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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第4章 天狼島編
  黒魔導士

S級昇格試験、二次試験の内容は・・・




初代ギルドマスターメイビスの墓を探す事だった。


「待っておるぞ。」

マスターは俺達にそう言い、初代マスターの墓へ先に行った。
制限時間は6時間、誰もが簡単だと思った・・・だが現実は厳しかった・・・。


「はぁ!!」

「グギャオオオオッ!!!」

ズドーーン!!

「なんだこいつ!!」

そこには巨大で凶暴そうな生き物がいた。俺は巨大なアルマジロの様な奴を倒した。

「怖いよ~!!!」

「俺から離れるなよ。」


















ルーシィとカナは・・・

「何これぇ--------!!!!」

「ルーシィ急げ!!!!」

「グオオオオオオオオッ!!!!!」

2人はコージが倒した巨大なアルマジロとは別の奴に追われていた。

「ひいいいっ!!」

「ガキン!」っと食われそうとなっていた。

「イヤァーあああああああああ!!!!」

叫ぶルーシィであった。













レビィとガジルは・・・

「どどす、どどす。」

頭に黒い石の様な物がついていた巨大な怪物がおり、バレないように隠れていた。

「なんつー島だ。」

「私・・・死んじゃうかも・・・・・・。」










グレイとロキは・・・

「S級になるのはこれくれぇ屁でもねえ!!!!」

「たいした強がりだ。」

「「「ギャー!ギャー!ギャー!」」」

2人は緑色の凶暴な鳥に追われていた。










エルフマンとエバーグリーンは・・・

「ゼェーーー、ハァーーー、こっちだエバーグリーン!!」

「うっさい!!指図すんな!!!」

「ブモ゛ーーーー!!」

巨大な豚の怪物に追われていた。












ナツとハッピーは・・・

「試験の邪魔をぉぉ、するなァーー!!!!!」

ドッゴォ!!!!!

「ングィーーー!!!」

「ナツの前に現れたのが運のツキだったね。」

ズシィン!!

「フウ。」

ナツは首の長い子濃い緑色の変な生き物を倒し、一息ついた。

「さすがナツだね。先に進もう。」

「いや待て、ハッピー。」

先へ進もうと言っているハッピーをナツは止めた。

「初代マスターの墓はどこにあるか教えろ!!!!」

ナツは倒した生き物に初代マスターの場所を聞き出した。

「うわ!!話しかけた!!」

ナツの行動に驚くハッピー。

「知りません。」

「そっか。」

「しゃべったーーーーっ!!!!」

生き物が答え、喋った事に驚くハッピー。

「しかし、ヒントの1つもなしに墓を探せって言われてもなー。」

「二次試験、意外と難しいかもね。」

ナツとハッピーはそう話をした。

「!」

ナツはある事に気が付いた様子だった。

「そういやあこの島って、こんな形してなかったか?」

「そだね。」

ナツは天狼島の形を思い出した。島に巨大な木があり、
その上にも島があり、きのこに近い様な形をしていた事に。

「あのてっぺん怪しくねーか!」

「確かに!!」

「よーし!!やっぱりハッピーと組んで正解だった!!行くぞてっぺん!!」

「あいさー!!!」

こうして、ナツとハッピーは天狼島の上へ行ったのであった。




























こちら、天狼島簡易ベース。
ここにエルザとミラ、リサーナとジュビアがおった。
ここにはテントを立てており、さらに偶然なのかテーブルの形をした木があり、
椅子となる切られた木の一部があったのだ。

「何!!?エルフマンとエバーグリーンが結婚!!?」

エルザはエプロンと水着を着て、料理をしており、
ミラがエルフマンとエバーグリーンにどうやって隙を作ってしまったかを話をしていた。

「・・・で、動揺した私に一撃くらわしてくれたの。」

ミラはそう言い、一撃を入れられ、怪我をし治療をした頬を撫でていた。

「ちょっと待て!!式はいつだ!?てゆーか奴等いつの間にそんな関係に!!」

エルザは持っていたお玉をミラに指さし、そう言う。

「ううん・・・たぶん私を動揺させる為の作戦。私もまだまだだな~。」

エルザの言葉にミラはそう言う。

「本当に作戦なのか!?」

「さすがにあの2人・・・それは無いと思うなぁ。
 だってあの2人が結婚して、子供ができたら・・・」

ミラそう言い、頭の中で想像した。









「バブー。」

顔はエルフマンで眼鏡をかけており、
髪は頭の上の方はエルフマンで首の近くの方はエバーグリーンという感じだった。









「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

ミラは泣きそうになり、顔を両手で隠した。
ある意味それはそれで嫌だったのだろう・・・。

「泣くなミラ。考えようによっては可愛いぞ。」

エルザがそう言う。

「エルフ兄ちゃんとエバーグリーンかあ・・・ちょっとお似合いかも。」

木のテーブルで両肘をつけ、顎を手の上において、リサーナがそう言う。

「こ・・・こ・・・こ・・・こども・・・///////////」

リサーナの隣にジュビアが座っており、何かを創造して顔を赤くなっていた。

「そういえばフリード達は?」

リサーナはフリードとビックスローがいない事に疑問を持った。

「ギルダーツと一緒にギルドに戻った。」

エルザがそう答えた。

「せっかちだねぇ。最後まで見届ければいいのに。」

「それより、メストとウェンディはどこに行った?」

「遅いわね。」

「集合場所、わすれちゃったかなぁ?
 ・・・メストかぁ・・・彼とはエドラスで会ってないからよく知らないのよね。
 私がいない2年の間に入ったんでしょ?」

リサーナがそう言うと、ミラとエルザがこう言った。

「そうだったっけ?」

「昔からいた様な・・・。」

「存在感ないのね。」

と、なっていた。

「コージ君・・・何かメストの事を調べていたんだけど・・・。」

「そうなの?」

「そういえば、メストは・・・ミストガンの弟子だったな。」

「それと関係あるのかな?」

「それとも・・・やっぱりウェンディが心配だから?」

3人がそんな話をしていると、ジュビアが口を開いた。

「ジュビア、探してきます。少し心配だし。」

ジュビアはそう言い、立ち上がった。

「ならば私も行こう。ミラとリサーナはここにいてくれ。」

エルザも同行する事となった。

「(グレイ様の応援に行こうとしてたのに・・・。)」

どうやらジュビアはグレイの元へ行こうとしていたようだった。













一方、コージとミントは・・・

「う~~~~ん・・・。」

「ね~え~、まだなの~~~?」

俺達は(エーラ)を出し、空の上で俺は考え事をしていた。

「ヒントも無しで墓を見つけろ・・・難しい・・・。」

「ね~~え~~、6時間しかないんだよ~?早く探そうよう~~~。」

「問題はその6時間だ。」

「?」

「何で制限時間があるんだ?」

「え?そんなの早く見つける為じゃないの?」

「いいや、それだけじゃないと思う・・・何かある筈だ・・・。」

俺はもう1度考えた。だが次の瞬間だった・・・!!!










キィィィィィン・・・!!!












「っ!?」

何だ・・・!?この魔力は・・・!!?今まで感じた事のない・・・恐ろしい魔力・・・!!!!

「コージ?どうしたの?」

「・・・あっちか!!」

俺はその出た魔力のある場所へと行った。

「ちょっと!コージ!?」

























数分前、エルフマンとエバーグリーンは・・・

(おとこ)たるもの敵から逃げるべからず~~~!!!!」

「うるさい!!!!少しは黙ってられないの~!!!!?」

「ブモ゛ーーーー!!ブモ゛ーーーー!!」

「「あああああああああ!!!!」」

まだ、あの巨大な豚の怪物に追われていた。

「シャーーー!!」

「危ねえ!!!!」

巨大な豚の怪物がエバーグリーンに攻撃してきたので、
エルフマンはエバーグリーンを抱きしめて巨大な豚の怪物の攻撃をかわした。

ドガッ!!

「うおっ!!」

「きゃっ!!」

しかしかわした後、2人はそのまま転がって行った。

ゴロゴロゴロゴロ!!!!

「おおおおお!!!」

「あああああ!!!」

「ブモ゛ーーーー!!」

巨大な豚の怪物が転がって行く2人を追い掛ける。しかし・・・

ズムン!

転がって行った2人の先に偶然、
あの巨大な豚の怪物が入れない穴に入ってしまい、
あの巨大な豚の怪物から逃げきれた。

「「ああああ!!!!!!」」

しかし、転がる勢いまでは止まらなかった・・・。


ズドーーーーン!!!


「ん・・・」

「いってぇ・・・。」

穴から出た後、何とか転がるのが止まったみたいだった。

「!ちょ・・・何やってんのよ!!」

ドン!

「おるぼァ!!」

エバーグリーンはエルフマンに抱きつかれた事に気がつき、
エルフマンを後ろへ押すかのように離れた。

「さっきの作戦はミラを動揺させる為の狂言よ!!
 まさか『コイツ、ちょっと俺に気があるんじゃ』とか思ってないでしょーね!!」

「思ってねーよ。」

エバーグリーンの言葉にエルフマンは即答してそう言った。

「けど、お前には感謝してる。まさか、あんなヒキョーな作戦を思いつくとはな。」

「ヒキョー言うな!!」

エルフマンの言葉にエバーグリーンは怒鳴って言った。

ガサッ

「人?」

「「!!」」

とある人物がエルフマンとエバーグリーンの前に現れた。

「人なのかい。こんな島に人が・・・ここなら誰もいないと思っていたのに・・・。」

その人物は、前に襲ってきた狼達と近くを飛んでいた鳥が死に、
植物が枯れていく、恐ろしい魔法を持ってしまった男だった。

「誰だ、貴様は。」

「ここはウチのギルドしか入れないのよ。」

「ギルド?そうか・・・ギルドの管理する島だったのか。」

エルフマンとエバーグリーンの言葉に男はこの天狼島に人がいた事に納得した。

「オイ、てめえ!!!!」

エルフマンは男に近づこうとした。

「ダメだ!!!!」

エルフマンの事どうに男は大声で言った。

「僕に近づいてはいけない。」

掌をエルフマンとエバーグリーンに向けて、
止まってくれと言ってるかのような感じだった。

「何を言ってやがる?」

エルフマンは理解できず、そう言う。

「わかった、出て行くよ。だからお願いだ。僕に近づかないで。」

男はエルフマンとエバーグリーンに向かい、そう言った。

「何なのコイツ?」

「放っておいていいのか?」

エバーグリーンとエルフマンはそう言う。

「ダ・・・ダメだ・・・来る・・・死の捕食が・・・来てしまう・・・。」

男がそう言った次の瞬間だった・・・!!




キィィィィン!!!!




突如、男から黒い波動が現れ、周りの草や葉が枯れてきた。

「「!!」」

驚く2人。黒い波動は2人までも襲いかかろうとしていた。さらに次の瞬間だった・・・!!

「ふせろォォーーーーーーーーッ!!!!」

ドッ!!

「ふが!」

「んあ!」

ナツが2人の後ろから現れ、伏せさせた。

「!!」

男はナツの姿を見て驚いていた。

「ナ、ナツ・・・。」

男は涙を流し、そう言った。

「お前は・・・誰だ!!!!?」

ナツは怒鳴ってそう言った。

「ここか!!」

俺は先程、恐ろしい魔力を感じた所へ着いた。

「ナツさん!エルフマンさん!エバーグリーンさん!」

3人がそこにいて、もう1人、知らない男の人がいた。

「ナツ・・・それにコージまで・・・どうしてここに・・・!?」

「び・・・びっくりさせやがって・・・・・・。」

エバーグリーンさんとエルフマンさんがそう言う。

「!?」

男の人はなぜか涙を流していた。どうしたんだ?

「ナツーーーーー!!!どうしたの急に~!!
 てっぺんまで行くんじゃなかったの~~!?」

「コージ!!やっと見つけた~~~!!」

ハッピーとミントが上からやって来た。

「悪ぃミント・・・恐ろしい魔力を感じてな・・・。」

「よくわからねえけど・・・すげえ不気味なニオイがした。」

俺はミントに、ナツさんはハッピーに向かいそう言った。

「!な、何・・・!?」

「な・・・何だこれ・・・!?」

周りの植物達が枯れている事にハッピーとミントは驚いていた。

「辺り一面、木々が・・・」

「枯れてる。」

エバーグリーンとエルフマンは周りの気を見てそう言う。

「あいつの魔法なの?」

「・・・ああ。あいつから・・・だ。」

「・・・・・・。」

「ただ者じゃないわね・・・。」

ミント、俺、エバーグリーンさんはそう言い、
ナツさんは無言だったが、口を開いた。

「誰だか知らねーが、ここは俺達のギルドの島だ!!!
 試験の邪魔をするんじゃねーよ!!!!」

ナツさんは男に向かって怒鳴って言った。

「大きく・・・なったね。」

「?」

「会いたかったよ、ナツ。」

ナツさんを知っている様だが・・・。

「誰だてめえはァ!!!!!」


ドゴオオオオオッ!!!


「えええええ!!!??」

俺は驚いた。ナツさんがいきなり男の人を殴ったからだ。

「殴ったァ!!!!」

「いきなりかよ!!」

エバーグリーンさんとエルフマンさんも驚いた。

「(そうか・・・()()なのか・・・
 まだ・・・ナツは・・・僕を壊せない・・・。)」

男の人は殴られ飛ばされたが、すぐに体勢を立て直した。

「お前なんか知らねえ!!!!名乗れ!!!!」

ナツさんはどうやら男の人の事を知らない様だ。

「(僕はもう誰も殺したくないのに・・・・・・
 止められるのはナツしかいないのに・・・まだなのか!!!!)」

男の人は突如、涙を流した。

「な・・・泣いて・・・る?」

「痛かったから?」

「多分・・・違うと思うが・・・。」

「う・・・うぐ・・・。」

「何て不気味な奴なの・・・。」

「ぬうう・・・。」

「逃げ・・・て・・・。」

「「!」」

この魔力は・・・!!!

「さっきの黒い波動か!?」

「あれは命を奪おうとする魔力よ!!」

エバーグリーンさんとエルフマンさんがそう言う。

「全員、ここから離れろォーーーーーー!!!!」

「早く!!!!」

「か・・・」

「っ!!来る!!!!」


ブオッ!!


男の人から黒い波動が出てきた。
俺は(エーラ)を出して空の方へ逃げ、ミントの元へ行き、離れる。
エバーグリーンさんとエルフマンさんも急いで離れた。

「っ!!!」

しかし、ナツさんだけが少し遅れてしまった。

「ナツーーーー!!!!」

「バカ!!!行くなァ!!!」

ナツを助けようとしたハッピーを止めるエルフマンさん。



「・・・・・・!」

そして、また枯れていなかった木や葉などが黒い波動によって枯れていた。

「やっぱり・・・この魔力か・・・。」

「ナツー!!!」

「大丈夫だ・・・それよりアイツは・・・。」

ナツさんは無事だったようだった。だがある異変に気がついた。

「ナツさん!!?マフラーが!!!」

「!!!」

ナツさんはいつも首に巻いてあるマフラーがある。
話によるとイグニ―ルという火の竜、つまりナツさんの親から貰った物らしい。
そのマフラーが黒色になっていた。

「黒く・・・ヤロウ・・・!!イグニ―ルからもらったマフラーを・・・!!!」

ナツさんはそう言い、男の人を見たが、その人はもういなかった。

「消えた?」

「なんだったんだ・・・!?」

エバーグリーンさんとエルフマンさんがそう言う。

「(あのマフラーがナツさんを守ってくれたのかな・・・?)」

俺はそう疑問に思った。
明らかにナツさんは黒い波動に巻き込まれたが、こうして生きている。

「(あの人は一体・・・?)」






























一方、あの男は・・・

「(僕は・・・まだ世界に拒まれ続ける・・・。)」

男はコージ達から離れ、近くの木に座り込んでいた。





















一方、メストとウェンディは・・・

「きれい・・・。」

ウェンディは近くにあった花を見ていた。

「!」

メストは魔力を感じた。先程、男が出したあの魔力に・・・。

「(奴が・・・この島にいるのか?)」

メストは心の中でそう言っていた。

































「ついに見つけたわ。眠っているみたいだけど。」

ある巨大な魔導飛行があった。その中に1人の女性がそう言った。
彼女の名はウルティア。
そして彼女の所属するギルドは、闇ギルドの最大勢力、
バラム同盟の一角で最強と呼ばれる闇ギルド、悪魔の心臓(グリモアハート)
つまりこの魔導飛行船は悪魔の心臓(グリモアハート)の本隊である。

「時は来たようです。マスターハデス。」

ウルティアはそう言い、ハデスに向かい言った。ハデスは口を開きある事を言った。

「その男・・・古の地に降り立ち、黒き魔術を極め・・・
 数万の悪魔を生み出し、世界を混沌へと陥れた。
 魔法界歴史において最強最悪の男・・・」































「黒魔導士 ゼレフ。」


そのゼレフこそ、天狼島にいた黒い波動を出した男であった。





「始めよう、針路を妖精の島へ。」

ハデスの他に、山羊の顔をした者、ピンク色の髪の少女、
金髪でボウボウの長髪の男、眼鏡をかけ、少しおしゃれをした男、
輪郭が丸く、顔が大きく肌の色が白い男がいた。
そしてマスターハデスは天狼島へと針路を進めたのであった。
コージ達は、彼らがそこへ来る事をまだ知らずにおり、
天狼島の危機だという事にも・・・。 
 

 
後書き
どうも、白鋼です。今回の話、いかがでしたでしょうか?
次回もお楽しみに~!! 
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