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とある科学の対能力者

作者:kagerou
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対能力者

 
前書き
初の作品です。
お手柔らかにお願い致します 

 

暗い路地、数人の男達が音を殺し駆ける。男達は何処か慌てた様子で走り続けた。
それはまるで“何か”から逃げているような、否、実際に逃げていた。

「何処から……はあ…情報が…漏れやがったんだ……はあ……クソッ!」

「少しは……ハァ…黙って走りやがれ!」

「お前ら……ケホッ…喋ってる余裕ねぇだろォ!」

息も絶え絶え男達はスーツケースを抱え走る。
もう少しで裏路地を抜ける。この先で別の仲間と落ち合い逃走する手筈になっている。頑張れ、頑張れ。
男達は己を、仲間を、励まし走り抜ける。
その先に絶望があるとも知らずに

「御疲れ様」

「…ぁ……」

誰が漏らしたかはわからない。
ごく小さな呟きだった。
しかしながらその呟きにはハッキリと“恐怖”が含まれていた。
男達を迎えたのは仲間ではなく

「ではゆっくりと眠ってくれ」

金色の瞳をもつ悪魔だった。


















「これは酷いな……」

学園都市の警察とも言えるアンチスキル。
そこに所属している男がそう吐く。

「報告によるとこいつら強能力者(レベル3)だろ?こんだけやられてんだから大能力者(レベル4)が関わっていると見たな俺は」

「いや、違うみたいだ。何でも死因は射殺なんだとよ。」

「じゃぁあれか?裏路地から出たところをスナイプでバーン」

「まぁそれだったら良いんだけどさ……どうもこの車を見るとね……」

そういいアンチスキルの男は現場に残されたほぼまっ平らに潰された車体を横目で確認した。

「こりゃ、対能力者(レベルキラー)じゃねぇか?」

「おいおい、やめてくれよ。そう言う定かでもない噂のせいで捜査は難航してんだ。能力者が銃器を使っただけだろ?」

「ま、でもよ。後は裏の奴等が勝手にやるだろうよ俺達は適当にボランティアしてれば良いの」

「適当だなお前は」








―――――同時刻

「アァ……たりぃ…」

金の瞳をもつ少年が裏路地を歩いていた。その眠たそうな顔とは裏腹に隙のない歩きをしていた。
少しして立ち止まり辺りを見回した。

「確かこの辺だと思ったんだが」

ふぁ~と欠伸をし、頭の後ろで手を組むと再び歩きだした。
数分後、少年は立ち止まり路地に捨ててあったポリバケツを蹴り飛ばした。

「あった」

ポリバケツがあった場所にはメモリースティックが1つ落ちていた。
少年はその特徴的なくすんだ灰色の髪をかきむしりそれに手を伸ばす。
手にしたそれをポケットに突っ込みまた大きい欠伸をし、裏路地を抜けた。




対能力者(レベルキラー)

今学園都市で囁かれている噂の1つ。
曰く、そいつは無能力者(レベル0)
曰く、そいつは無能力者(レベル0)は襲わない
曰く、そいつは能力者を圧倒する
曰く、そいつは超能力者(レベル5)に匹敵する
曰く、そいつは金の瞳をもつ
など色々な噂が存在する。
ある者は真っ向からそれを否定しある者はそれの存在を信じた。
十人十色の反応。
さらに対能力者(レベルキラー)による被害ではないかと言われる事件が幾つもあり、無能力者(レベル0)対能力者(レベルキラー)に助けてもらったなどの証言もあるため噂が噂でなくなりつつあった。



あるビルの一室。
眼鏡をかけたスーツの男とコートを羽織った男がいた。
眼鏡の男は机に置いてある珈琲をすすりコートの男に報告書を手渡した。
コートの男は煙草を灰皿に捨てその報告書に目を通した

「ほう、順調なようだなアレは」

コートは左手につけられた“腕時計”が気になるのかカチャカチャといじりだす。

「はい、最初の方こそ戦闘も駄目駄目でしたが今では本当に超能力者にでも勝てるかもしれませんねアレは」

眼鏡は満足げに言った。
そして自分がしている“腕時計”をチラ見する。

「ふん、忌々しい科学に虐げられた我々が科学でこの屈辱が晴らされる時がくるとはな。
しかしまだ完全というわけではないのだな?」

「はい、わずかながら不安要素もあり、アレもまだ未完成かと」

「まぁ良い、時間はたっぷりとある」

コートはようやく落ち着いたのか“腕時計”をいじるのをやめた。




―――――公園



「それで例の“アレ”はどうなったにゃ?」

「“アレ”ならもうてめぇの家に届けておいたよ」

「え……黒時峰(くろときみね)まさか……」

「アァ、留守だったからてめぇの義妹にわたしといたよ“メイドにゃんにゃん”」

「終わったにゃ…」

ベンチには金色の“腕時計”をした灰色の髪の少年が寝転がっており、そのベンチに金髪のサングラスをかけた少年がもたれかかっていた。
金髪の方は額に手をあて項垂れていた。
それも束の間金髪の少年、土御門元春(つちみかど もとはる)は呟く。

超能力者(レベル5)増加計画」

「アァ?超能力者(レベル5)増加計画だ?どういう意味だ」

「言葉のままだにゃ」


絶対能力者(レベル6)なんちゃらなら知ってるが」

「そのパクリみたいなもんだぜい。と言っても絶対能力者(レベル6)なんちゃらとは比べるまでもなく穴だらけで本当に超能力者(レベル5)が増加できるのかは不明だけどにゃ~」

「アァ…そう……」

灰色の髪の少年、黒時峰はそのまま目を閉じた。しばらく静寂が続き土御門が口を開いた。

「今回はその撲滅、及び関係者の抹殺だぜい」

「………。」

「おっと、そろそろ中学に向かわないとにゃー。じゃ、伝えたからにゃー」

土御門は手をブラブラと振りながら公園を後にした。
黒時峰は手だけをベンチの下にくぐらせそこに置いてあったスーツケースを引きずり出し蓋を開けた。

「ミスト3つとサブマシンガン一丁……たりぃ…」

黒時峰は悪態をつき再び瞼を下ろした。







 
 

 
後書き
文字数も少なく短い上、亀ですがどうぞよろしくお願いいたします 
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