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転生とらぶる

作者:青竹
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コードギアスR1
  0130話

 大和同盟壊滅作戦。それはサイタマゲットーを囲みテロリストを壊滅させる作戦だ。そしてその最大の目的はブリタニアに対する最大の反逆者、ゼロを誘き寄せる為の作戦。そんな作戦の進行状況をG-1ベースのブリッジにあるモニタで見ていると、ふとサイタマゲットーを包囲している部隊が目に付く。

「ギルフォード、あの部隊は?」

 コーネリアの隣に立っていたギルフォードへと声を掛けると、すぐに俺が何の事を言っているのか分かったのか頷いて口を開く。

「あれは純血派だ」

 純血派。それはブリタニア軍はブリタニア人だけで構成されるべきだと主張する集団だ。世界の3分の1を支配しているブリタニアのような超大国がブリタニア軍人だけで軍を構成するとなるとどれ程の人数が必要になるのだろうか。何となく現実を見えていない集団にも思える。だが、その集団を作りあげたオレンジ……ジェレミア・ゴットバルドは、かつてルルーシュの母親であるマリアンヌの住むアリエス宮の護衛をしていたが守りきれなかった事が一種のトラウマになっており、その後悔から純血派を結成したという経緯を持っている。
 ……そのマリアンヌの裏の顔を知らないままに……

「聞いた話では能力は高いらしいが?」
「ああ。確かに能力は高い。だが、君も知っての通りゼロにオレンジ疑惑を掛けられている為、迂闊に重用は出来ない」
「そうか。惜しいな……」

 このまま原作通りの流れを辿るのならジェレミアはナリタでギアス研究者達に拾われて改造され、V.V.に引き取られる事になるだろう。あるいはジェレミアにとってはそれが幸せなのかも知れない。そうする事で、生涯の主君であるルルーシュの配下となるのだから。
 そんな俺の内心をよそに、作戦は進んでいく。

「市街第4区は制圧が完了」

 その報告を皮切りに、次々と制圧完了の報告が入ってくる。時折大和同盟のものと思われる奇襲を受ける事もあるが、俊敏なサザーランドにロケットランチャーはあっさりと回避される。かと言ってその辺の銃では装甲に軽い傷をつけるだけだ。歩兵は例外的に多少の損害を受けているが、ブリタニア軍全体として見れば最小限の被害で制圧地区を増やしていく。

「……出たな」

 司令部の命令により進行方向を変えたKMFのマーカーが消滅する。撃破されたのだ。
 そしてその最初の撃破から数分。撃破される味方機の数が加速度的に増えていく。

「ガスター隊、通信途絶。テロリストに撃破されたものと思われます」
「G474方面に敵影を確認」
「ダジースキー隊、交戦中。伏兵がいた模様」
「敵は我が軍のサザーランドを鹵獲して使用しているようです」

 司令部のオペレーターの報告はこちらが不利になるものばかりだ。だが、コーネリアは口元に笑みを浮かべ、ダールトンは冷静に指揮をし、ギルフォードは沈黙したままモニタへと視線を向けている。
 コーネリアの部下にしても、状況が不利になっているにも関わらず取り乱している者はいない。この辺がコーネリアの部下達の優秀な所なのだろう。

「シンジュクの時と同じだ」
「現れたのか、ゼロが」

 そんなコーネリアの部下と対照的なのがクロヴィスの部下達だ。その顔は不安に満ちていた。

「ポイント17が落とされました。ハリー隊通信途絶!」

 その声にモニタへと視線を向けると、サイタマゲットーに繋がる橋が落とされ橋の上にいたKMFや戦車のマーカーが纏めて消滅している。
 そしてそれを見たコーネリアが口を開く。

「ここまでだな」

 言葉とは裏腹に、その口元には獰猛な笑みを浮かべている。
 これまでの作戦の流れを見て、作戦目標を大和同盟から本命のゼロへと変えるのだろう。

「全部隊に後退を指示せよ。これ以上の被害は意味がない」
「退却!? 恐れながら、まだ我が軍は戦えます!」

 クロヴィスの部下達がそう言い募るが、コーネリアは首を振る。

「戦えんよ、これではな」

 そしてそのままダールトンの方へと視線を向ける。長年付き従っていた為だろう、言葉を発しなくてもコーネリアが何を言いたいのか理解しているダールトンが通信機を手に取る。

「……アクセル、どう思う?」

 周囲には聞こえないような小声で聞いてくるコーネリア。

「俺の勘では当たりだな」

 そう、既にゼロは大和同盟を操りこの戦場をコントロールしている……つもりだろう。だが、対戦相手はクロヴィスではなくコーネリアなのだ。敵に対する認識。ゼロ……否、ルルーシュはそこが甘かった。

「全部隊に告げる。ゲットー外縁まで至急後退せよ。配置は問わない。ゲットー外縁まで至急動け」

 ダールトンの命令に従い、サイタマゲットーの中にいたブリタニア軍は外縁部へと移動を開始する。あっさりと退きすぎでは? クロヴィスの部下が呟いたそんな声も聞こえてくるが、ゼロにもそう思わせる事がこの作戦の肝なのだ。
 そして恐らく原作通りにゼロは後退する部隊に紛れてこのG-1ベース近くに接近。その後こちらの護衛を減らしてからコーネリアを襲うつもりなのだろう。
 こちらへと退避してくる機体のマーカーを眺めながら、コーネリアが呟く。

「勝つのは私だ」
「……だろうな。少なくても俺がいる以上こちらの負けはない。最悪でも引き分けだろう」
「ほう、貴公はゼロを随分と買っているのだな」

 驚きの目を俺へと向けるコーネリア。だが、実際ゼロの頭は切れる。そしてギアスという超常の力もある。幾らコーネリアと言えども、油断をすれば負ける事になるだろう。しかし、この場にはギアスの正体を知っている俺がいる。ゼロは頭は切れるが身体能力は平均以下だ。ギアスが効かないとなればどうしようもない。

「はい。総督は勝利の女神でございますれば」

 ダールトンもその歴戦の経験でこの戦いの負けはないと判断しているのか、確信するようにコーネリアの言葉を肯定する。

「行くか? 我が騎士、ギルフォードよ」
「ご下命、ありがたく存じます」

 コーネリアの言葉に、頷くギルフォード。これで詰み、か。

「アクセル。姫様の護衛は任せたぞ」
「ああ。そっちも気をつけてな」

 俺の言葉に軽く頷き、G-1ベースのブリッジを出て行く。

「それにしても、アクセル。ギルフォードといつの間にそんなに親しくなったのだ? 昨日会ったばかりだというのに」

 不思議そうに尋ねてくるコーネリアだったが、戦場を共にした戦友というのは強い信頼関係が結ばれるものだ。そもそも、コーネリアが部下達に絶対的な信頼を受けているのは共に戦場に在るというのも大きな理由だろうに。

「姫様、男というものは単純な事で友情を成立させるものです」

 俺の様子を見て大体の予想が出来たのか、ダールトンが俺の代わりに答える。
 まぁ、夕方の河原で殴り合っても友情が生じるケースもあるのだから、俺とギルフォードが仲良くなってもおかしくはないだろう。
 そんな事を考えていると、ブリッジにいるメンバーから報告が入る。

「信号を発するKMFが1機、市街地に取り残されています」
「交信できないのか!?」
「救護班を向かわせてはどうだ?」

 その報告に、クロヴィスの部下達が騒ぎ出す。
 コーネリアの方へと視線を向けると、その顔に獲物を見つけた肉食獣のような笑みを浮かべていた。これがゼロの罠だと認識しているのだろう。それはコーネリアの口から出た言葉で証明された。

「破壊しろ」
「そんな!?」
「敵の人質になっている可能性もあります!」
「私は下がれと命じたのだ。私の命令を実行できないような兵士は私には必要ない」
「そういう事だ」

 コーネリアの言葉に、ダールトンも同意する。

「しかし!」
「命を捨てても任務を遂行する。私の部下なら当たり前の事だ」

 そしてコーネリアの命令通りに、ギルフォードとその部下達は信号を発したKMFを破壊した。
 そして数秒後にはまた信号を発するKMFが出現する。

「また信号か。と言う事は……その先に伏兵がいる。グロースターを増援して包囲殲滅しろ」

 さすがコーネリア。敵の伏兵を読むか。これはいわゆる釣り野伏せの一種だろう。それを見破り伏兵を相手に逆に包囲しようとした訳だ。だが、相手はゼロ。そうそう簡単に主導権は取らせてくれない事が次の報告で明らかになる。

「グロースター、指定地域へ到着。敵兵、見当たりません」

 その報告に、面白そうな笑みを浮かべるコーネリア。

「こちらの手を読んだのか? 本当にゼロを相手にしているのかもしれないな」

 そこからのコーネリアの指示は的確で、敵がテロリストと言う事もあり一方的なものになる。自分達が追い詰められたと考えたテロリスト達は降伏して来るも、その場で処刑される。
 無関係な一般人なら俺も庇うが、さすがにテロリストを擁護する事は出来ないし、したくもない。
 そして10数分後、作戦は終了する。

「シンジュクのようには行かなかったな、ゼロ……それとも、偽物だったか? まぁいい。すぐに分かる」

 満足げに呟くコーネリアが通信装置をその手に取る。

「全KMFのパイロットに告げる。ハッチを開いて素顔を見せよ。繰り返す。パイロットは全員ハッチを開いて素顔を見せよ」

 そう。ゼロがシンジュク事変の時と同じくG-1ベースの近くに潜りこんでいるとしたらKMFの中にいる可能性が一番高い。そしてそれは実際当たっているのだ。コーネリアが知らなかったのは、C.C.という存在。
 次々とサザーランドのコックピットが開き、パイロットがその素顔を見せる。そして、只1機だけコックピットが壊れたというサザーランド。間違いない、ゼロだ。
 コーネリアも恐らくほぼ確信しているのだろう。面白そうにそのサザーランドをモニタ越しに眺めている。

「コーネリア、ギルフォードに気をつけるように言った方が良い。相手はゼロだ。どんな手を使ってくるか分からないからな」

 ゼロにはギアスがある。ここでギルフォードに使われるとは思わないが、警戒はした方がいい。

「それもそうか。通信装置を……」
「ゼロだ! ゼロを発見!」

 コーネリアが最後まで言う前に、ゼロ発見の報告がされる。半壊したビルの上にゼロの姿があった。

「ほう、やはりゼロはこういう性格か」

 獲物を見定めた猟犬のようなコーネリアの表情。だが、次の瞬間にはビルの上から倒れ込むようにゼロの姿は落下していった。

「姫様、いかが致しますか」
「罠の可能性は?」
「考えられます。本人かどうかも分かりませんし、はっきりしたのは姫様の言う通りプライドの高い人物という事ですが」
「ならば追うだけ無駄か」
「はい。わざわざこちらに見せつけるようにその姿を現したという事は、当然逃走ルートを確保した上での挑発かと」
「なるほど。自己保身には長けているのかな」

 コーネリアのその言葉通り、結局ゼロの姿は見つからなかった。ゼロも無事逃げ延びた事だろう。次に姿を現すのはホテルジャック事件だな。 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:34
PP:155
格闘:242
射撃:260
技量:252
防御:249
回避:277
命中:299
SP:414
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP20
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???

撃墜数:190 
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