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チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?

作者:虚空
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『温泉でゆっくり……できたらいいな』

 
前書き
かなり遅くなってしまってすいません。

何とか投稿できました。 

 
どうも黒帝 零です。

今回もまたなのはの一言から始まります。

「零お兄ちゃん なのは達と一緒に温泉に行くの!」

ある日俺の家へと遊びに来ていたなのはがオヤツの千歳手製豆大福を頬張りながら突如のたまう。

「へ?」

突然のなのはの言動に読んでいた本から目を離しなのはを見つめる。

「温泉ですか?」

そんな中最初に聞き返したのは千歳だった。

「そうなの! 家族みんなで行くの!」

千歳の返答に笑いながら言うなのは。

「へぇ~」

温泉か……日本人として心惹かれる単語だよね。

「お兄ちゃん達も一緒に来てほしいの!」

「いいのか?」

馴染みとはいえ一応部外者なんだが?

「私もですか?」

「うん! 千歳さんも一緒に来てほしいの!」

「ありがとうございます」

そういや温泉にもジュエルシードがあったな。

「ところでいつ行くんだ?」

「明日なの!!」

「早ッ!?」

いくらなんでも急すぎなイカ?

「かなり急だね……」

「ダメ?」

上目使いで俺を見るなのは。

やめて!

そんな目で見られたら俺の精神力がもたないから!

「いや まぁ 別に大丈夫だけど」

できるならもう少し早く言ってほしかったな。

「よかったの!」

「では私は準備をしておきます」

そう言ってリビングから出て旅行の準備に取り掛かる千歳。

「わかった」

「温泉楽しみなの!」

「そうだね~」

事件さえなければね~。

「うん! アリサちゃんやすずかちゃんも一緒だから楽しみなの!」

「賑やかになりそうだね」

「そうなの!」

「ところでなのははもう明日の準備は出来ているのかい?」

「そういえばまだなの……」

オイオイそりゃねーぜセニョリータ。

「ならそろそろ家に帰る? 明日の準備に時間がかかるだろ?」

「う~ わかったの……」

名残惜しそうな顔をするなのは。

「じゃあ家まで送るよ」

「うん!」

俺はこの後なのはを家まで送り桃子さんに着せ替え人形にされそうになりつつもなんとか逃走に成功し、

その後俺自信も帰路についた。

そして家に帰ってからフェイトの部屋を訪ねる。

「フェイトいるか~?」

「はい」

部屋の扉を開けて出迎えてくれるフェイト。

「どうしたんだい?」

「いや 実はな……」

俺はフェイトとアルフに明日の事について説明をする。

「温泉?」

「まぁ ようは地面から湧く自然の風呂かな?」

「この世界ってそんなのもあるんだ」

温泉に馴染みが無いのかとても不思議そうな顔をする彼女。

「一応料理は作り置きして冷蔵庫にしまっておくから電子レンジて温めて食べるんだぞ」

放っといたら適当なもので済ませようとするからちゃんと用意しとかなきゃね。

「はい」

「はい コレが家の鍵だから」

俺はフェイトに家の鍵を渡す。

「ありがとう」

笑顔で鍵を受け取るフェイト。

そして翌日、

「今日はよろしくお願いしますね士郎さん」

「やぁ 零君」

俺は士郎さんに挨拶をし、

「本日はお招きいただきありがとうございます」

「いえいえ こちらこそいきなりですいません」

千歳は桃子さんと挨拶を交わす。

「眠い……」

低血圧な上に寝不足で機嫌の悪い恭也さん。

「恭也……大人気ないわよ」

彼女である忍さんに宥められる恭也、

「あいかわらずね」

「そうだね」




「おりょ? アリサちゃんにすずかちゃんも一緒なんだね」

待ち合わせ場所にいたアリサとすずかの二人を見て問う。

「そうよ! こんなかわいい私達が一緒なんだから感謝しなさいよね!」

フンッ!と胸を張って答えるアリサ。

「はい お姉ちゃんも一緒ですが」

問いに対し姉の方をチラリと見てから答えるすずか。

「そうみたいだね」

それからしばらくし、

「さて……そろそろ行こうか」

士郎さんの言葉に全員が反応する、

忍さんに首を引っ張られて連れてかれる恭也。

うん……しっかり尻にしかれているな。

「し しかし! なのはと同じ車にアイツが「ゴスッ!」ぶらす!?」

話しの途中で鈍器で殴られたかのような音がし、

そのせいか変な言葉を言う恭也。

がぶらすってどこぞの竜か? それとも最終幻想にででくるジャッジマスターか?

「それじゃあ また後でね」

「うん!」

再び恭也の首を掴み車へと連行する。

頑張ってね恭也さん。

「それじゃ僕達も行こうか」

いざ出発と思いきや……、

「お兄ちゃんの隣はなのはなの!!」

「なに言ってるのよ! 私が隣よ!」

「私も隣が……」

美少女達による席争いに巻き込まれる俺。

何故?

「フフ……大人気ですね」

「そうね」

そんな俺達を見ながら笑う二人。

見てないで助けてよ……。

「とりあえずジャンケンで決めたら?」

俺の提案に三人は、

「文句なしの一回勝負よ!」

「わかったの!」

「うん!」

鬼気迫るものすごく真剣な表情で、

「「「ポン!」」」

互いに手を出す。

ちなみに……、

なのは チョキ
アリサ パー
すずか チョキ

という結果となった。

「うそー!?」

一人負けした事に絶叫するアリサ。

「勝ったの!」

「やったー」

勝った二人は嬉しそうに両手を上げて喜びを顕にする。

「う~!」

勝った二人は俺の両隣に座り、

負けたアリサはというと……、

「あっ! そうだ!」

何かを思いついたのか俺の前に移動し、

「なのはが良いなら私も良いわよね?」

「へ?」

惚ける俺をよそに俺の膝の上に乗っかるアリサ。

「あ~!!」

「アリサちゃん狡い!」

アリサの行動に叫ぶ二人、

「なのはだってこの前座ったじゃない?」

「う~!!」

「確かに……」

ジト目でなのはを見るすずか。

「だからこれでお相子よ」

「いいなぁ……」

「俺はおいてけぼりなのね……」

話しの展開についていけずおいてけぼりにされる俺。

俺の扱いひどくない?

ちなみにショボーンとした表情の俺を見ている千歳はというと、

「ハァハァ……疎外感に涙する零様も……」

ちょっと近づき辛い状態になってました。

「コレはコレで良いわね……」

桃子さんの眼が凄く恐いとです。

なに?……このカオスな状況?

それからしばらくの間俺は、

「フフン♪」

俺の膝で勝ち誇るアリサと、

「むぅ~」

「あぅ~」

むくれながらも抱き着く二人。

「あ~う~」

美少女達の甘い香りに酔いそうでした……。

そして、

「到着だ」

温泉へとつき、

「予約していた高町です」

「はい 高町様ですね 伺っております」

宿の受付に話を通す士郎さん。

「はい」

「では お部屋へとご案内いたします」

俺達は店員に案内され部屋へと行く、

ちなみに部屋割りなのだが……、

二人部屋 士郎 桃子

二人部屋 恭也 忍

四人部屋 なのは アリサ      すずか 零

一人部屋 千歳

「ちょい待ち!」

上記の組み合わせに異議を唱える。

「どうしたんだい?」

不思議そうに零を見つめる士郎。

「何故に俺がなのは達と同じ部屋なんですか!?」

男一人に女の子三人はどうよ!?

「え?」

不思議そうに首を傾げるなのは。

「なによ? 嫌なの?」

怒った様子で零を問い詰めるアリサ。

「ダメですか?」

上目遣いで聞いてくるすずか。

「いや男が女の子の部屋で寝るのは……」

いや……さすがに厳しいものがあるのですが……。

「一緒に寝てくれないの?」

瞳を潤わせながら上目遣いで俺を見るなのは。

「ダメなの?」

残念そうな顔で言うアリサ。

「ダメですか?」

しゅんとした顔で言うすずか。

やめてー!

そんな顔で見られたら断れないから~!!

「その……」

「なのは……お兄ちゃんと一緒に寝たいの……」

あ~なのはさんその言い方では大きなお友達が行動を起こしそうですよ。

「アンタはおとなしく私達と寝るのよ!」

「私も……一緒に寝たいです……」

グハッ!!

俺は三人の攻撃に耐える事ができず……、

「わ……わかった……」

三人と同じ部屋で寝る事にしました。

いや……アレ、ガード不可だって……。

「わ~い!」

「ふん! それでいいのよ!」

「よかった……」

いや……アレに抗うのは無理だろ……。

「決まったようだね」

「あらあら仲が良いわね~」

「よかったですね」

見てるんなら助けろよ……

「キサマ~! なのはと同じ部屋だと!?」

女の子三人に対し男である俺が入る事に吠える恭也。

だったら助けてよ……。

「はぁ~」


そんなこんなで、


「さて 温泉に入るとしようか」

俺達は今回の旅行のメインである温泉へと向かう。

そこでまた一悶着ありますた。

「さて 入りますか……」

ー掴ー

突如グイッ!と引っ張られる感覚を感じて振り向くとなのはが俺の服の裾を掴んでいた。

「お兄ちゃんも一緒に入るの!」

「ナニヲイウノデスカナノハサン?」

「お兄ちゃんもなのは達と一緒に入るの!」

「俺……男だよ?」

いくら男の娘でも無理だよ?

「十歳までなら一緒に入れるの」

「俺十一歳だよ……」

そりゃ……身体小さいし顔つきも女よりだけどさ……。

「えぇ~」


アカン……このままやと強制的に入れらてまう……。

あまりの出来事に似非関西弁になってしまう俺。

「……(どうする……どうすればいいんだ! 今の俺の選択肢は……)」

1 諦めて一緒に入る

2 開き直って突撃ラブハート

3 全速前進ダ!

4 覚悟決めてカチコミ

5 ユーノを生け贄にする

6 あ~ばよ~とっつぁん

マトモな選択肢が一つとして無ぇ~!?

まだマシなのが6番だけってなんだよ!?

「きゅ! きゅ~!(助けて~)」

この時ユーノを追いかけまわすアリサが現れそのユーノの声になのはが反応し俺から一瞬だけ目を離す。

俺はその隙をついて瞬動を使いこの場からにげる。

ユーノ淫獣フラグ建ちました。

スマン……ユーノ……。

「きゅ! きゅう~!?(えっ! 零さん!?)」

ジタバタと叫び暴れるユーノ。

「それじゃまた後でね!」

「うぅ~ しょうがないからユーノ君で我慢するの……」

「きゅ! きゅう~!!(ひ 酷いよ~!!)」

ユーノ、マジでスマン……。

そして、

「温泉は良い……温泉はリリンが生んだ最高の文化だよ……」

温泉でとろけながら某使徒の真似をする俺。

「ふぅ~ 良い湯加減だね~」

「そうですね~」

あ~今は何にも考えたくな~い。

「しかしそうして肩まで浸かっていると本当に女の子みたいだね」

「確かに……」

その言葉を聞いた時に俺の頭の中に戦争撲滅組織のある主人公のネタが浮かび俺はソレを実行する。

俺は大きなタオルを身体に巻き、

髪をツインテールにして、

さらに胸を腕で寄せて上げ、

「こうするともっと女の子~♪」

完璧なイリヤボイスでポーズをとりながらネタをかます。

「グフッ!!」

すると恭也が股間部を押さえながら鼻血を吹き出す。

えっ?

今のでダメージ受けちゃうの!?

シスコンにショタコン追加なんて素敵に無敵すぎるよ!?

「忍さーん! 貴女の彼氏が俺みたいな小さな男の娘に欲情してますよー!!」

「なんですってー!? 恭也ー!!」

「し 忍!? れ 零キサマー!!」

「しかもヘルメット被ってますよー!!」

ちなみに大きさでも勝ちました。

「やめろー!!」

「恭也お兄ちゃんの変態!!」

「なのはー!? ち 違う! ご誤解だー!!」

かなりカオスな状態な恭也をよそに……、

「あっ! 士郎さんお背中流しますよ」

「ありがとう零君」

俺は士郎さんの背中を流していたりする。

「誤解なんだ~!!」

今だに喚く恭也が煩いので、

「ソイヤ!」

ー打・撲ー

「グボァ!?」

俺は恭也に当て身をかまして黙らせる。

「露天風呂の方にい~こうっと♪」

黙らせた恭也を放置して俺は露天風呂へと向かう。

「うわ~星が綺麗だね~」

星を眺めながら温泉に入ってると、

「あれ? 零様?」

突然千歳が現れる。

「あれ? もしかして露天風呂って混浴?」

今時混浴なんて中々無いよね?

「そのようですね」

「まぁ いいか」

「ところで先程なにか騒いでいましたが一体何があったのですか?」

「あぁ 実は……」

俺が先ほど起こった事を千歳に説明すると、

「恭也さんだけズルイです!」

涙目になりながら訴える千歳。

「え?」

「私も見たいです!」


千歳に凄い勢いで迫られ、

「一回だけだからな!」

渋々ながらも先ほどと同じ行動をし、

「こうするともっと女の子~♪」

ネタをかますと……、

「クッハー!!」

突如千歳が鼻血を噴き出し鮮血のアーチを形作る。

「ギャー! 温泉がロゼ色に染まるー!?」


白いお湯が鮮やかなロゼ色へと染まり、

「もう我慢できません!!」

次の瞬間、

「零様ー!!」

ルパンダイブでスッパテンコー様が飛び込んで来ちゃいました。

「え!? ちょっ!?」

そして、


\れいさま~!!/

\Nooooo!!/

喰われました。


どんな意味でかは聞かないでください。

それからしばらくして、

「落ち着いたか?」

「はい」

頭が冷え冷静になった千歳に俺の問いかける。

「ところでなのは達はどうした?」

お前一緒にいたよな?

「なのはさん達でしたら先に上がられましたよ」

「何故?」

アイツらあんなに温泉を楽しみにしていたのに?

「確か忍さんが恭也さんとお話しすると言ったら一緒についていかれましたよ」

「…………」

自分でやっといてなんだけど……ご愁傷様……、

というかすみません。

「とりあえず俺も出るよ」

さすがにもうのぼせそうだし。

「では私もあがりますね」

そう言ってお湯からあがる彼女の豊満な身体を一枚の薄布が隠すこの光景はとても蠱惑的だった。

「あぁ また後で」

そして俺は風呂から上がり部屋へと向かうが……その道中で、


「子供はおとなしくって言ってなかったかい?」

浴衣を着た紅い髪の女性に絡まれている三人の姿がそこにあった。

「お~い なのは~」

俺は彼女達の間に入ると同時にアルフに念話を飛ばす。

『なにしてんだよアルフ……』

『まさかアンタがココにいるなんてね……』

お互いにこのような場所でかち合うとは思っていただけに驚く。

『フェイトはどうした?』

せっかくの温泉宿なんだから入って行けばいいのに……。

『フェイトなら今ジュエルシードの探索をしてるよ』

アルフの台詞から察するに彼女がフェイトに温泉を勧めても自分はいいから先に入れと言われたのだろう。

『あまり根を詰めるなと伝えといてくれ』

真面目なのはとても良い事だが、それで損をするのはいただけないな。

『あいよ』

『とりあえずはまた後でな』

どうせジュエルシードの取り合いで会うんだろうしな。

『あぁ』

ここで俺は念話を切り、

「この子達に何か用ですか?」

あくまでも他人を装って話しかける。

「アハハハ……いや~人違いだったみたいだわ ゴメンネぼくちゃん達……」

そうして彼女は立ち去るが、

「これ以上アタシ達に関わるなら本当にガブッといくからね」

なのはとすれ違う際に小さな声で脅しを掛ける。

「今のなんだったのよ!?」

アルフの態度に憤慨し怒気を顕にするアリサ。

「酔っ払ってたのかな?」

そんな彼女とは対照的に酒に酔っていたのかと呟くすずか。

「…………」

無言で押し黙るなのはの頭にポンと軽く手を置き一撫でし、

「さぁ 部屋に戻ろうか 士郎さん達が待ってるよ」

部屋へ行こうと号令をかける。

「そうね」

「はい」

「うん……」

どことなく元気の無いなのはに俺は再び念話を飛ばす。

『あんまり気にするなよ』

『でも……』

納得がいかないのか言い淀むなのは。

『お互いに譲れないものがあるんだから衝突するのはしょうがないさ』

『うん……』

『まぁ なのはのやりたいようにやればいいさ』

俺は彼女達の意思を尊重するつもりだ。

『ありがとうなの!!』

『どういたしまして』

念話でなのはを元気付けて、

「晩御飯はなんだろうね」

旅館の食事は何だろうと場の雰囲気を変える。

「楽しみね!」

「はい」

「うん!」

それから部屋へと向かい全員が揃ったところで晩御飯を食べる。

その際にまたひと悶着があった。

「おっ! この唐揚げ旨いな」

出された食事の中の唐揚げが千歳がつくるものには負けるが中々に旨かった事に声をあげると、

「なのはも一個もらっても良い?」

興味を惹かれたのか一個欲しいと言い、

「いいよ はい あ~ん」

箸でつまんでなのはの口へと持っていく。

「あ あ~ん ////」

照れているのか顔を赤くしながらも彼女は口を開けて唐揚げを受け入れる。

「あ 美味しいの!」

「だろ?」

唐揚げの味に顔を綻ばせるなのは。

その様子を見ていた他の人達は……、

「あらあら 大胆ね~ さ アナタもどうぞ」

二人の行動を見ていた桃子が零の真似をするかのように刺身を士郎の口へと運び、

「うん 美味しいね」

特に恥ずかしがる事もなく食べる士郎。




「アタシ達にも食べさせなさいよ!」

そんな光景に我慢ができなくなったのかアリサが吠える。

「ん? じゃあ あ~ん」

そんな彼女に応えアリサとすずかの口へと運ぶ。

「「あ あ~ん」」

二人とも恥ずかしいのか顔を赤くしながらもなすがままの状態となる。

そんな光景を見た士郎達はというと、

「う~ん 家の娘とその友達が一人の男の子とイチャついているのにどう見ても女の子同士でハシャいでいるようにしか見えないな~」

「そうね~」

「なのはさん達が少々羨ましいですね」

その後食事を終えて、

「零……この後……卓球で勝負だ!」

突如恭也が卓球による勝負を持ちかける。

「いきなりなんですか?」

温泉宿ではある意味お決まりとも言える光景なのだが突拍子もなく突然仕掛けられた事に困惑する。

「さっきの事を忘れたとは言わさんぞ!」

怒髪天を突くとばかりに怒り心頭の様子の恭也。

どうやら先ほどの件でかなり頭にきているようだ。

「じゃあ負けた方が罰ゲームでいいですか?」

「望むところだ! お前にも屈辱を味あわせてやる!!」

いやいや アレに反応したアンタが悪いでしょ?

「お兄ちゃん!」

「じゃあ……罰ゲームはどうしますか?」

っと俺が尋ねたその時、

「なら 負けた人がコレを着るってのはどうかな?」

今まで事の成り行きを静観していた忍さんが何処からか取り出した物を見せる。

それは……、

「その服って……」


「体操服?」

「え?」

それは薄いシャツのような上着と紅い……ブルマと呼ばれる短パンだった……、

どこぞの青狸のようにどこからか取り出したソレを見せる忍さん。

「な なんで体操服なんて持ち歩いているんだ!?」

「しかもそれ女子用ですよね!?」

あまりにも予想外な展開に恭也と一緒にツッコんでしまう。

「乙女の嗜みよ!」

「「嘘だ!!」」

さも当然と言わんばかりの彼女に某鉈女のような勢いと口調で叫んだ俺達は悪くないと思いたい。

「ヤバイ……」

このままじゃロリブルマもといショタブルマにされてしまう。

というか恭也さんが着たらただの変態になるぞ!?

お互いの目を合わせたこの瞬間俺達の思いは見事にシンクロした。

そう……、

「「この勝負負けるわけにはいかない」」と。

恭也はスッと立ち上がり、

「ついて来い!」

卓球がある場所へと移動し、

「勝負だ!」

叫びと共に恭也がサーブを撃つ!

「おりゃ!!」

それを俺はすぐに反応し回転をかけて打ち返す。

「チィッ!!」


それをさらに返す恭也だが回転のかかったボールを無理に弾いた事によって玉は弱々しく宙を舞い、

「残念!」

絶好の瞬間を逃さず鋭くラケットを振るい玉を打つ。

「クソッ!」

驚異的な反射神経で反応するもの玉はラケットにかする事もなく台を跳ね場外へと跳ぶ。

こうして先にポイントを入れる事に成功した零。

「喰らえ! ツイストサーブ!」

俺は某王子様の得意とする技を使う。

「のわ!?」

突然自分の顔面目掛けて跳んでくる玉を反射的に避ける恭也。

そして、

「まだまだだね」

有名なセリフで恭也を挑発する。

「こうなれば!」

再び玉を撃った時に、

「『神速』!!」

突如恭也が加速し、

「しまった!」

先ほどとは逆に得点を入れられてしまう。

「どうだ!?」

「卓球でアレ使うなんて……」

「おとなげないぞ恭也……」

いくら男としての尊厳がかかっているとはいえ流石に卓球で自分達の流派の奥義を使う恭也に呆れる高町夫妻。

そして互いに激しい攻防が続く。

「オォォォォッ!」

神速を使い瞬時に返す恭也に対し、

「チョイサー!」

それと同等の反応速度で返す零。

「まだまだぁぁぁ!」

「ところがギッチョン!」

もはや常人では追う事の出来ない速さでの攻防を続ける二人、

「アンタって人はー!!」

「負けられないんだ~!!」

それは最早卓球と言うよりも超次元卓球とでも言った方がしっくりとくるような光景だった。

「墜ちろカトンボー!」

「まだだ! まだ墜ちんよ!」

ちなみにこの戦いを見ているギャラリーは呆れと戦いの凄さに仰天の2つの思いを持ちながら見ている。

「お前は歪んでいる! 俺がその歪みを断ち切る!」

「できるならやってみるがいい!!」

「俺は明日を切り開く!!」

触れれば切れるような鋭いショットが叩き込まれる!

「クソォォォッ!!」

そして勝敗は決す。


ちなみに今まで黙って見ていた外野はというと、

「なんなのよあの異常な速さは!?」

「私の目でも追いきれなかった……」

「全然見えなかったの……」

「さすが零様です!」

「まさかここまでとは……」

といった感じであった。




「俺の勝ちですね」

なんとか最悪の事態だけは避けれたか……。

「クッ!」

この世の終わりを垣間見たかのような絶望の表情をうかべて地に手をつきOrzの体勢になる恭也。

俺はそんな恭也さんの肩に手を置き、

「頑張ってくださいね?」

今の彼にはある意味絶望を贈る言葉をかける。

声をかけたその瞬間逃げ出そうとするが、

「どこへ行こうとするのかしら?」

どこぞの大佐のようなセリフを言いながらにじりよる忍。

「いや……その……ちょっとトイレに……」

腰が抜けたのか尻餅をついて生まれたての小鹿のような状態でなおも逃げ出そうとする恭也。

言ってはなんだがその姿は情けないの一言に尽きよう。

「あらあら でもその前に……」

悪役も裸足で逃げ出すかのような寒気のはしる笑顔で恭也を見つめ、

「さぁ お着替えしましょうね♪」

「嫌だ~~~~!!」

ムンクの「叫び」のような顔で悲鳴を上げる彼だが一瞬の間に衣服を着替えさせられていた(しかもカツラつきで)

って! いつの間に!?

催眠術や神速なんてチャチなものじゃねー! 月村の恐ろしさの片鱗を味わっちまっぜ!

などとどこぞの奇妙な冒険の真似をしていると、

着替え終わった恭也が虚ろな目をしていた。

勝ってよかった……負けていたらあぁなっていたのは俺なんだ……。

てか美形なだけに意外に似合ってるな。

「さて 零君の方が見れなかったのは残念だけど恭也のを見れたから我慢するわ」

彼女の言葉に反応し全員が一斉に俺の方を見る。

コッチミンナ!( ゜д゜ )

全員の反応具合についAAを使ってしまった俺を許してほしい……でもね全員目が本気で恐いんだよ!!

「し 忍! ちょっと待て! コラッ! 引っ張るな!」

その細身の何処にそんな力があるのか自分よりも体格の良い恭也をズルズルと引きずって自分の部屋へと連れていく忍。

そして捕食者のような怪しい目ををした忍さんが、

「コンヤハネカセナイヨ♪」

カタコトで恭也に死刑宣告が下される。

「うわぁ~!?」

ちなみにこの光景を見ていた全員の反応はというと……、

なにか可哀相なものを見るような眼で恭也を見ていた……。

約二名を除いて……、

「あらあら恭也たらお盛んね……私達も今夜頑張ってみる?」

と艶やかな笑みを浮かべて士郎さんに聞く桃子さん。

「そうだな……久しぶりに頑張ってみようかな」

そういう会話は子供がいない場所でして下さい……。

このままだとなのはに弟か妹が出来てもおかしくないな……。

などと呆れていたその時、

身体に突如ドクンッ!っとまるで心臓の鼓動のような衝撃がはしる!

それと同時に突然強大な魔力の波動が現れる。

『なのは!』

すぐさま俺はなのはに念話を送る。

『うん!』

彼女も意図を理解しうなずきを返す。

「ちょっと汗かいちゃったな」

この場を放れるために俺は自然な動作で浴衣の胸元を掴みパタパタと扇ぐ、

「ハゥッ!」

「ッ!!」

「あぅ~」

「はにゃ!!」

何故かその動作に反応する女性陣。

「どしたの?」

「な なんでもないわよ!」

「まぁ いいや 汗かいたんで少し散歩して来ますね」

そう言って部屋が出てジュエルシードの反応があった場所へと移動する。

「なのはも行くの!」

そしてすぐさま着いて来るなのは。

「あっ! ずるいわよ!」

なのはの行動に怒るアリサを無視して走るなのは。


「さ~て フェイトはどこかな~?」

俺は魔力の波長を頼りにフェイトを探す。

「見つけた!」

俺達はすぐさまフェイトのいる場所へと急行し、

「なのは 紅い髪の方は俺が相手をするからなのはは彼女を」

すぐさま俺はなのはに指示を出す、

「ありがとうなの!」

「あら~子供は良い子にしてなさいって言わなかったかい?」

そう言って襲い掛かるアルフ。

「悪いがお前の相手は俺だ」

間髪いれずに彼女の前に俺が立ち塞がりアルフの相手をする。

「フェイトちゃん! 私はユーノ君のお手伝いでジュエルシードを集めてるの!」

フェイトと激しい攻防を繰り広げながらも問い掛けるなのは、

「…………」

その問いかけに応える事なく沈黙を貫くフェイト。

「教えて! フェイトちゃんがジュエルシードを集める目的を!」

「私は……」

何かを話そうとする彼女だが、

「フェイト! こんな甘やかされてそだってきた奴らに喋る事なんてなにもないよ!」

怒りを露にしそれを遮るアルフ。

「フェイトちゃん!」

なおも呼び掛けるなのはだが、

「…………」

フェイトはただ無言でなのはの首筋に杖を突き付ける。

「もう私達に関わらないで……」

そう言って飛び去るフェイト達。

「待って!」

尚も呼び掛けるなのは。

「なのは……」

「また負けちゃった……」

負けた事に対してなのかそれとも自分の呼び掛けに応えてくれない彼女に対してかはわからないが涙ぐむなのは。

「まだまだ機会はあるさ」

そんな彼女を励ますために俺は声をかける。

今の俺にできる事がまだこれだけしかないのならこうしよう。

そう……まだね……。

「うん……」

「さぁ~て 帰ってもう一回風呂に入りますか」

やはり山の中だけあってすこしばかり肌寒いから身体が冷えてしまったからね。

「なのはも入るの!」

俺達は再び風呂に入り、

「いい月だね~」

俺が露天風呂で月を見ながら温泉を楽しんでいると、

「そうだね~」

何故かなのはがいました。

「なんでいるの?」

てかいつの間に? 俺気づかなかったんだけど?

「だってここ混浴だよ」

そんな俺をよそに至極真っ当な意見を言う彼女。

「そうでした……」

「ねぇ……零お兄ちゃん……」

「ん?」

「フェイトちゃんはなんでジュエルシードを集めてるんだろ」

「………」

フェイトの目的を知っていても伝えられないってきついな~。

「フェイトちゃん……悲しい瞳をしてたの……」

「なのは は優しいね……そんなにも人の事を心配できるんだから」

本当に優しい子だね……。

「そうなの?」

「あぁ」

ー接ー

なのはが俺の肩に寄り掛かる。

「今だけ……お願いなの……」

「肩ぐらい何時でも貸してあげるよ」

「うん……」

少しばかりの優雅な時間を味わってから部屋へと戻ると、

「遅いわよ!」

部屋の戸を開けたと同時に怒号一閃!

「心配したんですよ」

二人に怒られました。

「ゴメンゴメンお風呂に入りなおしてたら遅くなっちゃったんだ」

「なのはちゃんも一緒に入ったの?」

「なんでわかったの!?」


「だって少し石鹸の匂いがするもの」

普通の人よりも身体能力が高いが故に嗅覚も鋭いせいかすぐに見破られたなのは。

「もしかして零と一緒になんか入ってないわよね……」

ジト目で睨むアリサ。

「にゃははは……」

渇いた笑いでごまかすなのは。

「ずるいわよ!」

再びガオーッ!と吠えるチビ虎アリサ。

「まぁまぁ」

「なのはちゃんだけ狡いです……」

ジト~と二人を睨むすずか。

「とりあえず明日も早いから寝ようか」

何とか話題を反らす事に成功する。

「そうね」

「そうですね」

敷かれた布団に入り、

「それじゃあ おやすみ」

「おやすみ!」

「おやすみなさい」

「おやすみなさいなの!」


ちなみに零となのはがアリサ達に怒られていた時、露天風呂では、

「これが零の言っていた温泉……」

「きもちい~ね~ ふぇいと~」

「そうだね~」

なんだかんだとちゃっかりと温泉に入ってたりする二人。


翌朝 朝起きて広間に行くと、

「…………」

何故かカラカラに干からびた全てを絞り尽くされたかのような恭也と、

「うふふ……」

それとは正反対に何故かツヤツヤしている忍。

「いやぁ 昨日は久しぶりに頑張ったなぁ」

「もしかするとなのはに弟か妹ができるかもね」

朝から桃色トークをかます高町夫妻。

だからそういうのは子供達のいないところでしてください!

「………」

そんな高町夫妻を羨ましそうに見ている千歳。

そんな目で見られても身体が成長しきってないから俺まだできないからね……。

その後は辺りを観光してから帰宅する事になった、

「今回はありがとうございました」


「お世話になりました」

俺と千歳はお世話になった高町夫妻に礼を言う。

「いや こちらこそ なかなか楽しかったよ」

「また機会があったら一緒に行きましょうね」

笑顔でまた誘ってくれる高町夫妻。

うん、良い人達だ。

「はい」

「ありがとうございます」

俺達は再び礼を言い、

「それでは」

「お疲れ様でした」

そう言って俺達は帰路につく。


「次は次元震か……」

とりあえずなのは管理局入局フラグは叩き折らせてもらうとしますか。

なのはの撃墜イベントを防ぐための布石としてもね……。

真っ黒クロ助をどうしようかな……。

どうせ戦闘の途中で介入してくるだろうしなぁ~。

それに……、

「あの砂糖の化身をどうにかしないとなぁ~」

正直あの雌狐は苦手だよ。

「?」


やれやれ……やる事は多いな。

まぁ……俺は思うがままに動かせてもらうとしようか……。

たとえ『原作から完全に物語が乖離』(オリジン・ブレイク)しようともな……。 
 

 
後書き
今回もかなり遅くなってしまってすいません。

仕事と学校の課題で時間を取られてしまい遅くなってしまいました。

どうかこんな駄作者ですがこれからも暖かな目で見守っていただけると嬉しいです。

作者は感想やアドバイスをいただけるとやる気が上がります!

 
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