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下書き(Art of War Leviathan 兵法伝説リヴァイアサンラフ置き場)

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7話雷神 ラスト

 
前書き
## ⑦ 反撃(連携成立)

ドンッ

巨大モンスターが踏み込む。

口が開く。

グチャッ

内部で何かが動く。

「来るぞ!」

ヒロシが叫ぶ。

「水圧攻撃だ、散れ!」

次の瞬間。

ブシュッ!!

水。

いや、粘液混じりの水流。

勢いが異常。

壁に当たる。

ドンッ!!

机が吹き飛ぶ。

「うわっ!!」

私は横に飛ぶ。

ギリで回避。

(当たったら終わりだこれ)

ヒロシ、目を細める。

「……パターン見えた」

「一定周期で口を開く」

「その瞬間が隙だ」

(出た解析)

「雷牙、正面」

「息吹、横から焼け」

「沢、回復維持」

「一花、下がれ」

(私だけ戦力外!?)

でも。

その通りに動く。

雷牙、前へ。

「おおお!!」

ドンッ!!

拳がぶつかる。

衝撃。

押し返す。

息吹、横から炎。

「焼けろ!!」

ボッ!!

モンスターの側面が焦げる。

ぐにゃっ

少しだけ崩れる。

沢が手をかざす。

「大丈夫……!」

回復の光。

全員の動きが安定する。

(……回ってる)

連携してる。

さっきまでと違う。

押せてる。

ヒロシが小さく言う。

「いける」

そのとき。

モンスターが大きく口を開く。

グチャッ

内部が膨らむ。

ヒロシが叫ぶ。

「来るぞ、広範囲!」

「下がれ!!」

でも――

アキラと陽菜。

動かない。

「……」

じっと雷牙を見てる。

目、キラキラ。

「雷牙さん……」

「すげえ……」

(おい)

(戦闘中だぞ)

一花、即ツッコミ。

「乙女自重しろ!!」

その瞬間。

ブシュッ!!

水流、発射。

直撃コース。

「……っ!」

私は反射で前に出る。

手を上げる。

(無理だろ)

でも――

ぬるっ

手の感触。

さっきの侵食。

思い出す。

(あれ……)

無意識に動く。

ぐにゃっ

前に、膜。

粘液。

盾みたいに広がる。

ドンッ!!

水流、ぶつかる。

弾く。

「……え?」

止まる。

防いだ。

完全に。

「なにこれ」

自分で言う。

「こんな技できる!?」

後ろ。

アキラと陽菜。

無事。

でも。

「雷牙さん……」

「はぁ……」

(まだ見てる!?)

一花、振り返る。

「いや守ったの私だよね!?」

誰も聞いてない。

雷牙は前で殴ってる。

息吹も攻撃継続。

ヒロシは指示。

沢は回復。

(ほんと自由だなこのチーム)

私はため息をつく。

でも。

盾は維持できてる。

(……使える)

ヒロシがちらっと見る。

「いいぞ」

「そのまま防御役頼む」

(役割増えた)

私は小さくうなずく。

「……やるしかないか」

目の前。

巨大モンスター。

少しずつ。

でも確実に。

押し返している。

(あと少し……か?)

でも。

まだ油断はできない。

この世界は、

だいたいここからが長い。

私はもう一度、構えた。
 

 
## ⑧ 拘束(ヒロシ捕食→闇乃帰還)

グチャッ

巨大モンスターの体が膨らむ。

目、ぎょろり。

怒ってる。

明らかに。

「……まずい」

ヒロシが一歩下がる。

「パターン変わるぞ――」

その瞬間。

バッ

跳ぶ。

速い。

「え?」

反応、遅れる。

ガバッ!!

口が開く。

ヒロシに直撃。

ズルッ

「うわっ――」

そのまま飲み込まれる。

「……は?」

一瞬、静止。

「ヒロシ!?」

私が叫ぶ。

外から、くぐもった声。

「うわ生臭い!!」

(感想それ!?)

雷牙、即反応。

「吐き出せこの野郎!!」

ドンッ!!

殴る。

でも。

ぐにゃっ

弾かれる。

効かない。

もう一発。

ドンッ!!

それでも。

離さない。

「くそっ!!」

中から声。

「ちょっと待て、酸とかはないけど気持ち悪い!!」

(冷静だな!?)

陽菜が叫ぶ。

「どうすんだこれ!」

息吹も構える。

「強引に裂くか!?」

沢、震える。

「だ、ダメ……中にヒロシくんが……!」

(詰んだ?)

そのとき。

ガラッ

ドアの音。

全員、一瞬そっちを見る。

「お待たせ」

声。

闇乃。

普通に立ってる。

少しだけ顔色悪い。

でも――

いつも通りニヤニヤしてる。

「個室と3往復しちゃった」

(報告いらん)

私は即ツッコむ。

「回数報告いらないから!!」

闇乃、くすっと笑う。

「そう?」

視線をモンスターへ。

一瞬で空気が変わる。

「……なるほど」

「面白いじゃない」

ゆっくり歩く。

モンスターの前まで。

ぴたっと止まる。

「ね」

指を伸ばす。

「暴れるのはそこまで」

モンスター、ビクッと震える。

ヒロシの声が中から聞こえる。

「お、来たか……助かる……」

(余裕あるなこいつ)

闇乃、微笑む。

「さあ」

「我が配下となりなさい」

その瞬間。

影が広がる。

戦闘、終了の空気が漂った。





## ⑨ 使役完了→闇乃、緊急離脱

ぐにゃっ

巨大モンスターの体が震える。

影が絡む。

動きが止まる。

ピタッ

「……」

一瞬の静寂。

そして。

ズルッ

口が開く。

「ぷはっ!!」

ヒロシが吐き出される。

床に転がる。

「……生臭い……」

(そこ強調する?)

モンスターは、そのまま力を失う。

縮む。

ぐにゃぐにゃと小さくなっていく。

残ったのは――

やや大きめの魚カエル。

ぴちっ

ぴちっ

闇乃の足元へ寄る。

「いい子ね」

闇乃、満足そうに頷く。

「従順でよろしい」

(よろしいじゃない)

私はため息をつく。

「……はあ」

「今回もそれで終わりか」

そのとき。

「……っ」

闇乃が一瞬、顔をしかめる。

(あ)

「……まずい」

小さく呟く。

「発作が……!」

(発作って言うな)

次の瞬間。

ぴちっ

さっきの魚カエルが跳ぶ。

闇乃の前に来る。

「……運びなさい」

短く命令。

ぴちっ!!

魚カエル、理解。

ぬるっ

闇乃を持ち上げる。

「ちょっ」

「え?」

そのまま。

ダッ

教室の外へ。

消える。

「……」

「……」

一瞬、全員固まる。

私は窓に駆け寄る。

外。

木陰。

ぴとっ

魚カエルが闇乃を降ろす。

闇乃、座る。

「……ふぅ」

安堵の顔。

(めっちゃ楽そう)

「……助かったわ」

(普通に使ってる)

私は思わず叫ぶ。

「ちょ、外!?」

「女子がそんなとこで!?」

(色々アウトでしょ!?)

ヒロシが横でぼそっと言う。

「……合理的ではあるな」

(よくないよ)

陽菜、ぽかん。

「……すげえなあいつ」

アキラ、感心してる。

「モンスター便利すぎだろ」

沢、おろおろ。

「だ、大丈夫かな……」

雷牙、腕を組む。

「まあ、戻ってくるだろ」

(軽いな)

私は額に手を当てる。

「……はあ」

空を見る。

さっきまでの雷雲。

少しずつ晴れてきてる。

戦闘、終了。

でも。

(なんか違う)

私は小さくつぶやく。

「……ないない」

「そんなのあり得ない」

でも――

ある。

この世界では、

戦闘の締めすら、

だいたいこんな感じだった。



 
 

 
後書き
## ⑩ ラスト(水浴びオチ)

校庭の端。

ホース代わりの――

魚カエル。

ぴちっ

ぴゅーっ

透明な水が出る。

さっきまでのぬるぬるとは違う。

普通にきれい。

「……便利かよ」

私は腕を流す。

ぬるぬる、落ちる。

「はあ……生き返る」

陽菜も水をかぶる。

「うおー冷てえ!」

アキラもその横で。

「最高だなこれ!」

雷牙も腕を洗う。

「いいなこれ、訓練にも使えそうだ」

(何に使うの)

沢は少し離れて、そっと水をかけている。

「きれいになった……」

ほっとした顔。

そのとき。

私はふと思う。

「……ねえ」

闇乃を見る。

「もしかして」

「さっきの服についたやつも」

「これで洗ったとか?」

闇乃、ぴたりと止まる。

ゆっくり振り向く。

ニヤッ

「禁則事項よ」

(出た)

「闇に飲まれたくなかったら黙ってなさい」

(怖いこと言うな)

「いや普通に知りたいだけなんだけど!?」

誰も答えない。

その横で。

アキラ。

水をかぶってる。

びしょ濡れ。

「うわ、冷てえ!」

服、張り付いてる。

その前に――

雷牙。

普通に立ってる。

「風邪ひくなよ」

(距離近いな)

アキラ、一瞬止まる。

視線、雷牙。

「……っ」

顔、赤い。

「だ、大丈夫だ!」

慌てて背を向ける。

その横。

陽菜も。

水で濡れてる。

ちらっと雷牙を見る。

「……」

またあの顔。

(また乙女顔)

私は思わず言う。

「だから自重しろって!!」

二人、ビクッとする。

「してるわ!!」

「してるぞ!!」

(してない)

その少し離れた場所。

木陰。

一人。

肝杉信長。

双眼鏡。

ニヤニヤ。

「ぐへへ……」

(出た)

「沢たんも水着に……」

夢見てる。

そのとき。

沢が声をかける。

「あ、おねえちゃん」

闇乃を見る。

「もう帰らないと」

闇乃、少し考える。

「……そうね」

立ち上がる。

(え、帰るの?)

その瞬間。

肝杉、ガバッと立つ。

「なにぃ!?」

「沢たんの水着お預けか!!」

(何を期待してたの)

沢、びくっとする。

「ひっ」

闇乃、ちらっと見る。

無言。

肝杉、固まる。

「……」

そして。

そっと座り直す。

(弱いなそこ)

私はため息をつく。

「……はあ」

空を見る。

もう晴れてる。

さっきの戦闘が嘘みたいに。

「……ないない」

「そんなのあり得ない」

でも――

ある。

この世界では。

戦闘も、日常も、

全部ひっくるめて、

だいたいこんな感じだった。
 
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