| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

中二病サマナー魔法少女が、キモいモンスターを使役してる件

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

2話 中二病魔法少女のお宅訪問 ①下校

 
前書き
全開のあらすじ
凡人の中学三年生・鈴木一花は
下校中にキモいモンスターに襲われ
全身ベトベトにされた。 

 
そのキモモンスターを使役
ヌルヌルトカゲの「ヌルト」に乗って移動中の
中二病魔法少女・久遠闇乃


「……で」
私は、自分の服を見下ろす。
べとべと。
なんかもう、色々ついてる。
黒いのとか、ぬるっとしたのとか。
(最悪なんだけど)

「シャワー、貸すよ」
キモいモンスター「ヌルト」にのった闇乃が
振り返らずに言う。
声はいつも通り。
軽い。
「……え」
「このまま帰るの、嫌でしょ」
(まあ、それはそう)
正論すぎる。
でも――
「いや、でもさ」
私は少し距離をとる。
「家、遠いし……」
「すぐそこ」
即答。

闇乃、歩みを止めない。
ついてくる前提。

(いやいやいや)
おかしい。
状況がおかしい。
さっきまで私は
モンスターにキモ絡みされてたんだぞ?
なのに今、
「シャワー貸すよ」でついて行こうとしてる。
(いや、でもこのまま帰るの無理だし……)

冷静に考える。
・ベトベト
・臭い
・人に見られたら終わる
→詰み。

「……じゃあ、ちょっとだけ」
小声で言う。
闇乃、軽くうなずく。
「うん」
それだけ。
(軽っ)
もっとこう、
「困ってる人を助ける」みたいな感じないの?

歩く。
住宅街。
少し奥に入る。
人通り、少ない。
「……あのさ」
私は後ろから声をかける。
「さっきのさ」
「うん?」
「モンスター」
言ってから、ちょっと声が震える。
「なんで……」
言葉を選ぶ。
「従ってるの?」
一瞬、間。
「私のだから」
(いや説明になってない!!)
思わず足が止まる。
「いやいやいやいや」
「そういうことじゃなくて」
闇乃、少しだけ振り返る。
あのジト目。
「言ったでしょ」
「ペット」
(通じねえ……)

再び歩き出す。
私は、しぶしぶついていく。
「……普通さ」
私はぼそっと言う。
「モンスターって、倒すもんじゃないの?」
闇乃、少しだけ考える仕草。
「倒してもいいけど」
「もったいないよ?」
(何が!?)
「使えるし」
(いや使うなよ!!)

頭の中でツッコミが止まらない。
でももう、
さっきの光景を見てしまった以上、
否定しきれない。

(……この人、ヤバい)
改めて思う。
クラスでちょっと変な人、じゃない。
方向が違う。
「着いた」
顔を上げる。
一軒家。
普通。
「まずは汚れを祓う」
「まさか…」

ばしゃー
ホースから水
「流してから上がってね」
うん、そりゃそうだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧