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ソードアート・オンライン~ニ人目の双剣使い~

作者:蕾姫
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再戦(前編)

再び時間は飛び……

「ようやく出雲に着いたな……」

出雲へ向かう途中多くのプレイヤーが攻めてきたが全員返り討ち(+血祭り)

見敵必殺(サーチアンドデストロイ)を繰り返した

敵自体は弱いのだが、数が数でしかも全員ムスカ(何度でもよみがえ(ry)状態だからすごくめんどくさい。あきらめてくれる人は楽なのだがしつこい人はしつこいのだ

「とりあえず……もう襲って来ないでね?」

「ヒィ!?わかりました!!」

そんなしつこい人のせいで最近シオンの笑顔が怖いです。フラストレーションがたまっていて管理局の白い悪魔……もとい魔王も裸足で逃げ出すぐらいの威圧感を出してます

今もその威圧感を目が笑って無い笑顔とともにオハナシされた襲撃者が尋常じゃない汗を流しながら逃げて行った

「ふう……」

額を拭うシオン。この世界では汗などかかないのだが、妙に様になっている。顔はストレスを少しでも発散できたのかいい笑顔だ。……怖いが

「よ、ようやく出雲についたな」

声が震えないように全精力を注いだ。それでも少し震えたが

「あ、ああ」

同じく震えながら答えるキリト

「それで……どこなの?」

「クエストのダンジョンはこのあたりなんだが……」

本来なら島根県斐伊川の上流の位置にあたる場所にいる老夫婦からクエストを受けなければならないのだが、今回はもう受注済になっているので直接ダンジョンに行ける

「おっ……あった」

山の中腹、そこにぽっかりと空いた横穴。地図で確認するとそこが八俣大蛇の住みからしい

俺たちは無言でうなずきあうとその横穴に足を踏み入れた








「薄暗くて気味がわりィな……何か出そうだ」

薄暗い通路を歩いているとクラインが唐突にそうつぶやいた

「見つけたぁぁぁ!」

「クラインのバカやろおぅぅ!!」

「なんでだよ!?」

「フラグ立てるから敵が来たんだろうが」

三人のプレイヤーの待ち伏せ。まあ、音でわかってたがな

「罰として……」

おもいっきり上に振りかぶった敵を突きでしとめる

「打ち上げの金はおまえが出せよ」

隙だと思ったのか倒した敵の向こうからまた一人斬りかかってくるが左手の剣で弾き、引き戻した右手の剣で再度突きを放って二人目も倒す

「はぁ!?そりゃないぜ!!」

クラインは居合い斬りの要領で最後の一人を倒すと俺に詰め寄ってきた

「シオンのオハナシを食らうか?」

「ごめんなさい」

シオンに聞こえないようにそう言うとクラインは即座に土下座をした

「何を言ったの?」

元凶というか原因というか……シオンがこちらに寄ってきて首を傾げる

「まあ……弱み、かな」

本当の理由は言えない……言ったら俺が死ぬ












「後少しぐらいかな?」

しばらくダンジョン内を歩いだ。今マップの空白部分もあと僅か。後なぜか知らないが、最初に会った三人組以外はプレイヤーが現れなかった。もっと待ち伏せしてるかと思ったが……

「リン!開けるぞ!」

そして目の前には扉。……嫌な予感がする。罠だと本能が警鐘を鳴らしている。だが、行かなければクリアできない

「ああ……」

だからうなずく。未来を掴み取るための試練だ

ギィィィィィ……

そんな不気味な音を立てて扉は開いた

「ようやく来た?遅かったなぁ」

「レオン……!」

扉の向こうにはレオンを初めとする五十人ほどのプレイヤー

「本当は好きじゃないんだ、こういうマジな勝負は」

「なら……そこを退いてくれないか?」

無理だろうが

「それはできない相談だね。ま、やるんなら本気でやろうかぁ。その方が楽しいだろ」

そう言った途端向こうにあった大砲が火を噴いた。三人がかりで手を当てていた。放たれたのは光の玉。魔力砲か

「ふっ……!」

その玉はキリトが一太刀で切り捨てる

「へぇ……やるねぇ……」

するとレオンは近くの柱をつかんで折るとこちらに投げてくる

「ッ!?」

あわててかわす。その柱は凄まじい音と振動を発生させた

「彼の能力は魔力の無効化ってとこかな?あとはわからないけどまあいいかぁ……どちらにせよ斬り刻むだけだし」

再び近くの柱を折って手に持つレオン

「さあ、始めようかぁ」

そうレオンが言うと約五十人のプレイヤーが雄叫びを上げてこちらに走ってきた






〜没案〜

「本当は好きじゃないんだ、こういうマジな勝負は」

「なら……そこを退いてくれないか?」

無理だろうが

「それはできない相談だね。ま、やるんなら本気でやろうかぁ。その方が楽しいだろ」

レオンの背後の空間が輝く。そこから現れる一目で名刀、名剣とわかる武器の数々

「ここに出したのは全部宝具なんだ。さあ、防げるかなぁ?開け!ゲート・オブ・バ○ロン!射出!」

主人公たちに防げるわけないし英雄王が怒るのでボツ


「本当は好きじゃないんだ、こういうマジな勝負は」

「なら……そこを退いてくれないか?」

無理だろうが

「それはできない相談だね。ま、やるんなら本気でやろうかぁ。その方が楽しいだろ」

「少し……頭冷やそうか……」

「シ……シオン?」

なんで弓がシオンが持っているのも含めて4つに増えてるの?それにそのピンクの光の玉は?だんだん大きくなってるんだが……

「ははっ……何だよあれ、悪魔か?」

「もう……無理だ」

向こうの方々が口々にあきらめの言葉を言ってるんだが……。だがレオンはあきらめてはいない。前に踏み出そうとする、が

「なっ、なにぃ!?」

ピンクに輝く縄のようなものに拘束されているレオン。もがいているが拘束が外れる気配は無い

やがてピンクの光の玉の輝きが最高潮に達したときシオンが動いた

「全力ッ……全開!!」

ギリギリっと弓を引き絞るシオン。そして、死刑宣告にも等しいことを言った

「スターラ○トォ……」

弓をさらに引き絞る。そして、それは放たれた

「ブレ○カーァァァ!!」

それは光の奔流。それがなぜか分身していた弓からも放たれ、レオンたちを飲み込んだ

「ブラストォ……シュートォォ!!」

そうシオンが叫ぶとさらに光の奔流が太くなった

その光はレオンたちにとどまらず八俣大蛇までも消滅させたようでクエストクリアのファンファーレが鳴った

「俺……もうシオンを怒らせないようにしよ……」

「それがいいよ……」

顔を青くした主人公一同(シオンを除く)がいたそうな


今までの苦労はどこへ行ったんだ!あとオーバーキルにもほどがあるし、主人公が空気だったのでボツ
 
 

 
後書き
リン「後半のあれ、なんだ?」

蕾姫「いわゆるボツネタってやつ。書いてるときに頭をよぎったものを書いてみた。後悔はしてないw」

リン「これから真面目な戦闘だってのに……」

蕾姫「たぶん、AMO最後のギャグだからね。最高に暴走してしまった」

リン「はぁ……空気が台無しじゃないか」

蕾姫「入れてみたけど……後での方がよかったのか?」

リン「当たり前だろ」

蕾姫「むう……」



では次回もよろしくお願いします。感想、意見、その他お待ちしています!



思えば今日2月29日でこの小説を初めて投稿してから半年。数多くのお気に入り登録と感想……。本当に…本当に、ありがとうございました。この完全に素人作品にここまでお付き合いいただき感謝の言葉もありません。これからも私、蕾姫が書く、リンの紡ぐ物語をよろしくお願いします




蕾姫「真面目に書いてみた」

リン「出てくるな。締まらないだろう」
 
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