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対決!!天本博士対クラウン

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第五百四話


                第五百四話   モーツァルトを聴くと
 小田切君は博士と共にモーツァルトを聴いている。オーディオルームの中のソファーに腰掛けてくつろいでいる。
 そのうえでだ。こう言うのだった。
「やはりこの音楽はいいですね
「フィガロの結婚じゃな」
「はいかなりいいですよね」
「同感じゃ。それでじゃ」
「それで?」
「小田切君はこの音楽を聴いてどう思うのじゃ」
「モーツァルトを聴いてですか」
 小田切君も博士に応える。
「そうですね。落ち着きます」
「落ち着くか」
「はい、かなり」
 そうなるというのだ。
「かといって眠くもならないですね」
「それだけモーツァルトの音楽が素晴らしいということじゃ」
 それも一因となってこそだった。
「くつろげてそのうえで落ち着けるのはな」
「何か魔法みたいですね」
「うむ、そうじゃな」
「それですと。ただ」
「ただか」
「はい。何か」
「その通りじゃ。モーツァルトの音楽はじゃ」
 どういったものかとだ。博士は語る。
「わしも真剣に疑ったことがある」
「モーツァルトについえですか」
「あまりにも興奮し心かリラックスするからのう」
「理由は二つなんですね」
「そういうことじゃ。そしてじゃ」
「そして?」
「わしもじゃ」 
 博士自身もだというのだ。
「リラックスしてそれでじゃ」
「それでなんですか」
「モーツァルトを聴くと人体実験をしたくなる」
 博士の趣味のだ。それをだというのだ。
「ついついな」
「あの、モーツァルトを聴いてもですか」
「他には生物兵器や科学兵器もあるぞ」
「化学もですよね」
「うむ。インスピレーションが出て来る」 
 博士の中ではそうしたものは出て来るものなのだ。ビッグバンから生きていてあらゆる世界を行き来できる博士らしかった。
「そうした意味でも好きじゃ」
「そういうことですか」
「むっ、何か不都合があるか」48
「博士のことはもうわかっていますので」
 それでだと言ってだ。博士と一緒にモーツァルトを小田切君と共に聴く博士だった。そしてこれがまた危うい騒動につながるのだった。


第五百四話


                       2012・7・10 
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