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【完結】剣製の魔法少女戦記

作者:炎の剣製
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第一章 無印編
  第二十四話    『外伝5 各々の日常・シホの魔術考察』

 
前書き
今回で無印編が終わりです。
次回から第二章・A's編に入ります。 

 




…フィアットがシホに質問タイムをしている一方、未だ次元空間を航行中であるアースラでも同じ話題が会議室で開かれていた。
会議室にいるのはリンディは当然としてクロノ、エイミィ。そして当時の事に関して大きく関わっているフェイトにアルフ。
そして急遽として呼び出されたユーノ。
…ユーノに関しては最も身近な人物という事だが一番身近なのはフィアットである。
だがフィアットはいつも通り修行といってシホと出かけていた為、今回はユーノだけ召集される形になった。

「まずは集まってくれてありがとうございます。それと急な呼び出しですみません」

まずはリンディの感謝と謝罪の言葉で会議は始まった。
それにユーノ達は気にしてないという意思表示をした。

「ですがフィアットさんも来て頂ければよかったんですけど、残念ね…」

リンディがそういうと少しユーノが申し訳なさそうな表情をして代わりに謝罪していた。
しかし別にそれが悪いと言うわけではないのでリンディもすかさず謝っていた。

「それでリンディさん。私達もここに呼んだのにはなにか理由があるんですか…?」

フェイトが疑問顔でリンディにそう尋ねた。
アルフも同意見らしく「うんうん」と頷いていた。
それにはクロノが代わりに返答した。

「話と言うのは他でもない。シホの使う武具に関してのことなんだ」
「シホの…?」
「ええ。シホさんの使う様々な武具はどれも強力な魔力を秘めていますが、かといってロストロギアという訳でもありません。
別の世界から来たのですから当然ですが…それにしても情報が少なすぎて未だに報告書がまとまっていないのよ」

そう。シホの使う魔術という神秘の力は管理局にとって凄まじく未知なものであり、色々な上層部から一目置かれているものだった。
そしてシホ自身も魔導師ランクがすでにSランクとくれば人手不足の管理局としては是非とも引き入れたい人物に上がっている。
当然、なのはとフィアットもその対象には提示報告をした後に名前が上がっている。
なのはは当然として、フィアットはシホの繋がりで魔力貯蔵量とランクが底上げされたと言う特殊な事例なので放っておけないものだろう。


閑話休題


「それでシホさんと協力、そして対立した三人にそれぞれ意見をもらいたいところね」
「うーん…でもフィアはどうかは分からないですけど僕はシホについてはそんなに皆さんと情報量は変わらないと思いますよ?」
「ま、そうだろうとは思っていたよ。
それでこちらで独自にシホが今まで使用した武具に関して調べさせてもらった。エイミィ、頼む」
「はいはーい」

エイミィが「ポチっとな!」と軽い調子で色々操作をしてあるボタンを押した途端、頭上の画面に今までシホが使用した武具達が姿を見せた。

「わぁ…エイミィ、よくこんなに詳細な映像を搾り出せたね…」

フェイトは純粋に驚いている。それでエイミィも自慢げに笑顔を浮かべて「ありがと」と言った後、

「まずシホちゃんが使用した武具を名前が分かっているものだけ上げていくと、
まず最初にいつもシホちゃんが主に使用している双剣『干将・莫耶』。
空を飛行する際に出した『タラリア』という靴。
フィアちゃんの言伝で教えてもらった刀身が1メートル以上はある長刀『物干し竿』。
フェイトちゃんの集束魔法を少しの皹だけで済まして、次元震の衝撃をも防いだ七枚の盾『ロー・アイアス』。
後、フェイトちゃんとアルフを拘束した『天の鎖』。
暴走したジュエルシードを跡形も無く破壊した捻じれた剣を矢として放った『カラド・ボルク』。
使いづらそうに見えるけど投擲技術に関しては強みがあって、大樹の木をへし折ったり仮想魔導兵器達をなんなくと貫通させた『黒鍵』。
そして次のこれはおそらく魔力を一時的に無効化する赤い槍『ゲイ・ジャルグ』。
稲妻をも切り裂く『雷切』。
そしてこれと同系統だと思うけど稲妻の軌道を変えた『子狐丸』。
ゲイ・ジャルグと同じ効果を持っていると思うけど多分こっちの方が性能は上…。
一時的じゃなくて触れた魔法はすべて無効化されてしまって、まだ憶測の域だけどおそらく契約解除もできてしまう名前どおり反則的な歪な短剣『ルールブレイカー』。
そして最後に上げる二品がシホちゃんのいくつかの切り札だと思うもの。
もうみんなには説明は不要だと思うけど並行世界から魔力を組み上げる事が出来る『宝石剣』。
そして締めはジュエルシード七つと次元震の源である次元の渦すらも飲み込んで消滅させた光り輝く黄金の剣『エクスカリバー』。
それ以外はいくつもの剣や槍を一斉に放つソードバレルフルオープンという術。
そしておそらくどの武具でも爆発可能なブロークンファンタズムといったワード…。
他にも身体強化や本当にオカルトみたいな魔術の数々…。
…ほんとー、シホちゃんってこれだけ多種多様でどれも強力な武装を持っていて、さらにまだ他にも“武器庫”というモノがあるんだからまだまだ未知の武器が出てくる可能性は高いね。
例えば………我に触れぬ(ノリ・メ・タンゲレ)。」
「なっ!?」

そう言ってマグダラの聖骸布をクロノに放ち、クロノは抵抗する間もなく縛り上げられエイミィの手により赤い芋虫になっていた。

「このマグダラの聖骸布も男性に対して絶対的拘束の神秘が込められているからね~」
「そんな事はどうでもいいからさっさとこれを外せ! これはされると一切力も出せないし魔法も発動できないんだから!」

それでエイミィは「ごめんごめん♪」と謝りながらも内心「癖になりそうだ…」と思った。
そんなエイミィの思いは気づかれること無くクロノは席に一度咳払いをしながら着席して、

「まぁ、そういうわけでシホはとても僕達魔導師にとっては到底理解できない魔術という技術を使っている。
そしてそれ抜きでも体術に限らず幅広く武術は嗜んでいるからきっと僕達が束になってかかってもシホが本気になったらそれこそ勝機は限りなく少ないだろうな」
「そうだね。それに最近フィアもシホの指導の下でさらに動きに磨きがかかって毎日目で追えないほどの動作訓練をしているから二人がタッグを組んだらまず現状は敵無しかな…?」

普段のクロノならこんな弱気な発現もしないだろう。
だが、実際勝てる見込みがないのはあきらかな事実であり、クロノの表情は“苦虫を噛む”を通り越してむしろ清々しい感じだった。
そして普段、クロノには『フェレットもどき』とか言われてからかわれているユーノ(フィアットはちゃんと名前で呼んであげている)もその意見には同意のようで珍しく意見が合った事により二人して神妙な顔をしていた。
そんな二人をして、フェイトも、

「やっぱりシホは色々すごいね。なのはは今もシホ達の修行メニューを頑張っているらしいし…私も一緒に鍛錬したいなぁ…」
「フェイトもかい? 実はあたしもシホやフィアットの使う縮地?…って奴かい? あれを習得したいと思っているんだよ」
「ああ、シホちゃんの純粋な武術の奥義って奴ね。すごいよねー…あれが広がれば魔導師の人手不足も解消できるんじゃないかな~?」
「…そうね。エイミィ、後で少し相談があるから…」

リンディの言葉になにか察したエイミィは「了解」と言った。

「…と、そろそろ本題に戻ろっか。それでだけどシホちゃんの使う武具達ね…いくつかは不明だけど大体が地球の神話や昔話で出てくるものばかりなんだよ」


◆◇―――――――――◇◆


Side フェイト・テスタロッサ


「地球の神話や昔話…?」
「うん。さっき紹介した中でまだ判明していないものは『黒鍵』に『ルールブレイカー』と『天の鎖』だね。
『宝石剣』は魔法に至るためのものだから神話とは関係ないものだけど…。
他のものは有名どころなものばかりだったよ」

それからシホが今までに使った武具についてエイミィが調べ上げた資料を読み上げだした。
まず『干将・莫耶』。
…なんだけど、中国と言う国で昔に作られた夫婦剣というだけで誰かが使ったと言う記録はないそうで用途は不明らしいからまだ保留らしい。
だけど次からはすごいものばかりだった。
次に紹介された『物干し竿』。
これは日本の昔の剣豪、宮本武蔵という人物のライバルだと称された佐々木小次郎という人物の愛刀。
仮説だけど『燕返し』という剣術を使ったらしくその太刀筋は振るった瞬間、同時に三度の斬撃が発生したっていう話。
話だけ聞くと三撃をまったく同時に放つなんてまるで想像できないけど、フィアットの話だとシホはそれを使用したという話…。
シホってやっぱりすごいな…。
そして『雷切』と『子狐丸』。これも同じく日本の伝承で実は『子狐丸』は現在も宝刀として保管されているらしい。
でもどちらもやっぱり昔のものだから錆び付いてボロボロらしい。
そう考えるとシホはもとの世界ではどうやって手に入れたのかな…?

それからエイミィは後残りのものを解説し始めたけど、ここからは一気にグレートがアップした。
だって、まだ地球に神々や妖精が存在していたっていうにわかに信じられない時代のものばかりだから。
まず『タラリア』。
ギリシャ神話の神、ヘルメスの愛用の翼の生えた魔法のサンダルでこれを履けば空を自由自在に飛び回る事が可能で、一説でペルセウスという英雄にゴルゴン、あるいはメドゥーサという邪神を退治する際に貸し与えたというものらしい。
そして『ロー・アイアス』。
これも同じくギリシャ神話のもので、名前の由来はアイアスという英雄から取られたものだと推測されるらしい。
諸説によるとトロイア戦争において誰にも防げないと言われた大英雄ヘクトールの投擲を防いだという、七重、皮張りの盾らしい。
そして『ゲイ・ジャルグ』。
これはギリシャ神話とは違うケルト神話で登場する『フィアナ騎士団』に所属していたディルムッド・オディナという人物の四つの武器の一つ。
話の中で最も注目した内容がどんな『呪い』や『魔法』も一時的に遮断する能力を秘めていたというもの。

「それって…やっぱり」
「その通り! フェイトちゃんも気づいたと思うけどシホちゃんの使うゲイ・ジャルグは伝承とまったく同じ効果を持っていたんだよ」
「プレシア女史の雷撃魔法をも払いのけたのですから信憑性はかなり高いでしょう」
「まぁ、つまりこれは僕達に限らず全魔導師にとっては天敵と言ってもいいほどの槍だということだな。
以前、シホは僕に『私には特に被害は及ばないものだから』と言っていたが言葉どおりだったとはね…」

クロノが深い溜息をつきながらそう締めくくった。
確かにそう考えるとシホ以上に天敵は存在しないね…。

そして『カラド・ボルク』。
これも同じくケルト神話で登場する英雄フェルグスの魔剣でその一振りで三つの丘の頂を切り落としたっていうとんでもない伝説。
私はさすがにありえないという感想を抱いてエイミィに質問してみた。

「うん。それは私達も思ったんだけどね…ほら、やっぱり伝説ってだけで真実とも限らないじゃない?」
「僕もその意見には賛成だ。そこで考古学者端くれのフェレットもどき「誰がフェレットもどきだ!」…冗談だ。ユーノはそこのところどう思う?」
「むー…後で後悔しないよう覚えておくことだね」
「期待しないで待っているよ。それでどうなんだ?」

ユーノがすごい悔しがっている。クロノはやっぱりユーノの事が嫌いなのかな?
でも見ているとただの喧嘩をしているみたいでなにか微笑ましい光景かも。
でもフィアット辺りに言わないところ、やっぱり区別しているのかな?
ユーノみたいに言ったら支援型のユーノと違って好戦的なフィアットじゃ反撃が怖いからなのかな?
後でこっそりと聞いてみよう。

「…まぁ、シホが言う概念武装っていうものからして使う武具は元になる話が存在すればそれが本物か偽者かに限らず“概念”として定着されて語り継がれるからこそ神秘として効果を発揮するんじゃないのかな? 僕の今のところの見解はこれくらいだよ」
「なるほど…確かに概念武装と神秘の話を出されれば納得だな」
「それじゃ最後になるけどこれは地球でもっとも有名と言ってもいい武器『エクスカリバー』。
これはイギリスに伝わるアーサー王伝説でその名の通りアーサーという人物が使った武器で、武器自身有名だけどそれ以上にアーサー王自身の方も有名だよ。
なんせ騎士の中の騎士と呼ばれ騎士王とまで称えられた人物だから」

そ、そんなすごい人が使っていた剣なんだ。
だったら庭園で見せたあの威力も納得できてしまうかも…。
そう思うとシホからもらったこの首飾りがいつも以上に神秘的に感じる。
でも、ふと思った。

「…ねぇ、シホが使う武器ってすべて概念武装なんでしょ? 全部本物なのかな?」
「それはわからない。シホ自身に聞ければ世話は無いだろうが、簡単に口を割ってくれるような相手じゃないだろ?」
「それに何度かアイアスの盾が紛失したのにも関わらず次に使うときにはまた完璧な形で使われていますし、なにより放ったものを爆発させるといった過激なことをしますから本物という線は薄いかもしれませんね」

リンディ提督がそう言った。
確かにそう考えるとシホって爆発させる際も遠慮というものは一切無かった。
やっぱり謎だね。

「そうですね、艦長。でもみんなの話を聞いているといくつか発見できた事があるからやっぱり聞いてみるものだね。
これで報告書も結構まとまったと思うよ」
「あ。待って、エイミィ…その、『天の鎖』っていうのもなにか分からないかな?
以前に私とアルフ…思いっきり壊しちゃった事があるから…」
「うぅ…そういえばそうだったね。あの時は必死だったけど今考えると如何にもっていう名前だから罰当たりな事をしたかもしれないねぇ…」

アルフも思い出したのか結構項垂れている。
シホにもし機会があったら聞いてみよう。
どうかそんなに有名なものじゃありませんように…。
…まぁ、その希望はその後に見事に打ち砕かれるんだけど今はまだ先の話。


そうしてあらかた話が終わったのか私達は会議を終わらせてユーノはまたなのは達の所に転移で送ってもらった。
そして私はこの会議であらためてシホの実力のすごさを認識させられたのでいても立ってもいられなかったのでクロノに特訓を頼み込んだ。
そして特訓が終了したら部屋に戻ってエイミィにあの別れ際に録音してもらったシホのローレライを聴くんだ…。


◆◇―――――――――◇◆


Side シホ・E・シュバインオーグ


今日はフィアとの修行から帰ってくるとどうやらユーノは現在アースラに行っているらしい。
それらしい書置きが置いてあり、フィアはそれを見て、

「もしかして私も実は呼ばれていたんですかね…?」
「さぁ…どうかしら? まぁ、別にもう過ぎてしまったことだし気にすることじゃないでしょ。
それよりこれから桃子お母さんに頼まれたお買い物にいくんだけどフィアも一緒にいく?」
「あ…本音をいえば私もお供したいんですけど、ちょっとやりたいことがありまして…」
「そっか。それじゃちょっと行ってくるわね」
「はい、お姉様」

フィアと別れた後、私はスーパーに買い物に向かった。
相変わらず品揃えがよくて、料理のしがいがありそうなものばかりだ。
それに最近では私もよく足を運ぶので他に買い物に来ている人とかとの会話も楽しめるので実に楽しい。
するとふと目先に私のメール友達の車椅子の少女、はやてが店内にいるのを見かけた。
よく見ると棚の上にある食材を取ろうとしているようだけど取れない様子。
だから後ろからそれを取ってあげた。

「…あ、おおきに。って、シホちゃん!?」
「久しぶりね、はやて」
「ほんまやな! シホちゃんもここの常連なんか?」
「ええ。ここのスーパーはいつも新鮮なものばかりだから。それより一人でこんなところまで大丈夫…?」
「大丈夫や。私もいつもここに買い物にきてるんよ。それに私の家族も今は違うコーナーにいるから安心や」
「メールで言っていた例の海外からの親戚…?」
「そ、そうなんよ。あはは…」

なんだろう? 妙に声が乾いているようだけど。
と、そこにその家族らしき人物が「はやてちゃーん」と言いながら駆け寄ってきた。
その人物は一見して日系の人ではなく、金髪のショートボブが似合っている見るからにほんわかな印象を抱かせる綺麗な女性だった。

「あ、シャマル。どないしたん?」
「いえ、どこかに行ってしまったかと思って心配になっちゃいまして…あれ? ところでそちらの子は?」
「あぁ…いつも私のメール友達の話をしているやろ? この子がそうなんや」
「あ、そうだったんですか。私の名前はシャマルです」
「シホ・E・シュバインオーグです」

お互い自己紹介をしてシャマルさんと握手をした。
だが、その時なぜか一瞬シャマルさんの雰囲気が一変した様な…。
だけどどうやら私の気のせいだったみたいでシャマルさんからはそんな気配は一切感じられない。
だいたいこんないい笑顔をしている人がまるで■■■のような気配を出せるわけが無い。
身構えなくて正解だったかな?
それでしばらくはやてと久しぶりに会えた事なのでシャマルさんを交えて雑談し合い、家の方角が逆だというので少し名残惜しいけど別れることにした。


◆◇―――――――――◇◆


Side シャマル


…危なかったわ。
シホちゃんと握手した時に感じた…感じてしまった彼女の膨大な魔力量。
彼女のリンカーコアは今まで出会ってきたどんな魔導師よりも強大だった。
まだはやてちゃんと同い年だというのにあれでまだ成長過程にあるなんて、普通ならありえない…。
それで思わず闇の書の守護騎士プログラムであるが故に『蒐集を…』という声に私の手が勝手に疼いてしまった。
昔ならいざ知らず、今はもう無闇に蒐集行為をしたくない…。ましてそれがはやてちゃんの唯一の友達と言うなら尚更だ。
後で他のみんなにも相談しなければいけない…。
できれば酷いことはしたくないけど、もしもは最悪…。
…止しましょう。
今はこんな事を考える時ではないわ。

「……ル、………マル……」

今はただはやてちゃんと静かに…。

「シャマル!」
「は、はい!?」
「どないしたんの? 急に黙りこくってしもうて…」
「な、なんでもないですよ、はやてちゃん。そ、それより早く帰りましょうか。みんなも待ってますよ」
「そうやね。それとシャマル、シホちゃんは私の大切な友達やからもしまた会うことがあったら仲良うしてな?」
「はい、わかっています」

いずれ蒐集対象にしてしまうかもしれないのに私ははやてちゃんに嘘を吐いてしまう。
それがどうしても罪悪感となって襲ってくる。
でも、はやてちゃんの病気を治す為には…。
そう、決意を固めながらも私ははやてちゃんと共に我が家に向かう。
帰ればみんなが、あの暖かい家族が迎えてくれる。
…それに私達守護騎士以外に一人とても心強い味方が、家族がいる。
だからきっと大丈夫…。


 
 

 
後書き
最後にはやてとシャマルを登場させました。 
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