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赤髪の刀使い

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ポップ率の違い

なんか俺の索敵にモンスターが引っかかった。

(なんで後ろなんだ…)

俺は黒猫団の方を向いていて後ろにポップするモンスターはフィールドボスしかポップしないはずだ。
そしてこのフィールドボスは1時間沸き…
まだ倒してから10分もたってない。

俺は嫌な予感がしてそこから瞬動で逃げる。

――――ドゴンッ

すると後ろから地面を叩く大きい音が聞こえてきた。

(は!? 
もう沸いたっていうのか!?)

一時間沸きじゃないのか!?

俺は方向転換をして、先ほど地面に武器を叩きつけたモンスターを見上げる。

それはいまさっき俺が倒したはずのフィールドボスだった。

「まぁ倒すまで!」

俺がまた瞬動で近づこうとする前にボスモンスターの前に人影が見えた。

――――キンッ

その人影は黒い装備に剣を持ち鎧に叩きつけているがボスモンスターのHPは全く減っていない。

「キリトッ!」

サチの声があがる。

(俺が逃げると同時に駆け込んだか)

どっかで聞いたがキリトは戦闘馬鹿というか戦闘中毒バトルマニアというか…戦うのが好きという話を聞いたことがある。
押さえ切れなくなったのか、もしくはただたんに俺を助けようと動いていたのかは定かではないが。

鎧ではじかれたことに顔を歪めていることからして結構本気で打ち込んだんだろうが…

「こいつの鎧はおかしいぐらいに硬いよ」

とりあえず俺と同じレベルのアルゴの投剣が全く通用しないくらいには。
ダメージ以前に鎧ではじかれて何も出来ないっていうね。

鎧の防御力はおかしいぐらいに高いだけでHP自体はそこまで高いわけじゃないから細身の刀や短剣なら鎧を無視して簡単に倒すことは可能だ。

「剣で倒すには頭が一番ダメージが大きいよ」

俺はキリトにアドバイスすると同時に瞬動で近づき一閃。
キリトは飛び上がり頭を剣で切る。

レベルの差とビルドの差か分からないがキリトの方が俺より若干ダメージ値が大きい。

俺の大太刀はしっかりと鎧の間、しかも胸あたりを抜いているのにだ。

「それに盾があればそこまで食らう相手ではないし」

俺はキリトの攻撃を見ながら攻撃を避け刺突からの連撃をお見舞いする。

足音が聞こえたから足音の方を見ると黒猫団が攻撃をボスに仕掛けている。
皆の顔が歪んでいるのは恐怖を感じているからだろうか。
やはり短剣で鎧の間を抜くことができるダッガーが一番ダメージ値が大きい。
まぁ失敗して鎧に止められたら全くダメージが通ってないんだがな。
テツオとケイタ?1ドットもダメージ通ってませんが?

ササマルはソードスキルを使うと鎧の間を抜くのが難しいと分かったからか通常攻撃で鎧の間に攻撃を通そうとしているがうまくいかない。

サチは持っていた盾を構えて防御の姿勢だ。

「サチ!
今は武器はどっちでもいいから!」

どうせ前衛は俺とキリトとテツオでなんとかなるというか俺一人で倒せるモンスターなんだから数人がかりの必要性がない。

仮にもボスだから経験値は美味しいからラストボーナスぐらいはあげようか。

俺は瞬動で近づいてある程度までHPを削る。

「サチ!」

俺が叫ぶとサチが槍をモンスターに突き刺した。
偶然か意図してやったかは知らないが、槍は鎧の隙間に入り残り少ないボスモンスターのHPを削り取った。

「あっ」

サチの目の前にレベルアップを告げるウィンドウが現れる。

結構安全マージンギリギリだから経験値的にもおいしいんだろう。
それにラストアタックボーナスもある。
俺こいつだけで5レベルは上げてるぞ。





「ふぅ…」

「おぉ!
おめでとう!サチ!」

倒したことに安堵する人とレベルアップしたサチを激励する声があがる。

「でも、おかしいなぁ…」

俺は引っかかることがある。

「どうしたんだ?」

剣を鞘に納めたキリトが俺に聞いてきた。

「ここのボスって一時間沸きのはずなんだけど…」

でないと俺が今までこんなに苦労することはなかった。

「もしかしたらフィールド上にいる人数が関係あるのかもな」

あー…
このSAOの前やってたMMORPGでもそんなことあったなぁ…
同じマップにいる人数で沸き数が違うってやつなんだけど。
一応アルゴに伝えておくか。





――――ドンっ

…15分沸き?

俺たちがちょっと休憩として俺の作ってきたお弁当を食べようとしていた矢先にこれだ…

まぁ安全地帯で食べようとしたら音が聞こえてきたから俺は瞬動で駆けつけ連撃。

10秒で鎧武者は沈んだ。

むしろ安全地帯の往復の方が時間がかかった。

「はやっ!?」

驚かれたが気にしない。

「あと二つ」

今さっきサチがドロップした《存在の力》はサチが俺にくれた。
もしかして人数によってドロップ率も変わってきたりするのか…?
それだとソロの俺涙目じゃん。






結果から言おう。

《存在の力》はあのあと2体狩ったらすぐ出ました…

「なんで…」

あんなに俺は苦労したっていうのに…

「ま、まぁどんまい」

キリトが慰めてくれるが…むなしすぎる。


「よしゃぁぁぁぁ!!」

今までアイテムを見ていたケイタが急に叫び声をあげた。

「どうしたの?」

「20万コルたまったんだよ!20万コル!
これでホームが買える!」

20万か…ちらっと自分のアイテム欄とコルを見ると…
…うん…ごめん…ケイタ…20万ぐらいポンッって出せるわ…

「ホームよりサチの装備整えたら?」

20万あれば…結構いい装備が揃えれそうだな。

「ううん。いまのままでいいよ」

「でもさ、いつまでもキリトに前衛を任せるわけにはいかないだろ?」

サチはキリトを見る。

「俺のことは気にしないでいいよ」

「だってキリトさんは戦闘馬鹿だそうですから」

アルゴに聞いたら黒猫団に入った今でも夜中に抜け出して前線で狩りを続けているって話だ。
黒猫団に入る前は数日、迷宮区から帰ってこない日もあったという話があってそのときにアルゴがキリトは戦闘馬鹿って言ってた。

「なんだよ。それ」

「だって今日のボスだって自分で斬りかかりたくてうずうずしてたんじゃないですか?」

あの時のキリトの行動は早すぎる気がするしな。

「うっ」

ほら。図星
他の皆だって今までのキリトの行動から分かっているのか笑っているし。

「まぁ私もほしかった素材があつまったし、ありがとうございます」

「いやいや。
ユウちゃんが俺たちにしてきてくれたことよりはそんなの少ないよ」

「そういって貰えるとうれしいです」

とりあえず明日は丸一日リズに付き合わないといけないっぽいし…
今さっき連絡したら明日作ってそのまま試し切りに行くって押し切られたからな。
リズを連れて行くとしたら…27層ぐらいかなぁ…でもあそこってトラップが多いからなぁ…

「明日はどうする?」

黒猫団の皆も明日のことについて話し出したし。

「んーホームでも買いに行くか」

ケイタが言う。

「さんせーい!」

うんうん。
安心できるホームがあるのって結構違うからね。
俺もそろそろ宿じゃなくて家を買いたいんだが…ピンとくる建物がないんだよなぁ…

「じゃぁ私は明日これないから。
それと絶対に無茶狩りはしないこと」

俺の言葉に黒猫団の皆は頷く。

「今日のあのボスを見るだけで体の震えが止まらなかったよ…
俺たちはまだまだってことだな」

「あぁ、絶対に無茶しない。
今日はユウちゃんがいたから何とかなったけど多分あのボスは俺たちでは絶対に倒せないからな。
もっと階層があがったら絶対に危なくなっていただろう」

へぇ…結構みんな自己分析がしっかりしてるもんだ。

「じゃぁまた」

「あぁ」

明日はリズに付き合って狩り行って…
次の日はアルゴとともにクエスト巡り…
あー忙しいな。 
 

 
後書き
遅くなりました。

ちょっと某動画サイトでニコニコしたり、パソコン版レゴブロックで遊んでたり、
花粉症でダウンしてました。
すみません 
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