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対決!!天本博士対クラウン

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第三百九十二話


               第三百九十二話  驚く姉妹
 華奈子と美奈子はだ。先生達からワインを飲んだ話を聞いてだ。驚いてこう話すのだった。
「うちのお父さんそんなに飲まないわよね」
「お母さんもね」
 美奈子が華奈子に話す。
「ワインだと二人共一本ずつね」
「それが限界よね」
「それが二人共五本ずつって」
「お酒ってそんなに飲めるのかしら」
 華奈子は首を捻りながら話した。
「どうなのかしら」
「多分無理よ」
 美奈子はすぐに華奈子に話した。
「私達が大人になってもね」
「お父さんもお母さんもお酒弱いからよね」
「遺伝ってあるから」
 それが理由だった。
「私達は五本も飲めないと思うわ」
「そういえばあたし達の親戚って」
 そちらはどうなのか。華奈子から話した。
「あれよね。お酒強い人いないわよね」
「そうでしょ?一人もいないでしょ」
「だから。そういうのを考えたら」
「私達絶対にお酒強くないわ」
 美奈子は多少残念そうに華奈子に話した。
「それはわかっておいてね」
「うん。じゃあ先生達って」
 そうしたことを考えて翻って先生達のことを考えるとだった。
 華奈子はだ。こう話したのだった。
「尋常じゃない位お酒強いのね」
「多分ね。ワイン五本で」
「それで全然平気だったらしいわね」
「そう、そんな人だから」
 それならばだというのだ。二人はさらに話す。
「特別だと考えたらいいわ」
「わかったわ。あたし大人になっても」
「お酒はあまり飲まないようにするのね」
「だって。あれでしょ?」
 華奈子はここで実に華奈子らしいことを言うのだった。その表情はいつものあっけらかんとした明るいもので。出す言葉もそうなっていた。
「お酒って楽しむ為に飲むものよね」
「そう言われてるわね」
「それだったらよ。そんなに沢山飲む必要ないじゃない」
「量の問題じゃないのね」
「だから。お酒って」
 また言う華奈子だった。
「楽しむものだから」
「そうね。それじゃあね」
「滅茶苦茶飲む必要もないからね」
 これが華奈子の考えだった。そして美奈子も双子の相方のその言葉にだ。穏やかで優しい笑顔になって。そのうえで頷くのだった。


第三百九十二話   完


               2011・5・29 
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