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ハイスクールD×D 万死ヲ刻ム者

作者:黒神
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第十二話 憑依


闇慈たちは二組に分かれ、堕天使の本拠地であるあの教会を目指していた。木場と小猫と一誠とアーシアで一組。闇慈とリアスと朱乃で一組。一誠とアーシアには木場と小猫がいるから大丈夫だろう。やばくなれば闇慈が向かうことになった。

ーーー回想ーーー

「計画を繰り返すわよ?まずイッセー達が教会の中に入り込み、騒動を起こし、堕天使を引きずり出す。そしてその堕天使は私と朱乃とアンジで倒す。イッセー達は悪魔祓いの相手をしてちょうだい。数的には悪魔祓いの方が多いはずだから」

「あの部長!!」

「何かしら?イッセー」

「堕天使レイナーレは・・・俺にやらせて下さい!!俺自身にケジメをつけさせて下さい!!」

「・・・アンジ」

「はい」

「堕天使と掃討した後、イッセー達の援護に回りなさい」

「分かりました」

「良い?イッセー。無理はしないでちょうだい」

「はい!!ありがとうございます、部長!!」

ーーー回想終了ーーー

こう言った感じで作戦は決まり、それが決行され今闇慈達は教会の近くの山の中にいて周りにはリアスと朱乃だけだ。しかし朱乃は・・・巫女さんの服を着ていた

「さて・・・敵はどう動くかしら?」

しかし闇慈には分かっていた。すぐ近くに堕天使がいることを・・・。闇慈はセイクリッド・ギアを発動させ、マントを纏い、デスサイズ・ヘルを右肩に担いだ。

「あらあら?闇慈君。どうしました?」

「・・・隠れていないで出てきたらどうですか?堕天使さん」

闇慈が一本の巨木に向かって言うと三人の堕天使が翼を羽ばたかせ、出てきた。

「また会ったな。小僧。いや・・・黒神闇慈!」

「何だよドーナシーク。こんなへたれな奴の知り合いなの?」

ゴスロリのような服を着た堕天使が闇慈を侮辱したようみたいだが闇慈は気にしてはいないみたいようだった。

「ていうか。あいつ一人でレイナーレ様に挑んでるみたいだけど勝てるわけないし!だって元カノだもん!レイナーレ様にあいつの事聞かされたけどもう大爆笑!!」

「本当ね・・・あのお人好しの話はいつ聞いても腹が捩れる」

リアスは二人の女の堕天使の言葉に怒りを覚えた。

(決定ね・・・この二人は吹き飛ばしてあげる!!)

「レイナーレ様があの男を始末する前に我らが貴様達を葬ってくれる!!」

そう言うと三人の堕天使は光の槍を構えると一斉にリアスに向かって投げた。リアスは魔力の波動で弾き飛ばそうとしたが、その前に闇慈がデスサイズ・ヘルで斬り裂き、霧散させた。闇慈は何も言わなかったが何か雰囲気が違うようにリアスと朱乃は感じていた。

「あれ~?あいつやるじゃん。レイナーレ様の元カレより強いし、結構イケメンじゃん」

「気を抜くな。あいつはレイナーレ様を退けた奴だ」

「ほう。あいつが・・・。確かにあの役立たずよりは頼りになりそうね」

流石のリアスも耐えられなくなり魔力を撃とうすると・・・

































「それ以上、俺の友人を侮辱するな・・・殺すぞ」

「えっ!?」

「あら~?闇慈君?」

その言葉を発すると魔力が一気に闇慈の体から解放され始めた。

(何!?この魔力は・・・?何時ものアンジの魔力じゃない。今のアンジの魔力は・・・禍々しい・・・っ!!)

魔力の渦が闇慈の体を取り巻くと両腕と頬に禍々しいの黒いタトゥーが入り始め、デスサイズ・ヘルの刃も一枚刃から二枚刃に変わり、そして次の瞬間・・・

バサッ!!

闇慈の背中から大小の二対の四枚の漆黒の翼が生えた。その姿はまさに・・・

「死神・・・」

「まあ・・・これ程まで」

「・・・リアス先輩。朱乃先輩。こいつらは俺にやらせて下さい・・・こいつらだけは魂すら斬り裂いて・・・転生の輪廻から外してやります!!」

「・・・分かったわ。好きになさい。でも無理はしないように」

「分かりました」

「ええい!!ややこしい!!」

「待て!!早まるな!!」

ドーナシークが咎めたが女の堕天使が闇慈に向かって光の槍を手に突っ込んできた。

「・・・」

しかし闇慈はその名の通り、消えてしまった。

「消えた!?」

そして気づくと闇慈は突っ込んできた堕天使の後ろに立っていた。そして次瞬間・・・

ズバッ!!

「えっ・・・」

「何っ!?」

堕天使の四肢と漆黒の翼が一瞬で切り離されてしまった・・・

「ぎゃああああ!!!!」

斬り裂かれた堕天使は痛みに悲鳴をあげ、地面に倒れ伏した。そして闇慈そのまま丸腰となった堕天使にデスサイズ・ヘルを縦に振り降ろした。斬り裂かれた体はそのまま霧散してしまった。

「残り二人・・・」

「ひっ・・・」

ゴスロリの堕天使は圧倒的な強さに涙目になっていた。

「・・・恐いか?ならせめてもの慈悲だ。一瞬で終わらせてやる」

「い、いやあああ!!!」

ゴスロリの堕天使は終にその場から逃れようとして翼を羽ばたかせたがもう隣には・・・死神がいた。

「逃がさない・・・」

闇慈はそのままデスサイズ・ヘルを横に振ると首と体が永遠の別れを告げ、そのまま霧散してしまった。

「痛みはない・・・痛みすら感じない程疾く斬り裂いた」

「ここまでのようだな・・・」

「・・・ドーナシーク」

「ふっ・・・まさか貴様の様な小僧に敗れることになるとはな・・・。さあ、やれ!!」

「・・・」

闇慈はそのままさっきの堕天使同様に首を斬り裂いた。そしてそのまま霧散してしまった。残った物は沈黙だけだった。 
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