星河の覇皇
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設定資料集二
連合中央政府
議会、裁判所と三権分立の関係にある。特徴としては議会とは緊張関係を保ち、その政策をチェックされるというところである。大統領が閣僚及び主要なスタッフを任命するスポイルズ=システムをかなり採用している。これは連合全体に顕著である。だが同時にメリット=システムも採用しバランスを保っている。
閣僚は総理府にいる首相の他に厚生省、商務省、財務省、国防省、外務省、内務省、開拓省、交通省、労働省、教育省、エネルギー省、科学省、農業省、環境省がある。省庁もこれに准ずる。なお大統領府も存在する。このうち国防省は新設である。席次も決められている。国防省の位置はその中でも高い。
連合議会
二院制である。だが実質的には参加各国の首脳会議が上にある為3院制となっている。下院は二千人、上院は一千人となっている。各国から選挙により選ばれる。下院は人口により、上院はそれぞれの国から一定の割合で区分され選ばれる。保守派と改革派の二大政党があり、その中でも細かい勢力区分が存在する。そこに参加各国の思惑も入りかなり複雑な状況が続いている。ロビー活動も盛んである。
中央裁判所
連合中央政府の裁判所である。その法は中央法と呼ばれ各国それぞれの法に優越する。権威は各国の裁判所より上位であるとされている。また連合の刑罰はかなり厳格である。とりわけ凶悪犯に対する処刑は酸鼻を極めることで知られている。過失犯には寛大だが確信犯に対しては容赦がない。死刑も極めて多く公開処刑や実況中継も普通である。
中央軍
新たに設立された連合政府直轄の中央軍である。その規模は九十億人、三千個艦隊を擁する人類史上最大の軍隊である。各国の軍隊を合併して作られたものであり急激な各種の整備が急がれている。最高司令官は大統領であり極めて厳格なシビリアン=コントロールに置かれている。だがそこには議会のチェック等政府の暴走を止める機能も備わっている。また軍人の地位も保証されており給料や各種の保険、保養も整っている。また艦内や営内での設備も充実が図られている。これは人材を確保する為の魅力化対策である。完全な志願制である為そうしたことに気配りをしなくてはならないのである。制服は兵士は黒地のセーラー服、下士官は黒いスーツにネクタイ、白いカッターと帽子、将校は下士官の軍服に裾に金色のモールが付き帽子の顎止めが黒から金色になる。また戦闘中は戦闘服を着る。これは兵士及び下士官は青、将校は紫である。言うならば作業服であり動き易くなっている。兵士及び下士官のものはつなぎのものも存在する。
この軍服及び戦闘服は連合軍設立以前より殆どの国で採用されていたものである。軍服のデザイン自体は連合各国の間でそれ程変わりはなかった。ただ階級やそれを表す階級章の違いがあった。だが細部以外の違いはそれ程なかった。ただし日本等数国はそのデザインも大きく違った。かっての日本軍は黒に金であったが詰襟であった。これは君主制の国家ばかりでありこれで共和制と君主制を分けることもできた。なお連合各国において上級大将がいた国はない。そうした意味でおおむね連合各国は統合できる土壌があったと言える。なお連合軍設立の際今の軍服に統一された。詰襟の軍服はこの時になくなった。
連合軍の階級
兵士
三等兵
二等兵
一等兵
上等兵
兵長
下士官
伍長(四等〜一等)
軍曹(四等〜一等)
第一軍曹(四等〜一等)
曹長(通常、上級、最上級、連合軍付最上級)
将校
准尉(士官候補生はこの階級に遇せられる)
少尉
中尉
大尉
準佐
少佐
中佐
大佐
准将
少将
中将
大将
元帥
特徴としては下士官の階級が細かい。また上級大将は存在しない。元帥は非常に少なく三十人程と定められている。
艦隊編成及び艦種
ティアマト級巨大戦艦がそれぞれの艦隊の旗艦を務める。その下にそれぞれの艦艇が配属されている。一万隻を基準として編成されている。
戦艦、高速戦艦、空母、重巡、軽巡、砲艦、ミサイル艦、護衛艦、駆逐艦、パトロール艦が戦闘用である。このうちパトロール艦は艦隊には組み込まれず領域の巡回や護衛が任務である。補助艦艇としては以下のようなものがある。
掃海艇、掃海母艦、揚陸艦、補給艦、輸送船、病院船、工作艦等がある。艦載機は他の国のそれに比べて多い。
艦載機は戦闘機、攻撃機、爆撃機、そして無人の偵察機がある。全体的に連合軍の艦艇及び艦載機は攻撃力、防御力、生存力、ダメージコントロール、電子設備等に重点が置かれている。艦載機はこれに加えて運動性能も重視されている。船足は速くはない。これは陸上戦力にも言える。
陸上戦力は装甲車、戦車、砲、ミサイル車等がある。これを率いるのが移動要塞である。
軍の教育体系
士官学校は各国にあったものをそのまま使っている。よって無数に存在する。また入隊経路は士官学校の他に一般大学から入る幹部候補生、二年で下士官になれる各種専門下士官候補生、三年から七年で下士官になれる下士官補、一般兵士等がある。なおパイロット候補生は士官に任命される。
軍の単位
一個艦隊約一万隻を基準とする。それぞれの艦の艦長はおおむね中佐が務める。大佐は十隻からなる部隊の指揮官、准将はそれが十個集まった百隻からなる小艦隊の指揮官、少将はそれが十個、すなわち千隻の分艦隊司令官である。中将が艦隊司令を務める。
艦隊が十個集まったものを軍団という。これは大将が指揮する。これが十個で軍、百個艦隊である。これも指揮は大将である。大将といっても順位があり、これに基づく。それが三つで一個の区の軍となる。三百個艦隊でその単位となる。これの総指揮官は元帥である。
連合軍はその防衛区分を十個に分けておりそれぞれに三百個艦隊を配している。そしてそれぞれの地区に艦隊司令長官と各軍管区の司令を置いている。これの階級は共に元帥である。
連合軍の元帥は制服組のナンバーワンである統合作戦本部長をその第一とする。それから宇宙艦隊司令長官、参謀総長、統合作戦本部次長、後方支持部長、情報部長、教育総監、技術部長、陸戦総監、航空総監と各軍管区の艦隊司令長官と司令が任じられる。計三十人と決められている。大将の数に比して元帥の数は少ない。その為ここでも大国の強引な人事への介入が見られる。
また連合軍の元帥は単なる階級なのであり特に特典等はない。エウロパの様に腰に剣を帯びたり元帥府を開いたりできるようなものではない。
連合軍の軍律
かなり厳格なものとなっている。違反者にはそれなりの罰が待っている。だがそれ以外は往々にしてゆるやかである。また訓練も何処かのどかであると言われることが多い。ここでも志願制の軍隊ということが影響し激しい罵声や体罰といったものは禁止されている。軍律以外はかなりゆるやかであると言っていい。だが規律のとれた軍隊であり、一般市民への不心得な行動は殆どないと言っていい。
だが武士道や騎士道といったものはない。あくまで職業倫理である。連合では軍人は職業の一つに過ぎないとの考えが強い。
また食事は兵士も提督も同じものを同じ食堂で食べている。こうした面での差別化はない。食事は無料である。また食べ放題でもある。営内及び艦内は禁酒である。また一人一人に個室も用意されている。居住環境にも気を使っている。ただし三等兵と元帥ではその部屋にはそれなりの差がある。また若い兵士は士官室係をやらされる場合もある。だがこれは原則としてそのマークが存在する。人が少ない場合の当番のようなものである。先任下士官室といったものもある。
参加国
アメリカ、中国、日本、ロシア、カナダ、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランド、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、マレーシア、シンガポール、ブルネイ、ミャンマー、カンボジア、ラオス、パラオ、モンゴル、ウクライナ、リトアニア、ラトビア、エストニア、ブラジル、アルゼンチン、チリ、ペルー、ベネズエラ、キューバ、南アフリカ、エチオピア、イスラエル、トルコ、韓国、台湾、ツバル、二ジェール等三百国。
中央警察
内務省の管轄下にある。各国に立ち入り捜査が可能である。
連合の学校制度
各国で義務教育が施されている。幼稚園は義務教育ではないが小学校から高校までが義務教育とされている。大学と大学院がその上にある。大学院に通うのは研究者が多い。また各種の専門学校も存在する。軍の士官学校は大学扱いとなっている。学制は国によって異なる。六・三・三の国もあれば六・五・三の国も存在する。その辺りは国によって違う。一年のはじまりも国や星によって違う。識字率は一〇〇となっている。これはエウロパやサハラ各国でも同じである。だが大学進学率は五〇にいくかいかないか位である。大学の学費は決して高くはないがそれぞれの進路の選択によって行くか行かないかが決められるのである。
連合の人種構成
かなり雑多でありかつ混血が進んでいる。純粋な白人や黒人、黄色人種といったものは殆ど見られない。その為目の色が青いアジア系の者や肌が黒くとも白人の顔を持つ者も普通にいる。フェニキアやヒッタイトといった古の国家の末裔であると主張する人々もかなり混血が確かなのも事実である。そうした意味で人種差別の問題はクリアーされている。というよりも差別のしようがないまでに混血が進んでいるのが現状である。
連合の家族制度
一夫一妻制が原則。イスラム教徒も存在するが諸般の事情で一夫一妻の場合が殆どである。これにはイスラム社会独特の結納の豪奢さや現実的に公平に複数の妻を愛することの困難さ等がある。
離婚もある。また共働きもある。この辺りはその家庭による。ただし二十世紀と比べてかなり男女同権の意識がはっきりとしており法整備も整っている。ただしそれは女尊男卑でなければ男尊女卑でもない。これにクレームをつける女尊主義者や男尊主義者もいるにはいるが。
それぞれの家庭には子供が数人いることが多い。恋愛結婚や見合い結婚が殆ど。核家族である場合が多いがそれでも子供は多くなっている。育児費は二十世紀のそれと比べると産業の発展等でかなり安くなっている。その為子供を多く持つことも可能になっている。共働きでもベビーシッター等に任せる場合が多い。これもまた産業となっている。連合は多産が多く各国で多産に対して奨励が為されている。これは開拓地への開拓や国力の伸張の為の政策の一環である。なお社会保険制度は二十一世紀からのそれをさらに発展させた形となっておりそれを主とする企業も多い。
例外的に連合内の王室は恋愛結婚や見合い結婚は殆どない。とりわけ日本のように歴史が長く宮内関係が堅い国では毎回それで揉め事となっている。結婚相手にも困るのである。多くはそれぞれの王家や名家から迎える。
連合の娯楽・風俗
実に多い。各種スポーツの他テレビゲーム、音楽、遊園地等のレジャー施設、スポーツ観戦、そしてギャンブルや風俗等もある。女性や同性愛者向けの風俗も存在する。他には漫画や小説等も多い。インターネットもかなり発達している。なおマウリアの映画も入ってはいるがカルトな評価に留まっている。理解不能という意見が多い。
音楽は多彩である。クラシックもあればロックやバラード、パンク、ヘビメタ、ジャズもある。またそれぞれの国の音楽もよく知られている。古楽器を使ったものもある。
治安
宇宙海賊やテロリストに悩まされている。またこれ等の犯罪組織を一部市民団体やマスメディアが擁護していたり、最悪の場合結託していたりという事態が起こっている。これへの対処が連合中央警察や連合中央軍設立の理由ともなった。この為惑星それぞれの防衛は堅いものとなっている。人工衛星や基地等である。宇宙空間の航行に際しては中央軍設立までは用心棒を雇うことすらあった。危ない宙域は徹底的に危なかった。これは時代によっても、場所によっても違っており一概には言えないことではあった。
中央警察と連合軍の設立以後は治安がかなりよくなったと言える。やはりそれぞれの国家の警察や軍だけでは治安の維持に限界があったということになる。また災害救助等にも軍は役に立っている。
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