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ソードアート・オンライン~黒の剣士と紅き死神~

作者:ULLR
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アイングラッド編
SAO編
  第一層ボス攻略

 
前書き
初ボスです。戦闘描写書けるかな…(汗) 

 



第一層トールバーナ



ゲームが始まって1ヶ月、約2000人が死んだ。理由は言わずとも、モンスターとの慣れない接近戦。これは予想できたので、俺はしばらく始まりの街周辺でそれとなく近接戦闘のレクチャーをしたり(もちろん無料で)、夜は迷宮区付近もしくは中でレベル上げをしていた。
それでもまぁ死ぬやつは居るわけで……やれ教え方が下手だのお前のせいだの責任取れだの……。

挙げ句の果てには、敵打ちだのとか言って襲い掛かってくる脳足りんとか。それで相手をオレンジにしても似たようなやり取りが起こるのが目に見えたので、ひたすらダッシュで迷宮区の方に逃げると…(街の方に逃げると追ってくる)。

一方、どうしようもない死に方は自殺だ。まぁこれが居るは居るは……流石にこいつは専門外だ。ぶちゃけ面倒見切れん。

そんな紆余曲折あってついに初のボス攻略の日がやって来た。今、リーダー役のプレイヤー(ディアベル……だっけ?)があれこれ言っているところだ。

「ボスの攻略は危険度が大きい。少しのダメージが致命的になることもある……」


他のプレイヤーが頷き納得の様子を見せると、


「そこで、危険度を下げるために皆にはパーティーを組んでもらう。初めて会った者と組むのは不安かも知れないが、皆の安全のためだ。了解してくれ」

もっともな話だが、俺にとっては大問題の1つだった。昼間は人助け、夜は過疎エリアでのレベリング。攻略組の知り合いはおろか、フレンドも1人だっていない。

どうしたものかと考えていると。

「なあ、あんたもパーティー組まないか?」


驚いて声のした方向を見てみると、暗色を基調とした革防具の男(少年か?)が話しかけてきた。俺が黙っていると。

「あ……もう組んじゃったならいいんだ。なんか一人っぽかったから……」

そう言って去っていこうとする少年(俺もだけど)を慌てて呼び止め、

「いや、急に話しかけられたから驚いただけだ。俺も組んでくれる奴がいなくて困ってたんだ」

「じゃあ、俺と……あと一人いるんだけど組んでくれないか?」

「ああ。こっちこそ宜しくな。俺は、レイだ」

「キリトだ。宜しく」

軽く握手し、もうひとりの方へ向かう。顔は隠れて見えないが、恐らく女性プレイヤーだろう。

(こんな最前線に出てこれる程の根性のある子がいるなんて……世間は広いな)

その子にも自己紹介し(名前は言われなかった)、とりあえずその場は解散となった。














団結式をするような雰囲気でもなかったので、主住区の市場で回復ポーション類を買い、武器屋で武器の耐久値を回復(ちなみに現在は両手剣を使っている)し……おっと、もう暇になった……どうしよう。

少し考えたすえキリトにメッセージを送り、大まかに作戦を立てることとなった。

「作戦といっても、俺たち余り物はボスの取り巻きであるルイン・コボルト・センチネルを倒すだけになると思うんだ。俺が奴らの武器をパリィするから、あの子とレイがスイッチしながら倒す。その間に襲って来る奴らは俺が引き受ける」
「ん……それだとお前に負担にならないか?三人もいるんだから、パリィ・サポート役は交代の方がよくないか?」
「気持ちは嬉しいけど、少なくともあの子には荷が重すぎる……なんとなく初心者っぽいし」
「まあ、そうだな。俺は大丈夫だ。自慢じゃないが、今始まりの町付近でレベリングしてる奴らの半数は俺が戦い方教えたやつらだ」
「そうなのか?悪いな……俺たちが先走っちゃったせいで」
「いいんだよ。好きでやってたんだから。まあ、自分の無能さを棚に上げて逆恨みしてきたやつに襲われたりして大変だったが」
「……いるよなそうゆうやつ」

その後、キリトに効率的な立ち回りや、安くていい武器屋などの情報をもらい、後は解散した。



別れ際に俺は確信した。キリトはβテスター、それもかなりの手練だ。そして、恐らく今回の指揮を取るディアベルも…。


「対立は……しなさそうだな」


キリトの垣間見た性格上あいつはあまり目立ちたくないようだ。その気持ちは解る。








夜、周りが団結式で湧いている中、隅で話すキリトとあの子を見つけた。並んでパンを食べる二人、時折二人は言葉を交わすが長くは続いてはいないようだ。




キリトは何か変わろうとしている。自分のために、現実に戻るために。そして、そう遠くない将来は………。




「ふっ。飲んでもないのに酔ったか?」




黙ってパンをかじる二人に背を向け






自分の思考が流れた先を一笑し、俺は宿に戻って行った。












 
 

 
後書き
あれ、戦闘シーンいかなかったぞ?まあいいか。

早速二人の読者様から感想を頂きました。ありがとうございます!

そして、切実なる願い……オリキャラプリーズ!!!!!!!
現在大募集中です。一人ぐらいはモヤモヤ考えてはいるのですが、どうにもイメージがまとまんないです。

最後にレイ君がさらっと予言してますが、まあ皆は何考えてるかわかるよね(笑)

次回こそボス戦です。なるべく早く書きます! 
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