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転生とらぶる

作者:青竹
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スーパーロボット大戦OGs
  0108話

「アクセル大尉、何故ですか!?」

 俺がアラドへと告げたその言葉に、ようやくシャドウミラーがハガネやヒリュウ改、ノイエDCと敵対していると悟ったのかオウカが悲鳴のような声を上げる。

「オウカ、この戦闘の前に言った筈だな? どんな光景を見ても混乱せずに自分のやるべき事をやれ、と」
「ですが、大尉!?」
「……行け。その機体に3人乗っている状態で戦いは出来ないだろう」

 グロウセイヴァーの指先をヒリュウ改へと向ける。

「……姉様、ここは……」
「待って、ゼオラ! 大尉、何故ですか!?」

 こちらへと声をかけてくるオウカを痛ましげに見ながらも、ゼオラはビルトファルケンをヒリュウ改へと向ける。
 恐らく俺とオウカが話している間にアラドが話を通していたのだろう。特に攻撃される事もなくビルトファルケンはヒリュウ改へと着艦した。

「……俺にはあんたが何を考えているのか全く分からない。俺達と敵対したかと思えば、殺せる状況になっても何故か見逃す。かと思えばこのオペレーション・プランタジネットのように立ちはだかる。そして何故かゼオラやオウカ姉さんの洗脳を解く。……あんたは一体何なんだ!? 何を考えてこんな事をしてるんだよ!?」

 アラドのその声に苦笑を浮かべる。まさか俺に変わってインスペクターやアインストを倒して貰う為と言った所で、理解はされないだろう。

「……先程も言っただろう? 知りたい事があるのなら俺を倒してみせろと。俺に勝つ事が出来たのなら俺が知ってる事は何でも教えてやろう」
「またそれかよっ! なら……勝ってお前の真意を聞き出してみせる!」

 吠えるように叫ぶと、ビルトビルガーの左腕に装備されている3連ガトリング砲の銃口をこちらへと向けて発射し、そのまま突っ込んできた。
 その3連ガトリング砲でこちらを牽制しつつ、コールドメタルソードを3連ガトリング砲のホルダーから抜き去り、こちらへと斬りつける。
 3連ガトリング砲は念動フィールドで無効化し、コールドメタルソードは大鎌の状態に戻したアダマン・ハルパーで受け止める。そしてそのまま至近距離からグロウセイヴァーの頭部に装備されているバルカンポッドからバルカンを発射。バルカンという低い威力の攻撃だが、ビルトビルガーと接触状態と言ってもいいこの状態からでは牽制としてもそれなりの威力を発揮する。
 それに今のビルトビルガーはフルバーストの時にジャケット・アーマーが損傷してパージしている。つまり、防御力がいつもより低いのだ。

「く、くそっ、このままじゃやばい!」

 アラドもその防御力の低さを思い出したのか、コールドメタルソードを一端振り抜くとその勢いのまま下方向へと飛ぶ。

「甘いな。このまま逃がすと思ったのか?」

 それを追撃すべく、ファントムを10機程使用してレーザー弾をビルトビルガーの背へと撃ち込んだ。

「うわああぁぁぁぁぁっっ!」

 ビルトビルガーのウィングへと次々に着弾するレーザー弾。その結果テスラ・ドライブに異常が発生したのかアラドは悲鳴を上げながら地面へと落下していった。
 その様子を見て次の敵へ取りかかろうとした時、メキボスのグレイターキンからの通信が送られてくる。

「意外に手間取っているな。手伝っても構わないが?」
「余計な真似はするな。お前等の手を借りるのはこの後だ」
「へいへい」

 そんなメキボスとのやり取りをしていると、シロガネのブリッジからリーと量産型Wの会話がこちらに流れてきた。

「リー艦長、ハガネの艦首に巨大なエネルギー反応を確認」
「何!?」
「これまでのデータからみると、トロニウム・バスターキャノンの発射態勢に入っていると思われます」
「ハガネへと回線を繋げ!」

 その台詞の後に画面に現れるのは、ハガネの副長、テツヤ・オノデラだ。それを憎々しげに見るリーへとテツヤは声を掛ける。

「士官学校主席のパーフェクトにしてはらしくない詰めの甘さだったな」
「テツヤ、貴様生きていたのか!?」
「ああ。確かに成績はお前の方が上だが、実戦経験は俺の方が遥かに上だ。伊達にダイテツ艦長の下で鍛えられていた訳ではないんでな」
「黙れ! No.2の貴様がNo.1の私に勝てると思っているのか! 砲撃準備、照準、ハガネ!」
「来るか! タカクラチーフ、チャージはここまででいい。残ったエネルギーはテスラ・ドライブとEフィールドにまわせ」
「はい!」

 タカクラチーフと呼ばれた人物が声を上げる。……タカクラチーフ? 誰だ? 一瞬考えるが、すぐにアイビスの相棒である少女の顔が脳裏に浮かぶ。

「トリガーを俺に。重力ブレーキは君に任せる!」
「分かりました」
「艦長!」
「うむ、全機を早く退避させろ」

 ダイテツ・ミナセの声だろう。苦しげな声がそう命令を下す。
 そしてその命令が通知されたのか、ハガネとヒリュウ改の部隊が全機後退しようとする。動けない機体は仲間の機体の手を借りたりしているが、その速度はなるほど、精鋭部隊と呼ぶに相応しいだろう。だが……キョウスケの機体はパワーアップの為に、ここで一度沈んで貰う!

「全機全力で逃げろっ! 今回は負け戦だ、無駄に命を落とすな!」

 キョウスケのアルトアイゼンからその命令が下った時、既にグロウセイヴァーはその姿を射程距離へと捉えていた。

「いい態度だ、キョウスケ・ナンブ! だが、貴様にだけはその首を落としていってもらう! 加速、集中!」

 ファントム全機を射出。アルトアイゼンを中心に周囲を移動させながらレーザー弾を連続して撃ち込み続ける。
 その攻撃に耐えるアルトアイゼンだが、その隙に加速の効果とクロノスのブースターを全開にしてその背後へと回り込む。

「グレイプニルの糸!」

 T-LINKシステムに念動力を注ぎ込み、左手のグレイプニルの糸を起動。そのままアルトアイゼンを絡め取る。

「ちぃっ、何だこれは!」

 困惑の声を上げるキョウスケだったが、こちらの攻撃はまだこれからだ!
 アルトアイゼンを盾として、14機のファントムにレーザーブレードを展開させてそのまま突進。残り14機のファントムはそのままレーザー弾を発射している。

「くぅっ!」

 レーザーブレードがそのままアルトアイゼンに突き刺さり、一見すると身体中からトゲが生えているようにも見えるアルトアイゼン。その背に向かい、右手でアダマン・ハルパーを構える。

「アダマン・ハルパー、起動。ナイン・テールモード! はああぁぁぁぁぁっ!」

 9条の鞭と化したアダマン・ハルパーがアルトアイゼンの左腕と右脚を切断し、至る所を斬り裂いていく。その様子を見ながら、ランツェ・カノーネの砲身を2門とも展開。

「追加で食らっておけ!」

 その声と同時にランツェ・カノーネのトリガーを引き、発射されたビームはアルトアイゼンの右肩へと命中。最大の武器であるリボルビング・ステークを装備する右腕を吹き飛ばす。

「キョウスケっ!」
「キョウスケ中尉っ!」
 
 エクセレンとラミアの悲痛とも言える叫び声が響くが、既にアルトアイゼンは沈黙したまま地に伏していた。

「……さすがにあちら側とは違う、か」

 あちら側のベーオウルフはこのような状態になっても、触手状の蔦を伸ばし再生していた。それが無いという事は、やはりこちら側のキョウスケはアインストによる感染はされていないのだろう。

「ここで沈むか、キョウスケ・ナンブ」

 アダマン・ハルパーを大鎌形態へと変化させ、そのまま近づいていく。

「ここだっ!」

 その叫び声が聞こえた時に咄嗟に機体の半身を引き、高熱を纏ったヒートホーンを回避する事に成功したのは反射的な行動だった。
 だが完全に回避する事に成功した訳ではなく、グロウセイヴァーの右肩に溶かし切られたような傷跡が残っている。
 背後からのナイン・テールモードによる攻撃で損傷している筈のバーニアを全開にし、残った左足でバランスを取りヒートホーンで突っ込んできたのだ。

「うおおおおおっ!」

 乾坤一擲の一撃を回避され、空中で無防備になったアルトアイゼンの胴体をグロウセイヴァーの膝で蹴り上げ、そのまま胸部装甲を展開。至近距離からファイア・ダガーを発射する。
 至近距離からの発射だった為、回避する事も出来ずに連続でミサイルが着弾・爆発し、吹き飛ぶアルトアイゼン。
 
 「あ、ああ……あ……キョウ……ス…!」

 その様子をヴァイスリッターのモニタで見ていたのだろう、エクセレンの動揺した声が聞こえてくる。
 あるいは、それが切っ掛けになったのだろう。よく考えてみれば、こちらの世界のエクセレンはアインストに感染しており、アルフィミィと繋がっているのだ。そのエクセレンが心理的なショックを受ければ、当然それはアルフィミィにも伝わる訳で……

「っ!?」

 危険を感じ、咄嗟にその場から後ずさる。すると次の瞬間には、まるでアルトアイゼンを守るかのようにアインストが転移してくる。しかもご丁寧に、アルトアイゼンそっくりのアインスト、アインストアイゼンだ。
 アルトアイゼンと同じく、左腕に装備された3連マシンキャノンのような武器をこちらに向けてくるアインストアイゼン。

「加速っ!」

 あちらの世界でのベーオウルフが攻撃してきたアインストの種を使った攻撃を連想させるその武器に、咄嗟に精神コマンドの加速を使用しアルトアイゼンから距離を取る。

「ヴィンデルっ、来るぞ!」

 T-LINKシステムにより、多数の転移反応を感じ取り咄嗟に叫ぶ。

「ほ、本艦周辺。いや、基地全域に転移反応が!!」

 リーの悲鳴にも似た叫びを聞きつつ、いつでもフルバーストが放てるようにクロノスから4門の砲身を展開する。
 その準備をしておいて正解だったと証明されたのは次の瞬間だった。大量に転移してきたアインストが周囲の機体へと向かい攻撃を開始したのだ。それもシャドウミラーの機体と、ヴィガジ、メキボスというインスペクターの機体だけに。

「化け物共がっ!」

 ヴィンデルも吐き捨てるように叫びながら、トリニティゲインの両肩から発射された熱線砲、ゼネラル・ブラスターでアインストの群れを消滅させる。
 だが、いくら消滅させても次から次へと転移してくるアインストにとっては焼け石に水だろう。

「ヴィンデル大佐、ここ以外の周辺地域一帯にも無数のアインストが転移してきています!」
「何だと!?」

 リーからの報告に、攻撃を続けるアインストへと五大剣を叩き込みながら、呻くように言う。

「ヴィンデル、一端撤退した方が良くはないか? ……ファントムっ!」

 28機のファントムが、レーザーブレードを展開してアインストへと殺到、貫いていく。

「そうね、私もその意見に賛成させてもらうわ……ねっ!」

 左腕に装備された5連装チェーンガンでアインストを牽制しながら、その右手に装備された鉤爪、マグナム・ビークを近寄ってきたアインストへと叩きつける。

「妙に場慣れしてるな、お前さん達……ヴィガジ、宇宙に撤退して態勢を立て直すぞ」
「だが、ウェンドロ様になんて報告すれば……」

 こちらへと感心したような通信を送りつつも、ヴィガジとこれからの事を相談するメキボス。

「俺がやっといてやる。ま、あんな化け物が出てきたんじゃしょうがねえさ」
「す、すまん」
「だが、折角奪ったこの基地を放棄するんだ。せめて奴らの母艦の一隻や二隻、沈めておかんと気が済まんな」
「……ならば、私の艦を沈めるがいい……!」

 独り言のように呟いたメキボスの言葉だったが、それに返事を返してくる人物がいた。ライノセラスに乗っていたバン大佐だ。
 メキボスの攻撃とアーチボルトの不意打ちで今まで沈黙していたライノセラスだが、メキボスのグレイターキンへと向かって突っ込んでいく。

「死に損ないがっ、まだ生きてやがったのか! こいつでも食らえ!」

 その叫びと共に放たれるメガ・ビームバスターが命中するが、それでもライノセラスは突進をやめない。

「ぬうううっ!! まだだ! まだ沈む訳にはいかん!!」
「た、大佐……」

 バン大佐へと声を掛けたのは、ラーズアングリフ・レイブンへと乗るユウキだ。俺の攻撃で地面に叩きつけられた機体は、カーラのランドグリーズ・レイブンと支え合ってなんとか立っている状態だ。

「ユウキ少尉、リルカーラ少尉。お前達はハガネと共に行け! 行って、インスペクターを打ち倒すのだ!!」
「バ、バン大佐!!」
「リューネ嬢……息災でな」
「ま、待って!!」
「若者達よ、生き延びよ! 生き延びて、我らの母星を守れ! ノイエDCに……いや、若き戦士達に……栄光あれぇぇぇぇっ!!」
「バ、バン大佐ぁぁぁっ!!」

 ライノセラスはグレイターキンからの攻撃を受けながらも、その速度を緩める事なくグレイターキンとガルガウの近くまで移動し、バン大佐の最後の叫びと共に、自爆して巨大な爆発を引き起こした。
 リューネの悲痛な叫びが響き渡る中、爆発の中からグレイターキンとガルガウの姿が現れる。
 多少のダメージはあるようだが、行動するのに全く支障はなさそうだ。

「あ、あの爆発でまだ平気なのか!?」
「テツヤ、何をしている! バンの死を無駄にする気か! 生き延びる為に撃て! バスターキャノンを!! 撃って活路を切り開けっ!!」
「りょ、了解!! トロニウム・バスターキャノン……発射!」

 テツヤの叫びと共にハガネの艦首から巨大な光線が放たれるが、グレイターキンはその機動性を活かしてあっさりと回避する事に成功する。
 ……それが、相手の目的であるとも理解せずに。

「万策尽きたな! 終わりにしてやるぜ!」

 その台詞と共に、ハガネに向けて攻撃をしようとしたその時、テツヤの声が戦場に響く。

「今だ、重力ブレーキ解除! Eフィールド、展開!! 全機、本艦に続いて離脱せよ!!」

 重力ブレーキ。それがあのトロニウム・バスターキャノンの圧倒的な破壊力に対するカウンター・ウエイトとなっている。そしてその重力ブレーキを解除した場合、どうなるのか。その答えが今、俺の目の前にあった。
 トロニウム・バスターキャノンをブースター代わりにしてこの戦場を離脱したのだ。収容できる機体は収容し、その他の機体はハガネの後を追って。
 追撃しようにも、隙を見せるとアインストが攻撃してくる為にそれも無理。
 ……もっとも、俺としては今回の結果はそれなりに満足の行く結果なのだが。オウカ達をあちらへと戻し、アルトアイゼンも原作通り四肢が破壊され、リーゼへとパワーアップするだろう。……これで、ダイテツさえ救う事が出来れば完璧だった…… 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:29
PP:85
格闘:222
射撃:240
技量:232
防御:229
回避:257
命中:279
SP:374
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:A
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP20
   覚醒 消費SP32
   ???

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.8
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???

撃墜数:142 
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