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もう一人のアルフィミィちゃん

作者:メア
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マオ社





 配属された戦艦ペレグリンに乗り込んだアルフィミィは乗組員との挨拶を交わし、ルリと共にブリッジへとやって来ましたの。理由は簡単で、ルリにこの艦を任せる為ですの。

「それじゃ、ルリに館長をして貰いますの」

「中佐じゃないんですか?」

「アルフィミィはこの艦の最大戦力ですの。それを使わないのは宝の持ち腐れですの」

質問して来たブリッジクルーに丁寧に答えますの。

「とい訳で、艦長にされたルリ・ホシノです。よろしく。という事で、早速ですが積み込み状況はどうなっていますか?」

「後、30分で終わります」

「では、終わり次第発進します。各自、準備をお願いします」

「「「了解」」」

ここはルリに任せれば問題無いと思いますの。なので、アルフィミィはそのまま、自分の機体であるヴォルフに乗り込んで調整しますの。

『隊長、発進準備できました』

「では、発進をお願いしますの」

『了解』

ルリの通信を受けて少しした後、ペレグリンは発進したですの。基地から充分に離れたら、アキレスを最大出力で発動し、戦艦その物を飲み込んでやりますの。膨大な量のエネルギーを使いますので、残念ながら、ヴォルフと同時には使えませんの。でも、そのお陰で安全快適に進めますので、その間は訓練や新機体…………レティシアとラトの専用機とルリの為に戦艦の設計と制作を影の中、別空間で作りますの。そう、アルフィミィの中にはテスラ・ライヒ研究所やアースクレイドルの施設がいっぱいありますの。なので、ちゃくちゃくとアインスト達が制作していますの。その姿はちょっと、かわいいですの。そんなこんなで、司令室にこもって作っているといつの間にか着いたみたいですの。ラト達は新機体のデータを組み込んだシュミレータで訓練中ですの。





コロニー統合軍




「エルザムよ、コルムナに送った戦力が半壊か」

「はい。ATAチームのアルトアイゼンに似た機体だったらしいのですが、その性能は我らの技術力より遥か先のようです。また、パイロットの技量も凄まじいの一言ですね。その者達は月へ向かったと内通者から連絡が有りましたが、トロイエ隊で追撃をかけますか?」

「ふむぅ…………止めておけ。月からも戦力を撤退させ、適度に姿を見せるだけでよい。悪戯に戦力を失っては試練にならん」

「では、月基地に釘付けにするという事で」

「それでよかろうて。エルザムよ、お主はトロイエ隊を率いて地球へ降りよ。ゼンガーも連れてな」

「了解しました」






 月に着いたアルフィミィはリン・マオ社長とヴィレッタ、カーク・ハミルと社長室で会合をしておりますの。

「では、そちらの戦力は戦艦一隻とパーソナルトルーパー4機だけという事か」

「はいですの。ですが、こちらの戦闘能力は先程提出した映像でご確認頂けると思いますの」

「これか…………」

髪はピンク、瞳は(ピンク)の女性がこちらが提出したデータを見て渋い顔をしている。

「これは私の会社で作られた機体では無いな。ベースはアルトアイゼンのようだが…………」

「この戦闘データからして問題は無いと思います」

ヴィレッタさんは格好良いですの。

「私はこの技術力に興味が有りますね」

「でしたら、条件次第で技術協力を致しますの」

「条件だと?」

「新しい機体を二機作りたいので、その施設と素材を譲って欲しいのですの。施設はもちろん、アルフィミィ以外は立ち入り禁止にさせて貰いますが、その代わりにアルフィミィが考えたゲシュペンストMk-Ⅲ、ヒュッケバインMk-Ⅲの設計図をお渡ししますの」

「「ⅡはどうしたⅡはっ!!」」

「闇に葬りましたの」

リンとカークのツッコミを流しつつ、設計図を見せますの。

「やさしいアルフィミィはOSも付けて上げますの」

「確かに素晴らしい技術力だな…………」

「戦艦も作りたいので許可をくれるなら、そちらの機体開発もお手伝いしますの。例えばT-LINKシステムとかもアルフィミィは結構詳しいですの」

「ほう……コバヤシ博士が研究しているアレをか……」

「アルフィミィ自身が念動力者ですし、ヴォルフはT-LINKシステム搭載機ですの」

「社長、どこから技術が漏れたかわかりませんが、R-GUNの開発は遅れています。この際、条件を飲んでも構わないかと」

「そうね、その条件を飲むわ。直ぐに場所を用意させるから、R-GUNとこの二機の製造技術と製造機械を準備しましょう」

「助かりますの」

それから、しばらくの時間が過ぎましたの。ゲシュペンストMk-Ⅲ、ヒュッケバインMk-Ⅲの量産体勢を整えて、R-GUNのT-LINKシステムをヴィレッタ大尉に調整したり、ルリちゃんに指揮官訓練したり、新型機や戦艦製造ともう大忙しですの。アインスト達が(ぁ

「ラト…………ゲシュペンストMk-Ⅲ、ヒュッケバインMk-Ⅲは?」

「問題なくできてる」

「ルリ、R-GUNは?」

「T-LINKシステムも問題なく完成しました」

この二人は解析とかその辺が無茶苦茶優秀なので手伝って貰ってますの。

「模擬戦はどうなってますの?」

「バンシィのレティシアさんとR-GUNのヴィレッタさんが戦っていますね」

レティシアに渡したのはユニコーンガンダム二号機を似せて作った物ですの。でも、中身は全然違いますの。まず、動力が時流エンジンのツインドライブとブラックホールエンジン。武装はブラックホールバスターキャノンやビームサーベル。つまり、エグゼクスバインの装備が基本となっている。バリア中和システムとラプラスシステムを搭載してますの。もちろん、システムXNが搭載されていますの。

「おお、激しいですの」

中継映像を見ると、バンシィがR-GUNと接戦を繰り広げていますの。機体性能的にバンシィが明らかに上なのですが、パイロットの技術面がかなり違いますので仕方ありませんの。レティシアはまだ機体に振り回されているですの。

「まぁ、完成とみていいだろう」

「カーク博士」

「私は地球へR-GUNを届けに行く。コロニー統合軍の降下作戦が始まるようだ。それを防止するために上がって来たヒリュウやハガネと合流する」

「そのまま、ビアン・ゾルダークを討伐ですのね。では、レティシアとバンシィ、ラトも連れて行ってくださいですの」

「え?」

「いえ、上の方から作戦に参加するよう命令が来ておりますの。でも、あいにくとこちらの防衛なども有りますから…………言い訳として二名送りますの。ラトとレティシアなら大丈夫ですの」

「う…………」

「ラトにはラミエルを用意しましたの」

「ラミエル…………?」

機体はストライクフリーダムにブラックホールツインバスターキャノンを取り付けて、ウイングガンダムのように変形機能を取り付けた機体がラミエルですの。システムはバンシィと同じですが、こちらはほぼ砲撃専用といっていい火器の充実っぷり。ヴァルシオンとだって負けませんの。

「良いの…………?」

「問題有りませんの。ついでなので、ちょっと暴れてくると良いですの」

「わかった…………レティも一緒なら大丈夫…………」

「というわけで、お願いしますの」

「了解した」

ちなみに、ラトは眼鏡をしていませんので、とっても可愛いですの。そう、例のフリフリドレスの格好ですの。さて、戦艦はナデシコCですが、ボソンジャンプの代わりに次元連結システムを搭載しますの。ふふふ、冥王戦艦になりますの。単艦でもエアロゲイターを殲滅できそうですの。






 
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