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対決!!天本博士対クラウン

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第六十一話


                   第六十一話  また集合
 程なくして次の塾の時間になった。六人の前に先生が来た。そして早速。
「皆さん」
「先生、あれですよね」
「そう、あれです」
 華奈子の問いに対してスムーズに答えが返って来た。
「博士が帰って来られました。皆さん御存知でしょうか」
「はい」
「知りたくなかったです」
 梨花と赤音がそれぞれ答える。赤音の顔は憮然としている。
「あれですよね、ゴキブリが」
「あれ。ゴキブリさんなんですか」
 美樹と春奈も言う。彼女達はもうわかっていたのだ。
「それで皆さんに御願いがあります」
「あれですよね」
 美奈子が先生に問う。
「あの博士を何とかしないと」
「それです。いいでしょうか」
「いいも悪いもあんなの放置しておいたら大変じゃない」
 華奈子の言葉は実に正論であった。確かにその通りなのだ。
「だからやっぱり」
「博士は今御自身の研究所におられます」
 そこに無理矢理帰ったことも皆知っている。知りたくなかったが。
「そこからあのゴキブリさん達をあちこちに放っています」
「じゃあわかりました」
 華奈子が答えた。
「研究所まで行ってあの博士を」
「御願いできますね」
「そうしないと大変ですから」
 美奈子が述べる。嫌になる程わかっていることである。
「今回も是非」
「はい、それでは皆さん」
 先生は笑顔だった。笑顔で六人に告げる。
「宜しく御願いしますね」
「それにしても」
 それでも六人にはまだ言いたいことがあった。だが言いたい本人はここにはいない。
「あの博士って何をやってもトラブルになるのね」
「それがあの人の趣味なのです」
 トラブルを起こすことが博士の趣味なのだ。他には大量破壊兵器の開発や無差別攻撃、じ生体実験等を趣味としている。なおその際他人の犠牲は意に介さない主義である。
「ですから。気にしてはいけません」
「わかりました」
「もうわかっていましたけれど」
 華奈子と美奈子はそれぞれ呆れた調子で言う。
「とんでもない御爺ちゃんですね」
「そもそも何歳かわからないし」
「お元気なのです」
 先生の言葉はかなりずれていた。
「御身体も御心も」
「自重して欲しいわね」
「全く」
 だがそんなことを言っても結局は何にもならず六人と博士の戦いがまたはじまるのであった。


第六十一話   完


                  2007・11・14 
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