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遊戯王~共鳴する精霊

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第1話~少年と精霊

 
前書き
デュエルシーンは時話からです。

 

 
今日は春一番の暖かさ。しかしそんなのんびりと春を満喫している暇は俺にはない。何故なら聖星高校入学初日から遅刻だからだ。風で女性のように俺の長く黒い髪は鬱陶しいぐらいに靡くが気にしてられない。


デュエルモンスターズ。世界中で流行っているカードゲーム。デュエルモンスターズをしている人をデュエリストと呼ぶ。プロデュエリストとなって金を稼ぐ事も無理ではない。
聖星高校は東京でもトップクラスのデュエル高校で、聖星高校の多くの卒業生がプロデュエリストへと歩んでいる。東京でもトップクラスと言ったが全国でもトップクラスだ。


俺はようやく聖星高校の付近までやってきた。ちなみな家から聖星高校まで30分。まあ今日は遅刻したため走っているので20分と言ったところか。
その時、俺の頭に声が響いた。
「初日から遅刻なんてマスターらしいね。」
俺は一旦足を止めた。姿は見えないがの主は分かる。その声の主は俺のカードの精霊。
「お前が起こしてくれたら寝すぎなかったけどな。」

「遅刻したのはスターが妹さんと夜遅くまでイチャイチャしてたからいけないと思うけど。」
そう言いながら俺の前に実体化する。その姿には薄緑色をした小さい手足と白い羽。体は茶色い毛で覆われている。そして黒い目がぱっちりと開いている。この精霊はハネクリボーと呼ばれるモンスター。3年前、俺の前に突然現れ今日まで共に過ごしてきた。
「そんな事言うためなら実体化しなくて良いだろ?」

「まあ挨拶って事で。」
そう言ってハネクリボーは姿を消した。ハネクリボーの姿は実体化しても俺以外には見る事ができないし、声も聞こえない。
おっと、無駄な時間を過ごしている暇はない。再び走り出そうとしたが今度は頭にではなく、耳に俺を呼ぶ声が入ってきた。
「おーい、そこの一年君!」
振り返ると同じ聖星高校の制服を着た少年が近づいてくる。
「俺の事ですか?」

「他にいないだろ?」
少年はニヤリと笑みを浮かべた。その少年は寝癖混じりの黒い髪型をしていた。身長は俺より少しだけ高い。
「えーっと、俺と同じ一年ですか?」

「残念ながら俺は二年、名は黒鉄 翼(くろがね つばさ)。覚えておけよ。」

「覚えておきます。俺は神崎 遊佑(かんざき ゆうすけ)です。今日から宜しくお願いします。」
まさかの先輩だったため丁寧に挨拶を返した。
「ああ、ヨロシクな遊佑。それはそうと初日から遅刻なんてとんでもない奴だな。」

「寝すぎちゃって。翼先輩はこんな時間に何してるんですか?」

「それは遊佑と同じく寝すぎたからさ。まあ要するに遅刻だな。」
笑いながら寝癖を直そうと髪を触った。
「まあ今から行っても遅刻に代わりないし、一回デュエルしていこうぜ?」

「翼先輩は良いかもしれないですが、俺はマズいですよ。」
遅刻はしているが入学式の時間はまだだ。今すぐ行けばまだ間に合うだろう。
「まあ気にすんなって。俺が上手い言い訳考えておいてやるからさ。」
余り乗り気じゃないが翼先輩が上手い言い訳を作ってくれるなら良いか。
「うーん、じゃあ受けて立ちますよ。」

「よし、決まりだな。」
俺は翼先輩について行った。


10分ぐらい歩いただろうか。翼先輩に連れられて来た場所は人通りの少ない山の麓。この辺は石もなく足場も良いため、デュエルするくらいなら問題はない。静かで誰も邪魔しにはこない、最適な場所だ。
「じゃあ準備しようぜ。」
翼先輩と俺はデュエルディスクにデッキをセットして腕に装着する。
「俺は準備良いですよ。」

「俺もだぜ。じゃ始めようか。」
二人は一定の間を保ち対立する。聖星高校の翼先輩の実力はどれ程のものなのか。正直、翼先輩が考えてくれる遅刻の言い訳はどうでも良かった。俺がデュエルを引き受けたのは聖星高校のデュエリストの実力を見てみたい、ただそれだけだ。
二人のデュエルがガチャっと音を立て動き出す。

「デュエル!!」
俺と翼先輩の声が静かなこの場所に響いた。

 
 

 
後書き
読んで頂きありがとうございました。

結構短いですね。

次はようやくデュエルです。 
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