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ソードアート・オンライン~ニ人目の双剣使い~

作者:蕾姫
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説明とキリトいじり

「ふむぐ」

そう言う声が下から聞こえた。俺はちょうどその場所に着地。ダメージは0だった

「ごがっ」

そんな声が着地したときに聞こえたが気にしない。そのまま、辺りをキョロキョロしていると下の人、キリトが声を出した

「……退いてくれ」

「了解……」

俺がキリトの上から退くとキリトは立ち上がってのびをした

「また……来ちゃったなぁ……」

キリトがそうつぶやいた

「……」

俺は感傷に浸っていた。約二年間、潜りつづけた架空の世界。自由の象徴。そんなことを考えていたらキリトが突然身動ぎをして、メニューを呼び出すと安堵の息を吐いた

「……何のコントだ?」

ため息をつきながらキリトに聞くとキリトはバツの悪そうな顔で頭を掻いた。そしていきなりメニューを食い入るように見つめ声を上げた

「……だから何のコントだ?」

キリトはメニューを可視モードにして見せてくる。何だ?と顔を寄せて見るとその異変に気付いた

「(スキルがあり、ほとんどが完全拾得しかけだと?キリトもなら俺もなのか?)」

俺もメニューを開き自分のスキル欄を見てみる。するとそこには、<<片手剣>>、<<武器防御>>、<<索敵>>などのスキルがほとんどが完全拾得の状態であった

「SAO……」

俺がそうつぶやくとキリトははっとしたように声を上げた

「SAOならば、ユイはどうなってる?」

「そうだ!ってうわ……」

アイテム欄を見て絶句するキリト。俺もアイテム欄を開ける。そこには文字化けしたアイテムの名前の数々が

「ふむ……おそらく共通するデータだけ引き継がれたのだろう。アイテムは全くの新規であるからこんなバグが発生した。現に<<片手剣>>はあるけど<<二刀流>>はないだろ?」

「なるほど……っとこれだ」

キリトは指で<<MHCP001>>と書かれたアイテムを選択、ついでアイテム取り出しボタンを押す。そのアイテムは実体化さろ無色透明のクリスタルが現れる

「神様、お願いします」

キリトはそうつぶやくとクリスタルを二度叩く。するとクリスタルが純白の光を発生させた

「あっ……!?」

キリトが驚きの声を上げるが無視し、クリスタルを凝視する。クリスタルは光りながら徐々に形を変える。クリスタルから、かつて出会った少女へと

「「俺だよ……ユイ。解るか……?」」

キリトと完全に一致したその言葉を微笑を浮かべる少女にかけた

「また、会えましたね、パパ、にい……」

ユイはその言葉を言ったとたんキリトの胸に飛び込んだ。キリトは嗚咽を漏らし、ユイはそんなキリトに頬をすり寄せる。ひとしきり、その行為をするとユイとキリトはこちらを見てきた。二人の眼は語っている。なぜ来なかったのか、と

「男に抱きつく趣味はない……ユイ」

俺が手を広げるとユイはキリトの首に回していた手をとき、俺に抱きついてきた

「久しぶりだな……ユイ」

ユイは俺の胸に頬をすり寄せる。俺はそんなユイの頭を撫でる

「そういえば、どういうことなの……」

キリトが言葉に詰まったのは俺がにらんだからだ

「空気が読めんのか、お前は……」

「……すまん」

申し訳なさそうな顔をしているキリト

「まあ、いいから先は?」

「いや、SAO内じゃないのに、何でユイを展開できたのかなー、と思って」

「ちょっと待ってくださいね」

俺の胸に顔を預けたままユイは眼をつぶる。そしてしばらくして眼を開けると言った

「ここは、この世界は、<<ソードアート・オンライン>>のサーバーのコピーだと思われます」

「コピー……?」

「はい。基幹プログラム群やグラフィック形式は完全に同一です。わたしがこの姿を再現できていることからも、それは明らかです。ただカーディナル・システムのバージョンが少し古いですね。その上に乗っているゲームコンポーネントはまったく別個のものですが……」

「何でデータが同じなんだ?」

片手でユイを抱えたまま、俺はメニューを呼び出し可視状態にしてユイに見せる。ユイは眼を閉じると言った

「……間違いないですね。これはSAOでにいが使用していたキャラクター・データそのものです。セーブデータそのものです。セーブデータのフォーマットがほぼ同じなので、二つのゲームに共通するスキルの熟練度を上書きしたのでしょう。ヒットポイントとマナポイントは別形式なので引き継がれなかったようです。所持アイテムは……破損してしまっているようですね。このままではエラー検出プログラムにひっかかると思います。アイテムは全て破棄したほうがいいです」

キリトに目配せをし、俺もアイテムを全て捨てた「このスキル熟練度はどうしたもんだろう」

「システム的には問題ありません。プレイ時間と比較すれば不自然ではありますが、人間のGMが直接確認しない限り大丈夫でしょう」

「そ、そうか。ううむ……こりゃもうビーターというよりチーターだよな……」

「まあ、都合がいいんだが……」

「どういうことですか?」

俺の呟きに反応したユイ

「アスナがまだ現実世界に戻って来ていない。で、ここにいるかもしれないっていう情報を手に入れてここに来たってわけだ。……そういえばユイは管理者権限はあるのか?あるんだったらアスナがいるかどうかわかるだろう」

「ごめんなさい……できるのは、リファレンスと広域マップデータへのアクセスくらいです。接触したプレイヤーのステータスなら確認できますが、主データベースには入れないようです……」

しゅんとしてうつむくユイ。とりあえず話題を変えることにする

「ゆ、ユイはこの世界だとどんな位置付けなんだ?」

「えーと、このアルヴヘイム・オンラインにもプレイヤーサポート用の疑似人格プログラムが用意されているようですね。<<ナビゲーション・ピクシー>>という名称ですが……わたしはそこに分類されています」

ユイは一瞬難しい顔をして発光しそして消えた……ように見えた。膝に何かが触っている感触がするのでそちらをみると顔はそのままにサイズが縮み、翅が生えた姿のユイがいた

「お、おい!?」

キリトが焦ったような声を上げたのでユイを指差してみる

「これがピクシーとしての姿です」

「おお……」

キリトは指先でユイの頬をつつく

「くすぐったいですー」

笑いながらユイは空中に浮かび上がり俺の後ろに隠れた。キリトがorzな格好になったが、ユイの気分を変えることに成功した

「……ユイ、世界樹とかいう場所はわかるか?」

orz状態から立ち直ったキリトがユイに聞いた

「あ、はい。ええと、ここからは大体北東の方向ですね。でも相当に遠いです。リアル距離置換で五十キロメートルはあります」

「うわ、それは凄いな。アインクラッド基部の直径の五倍か……。そういえば、俺はなんでこんな何もない森にログインしたんだ」

「さあ……位置情報も破損したのか、あるいは近傍の経路からダイブしているプレイヤーと混信したのか、何とも言えません」

「どうせなら、世界樹の近くに落ちてくれればよかったのにな」

「全くだ」

俺たちはアスナを助けに来たのだ遊びなど不要だ

「そういえばここでは飛べるって聞いたなぁ……」

キリトは立ち上がると俺の背中にある紫色の翅にさわると

「おお……翅がある。でもどうやって飛ぶんだろ」

「補助コントローラがあるみたいです。左手を立てて、握るような形を作ってみてください」

ユイの言う通りにするとスティック状のオブジェクトが出現する

「えと、手前に引くと上昇、押し倒すと下降、左右で旋回、ボタン押し込みで加速、離すと減速となっていますね」

「ふむふむ」

とりあえずゆっくり押し倒してみる。すると背中の翅が反応し燐光を放ちながら俺の浮力を与える。下降、上昇、加速、旋回、減速、着地とひとしきり練習しちゃんと飲み込んでから地面に降り立つ

「なるほど、大体わかった。とりあえず基本的な情報が欲しいよな……。一番近くの街ってどこかな?」

「西のほうに<<スイルベーン>>という街がありますね。そこが一番……、あっ……」

突然ユイが顔を上げて声を出す

「どうした?」

「プレイヤーが近づいてきます。三人が一人を追っているようですが……」

「おお、戦闘中かな。見に行こうぜ」

「相変わらずパパはのんきですねぇ」

「まあ、キリトだからな……」

キリトはユイ、俺に立て続けに言われちょっと傷ついた顔をしたがウインドウを操作して初期アイテムの片手直剣を背中に装備した。俺もウインドウを操作して腰に装備する

「うわあ、なんかちゃっちい剣だなぁ。軽いし……まあいっか……」

「ちゃっちいのは全面的に同意するが軽さは問題ないぞ?お前の常識がおかしいだけだ。お前の常識は世間一般では両手剣というんだ」

キリトは再びorzの状態になる

「ほらほら、行くんじゃないのか?」

「……ユイ、先導頼む……」

「……了解です」

ユイは苦笑いを浮かべながら飛び立つ。ユイ、キリト、俺の順番で戦闘をしているという場所へ向かった 
 

 
後書き
蕾姫「遅くなりました……」

リン「遅い……零式をやり込みやがって……ちゃんと更新しろ!」

蕾姫「ふぁい……」

リン「といいつつPSPの電源を入れるな!!ってか何だよそのレベルは……まだ五章なのにレムのレベルが52って……エースが40……必要ないだろそんなに……」

蕾姫「目標55!!」

リン「やかましい……とりあえず今日はとことん書けよな」

蕾姫「次もよろしくお願いします……遊戯王の方のアイデアが浮かばない……」
 
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