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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第二十三話 甲冑乙女その二

「いい具合にね」
「そうじゃろう。わしは戦だけを見てはおらん」
「政もだというのね」
「左様じゃ。天下とは何かじゃ」
 ここから話すノブナガだった。
「手に入れるだけでは駄目なのじゃ」
「そういうことね。どうやらそうした貴女達だからね」
「スサノオが仕掛けてきたのじゃな」
「そう思うわ。どうやらね」
「ふむ。ではじゃ」
 どうかとだ。ここでだ。
 ノブナガは強い目になりだ。こうビアンカに言ったのである。
「スサノオはわし等に民から仕掛けて来るのかのう」
「その可能性もあるわね」
「奴は民を害する奴なのか?」
「過去にそうした策を仕掛けて来たことも多いわ」
「それ許せぬな」
 そのことを聞いたノブナガの目が鋭いものになる。
「その時はスサノオを成敗してやるわ」
「民を害することは許さないのね」
「断じてな」
 ノブナガは断言する。
「例えどの様なやり方でもじゃ」
「伊達に天下を目指す訳ではないのね」
「天下を手に入れ何をするかじゃ」
 ノブナガが見ているのはそれだった。
「ただ欲を満たすだけでは何もならぬわ」
「それでは器が小さいわね」
「わしは大器じゃ」
 自負があった。この自負がだ。それ故の言葉だった。
「それに相応しいことをするわ」
「わかったわ。じゃあ私達もその貴女にね」
「仲間としてじゃな」
「戦わせてもらうわ、この世界でもね」
「仲間か。安土等の戦ではじめて知ったがのう」
「その安土城が一度派手に壊れた戦ね」
「うむ、天下はわしだけではない」
 ノブナガは確かな顔でビアンカに言っていく。
「仲間達もおる。天下を治めるのも一人ではできぬ」
「そういうことがわかったのね」
「壊れた城はまた建て直せばよい」
 今の安土城の様に、そうだというのだ。
「しかしじゃ。仲間はそうはいかぬ」
「それだけ掛け替えのない存在だからね」
「人は死ねばそれで終わりじゃ」
 こうも言うノブナガだった。
「だからじゃ。それはじゃ」
「そうね。それじゃあね」
「うむ、御主達も仲間じゃ」
 他の世界から来ただ。彼女達もだというのだ。
「ならばじゃ。これからもじゃ」
「ええ、それじゃあね」
 ビアンカもノブナガも笑みになる。そのうえでの話だった。
 ライダー達はこの時ヒデヨシと共にだ。四人でだ。 
 琵琶湖の岸辺にいた。そしてその巨大な湖を見ていた。その中でだ。
 ヒデヨシは三人でだ。笑顔でこんなことを言うのだった。
「やっぱり琵琶湖っていいですよね」
「はい、そうですね」
 光が穏やかな笑顔でだ。ヒデヨシのその言葉に応える。
 琵琶湖は青と銀に澄みだ。静かな水面を見せている。その上を船達が行き来している。
 その琵琶湖を見てだ。光もヒデヨシに言うのだった。
「見ているとそれだけで落ち着きますね」
「海みたいですよね」
「この琵琶湖は」
「私ずっと東京の方にいて」
 ヒデヨシはその身の上を話す。
「こうした湖って見たことなかったんですよ」
「海はありますよね」
「はい、あります」
 それはだというのだ。
「私海大好きなんですよ」
「海っていうと」
 ここでだ。三輪がだ。海と聞いてだ。
 少し微妙な顔になりだ。こんなことを言ったのである。
 
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