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転生とらぶる

作者:青竹
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スーパーロボット大戦OGs
  0094話

 突然戦場へと乱入してきたスレイのカリオンは、アイビスの乗るアステリオンへと通常周波数で通信を送る。

「やはりアステリオンか!」
「スレイ! スレイなの!?」
「アイビス……」
「スレイ、戻ってきてくれたんだね。状況は見ての通り。シロガネを奴等の手から救うのに手を貸して!」
「お前がアステリオンに乗っているという事は、ツグミもお前を認めたという事か」
「スレイ?」
「以前言っただろう流星。次に会う時は敵同士だと! 今の私はノイエDCのスレイ・プレスティ少尉……即ちお前の敵だ!」
「どういう事よ、スレイ!? ノ、ノイエDCって……何を考えているのよ!?」

 さて、旧交を暖めるのもそろそろいいだろう。この2人の会話で量産型Wがシロガネの操舵方法を学習する為の時間も稼げた。

「スレイ少尉、お前の任務は何だった? 何故この場にいる?」
「邪魔者は私が引きつける。大尉は自分達の任務を遂行してくれ」

 さて、どうしたものか。個人的にはここでアイビスがスレイと戦って遺恨を残して欲しくはないんだが……スレイの様子を見る限りそれは無理か。となると精々利用するしかないな。

「分かった。その機体は任せていいんだな?」
「ああ、構わない」
「……W16、操舵方法の学習はどうだ?」
「丁度終わりました。すぐにでも航行可能です」
「よし、ならお前達は早急にこの戦場から離脱しろ」
「了解」

 エキドナの返事と共にシロガネの移動が開始され、戦場から遠ざかっていく。
 さて、後はスレイとアイビスだが……
 シロガネを見送りながらそんな事を考えていると、既にカリオンとアステリオンの戦いは始まっていた。
 アイビスの操るアステリオンがマシンキャノンでスレイのカリオンを狙う。カリオンはそれを見事な操縦で回避しホーミングミサイルを発射するが、アイビスはアステリオンにソニック・ブレイカーでT・ドットアレイによるエネルギーフィールドを発生させてホーミングミサイルを防ぎきる。
 戦闘としてはスレイのカリオンが優勢だ。アイビスは元々技量的にスレイに劣っているだけではなく、カリオンが戦闘機と言う事もあり思い切った攻撃が出来ないのだろう。AMと戦闘機では撃墜された時にパイロットが受けるダメージが段違いで、下手をしたら死ぬ可能性もある事だし。いや、でもアイビスはカリオンに乗ってた時によく墜落していたような描写が原作になかったか?
 そんな戦闘が数分続いた頃だろうか、アステリオンからアイビスの泣き言が漏れる。

「駄目だ、スレイを振り切れない!」
「無様だな、アイビス! やはりお前ではアステリオンを使いこなす事は無理なのだ! やはり、その機体は緋色に塗られるべきだった!」

 なるほど、やはりスレイがアイビス達の下から離れたのはプロジェクトTDのNo.1にも関わらずアステリオンがアイビスに与えられたから、か。

「スレイ、あんた、まさか……それを気にして!?」
「黙れ、アイビス! お前は流星。そして、私はお前を敗北の闇に落とす彗星だ!!」
「そこまで言うなら見せてやる! あたしだってアステリオンと一緒に成長しているんだっ!!」

 吠えるように叫んだアイビスがアステリオンをカリオンへと接近させる。
 アステリオンがマシンキャノンを発射しながらロール回転。同時にミサイルを発射し、アステリオンを急加速、そのミサイルに追いつきソニック・ブレイカーでT・ドットアレイによるエネルギーフィールドを展開、そのままカリオンへと突っ込む。

「甘い!」

 スレイのその声が響いたのは、マシンキャノンの弾丸をカリオンが回避するのと殆ど同時だった。そしてミサイルと同時に突っ込んできたアステリオンも同じく回避する。

「今度はこちらの番だな、食らえ!」

 アステリオンの攻撃を回避したその場所から反転、急加速の後ロール回転をしながら、カリオンに装備された2門のGドライバーによる攻撃を行う。
 アイビスと違う所は、ロール回転を維持したまま小刻みに移動しつつ射撃を行っている事だろう。発射された弾丸は攻撃を回避され隙だらけのアステリオンに次々と命中する。
 スレイの攻撃が全て終了した後には、無傷のカリオンと何とかまだ空を飛んでいるものの中破と言える程に損傷したアステリオンの姿があった。

「そ、そんな! RaMVsが通用しないなんて!」
「RaM系のマニューバーが出来たからと言って調子に乗るな! 私にお前ごときのテクニックが通用するものか。悔しければ、より高度なレベルのマニューバーでもやってみせるのだな!」

 さて、スレイとアイビスの戦いは一段落、か。だがこれは戦争だ。果たしてスレイがそれを理解してノイエDCに所属しているのか……試させて貰うとしよう。

「勝負はついたようだな。スレイ少尉、そいつを撃墜しろ」
「そ、それは……」

 やはり戸惑うか。

「どうした? その機体のパイロットはお前の敵なんだろう? ましてや少尉はノイエDC所属で、その機体はハガネ所属だ。撃つのを躊躇う必要がどこにある?」
「……」

 俺の言葉に沈黙で答えるスレイ。やはり、覚悟といえる程のものがないか。そこがスレイとアイビスの大きな違いなんだろう。

「隊長、レーダーに反応。ハガネです」
「ちっ、時間を取りすぎたか。運が良かったな、スレイ少尉」

 量産型Wからの報告と殆ど同時に、ハガネが戦闘区域へと突入してくる。そしてすぐに出撃してくるPT・AM部隊。
 R-1、R-2パワード、アルブレード、グルンガスト、ゲシュペンストMk-Ⅱが2機、シュッツバルト、フェアリオンが2機に……ヒュッケバイン!? しかもあれは008L、か?
 原作の展開を思い出す。……そういえば、リクセント公国でリンからレオナへと渡されたのか。
 レオナ、か。あちらの世界ではユーリアと共にトロイエ隊で俺達シャドウミラーへと戦いを挑んできたな。戦ってから時間はそう流れていない筈なのに、やけに遠く感じられる。
 そんな事を考えている間に、あちらも攻撃準備が整ったのだろう。こちらへと銃口を向けてくる。
 さて、このまま撤退するか? いや、シロガネは損傷したまま撤退している。このままだとハガネに追いつかれて奪い返される可能性があるな。となるともう少し時間稼ぎが必要か。

「ここでハガネの足を止める。各機、攻撃開始。尚、スレイ少尉はそのまま後退。シロガネの護衛をしろ」
「何を言う、大尉! 私はまだ戦える!」
「軍隊に入ったのなら上官の命令に従え。それにトドメをさすのを躊躇うようでは無理だろう。もう1度だけ命令する。このまま後退してシロガネの護衛をしろ。それで今回の命令違反は不問にしてやる。だが、これ以上命令を無視するのならバン大佐に報告をせざるをえなくなる。……テスラ研奪還の戦闘に参加できなくなる可能性があるが、それでも構わないというのなら好きにしろ」
「……くっ! ……了解、した。シロガネの護衛をさせてもらう」

 悔しそうに顔を歪ませながらも、大人しく撤退していくスレイ。
 それを横目で見ながら、通常周波数でハガネの部隊へと通信を送る。

「さて、お前達には今暫く時間稼ぎに付き合って貰おうか。以前と比べてどの程度腕が伸びたのか見させて貰おう」
「インビジブルマンさんよ、あまり俺達を甘く見ていると後悔するぞ? 今日こそはこちらの疑問に答えて貰うからな」

 返事を返してきたのはグルンガストに乗っているイルム。その声には強い戦意が感じられる。

「前にも言ったな? 俺を倒してみせろ。そうしたら何でも疑問に答えてやろう。W1からW10までは2機で1機に当たれ。5機は俺が受け持つ。各機攻撃開始!」

 俺の命令に従い、エルアインスと量産型ゲシュペンストMk-Ⅱが2機でコンビを組み敵のゲシュペンストMk-Ⅱ2機と、シュッツバルト、フェアリオン2機へと攻撃を仕掛ける。
 そうなると俺の相手はR-1、R-2パワード、アルブレード、グルンガスト、ヒュッケバイン008Lか。

「おいおい、5機を1機で相手にしようとするのは幾ら何でも俺達を甘く見すぎてはいないか?」
「油断するな。敵はインビジブルマンだ。聞いた話だと奴等1部隊でアフリカから撤退した残存部隊を殲滅したらしい」
「マジっすか!? と言うか、俺がアースクレイドルにいた時はあんな部隊見た事ないんすけど」
「どちらにしても、油断していい相手じゃなくてよ」

 リュウセイ、ライ、アラド、レオナの声が聞こえてくる。

「さて、今回はリュウセイ・ダテが言う通り5対1だからな。今までのように手加減はしてやれないが、覚悟はいいな?」
「って、俺の名前を知っている!? どこかで会った事あるか?」
「先程も言っただろう? 俺を倒してみせたら何でも質問に答えてやる、と。では……行くぞ! T-LINKシステム、フルコンタクト!」
「T-LINKシステムだと!?」

 ライの驚く声を無視して、T-LINKシステムへと念動力を流し込む。それにより増幅された念動力が、触感に近い第六感となり周囲の空間を把握して空間内に存在する敵機の細かい動きも捕捉可能になる。念動力による結界とも言えるこの空間。H×Hの念の技術の1つ、円のようなものだと言えば分かりやすいだろうか。
 念動力LV.10の俺だからこそ出来る技、と言ってもいいかもしれない。

「まずは散らばって貰おうか!」

 クロノスからビームガトリング砲とリニアレールガンの砲身を展開。武器ラックからガン・レイピアを取り出し5機相手に特に狙いを付ける事もなく撃ち放つ。

「ちぃっ、全機回避だ! 回避しきれない機体はグルンガストの後ろに回れ!」

 イルムの指示に従い、R-1とヒュッケバイン008Lは見事に攻撃を回避する。R-2パワードは多少装甲を削られながらもグルンガストの後ろへ。グルンガストはその頑丈な装甲を活かして攻撃に耐える。その4機に関してはダメージは最低限に抑えたと言ってもいいだろう。だが。

「うわっわああぁぁぁぁぁぁあっ!」

 回避行動が遅れたアラドのアルブレードは右脚をガン・レイピアのビーム弾に貫かれ、バランスを崩して地面に倒れ込んだ所にビームガトリング砲の細かいビーム弾で打ち据えられる。
 幸い1撃1撃の威力は低いビームガトリング砲なので生命に別状はないだろうが、機体は右脚と左腕が破壊されている。少なくてもこの戦闘でこれ以上戦うのは不可能だ。
 そんなアラドへと通信を送る。

「ふん、こんな所でやられているようでは、ゼオラを助け出すのは諦めた方がいいかもな。大人しくアギラの玩具にされている彼女を眺めていろ」
「なっ、あんたゼオラを……」
「己の欲しい物を手に入れるには強さが必要だ。特にあのアギラから己の相方を取り戻すのならな」

 アラドにそこまで言った時、念の結界に反応を感じ機体を後方へと移動させる。

「T-LINKナッコォっ! って、あれ!?」

 その叫びと共に突っ込んできたR-1の攻撃がつい数秒前までグロウセイヴァーがいた場所を貫くが、既にそこに俺の姿はない。

「ファイア・ダガー発射」

 そのR-1の背へと向けてファイア・ダガーを発射する。だが、リュウセイも念動力者だけありT-LINKシステムによってか、攻撃のほぼ全てを回避して数発の被弾だけで済ませる。

「追撃だ、食ら……っ!?」

 T-LINKシステムが咄嗟にレオナのヒュッケバインによる攻撃を感知し、ガン・レイピアの銃口をを咄嗟にそちらの方へと向けて発射する。それと殆ど同時に、空中でマグナ・ビームライフルとガン・レイピアの攻撃が命中、相殺される。

「後ろに目でもあるというの? こうなるとT-LINKシステムを使っているというのもまんざら出鱈目でもないようね」
「なるほど。攻撃に入るタイミングが上手い。あちらよりも腕自体は上だな」

 思わず呟く。だが、考えてみれば当然だろう。こちらのレオナはDC戦争、L5戦役と修羅場を何度も潜ってきているのだから。

「あちら? 何の事かしら?」
「さて、な。知りたかったら」
「俺を倒してみせろ、だろう? 既に聞き飽きたよ、その台詞はなっ!」

 その言葉と同時に飛んできたグルンガストの右腕、ブーストナックルへとバルカンポッドからバルカンを発射。ブーストナックルを破壊する事ではなく攻撃をそらすのが目的なので、1ヶ所へと集中してバルカンの弾を当て続ける。

「相変わらず、不意を突くのが上手いな」
「あんたみたいな凄腕と真っ正面からやり合うのは疲れるんでね。小細工もさせてもらうさ……ライっ!」
「ハイゾルランチャー、シューッ!」

 横へと移動したグルンガストの背後に隠れていたR-2パワードのハイゾルランチャーがこちらへと向けて発射された。

「加速っ!」

 咄嗟に加速とクロノスのブースターを利用してその場から待避。そのすぐ後にR-2パワードのハイゾルランチャーから発射された10条の光が通り過ぎる。

「収束ではなく、散弾タイプのハイゾルランチャーなら攻撃を当てるくらいは出来ただろうに」
「こいつ、R-2パワードの事を知っている? T-LINKシステムといい、こいつは一体……」

 仕切り直しと言うべきか、4機の敵と向かい合いこの戦闘の第2幕が開始される。
 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:28
PP:35
格闘:218
射撃:236
技量:228
防御:225
回避:253
命中:275
SP:366
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:A
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP20
   覚醒 消費SP32
   ???

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.8
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???

撃墜数:134 
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