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転生とらぶる

作者:青竹
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コードギアスR1
  0133話

 ゼロが黒の騎士団の設立を宣言してから二週間、世間は黒の騎士団の話題が尽きる事なく溢れている。権力者が手出しできない犯罪者を裁き、それを公開しているのだからそれも当然だろう。
 そんな中、俺はアッシュフォード学園……の隣にある大学へと来ていた。後数時間でコーネリアと共に九州――いや、この世界ではキュウシュウか――に向かい、中華連邦と繋がっているテロ組織を叩かないといけないのだが、未だにランドリオンがロイドの下にあり返却されない為だ。サイタマゲットーでの戦いはコーネリアと共にG-1ベースで待機。ホテルジャック事件ではユーフェミアの護衛として機体を使う必要は無かった。しかし今回はキュウシュウのレジスタンスを叩く為に俺も出撃する可能性が高い。

「なのにまだ調査中とはな」

 いざ出撃という時にランドリオンが無いとなると、KMFくらいしか乗れる機体がない。まさか空間倉庫から他の機体を取り出して使う訳にもいかないしな。
 個人的にはKMFに乗ってもいいんだが、今まで俺が乗ってきたのが20mサイズのPTやAM、AD。そして40mオーバーの特機だ。それなのに訓練も無しに4~5mのKMFを……というのはさすがに遠慮したい。

「ここか」

 大学の区画でも外れの方にある倉庫。その入り口に見覚えのある一組の男女がいた。

「ロイド、セシル」
「アクセルさん!?」

 二人に呼びかけた俺を見て、セシルが声を上げる。その横にいるロイドは残念そうな顔で俺の方を見ている。俺が何の用でここに来たのか理解しているのだろう。

「あーあ、来ちゃった。もう少し調べたかったのに。特にあの動力源。あんなのが採用されているなんて、KMFに最初期から関わってる僕でも知らなかったよ」

 動力源……核融合ジェネレーターの事か。確かにこの世界では原子力の研究はまだまだ理論段階なのだから、そこから何世代、何十年、あるいは何百年と先の技術である核融合ジェネレーターは完全なオーバーテクノロジーだろう。それこそスパロボOGs世界のEOTの如く。
 確かニーナのフレイヤが原子力関係の最初の成果だった筈だし。……それにしてはとんでもない威力だったが。

「そうは言われても、機体がないと俺の仕事が出来ないからな。もう少ししたらキュウシュウでテロリストを叩く為に出撃するんだ。ランドリオンがないとさすがに困る」
「KMFを使えばいいのに……ざーんねーんでーした」
「ロ、ロイドさん!? 私達はあくまでもアクセルさんの好意であの機体を貸して貰ってるんですよ! それに作戦が終わったらまた借りればいいじゃないですか」

 セシルがロイドの頭を押さえつけるようにして口を開く。

「そうだな、今回の作戦が終わったらまた調査の為に貸し出す事を考えてもいい。コーネリアの許可があればだが。それよりも補給と整備の方は任せて欲しいと言っていたが……」
「ええ。機体の調査をするのにも丁度良かったですから。このレールガン……と言うんでしたっけ? これの弾に関してもブリタニア軍で使用しているものを多少調整するだけで使用可能になりましたし」

 さすがに特派だけあって優秀だな。レールガンの弾丸は空間倉庫にあるものを使うしかないかと覚悟していたんだが。

「ただ、あのミサイルに関してはこちらの規格と全く違うので用意は出来ませんでした。そちらでなんとかしてもらうしか……」
「ああ、了解した。それで搬出準備は?」
「アクセルさんからの許可を貰えればすぐにでも可能です」

 てきぱきと話を進めるセシル。この点は技術者馬鹿とも言えるロイドと違って優秀だ。

「あれ? セシルさん?」

 俺と話していたセシルに唐突に声をかけられる。声のした方にいたのは茶色の髪をした男だった。枢木スザク。ランスロットのパイロットでこの世界の人間としては超人的な運動神経を持っている男だ。だがその性格は……ウザクという蔑称がある事でも理解出来るだろう。正直、この世界で関わり合いたくない人物でもトップクラスに入る。

「あら、スザク君。あ、そう言えばスザク君は初めてだったわよね。こちら、アクセル・アルマーさん。コーネリア殿下直属の部隊に所属しているランドリオンのパイロットよ」
「ああ。あのランドリオンのパイロットの方ですか。初めまして、枢木スザク准尉です。現在は特派にてランスロットの専属パイロットをしています」

 敬礼してきたスザクへと俺も敬礼を返す。いくら原作で嫌いなキャラだったからと言っても、ここでそれを態度に出す訳にもいかないだろう。

「アクセル・アルマーだ。特派では俺の機体の解析や研究もしているからこれからも顔を出す事があると思うが、よろしく頼む」
「はい。それにしてもあのランドリオンという機体は凄い大きさですね。あれでサザーランド以上の運動性能を持っているのは凄いです」
「でかい分、敵にも的にされやすいけどな。その分パワーはある」

 もっとも、パワーはあっても近接用の武装が使用出来ないから体当たりくらいしか出来ないんだが。
 スザクと会話をしているとセシルが巨大なトレーラーを運転してきた。コーネリアが用意したランドリオンを運ぶ為の特製トレーラーだ。

「悪いな。じゃあ早速だが俺は行くよ。政庁でコーネリアに合流しないといけないしな」

 特派の面々に軽く手を振りトレーラーに乗り込む。

「絶対に今回の作戦が終わったら調査の続きをさせてもらうよ!」

 ロイドが最後まで強い口調でそう叫んでいたのが印象的だった。





「エルアラメイン戦線ではEUが攻勢に出ている。我々としてはいつまでもこのエリア11に足止めされている訳にはいかん。内政を固めて衛星エリアに昇格させたい。その為にもテロ組織の撲滅は急務だが……イレブンの間に蔓延している薬物、リフレインの問題も深刻だ。おかげで生産性が落ちている。ここで中華連邦のキュウシュウルートを叩いておかねばならん。分かるな?」
「はい、お気をつけて」

 政庁の近くにあるブリタニア軍の基地。そこでキュウシュウへと出撃する為の準備が忙しく進められている。そして現在そこにはコーネリアとユーフェミアの姿があった。出撃する姉を見送りに来たのだろう。

「お前こそ、もう租界からは出るなよ。ホテルジャック事件の時はアクセルが偶々嫌な予感がするというのでお前の護衛につける事が出来たが、今回は私と一緒に行動してもらうからそれも出来ない」
「お姉様、黒の騎士団は……」
「もう少し泳がせておくさ。人質達を救って貰った借りもある。だが、キュウシュウから戻ってきたら……」

 中華連邦のキュウシュウルートを叩いた後は本腰を入れて黒の騎士団を潰すつもりなのだろう。一瞬だが、その口元には獰猛な笑みが浮かんでいた。

「このエリアは私が綺麗にしてお前に渡す。だから危ない事は考えるな、ユフィ」

 コーネリアの声に黙って俯くユーフェミア。その頭の中ではホテルでのゼロとのやり取りを考えているのだろう。

「コーネリア、そろそろ出撃の時間だ」
「ああ。ではユフィ、行ってくる」

 俺の言葉に一つ頷き、ユフィの頭を撫でてからこちらへと振り向く。既にそこには妹に甘い姉ではなく、一人の戦士がいるだけだった。





 トウキョウ租界から出撃して約1日。既にコーネリア率いる部隊は宮崎……否、ミヤザキへと上陸して寄せられた情報を元にテロリスト達のアジトを探していた。しかし地の利がある為なのか、寄せられた情報から探し当てたアジトは既にもぬけの殻だったり、酷い時には罠が仕掛けられていた。

「ええい、またか!」

 G-1ベースにコーネリアの苛立った声が響き渡る。これで既に4ヶ所目。全てのアジトが空振りなのだから荒れる気持ちも分からないではない。山の中にあるという情報だった敵アジトだが、そこは既にもぬけの殻となっている。急いで引き払ったのか、数発の銃弾や日本の国旗は残っていたがそれだけだ。

「ギルフォード、これは恐らく」
「ああ。この地のブリタニア軍の中に裏切り者がいるのは確定だろう」
「そして俺達が来るという情報を流した、か」
「不甲斐ない事だがな。姫様もそれは分かっておられるのだろうが」

 自分がブリタニア皇族である事に誇りを持っているコーネリアだ。確かにブリタニア軍人に裏切り者がいるというのは面白くない筈だ。それがあるからこそ余計に苛ついている。

「そしてそれをテロリストが読んでいたとしたら?」
「奇襲を掛けてくるという事か」
「少し前から嫌な予感がしているからな」
「アクセルの嫌な予感はこの前のホテルジャック事件で保証付きだからな。いつでも出られるようにしておこう」
「ああ。俺もコーネリアに声を掛けておく」

 だがその判断は数分遅かった。俺がコーネリアへと近づいた時にG-1ベースに衝撃が走ったのだ。

「何事だ!」
「テロリストです。恐らく迷彩等を使い潜んでいたものと思われます」
「迷彩? レーダーに反応は?」
「ありません。戦車等ではなく生身でゲリラ戦を仕掛けてきたものと思われます」

 ダールトンがそう報告するが、俺はその報告を聞きつつ半ば呆れ、半ば感心していた。確かに戦車やKMFを使えばその攻撃力は高いだろう。だが、G-1ベースのレーダーに捉えられてしまっては奇襲をするどころか、逆に奇襲を食らう事になる。そうならない為にはどうすればいいのか? 簡単な話だ。戦車を使わないで生身で攻撃を仕掛ければいい。アンチKMFライフルの類があれば、KMFにも打撃を与える事も可能だろう。俺から見れば自殺行為以外の何物でもないが、人の命の値段を度外視するのならそれなりに効果はある。
 だが、この手口は……嫌な予感を感じつつも、コーネリアへと視線を向ける。

「ケイオス爆雷を持たせてKMFを出せ」

 生身での奇襲も、効果があるのは最初の一撃のみだ。その一撃でこちらを仕留められない場合は、コーネリアの命令にあるようにケイオス爆雷のような広範囲攻撃が可能な武器で一網打尽になる可能性が高い。

「俺も出るか?」
「いや。サザーランドやグロースターよりも大きいランドリオンではゲリラ兵相手には向かないだろう。ただ、いざという時には出て貰うかもしれん」
「いざという時?」
「ああ。忘れたか? このキュウシュウには中華連邦の手が伸びている。そうなると……」
「なるほど、ガン・ルゥとかいうKMFもどきか」

 ガン・ルゥ。中華連邦が作りあげたKMF……もどきだ。技術上の問題で二本足で立つ事も出来ない為に尻尾のような第三の足がある。まさに中華連邦のお家芸である、安かろう、悪かろうを地で行っている機体。だが、そんな機体の唯一にして最大の取り柄がその生産性の高さだ。そこを活かして大量に運用されると厄介極まりない。

「ほら、出てきたぞ」

 コーネリアの声にモニタへ視線を向けるとそこにはこちらへと向かってくるガン・ルゥの姿が映っている。……ただし、3機のみ。

「3機?」
「ふぅ。どうやらここも一応は中華連邦のルートではあるものの、ハズレのようだな」

 ガン・ルゥはその数を活かしての物量戦がメインの機体だ。それがたった3機でブリタニアでも有数の戦闘集団であるコーネリアの部隊に挑むとなると……なにか考えがあるのか? あるいは単なる玉砕か。

「アクセル、ギルフォードはどうした?」
「いつでも出撃可能だとの事だ」
「そうか。……ギルフォード、聞こえているな」
「はっ、姫様」
「あの不細工なKMFもどきを片付けて来い」
「イエス・ユア・ハイネス!」 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:34
PP:155
格闘:242
射撃:260
技量:252
防御:249
回避:277
命中:299
SP:414
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP20
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???

撃墜数:190 
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