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スーパー戦隊総決戦

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第十八話 海辺の死闘その七

 それぞれ手を前に突き出してだ。今にも技を放とうとする。
「行くぞ!」
「これで決めるわよ!」
「もうばれてるけれどね!」
 そしてだ。戦隊側もそれを見て言うのだった。
「じゃあここはだな」
「ああ、そうだ」
 ゴセイブルーがゴセイブラックの言葉に応える。
「俺達もあれでいく」
「そうだな、全員の力を合わせてだな」
「やろうか、じゃあ」
 ゴセイレッドも言ってだった。そうしてである。
 全ての戦隊がそれぞれ集まってだ。そうして。
「いい、皆!」
 ゴセイレッドは今度は仲間達全員に告げていた。
「それじゃあね」
「よし、いざ!」
「ここは!」
 全員それに応えてだ。それぞれその手に武器を出してきた。それは多少の違いこそあれど巨大なバズーカや銃を思わせるものだった。
 その様子を見てだ。茂は言うのだった。
「これで決まるの?」
「そうでしょうか」
 博士は茂に対して述べた。我が子にだ。
「果たして」
「これで決まらないと思いますですよ」
 ここでマンドラゴラが二人に言ってきた。
「僕ちんの予想ですけれど」
「そうなんだ」
「まだ巨大ロボットがありますです」
 それがあるというのである。
「ですから」
「そうですね」
 博士はそれを聞いて思い出して告げてきた。
「ただ。相手が」
「相手はいます」
 今度はスフィンクスが言ってきた。
「それもです」
「そうだな。同胞達だな」
 ティターンも言ってきた。
「彼等がいたな」
「私達があそこに行くことはありませんが」
 スフィンクスはここでこうも言った。
「ですが。見させてもらいましょう」
「うむ」
 ティターンも彼女のその言葉に頷く。
「それではな」
「はい、彼等の戦いを見させてもらいましょう」
「そうだな。しかし皆変わったな」
 ティターンはその同胞達を見ながらだ。また言うのであった。
「随分とな」
「はい、猛々しさは健在ですが」
「あの戦いにのみ目を向けたものはなくなっている」
「楽しみを知りましたので」
「楽しみをか」
「そう、遊びを」
 スフィンクスは楽しみのその元をそれだと話した。
「それを知りましたので」
「遊びか」
「私達はかつて戦いしか知りませんでした」
「そういえばそうよね」
「そうよね」
 ナイとメアもであった。それは同じだった。
「考えてみれば」
「みれば」
「インフェルシアってマジレンジャーと戦う前は戦いしかなかったし」
「なかったし」
「それが今では色々な楽しみ覚えて」
「楽しみ覚えて」
 二人で一人である。だからこそ今言葉が完全にハミングしていた。彼女達の大きな特徴である。身体は二つだが本来は一人なのである。
「私達もそうだしあの方々も」
「あの方々も」
「もうあれよね。ン=マってのもいないのよね」
「はい」
 スフィンクスはテトムの問いに答えた。
「もう。復活も」
「それもあるのかしら。それで今の目的は国を築くことだし」
「それもあれですよね」
「そうそう、ただ聖杯を借りるだけや」
 まほろが介さんの言葉に突っ込みを入れる。
 
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