| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

万華鏡

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二話 はじめての演奏その八


「避けたいから」
「じゃあ。皆で」
「その場合はどうするかね」
「それじゃあだけれど」
 琴乃はここでこう言った。
「練習するのがいいんじゃないかしら」
「練習なのね」
「うん。だって何でもやっていけば」
 どうなるかとだ。琴乃は里香に話すのだった。
「上手になっていくじゃない。だからね」
「歌と演奏もなのね」
「やっていけば両方同時に上手にできるようになるよ」
 明るく前向きにだ。琴乃は里香に話した。
「そうしていけばね。私だってね」
「琴乃ちゃんも?」
「私が中学の時にバスケ部だったのは言ったわよね」
「うん、それはね」
 聞いたとだ。里香も答える。
「聞いてるわ」
「最初はドリブルなんて全然できなかったのよ」
 中学一年の頃をだ。琴乃は笑って話した。
「全然ね。けれどね」
「練習してできるようになったの」
「そうなの」
 笑顔で里香、そして他の三人に話す。
「何度も何度も練習して。シュートだってね」
「できるようになったのね」
「何でも練習すればできるから」 
 だからだというのだ。
「練習しよう。そうしよう」
「うん、それじゃあ」
 里香が最初に頷いた。そうして。
 他の三人もだ。それぞれ笑顔を見合わせて話した。
「そうね。分けるよりもね」
「一緒にやるのを続ければいいよな」
「最初は駄目でもね」
 やっていけばだとだ。三人も言う。そうしてだった。
 美優はすぐにだ。他のメンバーにこう言った。
「じゃあ早速な」
「うん、もう一度よね」
「練習ね」
「それするのね」
「琴乃ちゃんメインなのは変わらないけれどな」
 だがそれでもだというのだ。
「あれだよ。あたし達もそれぞれ歌ってな」
「練習していくのね」
「ここは」
「ああ、そうしような」
 これが美優の提案だった。
「そうしてお互いにチェックもしていこうな」
「練習するのと一緒にね」
 彩夏がにこりとして美優の今の言葉に応えた。
「そうしてよね」
「ああ、そうすればいいだろ」
「そうしたら余計に腕があがるから」
「あたしにも言ってくれよ」
 美優は遠慮するなとも言った。リーダーである自分に対してもだ。
「あたし言われて伸びるタイプだって兄貴に言われてるんだよ」
「お兄さんに?」
「口の悪い兄貴だけれどな」
 こう言ってもだった。美優の顔は明るかった。
「それでもな。あたしは言われてそれでな」
「伸びるのね」
「そういうタイプなのね」
「自分でもそう思うからな」
 だからだ。尚更だというのだ。
「遠慮はしないでくれよ」
「わかったわ。そこまで言うんならね」
 景子が最初に笑顔でだ。美優に応えた。
「遠慮なく言うわ」
「ああ、それじゃあな」
「私もね」
 そして自分もだとだ。景子はここで言った。
「遠慮なくね」
「言っていいんだな」
「そういうことは平気だから」
 こうも言ってだった。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧