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スーパー戦隊総決戦

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第十九話 最強最後のマシンその一

                                   最強最後のマシン
「よし、はじまったわね」
「そうじゃな、遂にじゃ」
 館長がテトムに対して話していた。
「これからはじまる」
「最後の戦いが」
「最後で負けたら何にもならへんしな」
 まほろがこのことを指摘する。
「それ考えたらや」
「うむ、まさに正念場じゃ」
 館長の言葉が真面目なものになる。
「誰もが頑張ることじゃ」
「そうよね。私達は見ているだけだけれど」
「皆さんは違いますから」
 介さんが笑見の言葉に応える。
「それでは今は」
「私達は本当に見守るだけですね」
「最後の最後まで見守るでございますですよ」
「ああ、本当に最後の最後だからな」
「とりあえず今の戦いはでございますですね」
「ああ、また別の組織が出るかもしれないけれどな」
 マンドラゴラとスモーキーがそんな話をしていた。そうしてであった。
 先生はだ。通信でボウケンジャーの面々に声をかけていた。
「皆さん、いいですね」
「はい、先生」
「わかってます」
 ボウケンジャーの面々もそれに応える。
「最後の最後の戦いですから」
「これまで以上に気合を入れて」
「はい、それで御願いします」
 こう彼等に言うのだった。
「そして戦いの後は」
「パーティーの場所を用意しておるぞ」
 シャーフーはその話をするのだった。
「中華街でな」
「よし、神戸のだな」
「そこか!」
 これにはゲキレンジャーの面々だけでなく他の面々も喜びの声をあげた。
「そこで食い放題だよな」
「やっぱりそうよね」
「うむ、それでは皆楽しみにしておくことじゃ」
「それじゃあ皆頑張ってね」
 ボンバーも話す。
「怪我したら駄目だからね」
「左様、怪我には気をつけてくれ」
 それはだと爺も言う。
「わかったな」
「よし、最後の最後!」
「派手に決めるぜ!」
 彼等の気合がこれまでになく高まった。そしてだ。
 敵側もだ。実況解説の用意ができていた。
 殆どプロレスのそれの乗りでだ。ヤバイバとツエツエは己の席についたうえで話をしていた。実にリラックスしたものである。
「おい御前等も戦いの前に食えよ」
「このツエツエ様の特製よ」
 二人は解説の前に戦隊の面々にも戦う仲間達にも言うのだった。
「ハンバーガーな」
「ホットドッグもあるわよ」
「戦う前にって訳かよ」
「腹ごしらえ?」
「腹が減ってはっていうだろ」
「だからよ」
 それが理由だというのである。
「ちゃんと食えよ」
「間違っても毒なんか入れてないからね」
「マスクのままで食うのか?」
「何かそんなこと言ってる?」
「そんな感じよね」
「マスクは脱げばいいではないか」
 ダゴンがいぶかしむ戦隊の面々に話す。
「違うか」
「ああ、脱いでいいのかよ」
「その間に攻撃したりとかしそうだけれど」
「そこは大丈夫?」
「我等も食べているなりよ」
「それでどうして攻撃するぞよ」
 観客席にいるヨゴシュタインとキタネイダスはもう食べていた。
「だからしっかり食べるなり」
「コーラもあるぞよ」
「流石にコーラは自家製じゃないよな」
「っていうかどうやって作ってるのよ、あれ」
「それも不思議だよな」
「確かに」
「コーラはコカコーラだから」
 このことはツエツエからも言ってきた。
 
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