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転生とらぶる

作者:青竹
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スーパーロボット大戦OGs
  0088話

「陽動?」

 ヴィンデルの口から出たのは、シャドウミラーで陽動をして欲しいと言う要望をバンがしてきたというものだった。

「アフリカの大部分を占領したノイエDCの次の目標はヨーロッパ。アビアノ基地攻略の橋頭堡としてリクセント公国に攻め込む予定らしい。だが、そのまま真っ正面から攻めるというのも戦力の消耗を考えると上手くない。そこでアフリカから撤退した連邦軍が集結している地中海沿岸に攻撃をして欲しいとの事だ」
「リクセントに攻撃ねぇ。あの国もつくづく戦争に縁があるのね」

 レモンが言っているのは、以前アードラー・コッホ率いるDC残党がリクセント公国を攻撃した件だろう。その時はキョウスケ率いるATXチームのおかげで難を逃れたが、原作通りなら今回は占領されてしまう筈だ。しかも最悪の相手、アーチボルドの部隊に。幸いなのは、奴の部隊にユウキとカーラがいる事だろう。だが、その2人にしてもあのアーチボルドの暴走を止められるか、といえば正直微妙だ。

「リクセント公国の攻略部隊は?」
「アーチボルドらしい」
「無意味に死人が多くなるわね」

 不愉快気に呟くレモン。

「その辺はバンに任せておくしかないだろう。それで我々だが……アクセル、頼めるか?」
「了解。連れて行ける戦力は?」
「W16はいつも通り大丈夫。W15もそろそろメイガスとのお話が終わる筈だから問題無いわ。あくまでも牽制という事だし、量産型Wは10人いれば大丈夫かしら?」

 連邦軍の残存部隊がどのくらいの数なのかは分からないが、あくまでも牽制である以上そのくらいで大丈夫……か?

「ヴィンデル、その戦闘はうちだけでやるんだな? ノイエDCやアースクレイドルからの派遣部隊とかは無しで」
「ああ、その予定だ」
「なら今回はグロウセイヴァーで全力を出しても構わないな?」
「ふむ、確かにな。構わん、許可する。ただし、今回の戦闘はあくまでも牽制が目的だ。無理をする必要は無いという事を忘れるなよ」
「ああ、了解した。……だが、倒してしまっても構わんのだろう?」

 某赤い弓兵の言葉を口に出す。

「ふ。それならそれで構わんさ」

 苦笑を浮かべつつも、ヴィンデルの許可も貰った。

「さて、久しぶりの全力戦闘だ。派手に行かせて貰おうか」





「隊長、そろそろ目標ポイントです」

 ライノセラスのブリッジでエキドナから声を掛けられる。

「地上戦艦のライノセラスと言っても、やっぱり地上を進むとなると移動に時間が掛かりすぎるな」
「そうですね。ですが、ギャンランドはヴィンデル様の旗艦でいざという時の脱出手段でもありますし、ワンダーランドは修理が完了するまでもう暫く掛かります。かと言って、レイディバードはPTを5機しか運搬出来ませんし。ストーク級でもあればいいのでしょうが、あれはある意味ノイエDCの象徴とも言える艦でこちらにはまわして貰えるとは思えません。そうなると、やはり移動速度が多少遅くてもこのライノセラスがベストな選択になります」
「W15はどう思う?」
「俺としてはレイディバードを使うよりはこの艦の方がいいと思う。レイディバードは一応特機も運搬可能だが、1機が限界なのでな」

 特機の事も考えるとやはりライノセラスがベスト、か。あちらの世界でクライウルブズにトライロバイト級を1隻落とされたのが痛かったな。
 なるべく早くシロガネを奪取しておきたい所だ。いや、原作ではリクセント公国を奪還されてすぐだったし、そう時間は掛からないと考えてもいいか?

「無い物ねだりをしてもしょうがない。それよりも各機出撃準備だ。今回は俺達だけだから派手に暴れて構わんぞ」
「了解」
「了解した」

 エキドナとウォーダンの返事が重なり、それぞれヴァイサーガとスレードゲルミルへと乗り込む。量産型Wもエルアインスへと乗り込んでいく。
 もちろん俺もグロウセイヴァーへと乗り込み、出撃準備は完了した。

「W15は好きに暴れろ。W16はW1からW10までの指揮を」
「隊長は?」
「改修後の初めての全力戦闘だ。俺もW15と同じく好きにやらせて貰う」
「了解しました」

 全機がアースクレイドル産のASRSを使用している為、連邦の残存部隊にはまだ気付かれていない。今更ながらに感じるが、このASRSは非常に便利なECMだ。こちらから攻撃を仕掛けた後はASRSが解除されてしまう為に探知されてしまうが、逆に言うと攻撃をしない限りは相手からは探知出来ないのだから。特に今回みたいに少数精鋭での奇襲攻撃には絶大な効果を発揮する。

「W15、最初の一撃はお前のスレードゲルミルで連邦軍を圧倒してやれ。その後は連邦軍が我に返る前に一斉射撃だ」
「承知!」

 鋭く叫んだウォーダン操るスレードゲルミルが、肩から部品を外し、斬艦刀へと変化させて連邦部隊へと向かって構える。

「伸びよ、斬艦刀!」

 その言葉と共に、液体金属……ではなく、マシンセルで構成された刃がその長さを伸ばし、エネルギーの刃へと変化した。

「うおおおぉぉぉぉぉっっっ! 星ごと奴等を薙ぎ払え!」

 雄叫びと共に振り下ろされたエネルギーの刃は、レイディバードやその他多くの艦船ごとそこに集結していたPTやAMを文字通り薙ぎ払った。今の一撃だけで残存部隊の3~4割は削っただろう。あれが原作でいう星薙ぎの太刀、か。

「我はウォーダン、ウォーダン・ユミル! メイガスの剣なり!」

 ウォーダンの名乗りが戦場へと轟く。
 その声を聞き、破壊された機体を見てようやく理解したのだろう。まだ生き残っている部隊の中で出撃出来る機体がこちらへと向かってくる。

「ざっと50機か。さすが連邦軍、その数は驚異的だな」

 戦力比にして、1:5。それだけを見るならこちらが圧倒的に不利なのだが、質で考えた場合はこの戦力比は逆転する。

「W16、指揮は任せたぞ!」

 W16へと命令を下し、返事も聞かずにスレードゲルミルの前へと出る。

「W15が盛大なのをかましてくれたんだ。なら、次は俺の番だな。……T-LINKシステム、フルコンタクト! 集中・直撃・努力、ファントムっ!」

 実に半年ぶりのT-LINKシステムへのフルコンタクト。湧き上がる想いそのままに、精神コマンドを平行使用し、ファントムを全機射出する。
 同時に、ビームガトリング砲とリニアレールガンの砲身を展開。さらにクロノスに追加されたランツェ・カノーネ2門の砲門も展開する。
 また、右手にガン・レイピア、左手にハルバート・ランチャーを構える。

「連邦よ、我等が贄となれ! 全機、射撃開始!」

 レーザーブレードを展開したファントムが雨の如く敵へと降り注ぎ、貫通していく。
 ビームガトリング砲を食らったリオンは出来損ないの人形の如く踊り、同時にその手足といった部品が周囲に散らばる。
 リニアレールガンは量産型ゲシュペンストMk-Ⅱを貫通し、爆散させる。
 ランツェ・カノーネから放たれた多数のビームは量産型ヒュッケバインMk-Ⅱを数機纏めて貫く。
 ガン・レイピアから放たれたビーム弾がまだ陸にいるガーリオンの手足を貫き、ハルバート・ランチャーの光線がとどめを刺す。
 グロウセイヴァーから放たれた攻撃の数々は、それこそ砂の城を飲み込む波のように敵を圧倒していく。
 エキドナのヴァイサーガから放たれた地斬疾空刀が82式戦車ガヴァメントを数台纏めて吹き飛ばす。
 ウォーダンに至っては、俺達が全力で射撃をしているというのにまるで気にした風もなく斬艦刀を使い、その刀の名前通りに連邦軍の艦を斬り捨てている。
 たまに量産型Wの乗るエルアインスから放たれるG・レールガンが命中しているのだが、マシンセルがすぐにその損傷を回復させている様だ。
 全機が射撃し始めてどのくらい経っただろうか。敵も一応反撃をしてきてはいるのだが、その数は次第に散発的になっていく。
 戦力比1:5で圧倒的に不利な筈のその戦いは、気が付くと不利な筈の俺達が一方的に攻撃する展開となっていた。
 実質的な戦力で言えば、恐らくそう差はなかった筈だ。しかし現実には俺達が一方的に蹂躙するという結果になっている。理由としては、まず最初のウォーダンの1撃。あれで戦力をごっそりと削られた上に奇襲の効果も重なり、殆どの兵士が状況を理解出来ないまま戦いが開始された。いくら歴戦の兵士とは言え、警戒心が緩んでいる状態で奇襲されては一溜まりもなかっただろう。
 もっとも、アフリカで散々にノイエDCに追い散らされ、ようやくここまで逃げてきて再集結を果たしたのだ。それで一息ついてしまってもしょうがないか。
 そしてウォーダンの1撃の後には残りのシャドウミラーのメンバーによる一斉射撃。これで崩れない部隊はそういない。ここにハガネやヒリュウ改でもいれば話は違ったのだろうが。

「隊長、このまま攻撃を続けますか?」

 エキドナからの通信が入るが、ここで手を抜いて逆襲を食らうのも馬鹿らしいか。

「そうだな……後5分攻撃続行。その後、降伏勧告をして従わないようなら殲滅戦に移行する」
「はっ、了解しました」

 エキドナからの通信が切れると、T-LINKシステムで敵意を感じた方へとファイア・ダガーを発射。
 まだ生き残ってこちらへとレクタングル・ランチャーを向けていた量産型ヒュッケバインMk-Ⅱだが、次々とファイア・ダガーが命中して武器ごと右手が破壊される。

「降伏するか、それとも死ぬか?」

 右手に持ったガン・レイピアの銃口を向けて尋ねる。
 既に負け戦と悟ったのか、パイロットは大人しくコックピットから両手を上げてその姿を現した。

「降伏を認める。その場所で待っていろ。他の連邦の部隊にも直に降伏勧告をする」

 次の敵を探そうとT-LINKシステムに集中しようとした時、降伏したパイロットからの声が聞こえてきた。

「待ってくれ! あんた達は一体……? ノイエDC、なのか? それにしてはリオン系の機体は見えないが」
「そうだな。俺達は別にノイエDCではない。協力してはいるが、別組織だ」
「何故だ! 何故地球に混乱をもたらす者達に協力するんだ!」

 ……さて、なんと答えるべきか。無視してもいいのだが、一度話を始めた以上は最後まで付き合うべきだろう。
 個人的にはノイエDCに協力しているのは、ハガネやヒリュウ改という戦力を育ててアインストやインスペクターを倒して貰う為だ。あの2艦の危機感を煽る為にこの残存部隊には消えて貰わなければならない。シャドウミラーとしては戦乱を広める為に協力しているのだが、それを言っても相手を怒らせるだけだ。
 となると、無難に。

「お前達では地球を守れないと判断したからだ。バン大佐の演説を聴いただろう? 今必要なのはイージスの盾ではなく、ハルパーの鎌なのだ、と」

 それを言った時に、エキドナからの通信が入る。

「隊長、敵が降伏を申し出てきました。受け入れて構いませんか?」
「ああ。構わん。後処理は任せるぞ。俺は先にライノセラスまで戻っている。ヴィンデルに報告もあるしな」
「はい、お任せ下さい」 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:28
PP:140
格闘:218
射撃:236
技量:228
防御:225
回避:253
命中:275
SP:366
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:A
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP20
   覚醒 消費SP32
   ???

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.6
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???

撃墜数:134 
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