闇夜の首の後ろに手を回し、闇夜に強く胸を押しつけながら抱きつく。

「おい、紫。とりあえず布団から出よう。そしたらずっと抱きついていても良いから、朝飯食べよう」
「い・や♪」
「まいったな・・・」

が、数分後には

「・・・流石に暑いわね、起きるわ」
「はいはい・・・」

二人は漸く布団から出る事が出来た。闇夜が立ち上がると紫が後ろから抱きついた、その時には何時もの服に着替えていて、寝まきは綺麗に畳まれていた

「相変わらずの早着替えだな」
「まあね♪褒めて良いのよ?たたえて良いのよ?子作りしても良いのよ?」
「待て最後の待て」

っという話をしながらも、闇夜は後ろに抱きついていた紫を正面に持って来てお姫様抱っこをしていた。
そのまま廊下を歩いて、今に到着すると席に着いて紫と闇夜が来るのを待ち侘びていた藍が座っていた

「紫様、好い加減にもう少し早く起きてください。今日は旦那様が御作りになって下さった朝食なのですk「何してるの闇夜、早く席について食べましょ!」・・・」
「言うな藍、これが紫なんだ・・・」

お姫様抱っこから一瞬にして席に移動して、闇夜をキラキラとした目で見つめる紫。そんな紫を呆れる様な目で見ながら闇夜に視線をずらす藍。その視線を受けて溜め息をつきながら席に着く闇夜、そして手を合わせて

「「「いただきます」」」

3人が朝食に手をつけようとした時、轟音が響いた。闇夜が呆れたように庭の方を見ると、そこには・・・

「兄ちゃん!奪いに来たぜ!!」
「・・・」

魔理沙が立っていた。闇夜は無言で立ちあがり、魔理沙に近づいて行く

「たまにはゆっくり紫と藍と一緒に食事ぐらいさせろや、こんの愚妹がぁぁぁああああ!!!!!!!!」
「なんとでもいいやがれだぜぇぇぇぇえええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!」

そして二人は弾幕ごっこへと発展していく。これがもはや日常になりつつある八雲家。その都度鎮圧するのは闇夜

「全く、これじゃあ何時になったら闇夜と子作り出来るか解ったもんじゃないわね」
「紫様、旦那様のスペルカードが決まりますよ」
「きゃぁぁあああああ!闇夜~!!痺れる~!!!!」

「おとといきやがれ!!」
「また来るぜ!」
「もう来んな!!!」




所変わって―――博麗神社―――

「ふぅ・・・なんだか偶に無性に片付けとかしたくなるのよね~」

そう言いながら博麗の巫女、霊夢は神社の倉庫の片付けに励んでいた。偶に起きる良く解らない衝動に
駆られて倉庫の整理と掃除を行っていた。倉庫の中にある博麗の巫女の記録や秘術が掛かれた巻き物などを全て出して行く。そして霊夢は歴代博麗の巫女の記録を納めた『博麗録』を見ながら思った

「・・・。やっぱり先代の巫女の所だけ異様に分厚いわね」

そう、先代の巫女の記録だけが異様に分厚いのだ。他の巫女の数倍の量の分厚さがある、それほどまでに
先代の巫女の情報は膨大なのか?それほど凄い巫女なのか?霊夢は興味をそそられた。そして

「ちょっと見てみましょうか」

霊夢は『博麗録』縁側に持って行き、座りながら先代の目次を開いた。

『第七十六代目、博麗の巫女【博麗 霊奈】幻想郷と外の世界を隔てる【博麗大結界】の管理者、博麗の巫女の中でもその実力、最強。この一言に尽きる、博麗 霊奈の実力は博麗神社の神たる【龍刃 覇狼】が歴代最強と認める程の実力』

「れ、歴代最強!?」

霊夢は序盤に書かれている歴代最強っという文字に強い驚きを感じた。あの覇狼が認める程の力を持った巫女、『博麗 霊奈』。どんな人物なのかと更に読み込もうとした時、後ろから声を掛けられた

「霊夢ちゃん」
「お、お父さん!!?」

その声の主は覇狼だった、覇狼は驚いている霊夢に近づき、何を呼んでいるのかっと覗き込むと納得した様に笑った

「そうですか、遂に霊夢ちゃんも博麗録に興味を持つ年頃になりましたか・・・」
「そ、それでお父さん、この歴代最強の先代の巫女って・・・どんな人だったの?」

霊夢は博麗録を閉じて、覇狼に尋ねてみた。書物に書いてある事よりもずっとこの幻想郷で生きてきた覇狼に聞いた方が詳しい話が聞けるのではないかと思ったのだ。覇狼は霊夢の隣に座りながら口を開いた

「そうですね、まず何からはしましょうか・・・あの子、霊奈はとにかくハチャメチャな子でしたからね」
「そんなにヤンチャだったの?」
「ええ、それはもう。修行はするんですが止めておきなさいと言っても止めないし、無茶な修行ばかりして身体に傷を作ってばかりでした。全く、女性なのですからもっと体に気を使えば良いのに・・・」

覇狼は空を見ながら言った、何時の間にか空は曇り始めていた。何所か危なそうな雰囲気もあったが口を閉ざす気は無かった

「まずは彼女は霊夢ちゃんのように陰陽玉や符も針も使いますが、それよりも拳や脚で攻撃してましたね」
「・・・え?」

霊夢は思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。殴る?蹴る?巫女が?

「いやぁ~まさか妖怪を殴って退治したり、蹴って退治してたりもしてましたね。勿論、符や針とかも使っていましたが、それよりも身体で勝負を付ける方が多かった気がしますね」
「マジで?っていうかそれって本当に巫女?」
「そうも思いますよね。でも正真正銘博麗の巫女ですよ、でも体を鍛えていた為か、精神面も強くて霊力もそれに応じて凄い物だったんですよ。符や針を使った物も破壊力が尋常ではありませんでしたが」
「・・・先代って何でもありね」

霊夢はかなり呆れていた。そんな人が先代だったなんて・・・。

「なんだか、博麗の秘術(物理)とか有りそうで怖いわ・・・」
「いえ、そこは物理ではなく霊力の使用した物でしたよ」
「そうなの・・・」

霊夢は覇狼の話を聞きながら、本当に先代は凄い人だと思った、覇狼が認めている時点で凄いとは思っているが

「そりゃそうですよ。だって霊夢ちゃん」

貴方の母親ですもの


「え・・・?私のお母さん?」
「霊夢ちゃん、貴方の母親に会ってみたいと思いませんか?」  
 

 
後書き
ゆ「さあ、ハイパー次回予告タイムだよ!

覇狼から先代巫女が自分の母親だと言われ、動揺する霊夢。

そんな霊夢を連れて覇狼はある場所へと向かう、そこには小さな祠が立っていた

覇狼の目的とは!!?」

幽々子「次回、IS 〈インフィニット・ストラトス〉 飛び立つ光

歴代最強巫女 博麗 霊奈

さて闇夜とキスしてこよっと♪」

ゆ「中が宜しい事で・・・」  
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