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SAO─戦士達の物語

作者:鳩麦
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プロローグ~この世界に至るまで~

 
前書き
はいどうもです。作者こと鳩麦です。

それでは、これよりSAO──戦士達の物語を開幕させていただきたいと思います。

皆様どうぞ、じっくりとお楽しみいただければ幸いでございます。

では、どうぞ!! 

 
 これは、とある世界の物語。
この現実と言う世界にとても近い場所に有り、
同時に果てしなく遠い場所にある世界の物語。


 ……昔から、ゲームは好きだった。

 きっかけは、何だっただろうか……多分、両親が離婚した時だったと思う。
何でも、単なるすれ違いだったそうだ。別にお互いに憎しみ合ったわけでもなく、でもあっさりと、さっぱりと離婚した。……子供がいたのに。
別に恨んでいるわけではないが、後々の事をもう少し考えてほしかったとは今でもたまに思う。

 まだ五歳と幼かった俺と年の離れた姉は母方に引き取られ、その頃から俺は父親がいない寂しさを紛らわすように、ゲームを始めた。
俺がゲームを始めるようになった時にはもうグラフィックなんかもちょっとしたもんで、俺はそれから、勉強そしてゲームを立てる事を目的に生きていた。

 その内に、コンピュータにも興味が出て来て、俺はどんどんデジタルの世界が好きになった。
将来は苦労をかけた母に、この技術で恩返ししようと決めていた。

中学二年生の夏、その母が死んだ。

 それまでの無理がたたったせいか、ある日突然倒れ、そのまま遺言みたいな事を言ってあっという間に逝ってしまった。
身寄りを亡くした俺達姉弟はどうなったかと言うと、姉は既に大学生で、自分で生きていけるからと母の貯金と保険金を殆ど俺に譲ってくれた。そして俺は、母の兄の家に転がり込んだ。

 この叔父たちも良い人たちで、既に子供に二人の兄妹がいるにもかかわらず、俺の事を快く迎え入れてくれた。
此処から俺は、母へしようと思っていた分までこの人たちに恩返ししようと決め、ますますデジタルの世界に入り込んでいった。

 家の兄妹二人とは幼いころから仲が良く、特に俺とは二つ下の兄の方は俺に負けず劣らずデジタルっ子で俺とも良く話が合ったし、彼らの母親もその手の方向の人間だったので資料等や話し相手に困る事もあまりなく、俺はどんどんと知識を蓄えていった。

 その甲斐あってか、俺は中学を卒業する時には姉の通う大学のその手の専門講師と同じくらいか、それ以上にコンピュータには詳しくなっていた。(姉曰くだが)
そして、その全ての意欲の根本になっていたのはゲームだと言っていい。

だからこそ……そう。間違いなく必然であったというべきだろう。

 俺がSAO……「ソードアート・オンライン」と言う名の世界初のVRMMORPGに引き込まれた事は……それによって、この人生が変わったことは……間違いなく、必然だったのだろう。
 
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