| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

久遠の神話

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第九話 戦いの意義その三


「十三人の中で生き残るのは一人」
「誰がそうさせているんでしょうか」
「神様だろうか」
 工藤は食べながら考える顔を見せる。
「それをそうさせているのは」
「神様ですか」
「そうじゃないのか?まだはっきりわからないが」
「その辺りも調べたいですね」
「あの銀月って娘は」
 聡美のこともだ。話に出た。
「知っている感じだな」
「ええ、あの娘はそうですね」
「あの娘と少し話してみるか」
 工藤はこう高橋に提案した。
「この戦いのことをな」
「ですね。俺達だけじゃ調べられてわかることは僅かみたいですし」
「国家のことならわかる」
 それならというのだ。
「俺達の仕事には調べることもあるからな」
「ええ、それはよく」
「しかしだ」
 だがだ。それでもだというのだ。
 工藤はだ。この戦いについてはだとだ。またレバニラを食べながら話す。
「この戦いは本当に何もかもがわからない」
「何なんでしょうね、本当に」
「しかし全てわからないといけない」
 この絶対条件が提示された。
「そして終わらせないとだ」
「いけないですよね」
「その通りだ。俺達の仕事だからな」
「ええ、それじゃあ」
「さて」
 最後の八宝菜はだ。同時にだった。
 食べ終えたところでだ。工藤は目の前の高橋に言った。
「昼食はこれで終わりだ」
「後はですね」
「午後のトレーニングの後でだ」
「八条大学に行きますか」
「そうしよう。だがその前にだ」
 そのだ。トレーニングの前、そして昼食の後でだというのだ。
 工藤は高橋にこう提案した。
「いいだろうか」
「甘いものをですね」
「デザートだ。それを食べようか」
「そうですね。何がいいでしょうか」
「コンビニで何か買う」
 中華料理の後はだ。それだというのだ。
「そこで何か買うか」
「コンビニで。それじゃあ」
「チョコレートにするか」
「俺はアイスクリームにします」
「君はアイスが好きだな」
「工藤さんはチョコレートなんですね」
「昼はあれがいい」
 そのだ。チョコレートがだというのだ。
 そしてだ。高橋も言う。
「俺もですよ。昼はやっぱり」
「アイスか」
「特に中華料理の後は」
 アイスだとだ。高橋は笑って話した。
「アイスですよ」
「口直しか」
「ですね。中華は結構脂っこいですから」
 もっと言えばかなりだ。しかし二人はまだ若いせいかこう言えた。
 その高橋がだ。また言うのだった。
「じゃあそれでいきますか」
「コンビニに行ってそうして」
「アイスとチョコレートをそれぞれ買って」
「デザートにしよう」
「はい、それじゃあ」
 こう話してだった。彼等は。  
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧